俺は今、林の中を走っている…………奴らから逃げるために
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ………(ガッ!)ぐぁ!」
木の根に引っかかって転んじまった!
「……………つつつ、はっ!速く逃げないと!!」
『ひひゃひゃひゃひゃひゃ!葉月ぃ……どうして逃げるんだよぉ』
ひっ!…………そんな、馬鹿な………サトシ、お前まで
『こっちにこいよぉ葉月ぃ〜、こっちは楽しいぜぇ〜?』
『ちょっと痛いけどそれがすんだら楽になれるぜぇ?』
ハッチー、ナナまで!
「くっそぉ………、捕まってたまるかよぉ!!」
俺は走り出す
「うあああぁぁぁぁぁ!!俺は、俺は生きるんだぁぁぁ!!」
そのためには走って走って走って走って走り切ってやる!!
『どこ行くんだぁ〜?エレキ、"10万ボルト"ォォ!!』
なっ!?技撃ってきやがった!?
「ぐぁぁぁぁぁ!!」
あ、足がぁぁ!!
「くっそ………動かねぇ………。ここまでか………」
今のが足に直撃したんだ。ははっ、動きたくても動けねえよ
俺は………ここまでなのか
…………ふっ、走り過ぎて疲労が溜まってんのかな。痛みすら感じねぇ
いっそのこと…………ここで眠っちまおうか。…………おやすみ………
「……………………いや夢落ちかよぉぉぉ!!」
綺麗さっぱり目覚めちまったよ!いや夢落ちで良かったけども!!
「…………起きた?」
あ?誰だ……………
「って榊原さん!?なんでいんの!?てかここどこ!?」
「ここは保健室、なんか私の所為で天野君が大変な事になったっぽいから………起きるまで側にいようかなって」
マジか…………案外いい人だね、薄々わかってたけど
「てかなんで俺保健室にいんの?なんで死んでないの?」
「…………なんで死んでないの?って聞かれるとは思わなかった」
そうかい、だが答えてくれ
「男子の話を聞くには、天野君を見つけた時にはもう気絶してたんだって。なんか興醒めしたみたいで、暁君が保健室に。私はついてきただけ」
「ふ〜ん、そうなんだ。んじゃ、教室に帰るか」
「…………………(ジー」
ん?視線を感じる
「どした?榊原さん」
「…………天野君は、他の男子とは違うね」
あん?どういうことだ?
「他の男子は、私と話す時に何か変な目で見てくるから………」
…………ああ、そういうことね
「別にぃ〜?ただ普通に話しているだけさ。それに榊原さんはそういう男子としか話したことがないからだと思うよ俺は、ハッチーとか、ナナとか、サトシとかと話してごらん?あいつらはそんな目しないから」
……………しないよな?特にハッチーとか、いやあいつは大丈夫か。ロリコンだし
「…………そうなの?」
「おう、そうだぜ。もしそんな目で見てきたら俺がぶっ飛ばすからよ!」
学年順位80位ですけどね!
「…………ありがとう」
「おう!」
笑ってお礼を言った榊原さんに俺は笑顔で返す
ズゴゴン!
「おわっ!」
「わっ!」
学校が……………揺れた!?
「今の揺れ…………なに?」
「……………地震…………か?今は休み時間だったりする?」
「ううん、今は四限目の途中だと思う」
それなのに俺の側に居てくれたんすか………マジあざっす!
いや、待てよ?四限目の途中ってことは………バトルしてるわけでもないわけだ
だったらなんで、学校でこんな揺れは「バリーン!」!?なんだ!?
『ヨォギィ!!』
窓からヨーギラスが!?確か保健室は一階だったな。入ってくることは可能だが………いやそんなことよりも!
『ヨォッギッ!!』
ヨーギラスの"あばれる"か!
「榊原さん、こっちに!」
「あっ」
俺は榊原さんの手を取って走り出した
保健室を出て左へ曲がる
外へ出ると中庭で沢山のポケモンが交戦中だった
「な、なんだこれ!なんでこんなに野生のポケモンが!!」
しかもサナギラスやヨーギラスばかり…………
『ヨォギィィ!!』
っ!追撃か!
「こっちだ!」
俺は榊原さんを連れてヨーギラスの追撃から逃げた
「…………なんで戦わないの?」
「こんな狭い場所じゃバトルできないだろ!それに俺はバトルはしねぇ!!」
「なんで?」
「好きじゃねえんだよ!…………ここならいいだろ」
俺達は中庭に出る。そこでは数人の生徒がヨーギラスやサナギラスと交戦中だった
………今思えば七輪花のメンバーと手を繋いでんな俺、こんなとこ見られたら殺されるかもしんねえが。今はそんなこと考えてる場合じゃねえな
『ヨォギ!!』
来たなヨーギラス
「チョロネコ、"シャドークロー"!」
『ニャー!』
榊原さんのチョロネコがヨーギラスを捉える
ヨーギラスはそれをくらい戦闘不能になった
「へぇ〜、すげえな、さすが学年順位10位。一撃で倒すなんて」
「これくらいは普通。……………天野君がバトルが好きじゃないのはわかったけど、今はそんなこと言ってる場合じゃないよね?」
……………はぁ〜〜、くっそ痛えとこ突いてきやがる
「はぁ、わかったよ。サポートしてやるから、存分に戦ってくれ」
「うん、わかった」
榊原さんは首肯したのちにモンスターボールを取り出す
そしてそれを放るとその中からハッサムが姿を現した
「ハッサム、"きりさく"!」
『ハッ、サム!』
ハッサムが次々と敵をきりさいていく
これ俺いらなくね?
「っ…………きりがないね」
もうけっこう倒したはずなんだが(主にハッサムが)敵はいっこうに少なくならない。奥からどんどん出てくる
「こいつらは全部野生だ。多分何処かで操ってる親玉がいるはず…………こいつらを全体から見渡せて、それでもって安全な場所に」
「なんでわかるの?」
「戦闘の定石だぜ。こんくらい当たりm「バトルしないのに?」…………ほら考えてみな。この学校を全体から見渡せて、それでもって安全な場所を」
「(怪しい)」
う………、なんか疑いの目線が………
「…………全体を見渡せて………安全な………。!もしかして、屋上?」
「正解!この学校はバトルの影響を受けてもいいようにとても頑丈な作りでできている。ちょっとやそっとじゃ壊れねぇ、伝説級のポケモンの技じゃねえとな。屋上には鳥ポケモンで行けばいいし」
「成る程………」
納得したようだな
「あとはこれを他の人に伝えれば解決だぜ」
「なに言ってるの?私達で行くんじゃないの?」
「いやいや、そんなこと言ってねえよ」
「……………(ジー」
な、なんだそのジト目は。俺はバトルしねえって言ってんじゃんよぉ!
「……………(ジー」
ふっ、そんな目したって駄目だぜ
「……………(ジー」
だ、駄目だってばよ!そんな目して………も…………
………………だあぁぁぁぁぁぁ!!しゃあないなコンチクショー!
「わぁったよ!行きゃいんだろ!?」
俺がそう言うと榊原さんは笑顔を作る
「うん!」
おぉふ、いい返事ですな
「はぁ…………まあ、榊原さんがいれば負けることもねえだろ」
「……………なにその自信。人任せ?」
おーおー、そんな目で睨まないでくれ。さっきの笑顔はどした?
「サポートならさせてもらう。でもメインは榊原さんだ」
「……………わかった。行こう」
そして俺達は屋上へと走り出した
バンッ!
俺達は屋上のドアを盛大に開け放ち中に入る
そこには一匹のバンギラスがいた
…………バンギラスだけだと?なんでトレーナーがいない
『バァァァァン!!』
バンギラスは俺達に向かって吠える
「来るぞ榊原さん!」
「わかってる!」
こうして俺達のバトルは始まった
作中に出てくるヒロインがどのラノベの誰なのかわからない、という意見があったためここに紹介しておきます
日ノ丘 暦《ひのおか こよみ》
元『俺の脳内選択肢が学園ラブコメを全力で邪魔している』の雪平 ふらの
パートナーポケモンは未だ不明
榊原 陽菜《さかきばら ひな》
元『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』の春日部 耀
パートナーポケモンはチョロネコ
朝月 椎乃《あさづき しいの》
元『ソードアート・オンライン』の朝田 詩乃
パートナーポケモンは不明、作中のトゲピーはパートナーポケモンというわけではない
とこんな感じです
感想待ってます!