デート・ア・ライブ 狂三リビルド   作:いかじゅん

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今は懐かしきあの頃は若かった案件。こうして書くと台無しですね




第九十一話『過去と未来の狂華』

『〈刻々帝(ザフキエル)〉の銃弾の重ねがけは、わたくし自ら実証していますわ。ただし、特異な例を除き(・・・・・・・)、元の効果を補強できるわけではありませんわ。恐らく、【一二の弾(ユッド・ベート)】の滞在時間を引き伸ばすまでは至らないでしょう』

 

「つま、り……のんびり、してると……!!」

 

『ゲームオーバー。士道さんはこちら側に引き戻されてしまいますわ。『わたくし』の説得に当てる時間も含め、残るチャンスは一度切りと考えてくださいまし』

 

 時間遡行を行ってから動き続けている身体から悲鳴を上げながら、士道は狂三と会話を交わしつつ火災現場近くに聳えた非常階段を全力で駆け上がっていた。息も絶え絶えで、真夏の暑さと炎の熱も相まって今すぐ水分補給をしたい気持ちなのだが、そんな悠長な事をしている暇はない。

 狂三の言うことが確かなら、もうこの時代に留まっていられる時間は残り少ない。その上、【一二の弾(ユッド・ベート)】の重ねがけに成功しても、最初の効果時間は伸ばされないというのだから尚更焦りは募る。

 

「そりゃ、苦労、しそう……だな……!! 五年前のお前、って、今より頑固そう、だし……」

 

『まあ、酷い想像ですこと。否定はいたしませんけど』

 

「やっ……げほっ、げほっ」

 

 やっぱりそうなんじゃないか、と呆れ気味に息を吐こうとして疲労で咳き込んでしまった。今でも大概だと思う時はあるのに、それ以上となると半分は不安の方が浮かび上がってくる……もう半分は、五年前の狂三に会える(・・・・・・・・・・)という不謹慎な喜びだったが。

 

「はぁ……っ、はぁ……っ、やっぱ、合ってるじゃないか……!!」

 

『ええ。ですから、頑張ってくださいまし。ふぁいと、ですわ』

 

「男って単純だな畜生ッ!!」

 

 大変可愛らしい口調で狙ってやっているとわかっていても、それで元気が出てしまうというか、元気を出さざるを得ないというか。何ともまあ、男とはいつもながら単純なものなのである。

 

 非常階段を上り続けること数分。足元から甲高い音を鳴らしながら、士道は遂にビルの屋上まで辿り着き。息を整えながら、広い屋上を見渡した。

 

「ここで……間違いないのか?」

 

『ええ。間違いありませんわ』

 

「でも、誰も――――――」

 

 いないじゃないか。そう、唇を動かそうとした瞬間、背に冷たい殺気が走った(・・・・・・・・・・・)

 

「……、っ、あ――――」

 

 背後に〝何か〟がいる。だが、何もいない(・・・・・)。気配と殺気が乖離している、気味の悪い感覚。

 

『……これは、予想外でしたわね。この子(・・・)が先に姿を見せるとは』

 

 狂三なら『狂三』を『わたくし』と呼ぶはず。なら、彼女をして予想外という者の正体はわかっていた。その人物の正体が予想外なのではなく、『狂三』より先に現れたのが予想外だったのだ。

 敵意がないことを示すために両手を上げ、士道は後方へと振り返った。そこには。

 

「……〈アンノウン〉」

 

 白い少女が、刀を構えていた。五年の隙間を感じさせない、真っ白な外装と小柄な体躯。間違いなく、五年前の〈アンノウン〉だ。

 だが、どうする。狂三の予想では、この時期に少女が先に姿を見せることはないだろう、という予想だった。しかし現実は、『狂三』より前に士道は少女に出会ってしまった。どうにかアドリブを利かせるしか――――――

 

 

「――――ン……」

 

「え――――?」

 

 

 か細い、声。出会った当初の四糸乃より小さく、とても聞き取れるようなものではなかった。けれど、どうしてか……士道にはそれが、少女の動揺(・・)に見えて仕方がなかった。

 目を丸くする士道に僅かながら身体を動かすような仕草をし、白い少女が声を発した。

 

「……何故、あなたがここにいる(・・・・・・・・・)

 

「……っ!?」

 

 あなたは誰だ、ではなく。何故あなたがここにいる、という問いに士道は驚きを隠せない。同時に、〈アンノウン〉は士道の知らない士道のことを、知っているのではないかと思わせる言動をしていたのを思い出す。それでも、〝五年前の士道〟はただの少年だったはずなので、やはり疑問は生じる。

 

『……士道さん。今は事を進めてくださいまし。沈黙は上手くありませんわ』

 

 少し息を整えるように間を作り、狂三が士道に語りかける。もしかすると、彼女の中にも士道と同じような疑問があるのかもしれない。だが、狂三の言うことは最もだった。今はとにかく、『狂三』と会わなければならない。

 緊張を解すように深呼吸をし、士道は正面を切って言葉を作った。

 

「俺は、五河士道。狂三の力を借りて、今から五年後の未来から来た――――――この時代の『狂三』に、会わせて欲しい」

 

「……!!」

 

 五年前の少女も、やはり関心は狂三にあるのだろう。向けられた殺気が膨らみ始めるのを感じ、士道は矢継ぎ早に言葉を続けた。少女に〝敵〟と断定されてしまったら、今の士道には打つ手がない。それだけは、避けなければならない。

 

「聞いてくれ!! 『狂三』も、聞こえているんだろ!? 俺が下手な動きをしたら、お前の〈刻々帝(ザフキエル)〉で俺を撃ってくれて構わない!! 〈アンノウン〉……彼女に言って、俺の腕か足を切ってもいい!! お前が言えば、彼女はそれを出来るはずだ!!」

 

『士道さん、迂闊すぎますわ』

 

「頼む、お前の力を貸して欲しいんだ――――――『狂三』」

 

 多少強引だとしても、士道には時間がない。弾の一発や二発撃ち込まれるのを覚悟で、屋上全体に伝わるように叫びを上げた。

 数瞬の間が、痛いほど心臓を締め付ける。その時、中心に影が蟠った(・・・・・・・・)

 

 

「あら、あら。変わったことを仰るお客様ですこと」

 

「っ!!」

 

 

 あまりに大胆なそれは、恐らく士道を観察してのこと。そこに油断はない――――――あるのは、優雅と余裕ということだろう。

 影が人となり、人は極限の美しさの顕現と呼べる形を成す。少女に刀を突き付けられた事実など忘却の彼方へ消え、士道は彼女の登場にただだだ心奪われていた。

 

「……狂三」

 

「良いではありませんの。この方、あまりに無防備ですわ。面白いことを仰っていますし、話だけでも聞いて差し上げましょう」

 

 咎めるような少女の声に、狂三は何食わぬ顔で肩を竦めてそう言った。言葉とは裏腹に、その目は士道の行動の全てを余すことなく見通している。しかし、そんな彼女に無防備と認められるくらいにの無理を押し通した甲斐はあったと、士道はホッと息を吐いた。

 五年前の『狂三』は、その容姿に驚くほど差異がなかった。それも当然かもしれない。精霊とはそういうものだと、いい加減士道もよく知っていた。

 ただ、正確に言うのであれば変わらないのは年恰好のみ。服装が、かなり違う。レースとフリルで飾られたモノトーンのドレス。髪は士道でも見ることが珍しい、括られていないストレート。代わりに、薔薇の意匠が施された髪飾りを着けている。

 それらは大変似合っている、素晴らしい、エクセレント&エレガントだ。しかし、もっとも目を引くのは左目。黄金の羅針盤が刻まれた瞳を隠すように、医療用の眼帯を装着していた。思わず、狂三にしか聞こえないくらいに問いかけてしまうくらいには、気になる。

 

「……狂三、なんで眼帯なんてしてるんだ? 似合ってるけど」

 

『気にしないでくださいまし』

 

「怪我してたのか? それでも似合ってるけど」

 

『……気にしないでくださいまし』

 

「似合ってる。うん可愛い。さすがは五年前の狂三だな。俺は凄い綺麗だと思う。俺が帰ったらそっちでも見せてくれないか?」

 

『ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ……もぉ……』

 

 狂三お得意のゴリ押しをゴリ押して、さすがにいじめすぎたのか可愛らしいお声が聞こえてきた。今頃、頭を抱えてうずくまっていそうな狂三を想像すると……帰ってからやれば見られたかな、と後悔の念がちょっとだけあった。絶対、可愛いと思うから。

 この反応を見るに十中八九、狂三が五年前の『狂三』に会わせたくなかった理由は、この装いだったのだろう。似合ってるんだから恥ずかしがることないのになぁ、と士道が思っていると『狂三』が訝しげな表情で首を傾げた。

 

「何をぶつぶつと仰っていますの? わたくしに、その蛮勇を示してまでお話したいことがあるのではなくて?」

 

「っ……ああ。このままでいい。なんだったら、銃を突きつけてくれても構わない。俺の手を握ってくれないか」

 

「得体の知れない相手に――――――」

 

「お前は従わない。慎重なお前が、今の俺を信用しないのは当然だ――――――それでも、未来の狂三が、話をしたいって言ってる」

 

「……っ!!」

 

 眉根を僅かに上げ、狂三が士道の言葉に関心を示す。過去の狂三を相手に、今の狂三と同じことは出来ない。だから士道には、こうして言葉を真摯に投げかけるしかない。敵意はなく、敵対したところで始末できる(・・・・・)。そう思わせるくらい、無防備な姿を晒して交渉する。

 半ば賭けだ。けれど、狂三ならば、きっと応じてくれるはずだ。その聡明さと、行動の裏に優しさを秘めているのは、五年前の『狂三』だって変わらないはずなのだから。

 

「……変な方ですわ。あなた、よく無鉄砲で甘いと言われていませんこと?」

 

「しょっちゅう言われてるよ。未来のお前にな」

 

「あら、あら。未来の『わたくし』の人付き合いに、一抹の不安を覚えてしまいますわね」

 

『士道さん、余計なことを仰らないでくださいまし』

 

「……あれ?」

 

 過去の狂三と未来の狂三で言葉のニュアンスが違うのはわかっていたが、どうにも変な方向に取られられてしまったらしい。

 若干の慌てを表に出して焦る士道に、くすっとほんの少し笑みを零した『狂三』が目線だけを後方の少女に送る。恐らく、士道が何かした時は任せるつもりなのだろう。微笑みとは裏腹に、油断なく歩を進める『狂三』が、士道の手に触れた。

 

「……!!」

 

『久しぶり……ということになりますかしら? 『わたくし』』

 

「……なるほど。これは確かに『わたくし』の声……ですわね――――――一体、五年後の世界で、何が起こりましたの?」

 

 聞いていた通り、【九の弾(テット)】を受けた士道を仲介に挟むことで、五年前の狂三と五年後の狂三が交信可能となった。

 分身体と要領は同じなのか、やはり本人の言葉が一番効果をもたらすのだろう。〝現在〟の状況を簡潔に説明する狂三に、『狂三』は黙って聞き入っていた。

 

「……【一二の弾(ユッド・ベート)】をこの方に撃てと、そう仰りますの? 『わたくし』」

 

『ええ、ええ。その通りですわ。お願いできますかしら、『わたくし』』

 

「……いいでしょう。他ならぬ『わたくし』の頼みとあらば――――まあ、少し引っかかりはありますが」

 

 意味深な表情で士道を見やる『狂三』に、士道は意図がわからず首を傾げた。視界を共有している狂三も、過去の自分に何か言及するわけでもなく沈黙を保っている。

 

「うふふ、それは五年後(・・・)に託しておくといたしましょう――――――さあ、さあ」

 

 トン、トン、といつ見ても変わらない、可憐なステップを見せ『狂三』が距離を取る。そして、左手を高く掲げ絶対の〝天使〟を召喚した。

 

「おいでなさい〈刻々帝(ザフキエル)〉。あなたの出番ですわ」

 

 身の丈の二倍はあろうかと言う巨大な文字盤。常に女王の傍らに、常に女王を助け続ける時を司る最凶の〝天使〟。

 かの天使が出現したと同時に、『狂三』の影が蠢動し士道に絡みつくように形を変える。時間遡行に士道の霊力を使うことは、既に織り込み済みだ。凄まじい倦怠感に耐えながら、士道は視線を逸らすことなく見届ける。

 

 

「〈刻々帝(ザフキエル)〉――――【一二の弾(ユッド・ベート)】」

 

 

 銃を天に掲げ、最後の銃弾の名を奏でる彼女の姿を。

 

「さあ。では、いきますわよ」

 

「ああ、いつでもいいぜ」

 

「……わたくしに銃を向けられて、反射的な反応すらなさらないのですね」

 

 意外そうなものを見る目で言う狂三に、はたと目を丸くした。そりゃあ、『狂三』の言う通り彼女以外に銃を向けられたら、当然の事ながら身を強ばらせるのは間違いない。それは、人間の正しい防衛本能だ。けれど。

 

「色々あってな。お前に銃を向けられるのは、慣れてるんだ」

 

『その仰り方ですと、わたくしが誰彼構わず銃を突きつける野蛮人のようですわね……』

 

 そうは言っていないが、皮肉に取られてしまう言い方だったかもしれない。『狂三』は呆れ気味にやれやれと声を発した。

 

「……本当に、何が起こるのやら。わたくし、不安で不安でたまりませんわ」

 

「はは。そこは、俺に期待と希望を持ってくれて構わないぜ」

 

「あらあら、口説き文句がお上手ですこと――――――士道さん……と仰いましたわね。健闘を祈りますわ」

 

「……ああ。ありがとよ――――それと、『狂三』」

 

「? なんですの?」

 

 飛ぶ前に、これだけは『狂三』に伝えたい。五河士道は、『狂三』と初めて会った時から伝えたくて伝えたくてたまらなかった。

 

 

「――――その眼帯、似合ってる。五年後まで着けてくれてると、未来で俺が喜ぶからよろしくな」

 

『ッ……士道さん!!』

 

「あら?」

 

 

 未来の狂三は少し拗ねたような怒りを。過去の狂三は、士道の言葉に頬を緩めた喜びを。

 

 

「お褒めにあずかり光栄ですわ――――――では、また五年後に、お会いしましょう」

 

「ああ、必ず――――――五年後で、また会おう」

 

 

 たとえ、この出来事さえ、〝なかったこと〟になるのだとしても、必ず。

 

 長い戦争(デート)の中の、僅か一瞬。刹那における奇跡の邂逅。その出逢いを胸秘め、時を切り裂く弾丸が士道へと突き刺さり――――――世界が、螺旋した。

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「――――おかしな方でしたわねぇ」

 

 未来からの来訪者を送り出し、銃を影へ返した狂三は頬を撫で息を吐く。本当に、不思議を通り越しておかしな人間だった。

 人間であるはずなのに、霊力を持つ。人間であるはずなのに、精霊を警戒しない。そして感じたのは、未来の狂三が彼へ持っていた信頼(・・)。奇妙な事が多すぎて、さしもの狂三も未来へ困惑と不安が生じるというものだ。

 

「……そのおかしな方相手に、少しは警戒した方がよかったのでは? 不用心でしたよ、狂三」

 

「あら、あら。あなたが先に姿を晒すだなんて、天変地異の前触れかと思って慢心してしまいましたの。許してくださいまし」

 

「……わかりますよ、そのうちね」

 

「また、それですのね」

 

 何か言いづらいことがあると、この少女はすぐにこれだ。まあ、言えないことがあるとわかっていて連れているのは狂三の意志なのだし、それ以上は必要ない(・・・・・・・・・)と狂三自身も思っている。ため息をつきながらも、特に追求するつもりはなかった。

 いつもならそれで終わり……なのだが、少女は珍しく言葉を続けるつもりがあったらしい。

 

「……そうですね。たまには変えましょうか――――――わかりますよ、五年後(・・・)にね」

 

「ふぅん……五年後、ですの」

 

 五年後、時崎狂三は士道と呼ばれる少年と出逢う、らしい。

 

 

『――――――五年後で、また会おう』

 

「本当に……変な、お方」

 

 

 よくわからない人、だった。わかるわけもない。彼と出逢うのは、五年後の狂三なのだから。せいぜい、この眼帯を褒めるいいセンス(・・・・・)の持ち主、ということくらいだ。 少し、興味が湧いた。五年後に思いを馳せながら、狂三は気付かぬうちに微笑みを浮かべる。

 

「はて、さて。一体、どういったご関係なのやら」

 

「……将来を誓い合った仲、とか?」

 

「あなたの冗談は珍しい(・・・)ですけど、残念ながら笑えませんわね」

 

 まだ天変地異が起こる確率の方が高いというものだ。狂三の中でありえないと切って捨てたその冗談が的を射ている(・・・・・・)とは露知らず、どこか残念そうに肩を竦める少女を狂三は半目で見やる。

 

「これは失礼。もう少し面白い冗談を言えるよう、努力するといたしましょう」

 

「期待して五年後を待つとしますわ――――――さあ、士道さんは変えられますかしら」

 

 来るべき悲劇。この燃え盛る焔の中へ舞い戻り、歴史を変えようともがく者。

 

 

「……期待しているのですか、狂三」

 

「き、ひひひひひ!! 『わたくし』があれ程、入れ込んだご様子を見せるのですもの。少しばかりの期待も、悪くないとは思いませんこと?」

 

 

 らしくもなく、心が踊る。燃える炎を背に、狂三の心が舞う。

 

 さて、さて。この気まぐれが無駄になるのか、それともこの出来事さえも〝なかったこと〟にしてしまえるのか。

 

 どうか、もがいて見せて欲しい。足掻いて、足掻いて、足掻いて、その果てに――――――

 

 

「我が〝悲願〟への糧になってくださいましね?――――――士道さん」

 

 

 よもや、思うまい。その願いこそ、未来で自らを苦しめていると。

 

 けれど精霊は、それを願わずにはいられない。因果に抗い、そして因果に定められた待ち受ける出逢いの中で――――――全てを〝なかったこと〟に、するために。

 

 

 




もぉ……とか狂三に言わせたかっただけだろシリーズ第何弾だったかなみたいなところあります。どれだけ無理なく狂三にそれっぽいセリフ言わせられるか選手権!!!!

とまあそんな筆者の与太話はともかく、完全に士道と関わりがない独立した狂三を書くのは久しぶり……というかメイド個体くらいでは?でも士道側はそれに応じて対応を変えるかと言われると……原作よりはっちゃけて素直ですね。むしろ未来の狂三の方が余程警戒している気もする、色んな意味で。

五年前となるとご主人様と従者の関係も違いがあるというもの。本当なら、このままで問題はなかった形。お互いに事情を知りながら、それ以上は必要ない。それを変えてしまうのは、また五年後のお話です。

五年前の邂逅を超えて、再び始まりの前へ。いよいよ過去編も終盤と言ったところです。感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。次回をお楽しみに!!

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