始まり
ポケットモンスター、縮めてポケモン
この世界にはポケモンと呼ばれるありとあらゆるモンスターが存在している
なんでそんな説明してるかと言うと、これを読んでる読者様には必要だろ?まあそんなメタな事は置いといて
ここは俺の住む街、てか都市、アビノ都市っていうんだが、名前の由来は知らない。てきとうじゃね?
そして俺は今年の四月からその都市の北エリアにある、アビノ北高校に通ってるごく普通の高校生、名前は"天野 葉月《あまの はづき》"だ。以後よろしくな
んじゃ、この都市の説明からいこうか
ここ、アビノ都市は四つのエリアに分かれてる。都市って程だからでかいぜ?確か…………半径100kmはあったかな?その都市を北、東、南、西と四つに分けてんだ
この都市に住む人々は、みんな都市内の会社で働く人、都市内の学校に通う人のどちらかに分かれる。俺は学校に通う人、だな。今年で16歳だ、まだ15だけど
そしてこの都市にいる人間、この都市出身の人間は必ず自分のポケモンを持っているんだ。この都市に住む人間は必ず中学校は出ていなければならない、それが決まりなんだ。もっと学を深めたかったり、資格を取りたい人は高校、大学にまであがるけどな
え?俺のポケモンが気になるって?しょうがないなぁ、一匹だけ教えてあげるよ
「こらライデン、カバンに乗るなって何時も言ってるだろ?」
『ピィィカッチュ、ピィカ!』
「はぁ…………重いからどいてくれないか?揺れるのが楽しいのはわからんでもないけどさ」
『ピッカ!』
おわっととと!頭に飛び乗るなよ………
………ふぅ、俺が肩に提げてる鞄に乗ってたこいつは俺のポケモン、ピカチュウのライデン。無邪気すぎて困るところがあるんだよな
そうだ、これは言っとかなきゃ駄目だな
俺達学生はポケモンの所持数が限られている
まあ限られていると言っても学校に登録するポケモン、簡単に言うと大会とかで使うポケモンの数が限られているわけであって学校や大会に連れてこなければ家に何匹いようがかまわないんだ
小学6年生までは学校から貸し与えられたポケモンを使ってバトルの練習やらコンテストの練習やらする
中学生になると1年から一匹持てるようになり、2年で二匹、3年で三匹と学年毎に増えていくようになっていて、高校生になってもそれは変わらない
まあ高校に入学せずに社会人として働く人は就職が決まれば六匹持ってもいいことになるけど、でも大会に出る時は三匹しか使えないから六匹ポケモンをはやく持ちたいって人は少ないんだけどな
さて、話しているうちに学校が見えてきたな。読者の皆様にはわからなかったろうけど、俺今学校へ登校中だったんだぜ?それじゃあ、これからの俺が俺のポケモンとそして学友と織り成す、学校生活を楽しんで見ていってくれよ?まあ、人の人生なんてつまらねえかもしれねえけどな
「…………………はっ!今まで何かおかしい電波を拾ってた気がする!いつの間に学校に!?」
『ピィカ?』
「ん?ああライデン、俺は大丈夫「おっす葉月ー!」あ?………よぉ!ハッチー、ナナ!」
名前を呼ばれて振り返った先には二人の男子
右の髪がおかっぱに近く、背の低い(ちなみに俺は171cmだ、こいつとは10cm程差がある)男子が赤崎 八幡《あかさき はちまん》、元気のあるやつだ、でもうるさい。こいつが俺のこと呼んだ奴、パートナーポケモンはエリキテルを肩に乗せてる、俺のライデンと仲良いんだぜ
左の髪はまあ、普通に整ってて普通の髪型、背は俺よりは低いがハッチーよりは高い男子、七瀬 拓哉《ななせ たくや》、こっちはハッチーよか静かだな、うるさい時はうるさいけど。パートナーポケモンはコマタナだ。今は連れてないな、ボールの中だろう
こいつら二人は同じ中学校だったそうだ。仲良く話してる所を俺が割って入って友達になった。…………ふふ、どうだやるだろう?なかなか趣味とかがあったんだ
「金曜以来だな。元気してたか?」
「おう!高校生になってから二週目だからな、まだまだ元気だぜ!」
「そんなこと言いながら昨日こいつ、俺に課題教えてくれって泣き付いてきたんだぜ?」
「バッ!それは言うなよ!!」
『あははははは!』
三人で笑いながら下駄箱に向かって、教室を目指す
教室に入るとけっこう人がきていた、友達になった人達に軽く挨拶を交わして自分の席を目指す
俺達は一番窓側の列の後ろから三つの席に前からナナ、ハッチー、俺と鞄を置いて腰掛けた
鞄を置いたハッチーが話しかけてくる
「いやぁ〜、それにしても偶然四人とも近い席になれてよかったな」
「だな、秋先生が席替え好きだから入学してすぐに席替えしたもんな」
「まあまたいつ変わるかわからんけどな」
「そうは言ってもよ、ナナ。少しの間でもここの席になれてよかったと思うぜ。だって…………(ちょいちょい」
ハッチーが俺達にこっち寄れと合図するので顔を寄せる
ハッチーはそれを見て俺の隣の席の女子を見ながら小声で話し始めた
「だってよ、あの日ノ丘 暦《ひのおか こよみ》の近くだぜ?あいつは"七輪花"のメンバーには色々と問題があって入ってないが………。黙ってればかなりの美人だしな」
ニヤニヤしながらそんなことを言いやがった。俺とナナはハッチーに対して最大の侮蔑と軽蔑の目を向ける
「お前…………まあそんな話をしたい年頃なんだろうが、顔が気持ち悪い。ただの変質者じゃねえか」
「諦めろ葉月、こいつは前からそうだ。中学3年の頃に彼女を作ると教室内で大声で叫ぶ程の奴だ」
「な、なんだよ!お前らだって彼女くらいほしいだろ!」
彼女がほしい…………考えたこともないな、しょうじき言って女子よりポケモンの方が可愛い
「いや、それはそれでどうかと思うぞ」
「心を読むなよナナ」
「いやいや、出てたから」
「マジか、んでナナはどうなんだよ」
ナナは少し考える
「まあ、ほしくなくはない………かな」
「だろ!?お前がおかしいんだよ葉月!!」
「ちっ「舌打ち!?」あ、そういやぁ"七輪花"ってなんだよ」
「「はぁ!?」」
わお、驚かれたよ
「お前、七輪花知らないって………はぁ。教えてやれ八幡」
「はぁ………いいか葉月、耳の穴かっぽじってよぉく聞けよ。七輪花ってのはなぁ」
「ふんふん、成る程「まだ何も言ってねえよ!」いいからはやく話せよ」
「理不尽!…………まあ七輪花ってのはだな。この学校に通う1年から3年の中で、一番人気の高い美人やらかわいこちゃんやらが七人いるんだ。それら七人が、まるで花のような可憐さ等を持ってることから、七輪花って呼ばれるようになったんだ」
「へぇ〜、あっ授業始まるな。席つけよ」
「興味なさげっ!?」
「八幡、席つけよ」
「えぇ〜……へいへい。あ、そうだ、今更なんだけどサトシはどうした?」
ホントに今更すぎるぞ
「あいつは風邪引いて寝込んでる。昨日遊んでる時に水ぶっかけたから」
サトシ、名前は暁 聡《あかつき さとし》。こいつの説明はまあ………また今度で、ちなみにパートナーポケモンはグレッグルだ
「お前…………なにしてんだよ」
「お遊び☆」
「「(うぜえ…………)」」
そして俺達はそれぞれ席につく
俺はふと隣に座っている女子を見やった
日ノ丘 暦、何か妙な存在感を放っている俺の隣の席の人だ
何故か日ノ丘さんの周囲には異質な空気が張り詰めているかのようだった
白みを帯びた髪の色、その髪をメェークルの髪飾りでとめている、窓から入る日差しを受けてその髪は雪のようだ
そして何を考えているか見当もつかない無表情。世間一般から見ると美少女なんだろうな、よくわからん
「……………………?」
あ、視線に気付いた。やべっ、何言われるんだろう
日ノ丘さんは俺の方に顔だけ向けて、俺に言い放った
「…………何かしら、ウジ虫野郎?」
…………what?今、ウジ虫野郎って言われた?俺ウジ虫野郎って言われた?なんで?初対面だよね、初めて話すよね!?
「い、いや…………なんでもない」
俺がそう言うと日ノ丘さんは前を向いた
「……………………ふぅ」
七輪花ってのに入らねえわけだよ……………
あれ?なんだろ、目から汗が
……………この学校、天井いい素材で作ってんなぁ
「天野君、なんで天井を見てるのかしら?先生の授業はそんなにつまらない?」
わぉ、先生に注意されたぜ
こういう時はこう言うのが一番だな
「………………いや、この学校、天井の素材いいの使ってんなぁって」
「巫山戯てるんですか?後で先生のとこに来てくださいね?」
………………orz
『ピィ…………ピィカチュ』←やれやれ、という意味
もう、後戻りはでけねえぜ…………
感想待ってます!!