「我が血の一滴を受け継ぐものよ」
「……ん?」
カイルは自分にかけられた声に気付く。
ここは暗闇だった。
「ここは? ……そうだ僕は巨竜から落とされて……じゃあここは冥界?」
巨竜のことを思い出すと悔しくてたまらない。
巨竜を倒せず僕は死んでしまったのか。
だがそんな後悔を声は否定する。
「いいえ、かろうじて助かりました。天馬に乗った少女に助けられて、すぐに現世に戻れるでしょう」
「え?」
カイルは初めて自分にかけられる声に気付く。だがあたり一面暗闇で誰の姿も見えない。
そしてなぜか声は自分の表面からした。
「誰だ? どこから話している?」
声は質問に答えない。
「ですが我が牙と封印の盾は砕けてしまいました」
「牙? 封印の盾?」
初めて聞く言葉にカイルは首をひねる。
「ですが修復することは可能です。牙は破片を集めておいて、先に封印の盾を修復し、かの者……あなたたちが巨竜と呼ぶ者に破壊されたガルダへ行きなさい。そこで破壊によって高く積み上げられた地層の頂上まで登りなさい。そこから差し込まれている虹が目印です」
「ガルダ……タリスの横にある港町ですか?」
「ええ、それとオーブを回収する際はくれぐれも例のオーブに触れないように」
言い終わると声は聞こえてこなくなった。
「あなたは? 待ってくれ!」
代わりに別の声が聞こえてくる。
「カイル様、しっかりして!」
「……!」
カーシャの声に起き上がるとそこはどこかの室内だった。うなされていたらしくカーシャが心配していた。
「カイルが起きたのか?」
ルッツがカーシャの声に気づいたらしく別の部屋からルッツ、ザンザ、アイク、セネリオ、オルン、ウーゼルがカイルが寝ていた部屋に入ってくる。
「ここは?」
「カイル様!」
呆然としているカイルにカーシャは抱き付く。
「うわ! ちょっとカーシャ。やめ――」
みんながいるため急いでカーシャを押しのけようとするがそうしたくない。自分もカーシャに抱き付いたこともあったし、カーシャにそんな態度を取りたくもなかった。
「二人とも後にしていただけませんか」
そんな二人にセネリオは冷や水を浴びせる。
「あ、ごめん」「わわ、これはその」
カーシャは慌ててカイルを離した。
カイルは咳払いして尋ねる。
「ここはどこだ? あれからどのくらいたった?」
「マケドニアの宿だ。帝都とやらが破壊されたからな」
「巨竜から落とされて3日は気絶していましたね。カーシャが受け止めて一命はとりとめましたが」
場所をアイクが、時間にはセネリオが答えた。
「そうだったのか。ありがとうカーシャ」
「いえ、私は無我夢中で」
カイルはカーシャに礼を言ってすぐに聞く。
「それで帝都が破壊されたって?」
思いがけない言葉に反応するカイルにルッツが説明した。
「ああ。巨竜はカイルを落とした後帝都市街に降りて……都市を破壊していきやがった」
「……」
絶句するカイルにルッツは続ける。
「逃げた人も大勢いたようだが突然の出来事で犠牲になった人も、名ばかりの帝都だったがグルニアから移住した皇宮の兵士の家族も大勢いたそうだからな」
「ぅ……」
カイルは悔しさのあまり毛布を握りしめる。
「この調子じゃこの先は言わない方がいいかしら?」
「いつかは知ることよ。伏せるべきじゃないわ」
さらなる事実を言いよどむアンナをララベルがたしなめる。
「何があったんですか? 教えてください」
そんな二人にカイルは尋ねる。
二人は顔を見合わせてアンナが進み出てきた。
「巨竜は帝都を踏み潰した後、空高く飛び上がって……ここからは他の商人や情報屋から聞いた話だけど大陸中をブレスで攻撃したらしいの」
「そ、そんな……」
蒼白になるカイル。他の皆はもう知っているらしく顔を伏せるだけだった。
「それから気付いたら巨竜は影も形も見えなくなったんだって」
いったいどこへ? カイルはそう思ったが口には出さなかった。
「まあ大陸中と言っても被害はあちこち地形が変わったぐらいなんだけどね。あの巨竜ならもっと大きな事が出来そうだけど。竜にしてみれば挨拶みたいなもんでしょ」
「挨拶って……」
その言葉にカーシャはアンナを睨む。
「あ、ごめんなさい」
アンナは慌てて謝るがカイルはふと尋ねる。
「カーシャ? まさか君のご家族が?」
「あ……い、いいえ、両親も弟も無事です。ただあの町には皇宮で働いていた親戚がいたらしくて、巨竜の姿を見て腰を抜かしたこともあって夜な夜なうなされるらしいんです」
「そうか……それはお気の毒だな。でもご家族が無事で何よりだ」
「あ、はい。それでカイル様、こんな時に言うことではないとわかっているんですけど――」
カーシャは言い淀むがカイルは彼女が何を言いたいのか察しがついて促す。
「こんな時だからこそ言いたいことは遠慮せず行ってくれ」
「あ、はい。家族は巨竜の恐怖におびえ続けています。せめて巨竜を見たマケドニアと違う場所で暮らせればと、……カイル様、家族をパレスに移住させていただけないでしょうか? お願いします!」
そう言ってカーシャはカイルに頭を下げる。
「ああ、構わないよ」
何を頼まれるか想定しあらかじめ答えを決めていたカイルは快くうなずいた。
「あ、ありがとうございます。カイル様」
「そうだ! アイク、君たちは捕虜を捕まえていたな。彼らはどうなった?」
カーシャとの話を終えてすぐカイルはアイクに話をむけた。
「ああ、自決もさせず一通り尋問は終わった」
説明が苦手なアイクに代わってセネリオが引き継ぐ。
「彼らは異大陸ラズベリアに存在する宗教組織です。ラーズという神を至高神として崇めているんだとか」
「ああ、グルニアの村を襲った奴が何度も言ってたな」
カリグラ司教と遭遇したカイルは彼の狂信によって殺された村人を思い出し重々しく言う。
「彼らはクラウディウスという教皇の命令でマーモトード砂漠の北西にあるテーベの塔の地下へたどり着き、そこに封印されていた巨竜が彼らにとっての神ラーズだと言われて解放させられました」
「北西にある塔って、あんなところにそんな化け物が……」
マーモトードに住んでいたザンザはテーベの塔を知っていたらしく顔を青くしてつぶやく。
「彼らはその後巨竜にパレスを滅ぼさせそのことでグルニア王に取り入った、あるいは脅迫した」
「……」
カーシャはパレスでの出来事を思い出し顔を伏せる。
「そして新帝国建国をそそのかしてマケドニア・アリティアを併合させた後はそれらを含めた領土全体から中心に当たるドルーアに遷都させそこを自分たちの拠点にした。そして奴隷を酷使してある場所の地表から穴をあけ広い地下空間を作り魔女と呼ばれる女性の転移の術を使って巨竜を移動させた。奴隷は力尽きて全員死んだそうです」
異教徒は徹底的に人とみなさない教団のやり口に場にいるものはみな閉口した。
「聞き出せたのはこれでおしまいです。これ以上は彼らも知らないのでしょう。さてせっかく尋問したわけですし教皇とやらの妄言を信じるわけじゃありませんがあの巨竜もこれからはラーズと仮称しましょうか」
皇宮潜入以前ならともかく竜が現れ大陸を荒らし姿を消した今となっては何の益にならない情報に途方に暮れた一同にセネリオはわずかでも前進していると訴えるためにせめて巨竜の名前を付けることを提案した。
だがそんな提案をカイルは否定する。
「いや、あの竜の名前は……ギムレー……ギムレーだ」
「え……」
「あの竜の頭を刺した時に奴の声が頭に響いたんだ。……いろいろ言ってたけどその時奴は自分のことをギムレーと名乗っていた」
「ギムレー……名前にしては妙な羅列ですが、アカネイア語を学んだ時にそんな単語を目にしたことはありませんね。ラズベリア語でしょうか?」
セネリオの推測にカイルは首を振る。捕虜たちもリーベリア大陸でラーズ教団に改宗させられた後あちこちの大陸を連れまわされたためラズベリア語を知っていないだろう。
そこでカイルは夢の話を思い出した。
「そうだ。今後のことだけど――」
その時扉が開き、カイルの言葉を遮る。
「カイル王子! 気がついたか。一命をとりとめたところすまないが動けるならすぐに医療施設に来てくれないか。会って頂きたい方がいる」
現れたのはカイルの様子を見に来たジェルドとユミスだった。
巨竜ギムレーは3日前大陸中を攻撃した。それは飛び立つ前にいたマケドニア半島も例外ではない。多くの山や森が焼かれ、アリティア島、アカネイア本土を隔てる海は干上がった。半島の大部分は将来砂漠となるだろう。
それだけではない。巨竜のブレスは皇宮をも攻撃し、その場にいた兵士、使用人などの関係者も巻き添えにした。隠し通路で決闘後ほどなく意識を取り戻すと思われていたユルゲンも死んだ。
だが皇帝ユベンはクラウディウスの攻撃を受けた後異変に気付いた兵士によって医者のいない帝都ではなくマケドニア市に搬送された。だが体に巣食った毒は強く持って数日の命だった。
ジェルドたちから話を聞いてすぐカイルはジェルドたちとともにユベンのいる医療施設に駆け込んだ。
「……ジェルド、ユミス……カイル王子」
施設の一室で毛布をかけられ横たえたまま小さな声でユベンはカイルの名を呼んだ。
「陛下」
カイルの呼称にユベンはかすかに首を横に振ろうとした。
「私には皇帝どころか王ももったいのうございます。ユベンで結構」
「ユベン殿」
「王子……申し訳ございませんでした。クロス陛下や先王陛下にグルニア統治を委ねられる名誉をいただきながら私は欲深かった。……グルニアの民のためとかこつけてアカネイア王と対等になろうとした。そしてあのような者たちにたぶらかされ……我が民も大陸も……」
ユベンの懺悔のすべてをカイルは否定できない。だが
「我が王家にも責任はあると思います。当家がグルニアを軽視していたところもあったかもしれません。僕は母を尊敬しています。ですがグルニアを重視するなら父はユミス王女と結婚するべきだったかと」
「それは違います!」
ユミスは激しく否定する。
「私はあなたのお父様、クロス様との婚約が決まった時から彼の妻にふさわしいように勉強、修練に励んでおりました。私との婚約を破棄し、ユリナ様と結婚すると言われたときは確かに悔しかった。でもそんな私にクロス様は何度も謝り、他にグルニアとの関係を深める方法を探すとおっしゃっていただいたんです。」
「……」
政略的なこととはいえ元婚約者のために励んでいたと言われてジェルドは不服そうな顔を見せるがそんな夫に気付きつつユミスは続ける。
「それだけではありません。即位したクロス様に拝謁するために父と兄とパレスを訪れた時にユリナ様は私にお声をかけてくださり、婚約のことを謝ってくださった上に私と友達になろうとおっしゃっていただいたんです。ですから私は胸を張って言えます。あなたのご両親はグルニア王家を軽視してませんし、あの二人は一緒になるべくして一緒になった最高の夫婦だったと」
「……ユミス様、ありがとうございます。父も母もあなたを大切な友人だと思っています。間違いありません」
カイルとユミスの話を聞きながらユベンは目をつむる。
「これでお分かりいただけたでしょう。すべて私の欲が招いたこと。あなた様のご両親に責はありませぬ。ユミス、すまなかった」
「お父様!」
「ジェルド、愚かな王ですまぬ、わしを許すことはできんだろうがせめてユミスとユルゲンを許してやってくれ。あやつらはわしを諌めようとしてくれたのだ」
「陛下! もったいなきお言葉」
二人に看取られてその後ほどなくユベンは眠りについた。余命わずかな時に体力を使い切ったのだ。おそらくもう目覚めることは無いだろう。
カイルたちは施設の待合のための部屋へ来た。巨竜の攻撃で死傷者が出て負傷者とその関係者で待合室はごった返している。そこへ
「あら、お父様、お母様、とそちらのお方は?」
カイルより若干若い女性が従者を連れてやってきた。髪はユミスと同じ色だ。
「ユミル様声が大きすぎます。今は怪我人ばかりなんですよ。我々は特別扱いされているんです」
ユミルという女性の従者をしていたのはジャンだった。あれからジャンはジェルドの側仕えをはずれ現在はユミル皇女の世話係になっている。ペレジア軍が壊滅し、屍などからユミルを守れるくらいの実力を持つのはジャンだけだった。
「ジャンの言う通りですよユミル。私たちは王族であるからこそ苦難のさなかにある民をいたわらなければ」
「申し訳ございませんお母様」
母の叱責にユミルは頭を下げカイルを見た。
「それでお母様、そちらのお方は? お母様かお父様の選任の騎士にしては若すぎる気がしますけど」
カイルを従騎士扱いする娘にユミスは慌てて弁明した。
「ユ、ユミル失礼ですよ。このお方はアカネイア王国のカイル王子殿下であらせられます」
カイルは気分を害さずにユミルに進み出て手を差し出した。
「アカネイア王国の王子カイルです。ユミル皇女」
今まではペレジア帝国の発展にいじけて亡国の王子だったと自分を卑下していたがペレジア帝国も壊滅し今は大陸中が混迷にある状況だ。ならばこれからカイルはアカネイア王国の王族の生き残りとして復興を取り仕切っていかなくてはならない。
故にカイルはユミルに対して自らアカネイアの王子だと名乗った。
「アカネイアの? えっと……」
今の大陸の状況に負い目を持ったユベンや覇権奪取に疑問を持っていたユミスやユルゲンと違ってユミルはアカネイアを過去の遺物だと思っていたのだろう。どう接するべきか両親の顔を眺めた。
母は厳しく娘を見つめ、父は不干渉を決め込み黙り込んだ。
「ペレジア皇女ユミスと騎士ジェルドの娘、ユミルと申します。よろしくお願いします。カイル王子」
三つ数えるほど悩みユミルはそう言ってカイルと握手を交わした。
場が緩んだとみてジェルドはユミスに声をかける。
「それでユミル、おじいさまへのお見舞いか?」
「ええ、今まで治療中でさっきは先約があるから後にしてほしいとお付きの方から言われたんですもの。お母様たちでしたのね。では私は今からおじいさまにご挨拶に行きますわ」
「ユミル、おじいさまは今しがたお眠りになられたばかりなの。また日を改めてからになさい」
意気込む娘をユミスは静止する。
「そんな…」
やはりユミルはむくれるが娘と婿に後事を託し、アカネイアの王子への謝罪を終え安らぎを得たユベンの眠りを邪魔させるわけにはいかない。
両親に説得されユミルは踵を返す。
「そうですか。では私は習い事に戻りますわ。それではカイル王子ごきげんよう。行きますわよジャン」
「あ! 待ってくださいよユミル様」
ジャンは慌ててユミルを追いかける。
「申し訳ございませんカイル様。躾のなってない娘で」
「いえ、これからのペレジアにはあれくらい気丈なお方が必要でしょう」
頭を下げるユミスをカイルがなだめる。
「ユミル皇女かそのご亭主がこれからの世継ぎに?」
そこでユミスは首を横に振り、ジェルドが話をする。
「いや実はユルゲン様にもお子がいる。ユベル皇子だ。勉学の為ユミルとマケドニア市の別荘で暮らしていたため無事だった。世継ぎにはユベル様がふさわしかろう。ただ――」
そこでジェイクは表情を暗くし、ユミスが代わる。
「ユベル様は遅くに生まれたお方で、まだ小さくて政治を任せることができませんわ。私も政治の知識がありませんし、ユベル様がご成人されるまでは夫に王になっていただこうと思いますの」
「王族でない私が王にな……せめて摂政ぐらいでいいのではないだろうか?」
自身が王になることにジェルドは消極的なようだ。そんな夫をユミスは叱咤した。
「いいえ! 今のこの国には民を導く王が必要です。私も今のユベル様もお飾りにしかなりません。ですがあなたはお兄様の側近として名高い騎士、強い王としてあなた以上にふさわしい逸材はおりませんわ」
王に推されながら妻の尻に敷かれるジェルドの姿にカイルは苦笑しながらふと気付く。
「やはり王政に戻されるんですね?」
そう言われた途端妻に言われるままだったジェルドはその話題に飛びついた。
「うむ、帝国を名乗るには大陸全土を統治するぐらいの力を持っていなければならん。だが今の我々ではペレジアとなったグルニア・マケドニアの復興がやっとだろう。あのブレスでアリティアも焼け野原になったと聞く。生き残りがいれば受け入れるつもりだが」
アリティアの話を聞いてカイルの顔が沈む。一度も訪れたことがないとはいえアリティアが王家にとって第2の故郷だとカイルは父から何度も聞かされた。
「その時はぜひよろしくお願いします」
「ああ、私からもアカネイアの復興を心から願っているぞ」
そう言ってカイルとジェルドはどちらからともなく握手した。
「……」
「ユミル様、機嫌を直してくださいよ」
街中を歩くユミルの足取りは早い。機嫌がいいのではなく機嫌が悪い時の癖だった。
(お母様ったらあの王子にペコペコしちゃって、これじゃあおじいさまの頃に逆戻りじゃない。おじいさまにも会っちゃダメなんて言うし)
ユベンは孫煩悩でユルゲンの子がなかなかできなかったこともありユミルをたいそう可愛がった。その時にアカネイアは大きすぎる。対等になるべきだと言って聞かせたのである。
ユミルはそんな祖父に影響されアカネイアに対抗心を持つようになった。だから母がカイルの味方をするのが許せなかったのだ。
ジャンの言葉にも耳を貸さずむしろ歩く幅は広がる一方だ。
ジャンはユミルに耳障りのいい言葉を聞かせることにした。
「まあ、気持ちはわかりますよ。せっかくペレジアの天下になったっていうのにまたアカネイアの子分に逆戻りなんて」
「ジャンもそう思いますわよね?」
ユミルはここで足取りを止めジャンに向き直る。
「もちろんです。ジェルド様とユミス様はわかっちゃいない。どうです習い事なんてブッチして愚痴でも?」
賛同を得たことにユミルは喜ぶが同時に聞きなれない言葉に首をかしげる。
「ブッチ? なんですの? それ」
「サボるって意味です。ユミル様は日々上達してもう教養において並ぶ者はいません。あのカイル王子なんかよりもね」
「そうですわ。あんな高慢な無作法者に比べて我が皇家の高貴なこと。その通りですわ。確かに我が家の偉大さについてあなたとでも確認し合う必要があるかもしれませんわ」
「ですよね。では美味しいお店を知っていますのでそこで」
「ええ、しっかりエスコートして頂きます」
そうしてユミルを誘うことに成功したジャンは彼女の前を歩きながら笑みを浮かべる。
(所詮世間知らずの皇女様、チョロイもんだ。次の王様がジェルドだから俺は王女の婿。その次の王はユルゲンのせがれだろうがとにかく俺は正真正銘の貴族だ。ようやく機会が訪れて来たぞ)
この時から千年後のペレジア王国の破滅は決まっていたのかもしれない。
ユミル クラス:シスター
ジェルドとユミスの娘。祖父ユベンの影響でアカネイアに対抗意識を持っている。