城下町のダンデライオン ~エターナル・オブ・ドラグニスト~   作:Dorakuro

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どうもDorakuroです。
こっちではめっちゃお久しぶりな気がします(約7か月ぶり)
大変お待たせしました。
色々少しは落ち着いた感じなので、気楽に投稿していきますのでよろしくお願いします。
(落ち着いたとは言っても、これからすることは色々ある模様)


第2話 ~学校での日常~

 朝食を終えた俺たちは玄関を出てそれぞれ行くべき学校に向かう。

 

「もう桜も終わりね」

 

「うん、今週末が花見の最後のチャンスかも」

 

「花見かぁ」

 

「今年は花見行けるかなぁ」

 

 みんな桜を見て花見について話していると

 

「おはようございます」

 

『おはようございます』

 

 ちょうどすれ違った通行人が挨拶をしてきたので、俺たちも挨拶で返す。

 

「・・・・・・おはようございます」

 

 茜が遅れて小さな声で返す。この後も通行人が挨拶してくるので、すぐに返すが茜は遅れて挨拶した。葵姉さんの後ろに隠れながら。

 

「バイバイ」と園児が手を振ると、茜は「バイバイ」と小さく手を振り返した。

 その直後、葵姉さんと奏姉さんが同時にため息をついた。

 

「相変わらずだね、あんたの人見知り。どうにかならないの?」

 

「奏、そのくらいで」

 

 そう、茜はかなりの人見知りなのだ。人にすれ違う度に怯え、物陰や俺たち姉弟の後ろに隠れようとする。何故茜がここまでの人見知りなのか、またその原因は何なのかは知っているが、それはまた先の話で。

 

 再び学校に向かって歩いていると電柱に付いている監視カメラが俺たちをとらえると

 

「ひぃ!」

 

 茜は監視カメラに驚き、すぐ近くの曲がり角の壁に隠れた。

 

「週末にカメラの配置変わったのよね・・・・・・折角全部覚えたのに・・・・・・」

 

「しょうがないさ茜、これが俺たちを守るためだってことは分かってるだろ?」

 

「それはそうだけど・・・町内に2000以上って多すぎじゃない!?」

 

 そんなにあるのか。俺はそれよりも茜がカメラの配置全部を覚えていることに驚いた。

 

「カメラの位置なんてよく覚えたわね。私だったら国民へのアピールに使うのに」

 

「なんでアピールするの?」

 

 茜は奏に聞く。

 

「だって私たち次期国王選挙の候補者よ。自分の支持率を上げようと思うのは普通のことでしょ?」

 

「なんで選挙で決めるのよ」

 

 茜はそう言いへこむ。そう、俺たち兄弟は次期国王の候補であり、次の国王は選挙によって決まるのだ。それは以前、父さんから突然言われたのだが、未だそのことに実感が湧かない。

 

「それより、奏。時間大丈夫?」

 

「え?あ!こんな時間!ありがとう葵姉さん!先行くわ」

 

「じゃっ、俺も先に行くわ」

 

 奏と修はそう言うと走って学校に向かった。

 

「葵姉さんも先に行っていいよ」

 

「え、でも」

 

「大丈夫だよ、茜のことはなんとかするから。じゃないと姉さんまで遅刻しちゃうからな」

 

「分かったわ。じゃあ茜はお願いね」

 

 葵姉さんはそう言うと先に行ってしまう。

 

「さてと、そろそろ俺たちも行かないと」

 

「うぅ……いつもごめんね蓮」

 

「そう思うならその人見知りをなんとか克服しろよ。毎回付き合っているが、これでも疲れるんだぞ」

 

「善処します」

 

「まあいい(茜が人見知りなのは俺のせいでもあるし)・・・・・・よし、監視カメラは俺が引きつけるから、その隙に来い」

 

「ありがとうございます」

 

 茜は土下座しながら俺に感謝する。このままでは間に合わないので、早速動く。俺が先に動きカメラをこちらに向かせる。カメラはまだこちらを捉えているので、このまま行けば茜が後から来て多少映るがいつも通り大丈夫だろう。

と思っていた。

 

 しかし茜が動いた瞬間、カメラは突然向きを変え俺から茜のほうを向いた。カメラが自分を捉えていることに気付いた茜は急いで俺のところに走ってきた。位置を変えただけでなく、性能まで上がっていたのか。というかカメラに金掛けていいのか?と思う俺だった。

 

「どうする?これをこのまま続けたら完全に遅刻だぞ」

 

「こうなったら」

 

と覚悟を決めたような顔で言ってきた。

 

「いいのか?ズルしてるみたいだから使いたくないって言ってただろ?」

 

「だってこのままじゃ本当に遅刻しちゃうんだもん。せっかくの皆勤賞なのに。というわけで蓮、手を出して」

 

「皆勤賞なんて別にいいだろう」

 

「蓮は良くても私はダメなの」

 

「分かったよ。ほら」

 俺は茜に手を差し出し、茜はその手を握る。

 

「じゃあ、行くよ」

 すると茜の周りが赤く輝きだし、俺と茜の体が浮き始めた。

 

 説明しよう、俺たち王族の血を引くものは生まれながらに特殊能力がある。体が浮いているのも、茜が特殊能力を使っているからである。ちなみに茜の能力は重力制御《グラビティコア》である。どういう能力かというと自分と自身が触れたものの重力を操ることができる。これを使えば空を飛べるので、監視カメラや国民の視線を気にせずに行動できる。

 俺たちは空中に浮いたまま学校へ向かう。

 

「なぁ茜、もう少しゆっくり飛んでくれないか?」

 

「何で?」

 

「だってさ・・・・・・見えてるぞ・・・・・・パンツ・・・・・・」

 

「えっ!?」

 

 すると茜の能力が解除され、俺たちは重力が元に戻り、そのまま落下した。地面にぶつかる前に茜がもう一度能力を発動し、なんとかぶつからずに済んだ。

 

「やべぇ・・・・・・死ぬかと思った」

 

 心臓がある場所に手を当てる。

 

「ねぇ、蓮」

 

「なんだ?」

 

「見た?・・・・・・私のパンツ」

 

 と茜が顔を赤くして聞いてきた。

 

「・・・・・・・・・み、見てない・・・・・・・・・」

 

「嘘、さっき見えてるって言ってたでしょ!!」

 

(ちっ)

 

 聞き逃していなかった茜に対して心の中で舌打ちをする。

 

「正直に言って?」

 

 問い詰めてくる茜に面倒だと思った俺は、正直に答えようと口を開く。

 

「あぁ・・・・・・見たよ・・・・・・ほんの少しだけど」

 

「・・・・・・そう・・・・・・」

 

 これですべて解決したと思っていたが、そう甘くはなかった。何故なら茜が俺のネクタイを掴み何かをしようとしていた。平手打ちか?まぁそのくらいならいいかと思っていたが、今、茜が俺にしようとしていることは平手打ちなどとそんな優しいものじゃない。茜は野球のピッチャーのように腕を大きく振りかぶった。

そして、

 

「蓮のバカァァァァァァァァァァァ!!」

 

と言いながら俺を学校に向けて全力投球した。

 

「なんでだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 その後、俺は校門前で見事に顔面から着地した。その直後、茜が来て俺に謝ってきた。こんなことがあったが、なんとか遅刻せずに学校に着いた。

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 なんとか間に合った俺たちは自分たちの教室に向かった。ちなみに俺と茜は同じクラスである。兄妹一緒のクラスにすれば、別々のクラスにするよりも管理しやすいのだろう。

 

「間に合った・・・・・・」

 茜はものすごい勢いで教室に入り、机に突っ伏した。俺も数秒遅れて教室に入る。

 

「お疲れ茜様、蓮様」

 

「毎日大変だね、茜様、蓮様」

 

「様付けで呼ぶのはやめてくれ」

 

 茜と俺に話しかけてきたのは、同じクラスの鮎ヶ瀬花蓮と白銀杏だ。二人とも茜の親友だ。

 

「蓮、顔怪我してるよ」

 

 花蓮は鏡を出し、俺はそれで自分の顔を見る。

 

「あっほんとだ・・・まあ、誰かさんが俺を全力投球したからな」

 

 俺はそう言いながら、茜の方を向く。

 

「あ~か~ね~」

 

「だからさっき蓮に謝ったじゃん!それに蓮があんなことを言わなければそんなことしなかったのに」

 

「でも茜が問い詰めてきたから、俺は素直に言っただけだ」

 

「「ははっ」」

 

 それを聞いた花蓮と杏は苦笑した。

 

「まぁ、学校と家だけが周りの目から逃げられる場所だもんね」

 

「ここにはカメラもないからね」

 

「うん、ほんと最高!」

 

 この時の茜の顔はいきいきとしていた。学校でこんな感じになっているのは、多分茜だけだろう。だが、そのいきいきとした顔は学校にいるときだけだった。

 

 

 

 そして時間は過ぎていき、今日の授業がすべて終わり、放課後になる。クラスの人たちが次々と帰っていく中で俺も帰る準備を終わらせ、机に突っ伏している茜のところに向かった。

 

「楽しい時間ってあっという間よね・・・・・・」

 

「アンタ以上に学校生活を満喫してる奴いないと思うわ」

 

 と茜の暗い呟きに花蓮が応える。

 

「だってここでは皆私のことを特別扱いしないでしょ?」

 

「そりゃあ、友達だしね」

 

「というより、この学校でお前を特別扱いする奴のほうが珍しいだろ」

 

「それもそうだね」

 

「茜、蓮君。迎えにきたよぉ」

 

 そんなことを話していると葵姉さんが迎えに来た。

 

「キャー!葵様ー!」

 

「演劇部に入ってください!」

 

「単に人気がないだけかも」

 

 花蓮はそう言っているが、少なからず茜は人気がある方だ。特にファンクラブの奴らにということは茜には黙っている。

 

「じゃあ茜、俺は先に帰るわ。」

 

 このままその場に長く居ても帰るのが遅くなると思った俺は茜に一言伝える。

 

「えっ!?なんで?」

 

「葵姉さんのほうは時間がかかりそうだし、申し訳ないけど葵姉さんには一緒に帰れないと伝えておいてくれ」

 

「う、うん。分かった」

 

 そう言って俺は教室を後にした。




久しぶりの投稿のため、進み具合を忘れてましたw
以後気を付けながら投稿していくので、次回もお楽しみに!!
後、他の小説も投稿しているので、そちらも読んでいただけたらなと思います。
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