ウサギでカラスな転生記   作:音無 帝人

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第4話投稿です。
来週はたぶん更新しないと思います。
ではどうぞ。


STAGE4~炎雷の絆と戦いの終わり~

 ~第97管理外世界 日本海鳴市~

 

結界の張られた公園の中央で二人の少年が互いににらみ合っていた。

しかし、その少年たちは普通ではなかった。

一人は角があり、全身から炎を吹き出し、もう一人は全身に電気を纏っている。

炎の少年である俺、兎烏 雪兎は、電気の少年で痛い奴、神威 海狸となぜか戦う羽目になっていた。 

と言うのも、ついさっき買い物の帰りに急に結界に閉じこめられて俺と戦えって言われたから。

しかも理由がハーレム王になる為って…

まったく、どうかしてるZE☆

そんなわけで戦うことになったのだ。

どうやら彼は空中戦をご所望らしい。

なので飛び上がった彼に合わせて俺も飛び上がる。

 

「おい、来ないのか?なら…こっちからいくぜ!サンダードライブ!」

 

…どうやら神威少年は待ってはくれないらしい。

電気を纏って人外的な早さでこちらに向かってくる。

人外の俺からすれば結構遅く感じる。

神威の攻撃を避け、すれ違いざまに技を使い攻撃する。

 

「緋炎拳!」

 

緋炎拳は、炎を纏った拳を高速で打ち出し相手に攻撃する技で《炎道鬼門流》の基本技の一つだ。

高速で打ち出した拳を食らった神威は公園の隅まで飛んでいき木にぶつかった。

確実に入ったと思った攻撃はぎりぎりで防がれてしまった。

 

「意外だな、今のを防ぐか」

 

神威はよろよろと立ち上がりながら答えた。

 

「生憎と俺は前世から反射神経だけが取り柄でね。しかし重いな、お前の攻撃」

 

なんだか楽しくなってきたぜ、と付け加えてから飛び上がり再び神威は構えた。

今度は様子を見るために後手に回るようだ。

なら全力で生かせてもらう。

全身の炎が強くなり俺の周囲の空気を焼いていく。

 

「ふっ」

 

一瞬で彼との距離を詰めあごに向けて緋炎拳をアッパー気味に打つ。

しかし神威は飛び上がりつつぎりぎりで防ぎ今度は反撃してくる。

 

「エレキバスター!」

 

殴る動作とともに拳から雷の砲撃を放つ神威。

それを左手に妖力--妖怪なら誰もが持っている力のこと--を集めて防ぎ、右手に魔力を溜めて打ち出す。

 

「虎炎砲!」

 

俺の打ち出した虎炎砲が神威に当たり辺りが煙に包まれる。

今度は直撃か?ただ、手ごたえがなかったのでたぶん防がれている。

そう考え警戒しつつ様子を探ってみようとした時に煙の中から神威が飛び出してくる。

神威の身体は所々が焦げていて少なくともダメージか入ったことが分かる。

飛び出してきた神威は俺から10m離れた場所に制止して、しゃべりかけてきた。

 

「やっぱお前つえーな。それだけ修行したってことだろう?」

 

「そんなことはないぜ、さっきも危なかったからな」

 

「本気できてくれよ。俺はお前より弱いけど、負けるにしても勝にしても全力のお前とやった方がきっと気持ちいい勝負か出来る気がするんだ」

 

「そうか。で、そのお前って呼び方はやめてくんね。あんまし好きじゃないんだ」

 

「まぁそれは勝負が終わってからで。よし、仕切り直しだな。改めて、転生者、神威 海狸」

 

「そういうことなら、炎道鬼門流火炎戦鬼、転生者、兎烏 雪兎」

 

「いざ」

 

「尋常に…」

 

「「勝負!」」

 

俺と神威はほぼ同時に飛び出す。

燃え盛る炎は勢いを増し、轟く雷はその輝きを増す。

 

「はあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

俺と神威の拳がぶつかり合い、瞬間有り得ないほどの衝撃波が辺りを襲う。

 

「うわっ」

 

「がうっ」

 

耐えきれずに吹き飛ぶ俺と神威。

 

ん?がう?いや、今は気にしない方が良い。

 

俺は体制を立て直し飛び出す。

放つのは炎道鬼門流蹴りの技。

 

「緋炎脚!」

 

対して神威が使ってきたのも蹴り技。

 

「ブレイクサンダー!」

 

再びぶつかり合う俺達。

今度は自分達の意志で離れる。

 

「なぁ、次の一撃で決着をつけようぜ」

 

と言うのもいくら鬼だからと言って所詮は子供の体力、そう長くは続かない。

それは相手も同じだろう。

そろそろ限界だと悟った俺はそう提案した。

 

「いいぜ、その方が面白そうだ。もちろん全力でこいよな」

 

「もちろんだ」

 

相手の了承も取れたので早速やろうじゃない。

 

「さぁ、いくぜ。炎道鬼門流、奥義…」

 

「おう。轟け神雷、すべてを滅ぼし光り輝け!食らえ、超雷!ボルテックス…」

 

「炎竜招来神熱波!!」

 

「ブラスター!!」

 

炎の竜と雷の砲撃がぶつかり一瞬攻めぎあい爆発する。

そして辺りは煙に覆われて見えなくなった。

 

 

 

~□□□~

 

 

 

煙が晴れると俺たち二人は公園に倒れていた。

 

「お前、やっぱり強いな。よし、雪兎に追いつくため最強の拳士になるぞ」

 

神威が立ち上がってそんなことを言い出した。

つか、俺と戦ってハーレム思想を捨てるとかなかなかよく分からん奴だな、こいつ。

まぁ、これならいい友好関係が築いていけそうだ。

 

 

この後俺と海狸は転生者仲間であるとともに親友になった。

これがやがて転生者たちの間で、炎雷の双璧と呼ばれることになる二人の出会いだった。




音「ミカドとぉ~…」

雪「ユキトのぉ~…」

二人「アトガキげきじょ~!!」

音「アトガキ劇場です」

雪「ずいぶんと沈んでるな。どうしたんだ?」

音「戦闘描写、つらいです…」

雪「あっそ。今回も楽しんでいただけたでしょうか」

音「戦闘描写について、ああするべき、こうしたほうがいいと言ったことがありましたら是非指摘してください。とても参考になります」

雪「それではまた次回」

二人「さよぉ~ならぁ~」


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