季節は夏、学生である俺、兎烏 雪兎(うがらす ゆきと)は夏休みなので友人と一緒に近くの山までキャンプに泊まりにきていた。
初日、昼まではキャンプ場の近くにある川で遊び、昼をすぎてからは山の中に行き探検をして夜まで過ごした。
その夜、俺は目が覚めてトイレに行ったあとテントに戻るとき、
「なんだ、あれ?」
山奥に続く道の方にひかる何かいた。よく目を凝らすとそれは、
「ウサギ?でも何でこんな夜中に?」
不思議そうにしているとウサギと目があった。
その目はついてこいといっているようだった。なのでついていくことにした。
ついていってしばらくたつと突然ウサギが止まったので先の方を見てみると明らかに天然のものではない洞窟があった。
そしてウサギはその中に入っていった。その後におれも続く。
洞窟の中は暗くなかった。と言うのも、
「うぉ、なんかついた」
俺が進む度に横でロウソクに火がついていくからなのだ。
もちろんなんで火がつくかはわからない。
そんなことを気にしていると、開けた場所にでた。
そこには椅子があり、椅子に座っている人と椅子の横にたっている人がいた。
ただ、座っている人にはウサ耳がついていて横の人ははっきり言って鳥っぽかった。
ウサ耳の人が足元に来た俺を案内してきたウサギにありがとね、といって僕のほうに向き直り、
「やあよくきたね、ウチはここ、ウサ耳転生門の支配人、宇佐美 美香(うさみ みか)、だよ」
「ウサ耳様もしくはウサ様ってよんでね、それ以外は却下」
といった。
「私は、ウサ耳様の補佐、黒山 カラス(くろやま からす)、自由に呼んでいただいてかまいません」
続いてカラスの人もいった。
自己紹介をされたのでこっちも一応しておくことにする。
「あ、俺は兎烏 雪兎です」
「雪兎君、唐突だけど何でここに呼ばれたか理由はわかる?」
呼ばれた?え、俺が?俺なんかいけないことしたのかな、まったくといっていいほど心当たりがないんだが
そんなことを思っているのが顔に出ていたようで、
「あ、やっぱりわかってないんだねというか気づいてすらいないんだ」
と、言われてしまった。
「いいよ、教えてあげる。君のみに何が起こったのか」
急に真面目な口調になった。
そしてウサ耳様は俺に告げる
「君はついさっき崖から落ちて死んだんだよ」
それはある意味核爆弾だった。