ポケモンと俺達の学校生活は   作:クラッカーV

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バトル前

「……………」

 

「ナナ、アクエリ取って。緊張して喉が渇くんだ」

 

「ほら。…………何を緊張することがあるんだ。お前の勝負じゃないだろう?」

 

「でもよぉ………」

 

よお、サトシだ

 

ここは控え室。俺、葉月、ハッチー、ナナの四人は選手として控え室で待機している

 

「…………はぁ」

 

葉月の溜息が聞こえた。俺の後ろで背中合わせに座っているから顔はわからないが…………きっと鬱な表情をしていることだろう

 

それもそうだ、昨日あれだけ啖呵切ったんだ。今更逃げるわけにはいかないよな

 

「なあ葉月、もう諦めろよ。ちょっと本気出してすぐに倒せばいいだろ?」

 

俺は葉月の方を向く

 

「はぁ…………え、なに?」

 

葉月は携帯で動画を見ていた

 

「……………お前、何してる?」

 

「ん?そうだ、これ見てくれよ!昨日、試合だからって頑張って腕立てしてるライデンとヨウカ!マジ可愛くね?鼻血もんだぜこれ!」

 

………………はぁ

 

「ごめん、死んでくれ」

 

「なんで!?」

 

「うっさい、死ね」

 

「えぇ!?やだよ!」

 

…………やれやれ、もうこいつは諦めてるのか?

 

「大丈夫だよ。俺は勝つつもりだから」

 

「…………当たり前だ。馬鹿」

 

どうやら心配は無いようだな

 

「いよっし、お前ら集合」

 

葉月が立ち上がり俺達に言う

 

「今からあと少しであの坊主達とポケモンバトルだ」

 

俺達の顔を一つ一つ見ながらそう言う葉月の顔は真剣味を帯びている

 

「一試合目はサトシ、二試合目のマルチバトルはナナとハッチー、最終試合は俺の順番だ」

 

「「「……………」」」

 

「俺の本音から言えばお前らが2勝してくれれば後はバトルしなくてラッキー、なんだが………そう簡単にはいかないだろう」

 

葉月はナナとハッチーを見る

 

「特にお前達は俺は勝てるとは思ってない」

 

「.……………なに?」

 

「おい、そりゃあどういうことだ葉月てめぇ」

 

二人ともムッ、として葉月に突っかかる

 

「まあ落ち着け。絶対、100%勝てるわけじゃねぇってことだ」

 

「そんなのわかっt「だから、だ」…………は?」

 

「この中で一番勝率の高いのは俺とサトシ。これまた本音を言っちまうとお前ら二人はオマケみたいなもんだ」

 

「「……………」」

 

こいつ、本当に正直に言いやがった。二人とも唖然としてるじゃねえか

 

「本当ならこんな面倒くさいことにお前ら二人を巻き込みたくなかったんだよ。出来ることなら俺ら二人で解決してぇんだ」

 

「なんでだ?それ、どういうことだよ」

 

「…………ま、その理由はどうでもいいだろ。ちょっとトイレ行ってくる」

 

「あ、おい葉月!」

 

葉月はハッチーの静止を無視して控え室を出て行った

 

「なんなんだよあいつ………」

 

「はぁ………全くあいつは。俺から説明するよ」

 

俺がそう言うと二人が俺の方へと向いた

 

「いいか、俺達がこれからするのはポケモンバトルだ」

 

「…………それが、どうかしたのか」

 

「まあそう睨むなナナ。俺達だってお前らが嫌いだから言ってるんじゃないんだ。ただ………葉月のことを考えてやってくれ」

 

「葉月の……?」

 

「俺、話したよな。二人に四年前のこと」

 

「「あっ…………」」

 

………気付いたようだな

 

「多分まだ恐いんだろうな。自分のポケモンバトルでまた、失うってことが」

 

「「……………」」

 

「俺も葉月も、お前達のことは信用してる。まだ出会って一ヶ月くらいじゃ滅多に無いぞ、俺達は」

 

そう、俺も葉月も、二人を信用している

 

「だから俺はお前達に話した。そして葉月もそのことについて何も言わなかった」

 

でも、だから恐いんだ

 

「あいつは、自分のバトルでお前らが離れて行かないか心配なんだよ。信用してる分、余計な」

 

あいつはまだ四年前のことを少なからず引きずっている

 

いや、あいつだけじゃない。俺も、あの時何も出来なかった…………

 

「…………ふざけんなよ」

 

「え?」

 

「ああ、ふざけるのも大概にして欲しいな」

 

「え?え?」

 

急にどうしたんだこいつら

 

「信用してるだぁ?どこがしてるってんだ」

 

「俺達が離れて行くのが恐い?信用してない明らかな証拠だな」

 

「お、おい………」

 

「どうせドアの向こう側で葉月も聞いてるだろうからこの際言ってやる」

 

ハッチーはナナと目を合わせ言った

 

「俺達はそんな柔じゃない。葉月のバトルを見て俺達が何だって?俺達は葉月の本気見たことねえけどよ、んなもんどうでもいいだろうが」

 

そしてナナに変わる

 

「普段の葉月を俺達は知っている。普段の葉月はポケモンが好きすぎる変態で、バトルが嫌いな奴で、お気楽な奴で、でもどこかしっかりしてる奴で、俺達の部活の部長で…………何より、俺達の友達だろ」

 

「そんな葉月から離れて行く?いやいや、そんなの当たりくじが当たってるのを見てわざとゴミ箱に突っ込むようなもんだぜ」

 

「あんまりふざけてるといくらサトシでも許さないからな」

 

「………………」

 

俺は呆気にとられた

 

こいつら………

 

「………くっ、くっくっ……くはははは!」

 

「!………葉月」

 

葉月が笑い出しやがった。全く、あいつはシリアスを壊すのが好きなのか?

 

「いやー、やっぱ良かった。お前らで良かったよ」

 

そう言いながら葉月は入ってくる

 

「……………っ!」

 

「ホント………お前ら、最高だぜ」

 

葉月は涙を流していた

 

「あー?なぁに泣いてんだよ」

 

「ほら、ハンカチ貸してやる」

 

ハッチーとナナが葉月の肩を叩く

 

「おう、あんがと」

 

葉月は涙を拭く

 

「…………よし、行こうぜ」

 

「「「おう!」」」

 

そして俺達はアリーナへと向かうのだった

 

……………良かったな、葉月

 

 




作:いやー、久しぶりの投稿だな

葉「遅えよ。馬鹿」

ナ「そんなのだから質問来ないんだ」

作:それを言うんじゃあないよ

葉「やれやれ…………んじゃ、今回も行ってみようか。今回のゲストは七瀬 拓哉ことナナだ!」

ナ「二回目だ。よろしく」

作:いやー、今回の話、ええ話やった

葉「なんで関西弁?…………ま、そうだな。まさかあんな嬉しいこと言ってくれるとは思わなかった」

ナ「それほどでもないさ。あんなの当たり前だ」

葉「そっか。なら、少しばかり本気であの坊主を倒そうかな」

ナ「おう、そうしてこい」

作:あ、本気は出さないんだな

葉「ん?まあ、負けそうになったら出すさ」

ナ「俺もハッチーと一緒に頑張るからな」

葉「おう!」

作:…………うし、今回はこれくらいかな!それじゃあ次回、お楽しみに!

「「またな!」」

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