けものフレンズR ・君と歩く道・   作:yatagesi

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*これはニコニコの祝詞兄貴が立案(でいいのか?)した「けものフレンズR」の三次創作になります。
*筆者はけもフレはアニメ1期、アニメ2期1話、9話、10話しか見てません、あとはウィキとかニコニコ大百科とかで知識を得たにわかです
*その関係で舞台は1期と同じ島です。
*それでもいいなら、お読みください。


第1話 始まり

*これはニコニコの祝詞兄貴が立案(でいいのか?)した「けものフレンズR」の三次創作になります。

*筆者はけもフレはアニメ1期、アニメ2期1話、9話、10話しか見てません、あとはウィキとかニコニコ大百科とかで知識を得たにわかです

*その関係で舞台は1期と同じ島です。

*それでもいいなら、お読みください。

 

・・・

・・・・

・・・・・

 

あたたかくなったら、いっしょに旅をしましょう

うん、いろんなもの、見に行こうね

約束ですよ

うん、約束だよ

 

・・・・・

・・・・

・・・

 

 

薄暗い多たものの中、何かが開く音がする。

その音がした部屋からは、光が漏れていた。

光を出しているのは、人一人が入れる大きさのカプセル、それが開いて、中から一人の少女が身を起こす。

 

???「あれ・・・ここは?」

 

少女は、何もわからず、あたりをきょろきょろと見まわすが、誰もいない。

あるのは無機質な機械と、扉の先の廊下だけ。

何か夢を見ていたような、けどそれ以上は思い出せない。

それだけではない、自分のことも、何も。

 

???「これは」

 

自分の眠る場所のすぐそばにあったのは小さなかばん、手に取って開けてみれば、入っているものが何かわかった。

 

???「スケッチブックに、動物図鑑・・・」

 

どちらも大切なもの、なぜかわからないが、そう思えた。

少女はそれをカバンに戻し、カプセルから出て、歩き出す。

ここを出なくてはいけない、行かなくてはいけない、でも、どこに?

あてもなく歩き出す少女は、やがて扉を開ける、外に出れば、少し肌寒い風が吹いていた。

 

???「うわぁ・・・」

 

外は晴れていて、ところどころに雪が積もっている、少し出て、後ろを振り返れば、崖にくっつくように自分のいた建物が建っていた。

看板のようなものには、この場所の名前が書いてあった。

 

「ジャパリパーク・・・なんだろう、読めない」

 

ジャパリパーク、それが今いる場所の名前、どこかで聞いた、でもどこで聞いたか思い出せない。

少女は頭を振って思考を切り替える、今は歩こう、そうしないといけない気がするから。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

しばらく歩くと、少女もおなかがすいてくる、でも何かあるわけでもない。

どうしようか、そう考え始めた時であった。

 

???「なんだろう、このにおい」

 

何処からか漂ういい匂い、それにつられて歩いていけば、そこは柵にかこまれた、丸い建物がいくつかある場所で、建物の1つ、窓が少し空いていて、匂いはそこからしていた。

 

???「誰か、居るのかな?」

 

少し背伸びをして中を覗く。

中では、灰色に白混じりの髪で、同じ色合いの服、白いマフラー、頭には耳、お尻に尻尾のある少女がポットにはっぱを入れていた、傍らには、おいしそうなお饅頭も。

じーっと見ていたら、少女がこちらに顔を向けて目が合った。

青い右目と金色の左目、どこかでみたような、思い出せないけど、大切なこと。

しばしの沈黙の後、それを破ったのは耳のある少女であった。

 

耳のある少女「・・・あっ」

???「あ?」

耳のある少女「会いたかったー!」

???「わぁぁ!」

 

耳のある少女は目を輝かせ少女のいる窓へと突撃する。

無論、少女の方も驚き窓から落ちてしまう。

それを見て耳のある少女のほうが悲しい表情を浮かべる。

 

耳のある少女「ご、ごめんなさい、うれしくて、つい」

???「だ、大丈夫だよ」

耳のある少女「あの、中に入ってもいいですよ、ケガしてないか心配ですし」

???「いいんですか?」

耳のある少女「はい」

 

耳のある少女に招かれ家に入る、椅子に座ると、少女は先ほどのポットとお饅頭を持ってきた。

 

イエイヌ「私、イエイヌって言います、ずっとヒトを待っていたんです」

???「ヒト?」

イエイヌ「はい!」

 

イエイヌと名乗る少女は、しっぽをちぎれんばかりに振っていた。

 

イエイヌ「ヒトのそばで生きるのがイエイヌ、フレンズになってもそれは変わりませんから」

???「フレンズ?」

イエイヌ「はい、ところで、お名前は」

???「それが・・・わからなくて」

イエイヌ「わからない、持ってるものに何か書いてないんですか?」

???「えっと」

 

イエイヌに指摘され、少女は自分の持ち物を調べる、するとスケッチブックの裏に、何か書いてるのを見つけた。

 

???「と・・・もえ? 字がかすれてて」

イエイヌ「ともえさん、ですか?」

ともえ「わからないけど・・・無いと不便だから、あたしのことはともえ、うん、それでいいよ」

イエイヌ「ともえさん、わかりました、あ、ジャパリまん、食べます?」

ともえ「ありがとう、イエイヌちゃん」

 

ともえはイエイヌが出してくれたジャパリまんをほおばり、カップの葉っぱを入れた水を口にする。

 

ともえ「これ、紅茶だ、おいしい」

イエイヌ「こうちゃ? これは紅茶っていうんですか?」

ともえ「そうだよ、おかわり、もらってもいいかな?」

イエイヌ「・・・はい!」

 

イエイヌから紅茶のお代わりをもらうと、ともえは彼女からパークとフレンズに対する説明を受けた。

 

ともえ「つまり、ここは動物がヒト化したフレンズがすむジャパリパークで、ヒトは昔いたけど今はいない、イエイヌちゃんはここで大切なヒトを待ってるんだね」

イエイヌ「はい、もしかしたら、ともえさんがそのヒトのことを知ってるかもって、ごめんなさい、勝手に」

ともえ「いいんだよ、あたし、気にしてないから」

イエイヌ「ともえさん」

 

イエイヌはしっぽを振る、ともえの視線は次第にそのしっぽへと移っていく。

イエイヌも、それに気が付いた。

 

イエイヌ「あの、ともえさん、さっきからしっぽに」

ともえ「あの、イエイヌちゃん」

イエイヌ「はい」

ともえ「そのしっぽ、モフモフしてもいいかな?」

イエイヌ「いいですよ」

ともえ「ありがとう!」

 

いうが早い、ともえはイエイヌのしっぽにすぐにとびかかると、顔をすりすりし始めた。

これにはイエイヌもくすぐったそうにして、すぐに逃げ出してしまった。

 

イエイヌ「と、ともえさん!?」

ともえ「・・・はっ! ごめん、なんだかこう、抑えられなくて」

イエイヌ「いえ、こちらこそ、命令なのに逃げてしまって」

ともえ「そんな、謝るのはこっちだよ! イエイヌちゃんが嫌がってるのに、あたしわからずに」

 

お互いにしゅんとする二人、だがともえはスケッチブックを開き、色鉛筆を手に取ると、絵を描き始めた。

 

イエイヌ「ともえさん?」

ともえ「ちょっと待ってて・・・」

 

集中して鉛筆を走らせるともえ、しばらくして、スケッチブックを見せた。

 

ともえ「ごめん、これしかできないけど」

イエイヌ「これ、描いてあるのは私ですか?」

ともえ「うん、紅茶を持ったイエイヌちゃん」

イエイヌ「わぁ、ありがとうございます! ともえちゃんもタイリクオオカミさんと一緒で絵が描けるんですね!」

 

ともえが描いたのは、紅茶をもって、ジャパリまんをふるまうイエイヌちゃん。

これには彼女も大喜びでしっぽを振る、それでともえも笑顔になる。

 

ともえ「顔でもしっぽでも、喜んでもらえてうれしいよ」

イエイヌ「いえ、そんな、あれ?なんでしっぽでもうれしいって」

ともえ「えっとね、あれ・・・たしか」

 

ともえも少し不思議に感じつつ持ち物を調べると、そこには動物図鑑。

めくってみれば、いろんな動物の写真と、シールを張ってねと書かれた余白。

あまり迷わず、目的のページを見つけられた。

 

ともえ「ほら、ここ、イエイヌちゃんの」

イエイヌ「本当です、いろいろ書いてあります、これのおかげなんですね」

ともえ「そうみたいだね」(あれ?)

 

図鑑を戻そうとした時、いままでてで隠れていたところに、何か書いてあることに気が付いた。

 

ともえ(大切な、ともだち?)

 

イエイヌのページに書かれたそれは、自分にとって大事なことなのかもしれない、ただ、それが誰のことなのか、友恵にはわからなかった。

でも、何かしないといけない、そう思った。

 

ともえ「・・・」

イエイヌ「ともえさん」

ともえ「あぁ、ごめんなさい、イエイヌちゃん、今日はありがとうございました」

イエイヌ「ともえさん?」

ともえ「うん、私、行かないといけない場所があると思うの、どこだからわからないから、それを探しながらだと思うけど、だから、行くね」

イエイヌ「そんな、ここにいましょうよ、ここは昔ヒトが住むための場所だったんですよ」

ともえ「イエイヌちゃん」

 

ここを出ようとするともえ、それを引き留めるイエイヌ。

気まずい空気が流れる中、突如として家が揺れる、その揺れに、イエイヌは怖い顔になる。

 

ともえ「い、今の揺れは」

イエイヌ「セルリアン」

ともえ「え?」

イエイヌ「だいぶ近くにいる、ともえさんはここに隠れていてください!人を守るのも私の務めです!」

ともえ「イエイヌちゃん!」

 

飛び出していったイエイヌ、友恵は言われた通り家の中にいるが、窓から外を見。

そこには、何か丸い、青い一つ目の存在がいた。

 

ともえ「あれが、セルリアン」

 

さっきイエイヌからパークについて説明されたとき、怖いのがいると聞いていた。

その怖いのがセルリアンだと、ともえは理解した、そして、そのセルリアンの前には。

 

ともえ「イエイヌちゃん! なんで!」

 

セルリアンの前にいたのは、イエイヌだった。

イエイヌはうなり声をあげながら、セルリアンと対峙する。

 

イエイヌ「なんでここに来たのか知りませんが、容赦はしません!」

 

セルリアンは丸い胴体から口のようなものをイエイヌ目掛けて飛ばすが、イエイヌはそれをジャンプで避ける。

イエイヌも爪で攻撃するが、セルリアンは傷つけてもすぐ回復する。

だが、イエイヌもそれはわかってるはず、何かを探すように動いている。

 

ともえ「イエイヌちゃん」

 

見てることしかできない、それがともえには苦しかった。

せめて、何か助けになれば、そうおもい始めたとき、セルリアンの背中に何かがあるのが見えた。

 

ともえ「あれは・・・石?」

 

セルリアンの背中にある石のようなもの、あれは何のだろうか?

その疑問は、イエイヌの言葉が答えになった。

 

イエイヌ「石さえ壊せれば、倒せるのに!」

ともえ「石、あれが弱点なんだ」

 

あの石が壊せれば、そう考えたともえは部屋を見渡す、みつけたのは頭に金属のついた時計だった。

それを手に取ると、ひっくり返してつまみをいじる、そして。

 

ともえ「イエイヌちゃん!」

イエイヌ「ともえさん!? 隠れててください!」

ともえ「いま、助けるから!」

 

ともえはそういうと時計を窓から放り投げる、セルリアンはそれを気にも留めない、そのはずだった。

その時計が、けたたましい音をだすまでは。

 

イエイヌ「な、なんですかこの音」

ともえ「イエイヌちゃん、セルリアンの背中!」

イエイヌ「へ? あっ! たあぁぁぁ!」

 

時計の音に反応したセルリアンはイエイヌに背中を向ける、その無防備な石を。

それを逃さずイエイヌは拳を叩き込む、石にそれがめり込むと、パッカーンという音と共にセルリアンはブロック状になり、消えていった。

 

ともえ「イエイヌちゃん、大丈夫!?」

イエイヌ「だ、大丈夫ですけど、さっきの音は」

ともえ「あぁ、これね」

 

そういうとともえは、先ほどけたたましい音を出していた時計を拾った。

 

ともえ「めざまし時計っていうの、前もって決めた時間になるとさっきの音で起こしてくれるんだ」

イエイヌ「そうなんですか? でも、いままでそんな音は」

ともえ「鳴らないようになってたからね」

 

ともえはそういって目覚まし時計をしまうと、はっと思い出したようにイエイヌの体を見る、あちこちボロボロになっていた。

 

ともえ「大変、早く手当てしないと!」

イエイヌ「大丈夫です、これくらいなら、自然に治りますから」

ともえ「でも」

イエイヌ「それよりも、ともえさん」

ともえ「なんですか?」

 

傷の手当てを断ったイエイヌ、次に出た言葉に、ともえは驚かされた。

 

イエイヌ「もうセルリアンもいませんし、もう、行ってもいいですよ」

ともえ「イエイヌちゃん?」

イエイヌ「あれだけできれば、セルリアンも大丈夫ですし、私は、ここでお留守番しないといけませんから」

 

そう言えってイエイヌは笑顔で話す、だが、ともえはわかってしまった。

その笑顔が、懸命に作った物で、本心ではないと。

だから、ともえはそれを受け止めるわけにはいかなかった。

 

ともえ「イエイヌちゃん」

イエイヌ「ともえさん」

ともえ「あの、よかったらでいいんだけど・・・あたしと一緒に、きてくれないかな」

イエイヌ「と、ともえさん?」

 

ともえの提案に、イエイヌも驚く、ともえは言葉を続ける。

 

ともえ「行かないといけない場所も、全然わからないし、それはフレンズちゃん達に聞きながらになると思うの」

イエイヌ「それなら、ともえさん一人だけでも」

ともえ「あたし、まだフレンズじゃないから、パークのことも、決まりも、何も知らないから、だから、先輩のイエイヌちゃんが一緒にいたほうがって、わがまま、だよね」

イエイヌ「ともえちゃん」

ともえ「それに、ね、イエイヌちゃん、寂しそうだから」

イエイヌ「あ」

 

イエイヌも、隠せたつもりでいた、久々に会えたヒト、でもすぐに分かれることになる、今までだって一人だった。

でも、また寂しい日々が続くと、もういちどと。

 

ともえ「イエイヌちゃんを寂しがらせちゃダメって、なんでかわからないけど、だから・・・いい、かな?」

 

ともえの提案、それに対するイエイヌの答えは、決まっていた。

 

イエイヌ「・・・わかりました、さっき助けてもらいました、だから、こんどは私が助ける番です」

ともえ「イエイヌちゃん、ありがとう!」

 

ともえは、イエイヌに抱き着き、イエイヌもそれを受け止めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌朝、二人はこの場所の入り口に立っていた。

あの後は旅の準備をして、今日から、二人の旅が始まるが、その前にやることがあった。

 

ともえ「これで、イエイヌちゃんが留守だってわかるよ」

イエイヌ「ありがとうございます」

ともえ「いいよ、あたしのわがままだし」

 

入口にともえが建てたのは、イエイヌの待っているヒトあてに留守のむねを伝えた看板であった。

これで、行き違いになっても大丈夫。

 

ともえ「それじゃあ、行ってきます」

イエイヌ「はい!」

 

二人はゆっくりと歩きだす・・・が、すぐに止まった。

 

イエイヌ「そういえば、どこへ行くんですか?」

ともえ「・・・考えてなかった、とりあえず、あたしがいた場所とか、どうしていたのか知りたいから・・・知ってそうなフレンズがいる場所?」

イエイヌ「なら、フレンズがたくさん集まる場所ですか?」

ともえ「そうだね、そっちの方がいいかも」

イエイヌ「それなら、一つだけ知ってます、こっちです!」

ともえ「イエイヌちゃん、まって!」

 

走り出すイエイヌ、追いかけるともえ、二人の旅が、あわただしくも始まった。

 

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