とある師弟のD×D   作:カツヲ武士

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基本的に作者が書きたいものを書いてるだけの作品です。

その為、かなり読む人を選ぶ作品ですので、
オリキャラ・キャラ改変・俺TUEEEEEE要素が
嫌いな人や、 原作愛が強い人、アンチ・ヘイトが
嫌いな人は不快になるので読まない方が良いでしょう。

わざわざ嫌いなモノを読んで不快になる必要は
ありませんし、話の作り方が嫌いだとか言われ
ても作者は改善する気はあまりありませんよ?

ーーー

まさかのオリキャラが?!まぁ試しみたいな
感じですんでご勘弁を。

白音の内面の口調が分からない!
原作の乳語翻訳ってどこにあったっけ?

オリ設定!
オリ展開!

嫌いな人は読み飛ばし!


第2話

真夜中の廃工場にて向かい合う二つの影。

 

片や10M、いや15Mを超える馬の下半身

に人間の女の上半身を括ったかのような異形。

片や150cmも無い小柄な少女。

 

10倍以上の体格差がある両者。第三者が

見たならどうなるだろう?

 

異形に怯えて声も出せないだろうか?

それとも勇気を振り絞って少女に協力

して、共に逃げようとするだろうか?

 

少なくとも、誰もが少女がピンチと

判断して少女に味方しようとするだろう。

 

「さっさと死ね」

 

決して大きくは無いが、底冷えするような

冷たい声が無機質な廃工場に響く。

 

その声に合わせて異形が駆け出した!

 

・・・後方に。

 

「はっ逃がすわけないでしょう」

 

いきなり後ろを見せた異形の行動に

驚くことも無く、少女は淡々と、その

冷たい声色を変えぬまま異形の背に

言葉を掛ける。

 

『こ、こんなところで死んでたまるかぁっ!』

 

必死の形相で異形が叫ぶ。

 

普段ならば、いくら廃工場でも周囲に誰も

居ない等と言うことも無いし、少し離れた

ところには民家も見えることから、異形の

狙いは周囲の人間を巻き込み場を混乱

させることと推察出来るだろう。

 

そもそも15Mを越える巨体が全力で動けば、

ソレだけで大きな音が出るのだ。

 

異形もソレを知った上で、わざと壁を破壊

しているようにも見える。

 

その巨体や見た目からもわかるように、

異形は明らかに世の理から外れた存在である。

 

周辺の人間が見れば間違いなく騒ぎになる。

そして異形は知っている。

 

自分たちを狩る連中は、基本的にその存在を

隠匿するのだ。

 

だからこそ敢えて音を出して暴れまわる。

 

衆目の目が有れば、ヤツは自分を攻撃

出来ない。

 

故に異形の狙いは場を乱すこと。

戦うことを諦め全速力で逃げる為に

異形は無駄とも言えるような大きな

音を出すし、大声を上げる。

 

伊達に下半身が馬の体ではない。速度で

目の前の少女に負けるなど有り得ない。

 

コイツから離れたら再度姿を変えて、別の

地域に潜伏しよう。

 

逃亡の手段から別の潜伏先までリストアップ

出来る程度の知恵が有るのが、この異形の

強みの一つであろう。

 

もしもこの異形を見つけて、今も追い詰めている

少女に経験が不足していたなら。

もし少女に油断慢心が有ったなら、この異形は

予定通りに逃げることが出来たかもしれない。

 

そして逃げた先で、無辜の民を喰らいながら

欲望の限りを尽くしたことだろう。

 

だが少女は慌てない。油断も慢心も無い。

何故なら彼女は狩人で、異形は罠に嵌った

獲物なのだから。

 

「大声を上げて無関係な人間を集めよう

と言うなら無意味ですよ?

周囲は私の張った人避けと遮音の結界

が有りますからね。こんな廃工場を塒に

しようとした自分の判断を呪え」

 

少女の宣告に異形は己の目の前が暗く

なるのを幻視した。

 

だがもうすぐ出口!建物を破壊して少女の

足を止め、そのまま全力で駆け抜けようと

足に力を込めようとした。その瞬間

 

ボンっと何かが弾ける音が聞こえ、異形は

その女性の体を廃工場の床に投げ出すこととなった。

 

な、ナニが有った!?慌てながら自分の状況を

確認しようとする異形。

 

だが現実を目の当たりにして、その顔を

凍り付かせることになる・・・

 

異形が見た現実は喪失であった。

 

すなわち異形が異形足り得るモノ。

その下半身が消し飛んでいた。

そう、15Mを越える巨体の大部分が

跡形も無く消滅しているのだ。

 

そして遅れてやってくる痛み。

 

『ぐ、ぐぁぁぁぁぁ!』

 

「やかましい。さっさと死ね」

 

異形が驚きで自失していたのは、ほんの

数秒であった。

だがその数秒が異形の命運を分けた。

 

まぁ自失せずに逃走を選んでいたと

しても、強大な下半身を失った異形が

少女から逃げ延びることなど不可能で

あったが・・・

 

『こ、こんなところでぇぇ・・ヘブッ!』

 

泣き叫ぶ異形の頭を何の感情も見せずに

潰す少女。

 

・・・・・・

 

後に残ったのは静寂と、最後に異形が逃げる

為に暴れたせいで荒れた廃工場。

それに下半身の無い女の死体。

 

少女は無感情にソレを見つめ、死体から

例のモノが抜ける前に処置を行う。

 

異形の討伐から死体の回収。

 

コレが今回少女に与えられた任務だ。

死体への処置が無事完了したことを確認し、

ようやく少女は肩の力を抜いた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

うーん。アレが『ぐわぁー』とか言った

ときに「バイサーDIEーん!」とでも

言えば良かったですかね?

 

いや、仕事中にふざけたら矯正される

からアレなんですけど、そんなことを

考えてしまうほどの雑魚でした。

 

ナンデこんなのが冥界から地上に逃げる

事が出来て、さらに駒王町(こんなところ)までやって

来れたのやら。

 

まぁそれなりに力が有るなら廃工場に

なんか居を構えませんし、こんな形で

人間の肉なんか喰いませんよね。

 

普通に考えて雑魚。だけどこんなのが主人

から逃げれるわけ無いですから、やはり

飽きた主人に捨てられたのかな?

 

もしくは何とか主人の元を逃げ出した

ところを、偶然はぐれ悪魔の互助会の

ような組織に助けられた?

 

あとは旧魔王派の連中辺りが、無能や

阿呆の評判を落とす為に送り込んで来た

可能性も有ります?

 

ん~。まぁこの辺の調査は簪姉様に

お任せするしかないですね。

 

しかし弱い。悪魔の駒を使って眷族悪魔に

なったんだろうし、さらにアノ巨体でしょ?

 

普通ならどの駒であろうともかなりの

攻撃力が有るはずなのに、タダの雑魚でしたよね?

 

かといって悪魔の駒に反乱防止の何かが

有るわけでも無い。

 

そうじゃ無ければ、ご主人様が言う

ナベリウスのところの分家の小僧程度を

殺した黒歌姉さまが、SSランクの

はぐれ悪魔扱いって言うのがおかしいですし。

 

あぁいや、追撃部隊やら何やらを全部

潰してるし、いまだに討伐されてないから

ランクが上がってるのは良いのですけどね。

 

もし反乱防止の何かが有ったら、

そもそも追撃部隊に勝てないって話です。

 

今は魔力と簪姉様の協力でそういうのも

無効化出来ますけど、当時はそんなこと

出来るだけの余裕が無かったですし。

 

何より魔王アジュカ・ベルゼブブが造った

駒に反乱防止の機構が有ったなら、当時の

黒歌姉さまがどうにか出来るハズ無いし。

 

・・・知性が落ちるって言うけど、ソレは

反乱防止とは関係ないよね?

 

まぁこんな知性の欠片も無い奴と一緒に

されたら黒歌姉さまもキレると思うけど。

 

でもねぇ。ご主人様に保護されてから数年、

黒歌姉さまが貴族を殺したとかなんだで

グダグダ言って来た連中が居ましたけど、

・・・そもそもはぐれ悪魔って主人を

殺したヤツか捨てられたヤツなんでしょ?

 

でもって主人って言うのは貴族じゃん。

 

ソレ考えた上ではぐれ悪魔の数を見たら、

年間貴族はどんだけ殺されてんのって話に

ならない?

 

黒歌姉さまの家族でしかない私に構うより

先にすることあるんじゃない?

 

純血種は貴重なんでしょ?

魔王とか大王は予防策考えたら?

 

ご主人様が『眷族に殺される程度の未熟者

に悪魔の駒など渡すな』って言うのと、

『姉はどうか知らんがコレは私の眷族だ』

って言ってくれたから今じゃ特に問題視

されてないけどさ。

 

もしご主人様に保護されてなかったら

どうなってたことか。

 

なんか私は猫又の中でも珍しい猫魈って

種族らしいから、いずれ黒歌姉さまみたい

になれるって考えた連中が私の心を折って

眷族にしようとしてたとか?

 

上層部では黒歌姉さまを討伐した後の

取り分までしっかり協議してたらしい。

 

結果、現ルシファーのサーゼクスが私を

手に入れて、妹の眷族にしようとしてた

って話ですよね。

 

自分たちで追手を放って黒歌姉さまを追い

詰めておきながら、私は戦利品扱いって。

 

まぁソレが貴族って生き物らしいですけど。

 

黒歌姉さまと一緒にご主人様に拾われたから

良いんですけど。

 

・・・コレだって結果論ですよねぇ。

 

そんなこんなで悪魔の命令なんか聞くのは

アレですけど、コレもご主人様の命令だし。

 

何よりようやく一人で仕事を任された

んですから、しっかりお仕事しないと!

 

 

 

さておき、まずは報告しましょうか。

 

「簪姉様。討伐終わりました」

 

報告・連絡・相談は大事です。

ご主人様も言ってます。

 

『うん。コッチでも確認したよ。

地上での単独任務お疲れ様。その死体は

コッチで回収するから、白音ちゃんは

そのまま帰投して。

あぁ、攫われた人間はまだ生きてるみたい

だから気を調節して・・・場所を移して、

朝には起きるようにする程度で良いかな?』

 

「了解です」

 

流石に廃工場(こんなところ)で倒れてたら

誘拐事件扱いですからね。

 

記憶の操作はあんまりするべきじゃ無いし。

 

まぁ公園のベンチ辺りで眠らせてれば

酔っぱらった結果と納得もするでしょう。

 

偽装の為には新聞紙かダンボールが必要なん

ですが、新聞紙だと日付で違和感が出ます

から・・・ダンボールですね。

 

『しかしアレだね。コイツはココに来た

ばっかりでまだ誰も殺して無いからアレ

だけど、こんなのを発見できないで侵入

させる時点で管理が杜撰すぎるよね』

 

本当にそうですよ。いくら人間とは言え

無駄に殺して良い資源なんて無い。

そもそもの話、こう言う自分の管理地に入った

はぐれ悪魔の討伐も管理者の仕事でしょうに。

 

「ですね。阿呆のシトリーと無能の

グレモリーとは良く言ったものです」

 

管理者を名乗るのが2人居てコノ体たらく。

 

コイツが私の主になる可能性が有った

んでしょう?

 

ハッキリ言って話になりません。

 

使い魔を使ってティッシュ配りをしている

ようですが、契約を叶えることの意味を

正しく理解していないようですし。

 

これが若手悪魔の代表格って言うん

だから、ご主人様も頭が痛いでしょう。

 

『ほんとにねぇ。魔王が2人して頼んで

来たから管理権限を譲ったけどさ。

たかだか3年でココまで乱れるなんて

思いもしなかったよ。

日本神話勢力からのクレームもご当主様

に来てるみたいだし。アホに統治なんか

させるべきじゃ無いってことがわかるね』

 

まったくです。

 

「しかしアホ二人のせいでご主人様に

クレームが入るんですか?」

 

管理者であるアホや、その兄と姉に言えば

良いと思うんだけど・・・

少なくとも奥様よりは文句を言いやすい

と思うんだけどなぁ。

 

『キチンと引き継ぎしろ!って感じみたい。

当主様は魔王の嫁のメイド気取りに

きちんと引き継ぎしてるんだけどさ』

 

ですよね?本来は一年くらいかけてヤル

のを我侭抜かして三か月にしたとか

言ってましたけど・・・伝言ゲームに

失敗した感じですかね?

 

『なんでも日本神話勢力が無能にクレーム

入れたとき、無能が「私の所領の運営に

口を出すな」とか言ったらしいよ?』

 

あぁ、ソレで駄目だコイツ・・・って

なったんですね。

 

所領の運営じゃなくて、土地の管理方法や

無駄な損失を出すザル警備に文句をつけて

るってことに気付いてない。

 

所詮ガキですからねぇ。

 

でもって魔王の妹扱いされると反発

するんでしょ?

 

そして貴族としてじゃなく個人として

見て欲しい?

 

馬鹿じゃない?個人として見たらタダの

無能でしょうに。

 

事実も受け入れることが出来ない無能が

どうやって領地運営するんですかねぇ?

 

一体眷族は何をしているのやら。

 

無能の女王はバラキエルと姫島の人間の娘で、

母親からの遺伝である雷を好んで使う癖に、

堕天使の力は使わないとか?

 

持ってる力を使わないで腐らせるなんて意味が

分からない。って言うか馬鹿じゃないですか?

 

騎士がサーゼクスのところの侍かぶれの

弟子で、聖剣計画の生き残り?

 

死に掛けたところに偶然(・・)無能が現れて、

悪魔にしたとか言ってるらしいけど、

明らかにサーゼクスがお膳立てしてますよね?

 

ドコの世界に教会勢力の施設の近くに何の

備えもなく自分の妹を差し向ける妹魂(シスコン)が居るんですか。

 

更に僧侶のヴァンパイアハーフ。

同じようにヴァンパイアに狙われて郷を追われ、

逃げてる最中にヴァンパイアハンターに殺された

所を偶然(・・)通りがかって眷族にした?

 

ドコの世界に(ry

 

しかも眷族にしたものの、ソイツが強力な神器を

持ってて?能力が使いこなせないから封印指定って・・・

 

無能じゃん。

 

そんな危険物を何で学園に置いてるの?

さっさと冥界に戻して制御訓練させろよ。

 

 

でもって阿呆姫。

 

コレもシトリーとしては無能。

そもそもコイツらが司るのは欲情でしょ?

 

水とか氷ってどこから来た?

 

眷族もねぇ。兵士の匙元士郎はヴリトラ関係

の神器を持つからソコソコ優秀ですけどね。

 

あまりに中途半端。折角の神器が宝の

持ち腐れだし。育てるならきっちり育てろ。

 

女王の真羅は神器持ちだけど、弱い。

戦闘より事務仕事メインなんですかね?

戦えない女王なんか話になりませんけど。

 

後戦えるのは退魔師出身の騎士くらいですか?

 

普通ならもう少しバランス取れたパーティ

組むと思うんですけどね?

 

更に夢が酷い。下級・中級・転生悪魔でも

別け隔てなくレーティングゲームに参加できる学校?

 

馬鹿じゃない?いや、阿呆だった。

 

そんな無能と阿呆が居る学園に入学して、

はぐれ悪魔やら他の勢力の連中が侵入

してきたら、被害が出る前に殺すって言う

のが私の仕事なんですけどね?

 

「あの無能共は、私たちがサーゼクスと

セラフォルーに雇われてこういう仕事を

してることを知ったらどうするんで

しょうかね?」

 

今まで何の問題も発生してないのは

「自分たちがしっかり働いてるからだ」

とか勘違いしてそうですけど。

 

『ん?私たちに文句垂れた後で兄と姉に

ナニカ言うんじゃない?』

 

あぁ「余計な真似するな」とかですかね?

 

バイサーの侵入どころか私との戦闘に

すら気付かないし、こうして結界を張って

もなんのリアクションも取らない時点で

アレに任せたら酷いことになるって事が

確定してますからね。

 

その結果評価が落ちるんですから、

二人の魔王(シスコン共)の判断は間違って無いって

事になるんですが・・・

 

「もし文句を言われた場合は、殴り倒しても大丈夫ですかね?」

 

普段の生活で甘やかされすぎて痛みを

知らないから、連中はいつまで経っても無能で阿呆なんでしょ?

 

成長のきっかけになるなら二人の魔王(シスコン共)も喜ぶんじゃないですか?

 

『まぁ良いけど。後からご当主様にクレーム

入るから、必ず映像と音声記録を録ることが

条件かなぁ』

 

あぁ、ご主人様にクレームが入るのは

駄目ですね。

 

うん。とりあえず連中が接触してきたら

必ず記録を録ることにしましょう。

 

「で、町はずれの教会を根城にしてる

堕天使共はどうします?」

 

無許可なのは分かってますし、元々

堕天使は敵でしょ?

 

ご主人様の『悪魔は悪魔らしくあるべき』

と言うモットーを遵守するなら、連中は

見的必殺ですよね?

 

それに生かしてたら奥様に『怠惰・故に死ね』

って感じで殺されそうですし。

 

怠惰もある意味悪魔らしいと思うんです

けど、ご主人様も奥様も簪姉様もサボり

は絶対に許さないんですよねぇ。

 

『あぁ、アレね。アレは聖女関係で

ディオドラ・アスタロトが色々計画中

なんだって』

 

「ディオドラ・アスタロトですか?」

 

あの聖女マニアの?

 

まぁアホで世間知らずな聖女と、

頭が固い教会連中の性質を利用して

戦力の低下をさせてるって実績を

挙げてるそうですけど・・・

 

タダの女好きでしょ?

 

ワンパターンで三流の茶番を用意

してるだろうけど、堕天使とは関係

無くないですかね?

 

『そ、アノ中途半端野郎。禍の団(カオス・ブリゲード)に所属

してオーフィスからドーピング剤貰って

調子に乗ってるみたいだけどねぇ。

何か雑な計画組んでるみたいだよ』

 

雑な計画ねぇ。まぁ元々碌なモンじゃ

無いのは確かなんだけど・・・

 

「アレは一応正式なアスタロト家の後継ぎ

ですから、変に関わると面倒事確定ですか?」

 

何だかんだで罠に嵌めてるのは堕天使とか

教会とか聖女関連だし、悪魔としては決して

間違ってる訳じゃないから、ご主人様も特に

粛清とかはしないですよね。

 

『だね。とりあえず私と白音ちゃんには

ご当主様から現地での生殺与奪権が与えられて

るけど、わざわざご当主様に面倒かけるのもアレだと思うからさ。今回は放置かな?』

 

つまり、邪魔だと思ったら殺しても良いけど、

出来るだけ放置が望ましいって感じですかね?

 

ま、そもそも領内に入った堕天使の処理は

管理者の仕事だし?

フォローするって言っても、はぐれ悪魔

とかならまだしも、他の陣営の場合は

外交が絡む可能性もあるからなぁ。

 

『ま、サバトの関係者や、私たちの

契約者関係に手を出さないなら放置で良いんじゃないかな?』

 

なるほどなー。

 

「サバト関係者にディオドラ如きが

ナニカ出来るとは思えませんけどね」

 

アレに手を出したら奥様やご主人様が

動くし・・・そもそも無理でしょ?

 

『まぁそうだね。基本的に契約もソッチ

関係に絞ってるから何も無いと思うけど、

アホってのは何をするか分からないから

アホなんだよ?』

 

・・・確かに。

 

油断慢心ダメ絶対ですよね。

 

「とりあえず了解しました。堕天使一味

は放置で、教会の聖女とかエクソシストも、コチラに手を出してこない限りは泳がせます」

 

自分が養殖場に居るってことを魚は

知りませんからね。

いつでも釣れるんです。捌く準備だけはしておきましょう。

 

『だね。堕天使との戦争はご主人様も

望む所だし、アッチからナニカして来た

なら反撃しても文句を言われる筋合い

は無くなるからね』

 

ですよねー。

 

そもそもアスタロト家の次期当主でしか

ないディオドラ如きがご主人様に文句を付けることなんか出来ませんし。

 

「ではコレ以上待っても阿呆も無能も

来ないようなので、そろそろ帰投します」

 

まったく。どれだけ時間が経ったと思ってるのか。

 

『はぁ。コレがご当主様の後釜だと

思うと頭が痛くなる。

まぁいいや。後片付けは使い魔にさせるから

早めに帰ってきてね?今日は帰りに寄り道しちゃ駄目だよ?』

 

「うっ!」

 

お、お菓子を買って帰ろうとしたのがバレてる?!

 

『深夜に学生がお菓子買ったら目立つでしょ?

お菓子もご飯もコッチで用意してるし、

黒歌さんも待ってるからね~』

 

「黒歌姉さまが?」

 

てっきり冥界でご主人様とアレしてる

と思ったのに?

 

『地上での初仕事だからね。心配してた

みたいだよ?』

 

『か、簪様!それは言わなくて良いです!』

 

あ、居たんだ。

 

「ふぅ~ん。黒歌姉さまは私が一人で

お仕事出来ないって思ってたんですね?」

 

ふぅ~ん。

 

『ち、違う!白音がお仕事終わった後で

一緒にお祝いしたかっただけなの!』

 

ふぅ~ん。

 

『とは言いながら「白音にナニカ有ったら

どうしよう?!」ってずっと言ってたけど』

 

『か、簪様!?ち、違うにゃ!私は白音を

疑ったりしてないにゃ!』

 

ふぅ~ん。「にゃ」が出たってことは

かなり動揺してるみたいだけど・・・

 

「まぁ良いですよ」

 

『え?!』

 

初仕事なのは事実だし、心配もさせたみたいだし?

 

ソレに・・・ちょっと嬉しいし。

 

「とりあえず黒歌姉さまは簪姉様の

邪魔をしないように待ってて下さい」

 

ご主人様と契約してるとは言え、一応

黒歌姉さまもはぐれ悪魔。

 

油断して見つかったら面倒なことに

なりますから。

 

『りょ、了解!』

 

さ~て、私も寄り道しないで帰りましょう!

 

後で奥様やご主人様にも褒めて貰うにゃ!

 

・・・ご主人様に褒められるのを想像したら、にゃが出ちゃった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「・・・平和ねぇ」

 

「あらあら。平和なのが一番でしょう?」

 

まぁ、朱乃は子供のころから散々な目に

遭って来たから、平和なのが一番って言う

のもわかるんだけど・・・

 

「ソレはそうだけどね、少しくらいは

刺激が有った方が面白くない?」

 

まぁちゃんと仕事してれば刺激のある

事なんか起きないんだけどね。

 

ふふ、何事も無く所領を治めるって

言うのは簡単なようで難しいって言うけど、

元々そんな問題なんかゴロゴロ起こること

なんか無いわよね。

 

とりあえずはこの調子で大学卒業まで

所領を治めれば、実績としては十分よね?

 

ライザーとの結婚がアレだけど・・・

まだ4年あるからね!ソレまでに

何とかするわ!

 

後は眷族を見つけてレーティングゲーム

デビューの準備しないと。

 

流石に誰でも良いって言う訳でもない

から、簡単には行かないかもしれないけど。

 

ソーナみたいに特徴の無い人間

を眷族には出来ないからねぇ。

 

夏休みになったらちょっと遠出して

見ようかしら?

 

お兄様からお薦めの場所でも紹介して

貰えば、また祐斗やギャスパーみたいに

偶然の出会いがあるかも知れないわ!

 

 

ふふふ!早く夏休みになーれ!

 

 




白音サン頑張る。

そもそもクロスオーバータグあるし?

兎さんにするか、かんちゃんにするか
悩んだ結果、兎さんだと会話にならない
可能性を考えた結果かんちゃんです。

あくまで原作の設定に対するツッコミが
メインになるかも?(いつものこと)

今のところ続く予定は無いですよ?


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