セシリアとの第一試合を終え、エネルギーチャージのためピットに戻った僕を待ってた人がいた。
「お久しぶりですね、束さん。一ヶ月ぶりですか?」
そう、貴台の天才(天災)ISの産みの親にして、ただいま絶賛指名手配中の篠ノ之束その人である。
「やっほーれーくん。まあそれくらいになるかもねー、けど天才には時間に縛られるという事がないのだよ!」
えっへんと胸を張る束さん、そうすると篠ノ之家共通である豊満な胸が強調されるわけで僕は目のやり場に困ってしまった。
「そういえばここは関係者以外立ち入り禁止じゃ・・・」
「私はISの産みの親だし、れーくんの保護者だからだいじょうぶなのだよ。そういえばわたしいつもれーくんに言ってるよね?お母さんってよんでねって。」
束さんはとある事故で家族を失った僕に手を差し伸べてくれた、ただ一人の従姉であり母親であるのだ。
「いやいやいや、呼べませんよ恥ずかしい。」
「じゃあママでもいいよ?」
「いや、それもっと恥ずかしいですからね!?」
やっぱり、頭のいい人の考えていることはさっぱりわからない。
「ところでれーくんはそのこをつかうの?」
と束さんは唐突に僕の一つ目のIS『ケルベロス』の待機形態である黒いブレスレットを指差した。
「ええ、あいつの正確から言って本気じゃなきゃ嫌がるかと思って。」
「まあそうだね、けどやりすぎたら束さん怒るからね?」
「もちろん、解ってますとも。」
この人と千冬さんは生身でもISより強いかもしれないのだ、冗談ではなく本当に。
「束さん、こいつチェックしてくれませんか?」
「うん、いいけどなんで?メンテは自分でできるよね?」
「いやそれが、最近全く使ってなくて拗ねてるんですよね多分。」
ISのコアには独自の知能があるのだ、拗ねたりしてもおかしくはない。
「まあ、そのこにはだいぶ知能の高いコアを使ったからねー」
といいながら移動展開式ラボ『名前はまだない』を展開して近ずいてくる束さん。
「じゃあはじめるよー、IS展開してね。」
「ええお願いします。」
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そして10分後。
「これで、自由に動かすことができると思うよ。」
「ありがとうございます。」
ぺこっと一礼して、お礼をする。
「そういえば試合、そろそろじゃない?」
と、束さんが言うとちょうど良く
『出場選手はピットに入ってください』とアナウンスが入った。
「そのようなのでじゃあ、いってきます。」
「そういえば、またコアとのシンクロ率上がってきているから気をつけてね。」
「ええ、今度はあんな事故は起こしませんから。」
と、にこっと笑う。
「ならいいけど・・・」
そういって身を揉んでいる束さんは、小動物みたいでかわいかった。
「いってらしゃい、がんばってね。」
「ええもちろん、霧森玲哉、ケルベロス出撃する!!」