ポケモンと俺達の学校生活は   作:クラッカーV

25 / 34
下克上バトル第一回戦 サトシvs滝丸

ザッ、ザッ、ザッ、ザッ

 

俺達はアリーナ内へと足を踏み入れる

 

アリーナの観客席はガランガラン。居るのは俺達側に椎乃と榊原さん、向こう側に取り巻き数名

 

「よく逃げずに来たな。別に逃げても良かったんだぜ?」

 

坊主頭が何やら言ってる。何それテンプレ

 

「だぁれがてめぇ相手に逃げるかってんだ!てめぇらはサトシと俺&ナナでワンツーフィニッシュだっての!」

 

「八幡、うるさい」

 

「ハッチー、耳障り」

 

「お前等ひどくね!?」

 

「それよりさ、早く始めようぜ。帰りたい」

 

「……………けっ、その余裕がどこまで続くかな?」

 

だぁから、テンプレだっての

 

「早速先鋒戦を始めようか。滝丸!」

 

坊主頭が後ろにいる三人の誰かに声をかけた

 

てか、なんだあいつら。この前は見なかった奴がいるな

 

「……………了解、兄貴」

 

後ろから一人出てくる

 

…………兄貴?

 

「……………おい坊主頭、まさかお前そんな趣味が…」

 

うわー………マジないわ。同学年の生徒に兄とか呼ばせるって

 

「何言ってんだ。こいつは俺の双子の弟なんだよ」

 

「双子?……………似てねぇー」

 

「おいゴラ、どこ見て言ってんだ」

 

おいおいハッチー、そんなピンポイントに頭を見て言っちゃ駄目だぜ

 

「禿げと、フサフサ」

 

「言ったな!?今言いやがったな!?俺はただ刈ってるだけだ!」

 

「「「「いいから始めようぜ」」」」

 

「お前らから始めたんだろうが!!」

 

こいつ、ツッコミ属性か

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、それではやって参りました第一回戦」

 

俺はアリーナのベンチに机を持ってきて座る。右横にハッチー、左横にナナを配置した

 

あ、榊原さんが手を振ってる。おーい

 

「それでは、一回戦目はサトシvs…………えーと、誰だっけ?」

 

対戦相手誰だっけ?坊主ブラザーズの弟でいいかな

 

「……………安井 滝丸《やすい たきまる》」

 

へぇー、結構かっこいい名前だね

 

「と言うことで、一回戦目はサトシvs安井 滝丸選手ですね。解説のハッチーさん、この勝負どう見ますか」

 

「そうだなぁ。サトシには勝って欲しいな」

 

「願望言えって言ってんじゃねえんだよ。ちゃんと考察しろダメ解説」

 

「ひでぇ!?」

 

やれやれ、右の解説は駄目だな

 

「それでは解説のナナさん。どうでしょう」

 

「向こうの実力は知らないが………この勝負、一波乱あるような気がする」

 

「一波乱、ですか…………おいハッチー、こう言うのだぞ」

 

「ナナだって考察してねえじゃん!何この差は!?」

 

「お前らホント好き勝手してるよな!?応援するならちゃんとしてくれよ!!」

 

「「「頑張れー」」」

 

「絶対後でぶっとばす」

 

きゃー、怖い怖い

 

………実は俺達が目一杯巫山戯ているのには理由がある

 

それはただ単にさっきシリアスな雰囲気を出しすぎたからだ。だってあんなの似合わないじゃん?だから巫山戯倒す

 

「両方、指定の位置に着いて」

 

監督の先生が指示を出す

 

「暁 聡。一年普通科、学年3位だ」

 

サトシがまず名乗った。下克上バトルの時は必ずバトルをする人は順位と名前を名乗らなければいけない

 

サトシは3位。これで相手も少しはビビるか……?

 

「安井 滝丸。一年バトル科、学年…………1位」

 

なん…………だと!?

 

「何ぃ!?」

 

「っ…………!」

 

ハッチーがベンチから身を乗り出す。ナナも動きこそしないが驚いてるみたいだ

 

「はっ、驚いてやがるぜ!」

 

くっそ、この糞坊主…………。自分のことでも無いのに得意になりやがって

 

「おいおい葉月、どうすんだよ!サトシ負けちまうぞ!?」

 

「……………いや、それは無いと思うんだけどよ」

 

「どう言うことだ?」

 

「サトシが本気の二体で戦えば勝てると思うんだけど…………ていうか俺さ、実際学年1位がどれほどのものか知らないんだよね」

 

何より興味無かったし

 

「だから気になるのが相手の実力。これを見ない限りまだなんとも言えないな」

 

でも学年1位だしなぁ…………実力は折り紙付きなんだろうな

 

これで万が一サトシが負けたら結構キツイんだよな。ハッチー&ナナコンビには是非とも勝ってもらわなくちゃいけなくなる

 

「おーい、葉月ー」

 

ん?なんかサトシが呼んでる

 

「この試合勝ったらさー、皆でお前の家でパーティしないかー?」

 

「パーティ?おう、いいぞー」

 

「うっし!じゃあ頑張るわ!」

 

「お、おう」

 

…………………一体なんだったんだ?

 

「はっ!まさか!」

 

ハッチーが何かに気付いたみたいだ

 

「サトシ………、今死亡フラグ建てた!」

 

「なんだと!?おいサトシ!死ぬ気か馬鹿野「郎はお前らだろうが。お前らが俺の死亡フラグ回収するか?」スミマセンデシター」

 

「ったく………、待たせたな。うちの奴らがうるさくてすまん」

 

む、なんだと?どこがうるさいって言うんだ

 

「………構わない。どっちにしろ、勝つのは俺」

 

「へぇ……」

 

あ、サトシが挑発に乗っちまった。あいつ煽り耐性ゼロだからなぁ………

 

「それでは、使用ポケモンは2体です。……………始め!」

 

先生の合図と共に一戦目が始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………始め!」

 

先生の声を聞き俺はボールを取り出す

 

「行くぞ、モモ!」

 

『エモッ!』

 

俺の一体目はエモンガのモモ

 

さあ、相手は何を出してくる…………

 

「………行け、ドラピオン」

 

『ジュアアァァァァ!』

 

ドラピオン、どく・あくタイプのポケモンか

 

「ドラピオン、"ミサイルばり"」

 

「モモ、"こうそくいどう"!」

 

ドラピオンが打ち出す針をモモは避けながら素早さを上げる

 

「"にらみつける"」

 

っ………素早さを下げにきたか

 

「"はたきおとす"」

 

「避けて"しっぽをふる"!」

 

素早さを下げられたがこちらも防御を下げる

 

「そこですかさず"アクロバット"だ!」

 

『エェ………モッ!』

 

ズガァン!

 

モモの"アクロバット"がドラピオンの腹に直撃する。ドラピオンを宙に浮かせた

 

ドラピオンは仰向けに地面に倒れ込む

 

「やったか…………?」

 

「サトシ!それフラグ!」

 

外野がうるさい

 

「…………"つじぎり"」

 

『ジュァァ!』

 

ズバッ!

 

「なっ!?」

 

モモの真下、地面からドラピオンが現れてモモに容赦の無い一撃を食らわす

 

さっきのは"みがわり"だったのか!

 

『エッ………モ……』

 

「エモンガ、戦闘不能!」

 

「すまん、モモ。お疲れ」

 

俺はモモをボールに戻す

 

……………マジかよ。今の、急所に入ってたのか

しかし、俺のモモは防御こそそんなに高くはないが………一撃は耐えると思ってたんだがな

 

「まさか、そのドラピオン……"スナイパー"か?」

 

「……正解。よくできました」

 

くっ、おちょくってるのかどうかわからないところがなんとも腹立つ

 

「やっぱりな。……………よし」

 

俺はもう一つのボールを取り出して放る

 

「行くぞ、シャモ!」

 

『シャアアアアァァァァァァモ!!』

 

ボールの中から現れたのはバシャーモのシャモ。実を言うとグレーやモモと違い昔から一緒にいるポケモンだ

 

『シャアアアアァァ!』

 

シャモは雄叫びを上げながらドラピオンへと走る

 

『ジュアアァァァァ!』

 

ドラピオンがシャモへと攻撃を繰り出した。それをシャモは紙一重で避ける

 

「そこだ!"スカイアッパー"」

 

俺が指示を出すとシャモはドラピオンの懐へ入り込み構えを取る

 

そして次の瞬間………

 

ドゴンッ!!

 

大きな音と共にドラピオンが吹き飛んだ

 

ドラピオンはそのまま重力に逆らって飛んで行き、バトルフィールドから少し出たところで止まる

 

「なっ!?滝丸のドラピオンをあそこまで飛ばすなんて!?」

 

何やら坊主が驚いている

 

「……………」

 

だが、それとは違い弟は落ち着いていた

 

「…………ドラピオン、戦闘不能!」

 

先生がドラピオンの様子を確かめに行って審判をする

 

………"しっぽをふる"で防御を下げといて良かった

 

 

 

 

 

 

 

「サトシのシャモ、強えなぁ」

 

「まあ昔からずっと一緒にいる奴だからな。相当鍛えられてるぞ」

 

シャモは俺達が出会った時から居た。確かあの時はワカシャモだったかな?よくサトシの家の家事の手伝いしてるところを見てる

 

「………………相手の次のポケモンが気になるな。こっちはもう後がないし」

 

「でも、学年1位でも勝てるかもな!」

 

「八幡。そうやって相手を侮ると痛い目みるぞ」

 

「そうだぞ…………!あれは……」

 

俺はサトシの手首に着けられている物が目に入った

 

「やったなお前ら。俺達の勝ちかもよ」

 

「「?」」

 

「そういやハッチー、メガ進化を一回見てみたいって言ってたよな?」

 

「ああ、言ったけど………」

 

「良かったな。見れるぜ…………メガ進化」

 

俺はハッチーに笑みを浮かべて言った

 

「………………マジで!?」

 

 

 

 

 

 

 

「…………ごめん」

 

「ん?」

 

弟から謝罪される。…………なんでだ?

 

「少し、侮っていた。ここからは、俺も全身全霊」

 

「………………へぇ。お前、兄貴と違って良い奴だな」

 

「俺も、兄貴のそういうところは嫌い。………そのバシャーモ、よく育てられている。俺のポケモン達より、多分ずっと強い」

 

「!………わかるのか」

 

「これでも、学年1位。なんとなくだけど、強い人はわかる。…………そっちの大将も、相当手練れ」

 

これは驚いたな。まさか葉月の強さに気付くなんて

…………でも、ポケモン自体の強さはそこまで変わらないだろう

 

こいつはわかってないんだ。こいつのポケモン達に秘められた力を、こいつはまだ理解していない

 

勿体無いなぁ………

 

「……………行くぞ」

 

「来い…………!」

 

弟、いや滝丸がボールを放る

 

『……………』

 

沈黙しながら現れたのはゲッコウガ

 

「………俺の、パートナー。俺のポケモン達の中で、一番強い」

 

「そうか…………シャモ」

 

俺はシャモに構えを解かせる

 

「!………どういうつもりだ?」

 

「まあ、少しだけ話をしよう」

 

睨みつけてくる滝丸に俺は戯けるように言う

 

「さっきお前は俺のシャモが、お前のポケモン達よりずっと強いって言ったよな」

 

「……事実」

 

「それは違うぞ」

 

「……………?」

 

滝丸は首を傾げる

 

「お前はまだ完全に引き出せてないだけだよ。ポケモンの力をな」

 

「?それはどういう「もういいだろう。再開だ」……」

 

俺は左手を前に出す

 

「っ!それは………メガリング!」

 

そう、俺はバトルの前にメガリングを装着していた

 

「行くぞ、シャモ。……………"メガ進化"」

 

俺が言うと同時にメガリングが輝きを放つ

 

『バシャァァァァァァァァモ!!!』

 

シャモは先程の雄叫びよりも大きな声を上げる

 

そしてシャモが光に包まれた

 

「なっ!?嘘だろ!?滝丸と2位の奴以外はメガストーンは持ってないはずじゃねえのか!?」

 

坊主が叫ぶ。それに葉月が反応した

 

「確かに学校側から配布されたメガストーンはお前の弟と2位の人しか持ってないかもな。だけどよ、それは配布されたやつだけだぜ?だからと言ってメガストーンを持っていない理由にはならねえんだよ!」

 

「なにぃ!?」

 

ま、そう言うことだ

 

「行くぞ、シャモ!!」

 

『シャァァァモ!!』

 

メガバシャーモとなったシャモが光を振り払い現れる

 

「お前も全身全霊って言ってたよな。それ、俺もだ」

 

トンッ

 

何かを叩くような音と共にシャモの姿が消え、一瞬にしてゲッコウガの前に現れる

 

「っ!?ゲッコウガ!"ハイドロポンプ"!!」

 

「シャモ、"ブレイブバード"」

 

シャモは体に青い炎を纏い、ゲッコウガに突進した

 

ズガァァァァァァァ!!

 

「……………」

 

「先生、審判」

 

「はっ!…………ゲッコウガ、戦闘不能!勝者、暁 聡!」

 

 

 

 

 

 

一回戦目

 

暁 聡 vs 安井 滝丸

 

エモンガ 負-勝 ドラピオン

 

バシャーモ 勝ー負 ドラピオン

 

バシャーモ勝ー負 ゲッコウガ

 

win 暁 聡

 

 

 




クラッカーV(以後V):いやっほぉい!

葉「どうした」

V:質問が来たんだぜ!

葉「おお!やったな!」

V:でも感想からだけどな。活動報告に書き込めない、ってあるけど…………なんでだ?

葉「さあ?」

V:まあいいや!さて、まずは今日のゲスト!久しぶりの登場だぜ、甘月 響歌ちゃんだぜ!

響「えっと………いいんですか?本編と全く関係無いような気がするんですけど………」

葉「いいのいいの。……………早速質問コーナーへと移ろうぜ」

V:おう!ではお待ちかね。質問コーナーだ

葉「えっと、何々…………俺達が本気で、私情無しで戦ったら誰が一番強いのか?だって」

響「葉月さん達と言うと………私は全員のことを知ってるわけじゃありませんから、わかりませんね。どうなんですか?」

V:幼馴染み勢も含めて答えてくれよ

葉「そうだなぁ…………まあ、悪いがまずハッチーとナナは除外だな。あいつらは無い、絶対」

響「辛辣ですね…………」

V:ばっさり切り捨ておった………

葉「残るは俺、サトシ、椎乃、新、タケ、ユキ、榊原さんなんだけど……榊原さんの実力ってのがまだよくわかって無いんだよな」

V:じゃあ一応除外しとこうぜ

葉「そうだな。あと残りなんだが…………四年前の時点では俺が他の奴らより一歩リードしてたな」

響「葉月さん、強いんですね」

葉「でも今はどうだろうなぁ。俺も一応自主的に特訓はさせてるけど、主要メンバーは数匹姉さんに預けてるしな」

響「四年の差は大きいと思います」

V:つまり葉月もないと?

葉「いや、それは無い」

V:どっちだよ………

葉「ま、でも。今だったら無難にユキじゃねえかな。あいつが俺の次に強かったし」

響「ユキさん、ですか…………知らない人ですね」

葉「今度紹介するぜ」

響「はい♪」

V:ふむ、では質問の解答は名塚 優希ことユキと言うことでファイナルアンサーだな?

葉「いや、やってみないとわからないでファイナルアンサーだ」

響「と言うわけだそうです。質問ありがとうございました♪」

V:次回のゲストは赤崎 八幡ことハッチーです。次も見てね!

「「さよなら!また次回!」」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。