とある師弟のD×D   作:カツヲ武士

20 / 103
眼鏡会長覚醒?

オリ設定!
オリ展開!

嫌いな人は読み飛ばし!


第20話

ーーカンザシ視点ーー

 

 

『おやぁ残念?阿呆さんの眷属が先に

接触しちゃったよぉ。コレは殺ったら

フォローじゃなくなっちゃうよねぇ』

 

だねぇ暗躍じゃ無く普通にメイン張っちゃうよねぇ。

 

それに私や白音ちゃんはまだしも、

神野サンと空さんはご当主様との関係を

秘匿しなきゃいけないし。

 

「うーん。あの二本は見てみたいけど・・・

阿呆や無能との話し合い次第じゃ行ける

んじゃないかなぁ?

いや、正直どっちでも良いんだけどさ」

 

惜しいと言っても所詮は紛い物だからね。

 

ご当主様や奥様に見せるにはレベルが

低すぎるから、笑いも取れないし。

神野サンが食べるくらいでしょ?

有っても無くても良いかな?

 

『おぉ!それもそうだねぇ!中途半端

ではあるけど祝福を受けたモノだし?

味わいとしては☆1つ上げても良いぃ!』

 

うーん微妙。まぁいいや()

 

あの痴女みたいな恰好した連中は学校に

行くみたいだし。向こうは白音ちゃんの

管轄だもんね。

 

何を宣うのかは白音ちゃんの報告を待とうかな?

 

「それに雑魚だし。アレは多分コカビエルの

関与を知らないか、先遣隊が潰されてるから

その確認の為に派遣されたっポイですよね?」

 

まさかあんな雑魚にコカビエルが殺れるハズ無いよね。

 

『だねぇ。だけどさ。何であの娘っこたちが

送られてきたんだろうって考えてごらん?』

 

ん?何でって何かあるの?

 

『あいつらはねぇ。片やデュランダルの

後継者で、片や前任者と恋仲にあった弟子

を殺した紫藤トウジの娘だよぉ?』

 

「へぇ~」

 

なるほどなぁ。雑魚にしてはレア度

が高いんじゃない?

 

けどあの程度でデュランダルねぇ。アノ禿

より若いってこと以外に何かあるのかな?

 

でもって紫藤トウジ・・・家族大好き

なアレが悪魔の巣窟に娘を派遣するの?

 

教会内部に何かがあったか、ソレとも

教会内の戦争肯定派がコカビエルの策に乗った?

 

少なくとも娘が殺されたら父親は切れる

だろうし、教会と堕天使が戦うことに

なるよね?

 

私たちは・・・まぁ見学かな?

 

コカビエルも私たちと戦う気は無いし。

 

ご当主様も自分が売られた喧嘩なら

買うけど・・・無能に喧嘩を売られた

だけなら放置するよね?

 

かといってコカビエルが無能に何か

するってのは考え辛い。

 

「特攻・・・いや、ただ死ぬことを望まれた

鉄砲玉みたいなナニカってことですかね?

けど、向こうの思惑がその程度なら、

今回もご当主様の予定通りになりそうかな?」

 

あんまり予定通りでつまらんって言って

金魚とか秘孔の研究してるけど・・・

まぁ奥様が居れば政に関しては問題無いし?

せめて趣味くらいは満喫して欲しいよね!

 

『そぉだねぇ。このままだと主もさぞかし

つまらないだろうからさぁ、僕が盛り上げ

てあげようじゃないかぁ!』

 

神野サンもノリノリだなぁ。

 

「うんうん。コカビエルやらアザゼルの驚く

顔を録画してNDKしましょうかね」

 

無能は多分神野サンのこと知らないよね?

 

ふふふ。きっとアホ面晒すからご当主様も

楽しんでくれるはず!

 

「あ、でも駒王町に迷惑かけちゃ駄目

ですよ?隣町の拠点にも先制攻撃しちゃ

駄目って言われてますし」

 

下手に戦闘になったら補佐官様に殺されるよ。

 

『おぉう!鬼ぃさんにシバかれたら

僕だってタダじゃ済まないからねぇ!』

 

ですよねー。あのヒト。裁判前の霊的

なモノに対して絶対の裁量権持ってます

から、空さんですら条件次第で一方的に

殴り飛ばされますからねぇ。

 

ご当主様も偶に鍛錬に付き合って貰ってる

らしいし、流石に神代から生きる鬼神は

違いますよね。

 

「そーいえば空さんは何処行ったんです?

確か冥界での仕事以外はコッチに居るって

聞きましたけど?」

 

私じゃ抑えれないし、神野サンも力じゃ

抑えれないから、野放し状態なんだよね。

 

いや、神野サンの分体が憑いてて、何か

有ったらご当主様か補佐官様が動くらしいけど・・・

 

『んん?あぁ~空クンなら前にグレモリー

から貰った土地でゆっくりしてるよぉ?』

 

あぁそうか。舗装とかされてないむき出し

の自然だもんね。

しかも日本神話群の山の神の祝福がある

らしいから、空さんにしたら冥界より

くつろげる場所なんだね。

 

なんであんな場所を貰ったかと思ったら

空さんに対する福利厚生だったかぁ。

 

流石ご当主様だね!

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

『・・・♪』

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

ーーシロネコ視点ーー

 

 

「はぁ?エクソシスト?」

 

ふむ?説教が終わった辺りで眷属の使い魔

が来たと思ったら・・・まさか連中を発見

するなんてね。

 

コレは、コイツの眷属を働きに行かせた私の失策になりますか?

 

いやいや、サボってるのを働かせるのは

当然ですよね?叱られませんよね?

 

むぅ・・・ご主人様の判断基準がわかりませんよ。

 

今まで町に入って来た連中は面倒事が発生

しないように見敵必殺して来ましたが、

こいつ等に見つかってこうやって接触まで

されたら簡単には手を出せません。

 

何と言っても我々の仕事はフォローですからね。

 

「シロネ様、どう思いますか?」

 

ん?あぁ、自分が今までアレだった事を

知ったから自分の考えに自信が持てなく

なりましたか?

 

本来ならコレからじっくり考えて自分の

進むべき道を見つけるべき時にこんな

問題が発生したらねぇ。

 

「連中の望みが会談なら受けてみては?

何を言うかは知りませんが、とりあえず

聞いてみないことにはね」

 

予想は出来てますけど、確定ではありませんし。

 

「そ、そうですね!」

 

現実を知った後でいきなり大きな仕事が

来て焦ってますが・・・まぁフォローは

しますよ?

 

「まず私が持つ情報を確認して下さい。

内容は恐らくコレ関連ですからね」

 

もしもコレ以外なら教会や堕天使連中は

ご主人様の予想を覆したことになります。

 

その場合はご主人様も大喜びでしょう!

是非超えて欲しいモノですが・・・

エクソシストが2人でしょ?下回ると言う

意味では超えて来るかもしれませんよねぇ。

 

「さ、流石シロネ様です!」

 

ん?何がって…あぁ情報の重要性を理解できて

いるならそうなりますよね?

 

相手の情報も持たず、何を狙ってるかも

分からないのに会談なんか受けるのは

ただの馬鹿ですから。

 

「内容については魔王様が絡む案件に

なりますから、軽々しく相手に言質を

与えてはいけませんよ?」

 

貴族にとっては交渉の場こそが戦場です。

その辺も学んでもらわなきゃ。

 

「ま、魔王様が絡むんですか!?」

 

何を驚いているのやら。

 

「そりゃそうです。そもそも他勢力との

交渉ってそういうもんでしょ?」

 

外交ならまんまお姉さん絡みですよね。

 

「た、確かに!」

 

好き嫌いで仕事を選べる立場でも無いし。

準備万端整った戦場を創れるようになる

には場数を踏む必要があります。

 

その辺の経験も積ませて、さっさと阿呆から

脱却させちゃいましょう!

 

「では情報を開示するので拝聴なさい」

 

「よ、よろしくお願いします!」

 

ふふふ。この奥様っぽくしゃべるのは

なんかイイですよね!大人って感じです!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

カクカクシカジカキョウカイダテンシムートンイトウ

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーーソーナ視点ーー

 

 

こ、コカビエル?!この前のアザゼルの件

が無かったら笑って流してるけど、態々

エクソシストが来てるってことは本当か!

 

けど、何だってそんな大物がこの町に!

 

「え、エクスカリバーが盗まれたんですか?」

 

そ、そうよね。椿姫も驚いてるけど

あんな有名な聖剣を盗まれるって

おかしくない?

 

「ま、所詮はエクスカリパー(笑)です。

警備も中途半端だったのでしょう。

ただ、それでも有名なモノですからね。

獲物には丁度良かったんじゃないですか?」

 

ん?

 

「え、エクスカリパー?バーじゃないんですか?」

 

ど、どういうことだってばよ?!

 

「そこからですか?教会はあれらの剣に

エクスカリバーとか名前をつけてますけど

そもそもエクスカリバーって教会とは

関係無いでしょ?」

 

・・・まぁそうよね。湖の精霊とか

魔術師のマーリンとかは教会からしたら

異端よね?

 

「エクスカリバーに憧れたヤツが人造神器

を造って『コレはエクスカリバーだっ!』

って言っただけでしょう?ソレに聖剣が7本

とか頭おかしいんじゃないですか?」

 

戦争で破壊されて7つの欠片を元に

造り直したって言うけど・・・

 

「そもそも伝承のエクスカリバーに

そんな力無いですよね?

 

擬態の聖剣?いつエクスカリバーが

姿形を変えたんです?

 

夢幻の聖剣?エクスカリバーに幻覚

見せる効果あったんですか?

それなんて鏡花●月?

 

天閃の聖剣?速度を増すって何です?

脚力?腕力?筋肉?何を増すんです?

 

祝福の聖剣?エクスカリバーに神様

関係無いのに祝福?

 

破壊の聖剣?斬れよw

 

透明の聖剣?風●結界ww

 

支配の聖剣?ソレを剣に頼るなよ。そも

そも剣にそんな力が有ったら部下は離反

してませんよね?」

 

えっと・・・確かにそうね。

 

7本が7本とも伝承の中の聖剣とは

全く関係無いわよね。特に支配とか。

 

「…なるほど、そう言われれば確かに

教会の誰かが造った人造神器もどきと

言った方がしっくり来ますね」

 

椿姫も追憶の鏡(ミラー・アリス)を持ってるからねぇ。

確かに7本とも聖剣と言うには能力が微妙か。

 

教会の上層部にしてみても出自が

怪しいモノだから警備もそれほど厳しい

モノじゃ無かったと考えれば・・・

 

「納得できたようでなによりです。

でもって、コカビエルの狙いは

三種族の睨み合いからの漁夫の利を

上げることと予想されます」

 

「漁夫の利ですか?」

 

このままだと完全に天界を敵に回す

だけですよね?

 

「そもそもアレが本気でタダの戦争を

求めるならば、態々こんな面倒な

真似はしません。貴女か無能を殺すか

オセ領に攻め込めば済む話でしょう?」

 

「それは・・・そうですね」

 

私を殺せばお姉さまが報復をするし

リアスを殺せばサーゼクス様が動く。

オセ様に至っては、準備万端でソレを

待ち構えてる節までありますよね?

 

「ですがそれだと一方的に堕天使が

負けますからね。

今回わざわざ教会戦力を駆り出したのは、

悪魔と天界を戦わせる為の一手でしょう」

 

「私たちと天界を?」

 

いや、この場合は天界と悪魔が一時休戦

してでも堕天使を狙うんじゃ?

 

「悪魔と共闘するなんてことを認めたら、

連中の実働部隊であるエクソシスト達が

納得するはずないでしょう?」

 

「「あっ!」」

 

そうか!現場が暴走するのか!そして

連中にしてみたら上級悪魔で魔王の妹

である私やリアスは、弱いくせに価値が

高いと言う絶好の手柄首!

 

そもそもエクソシストは悪魔や堕天使に

恨みを抱いてる連中だから、戦争再開を

望んでるし、悪魔が悪魔の駒で戦力を

回復する前にって思ってるはず!

 

もしかしたら教会だけじゃなく他の神話

勢力だって、エクソシストの味方をする

わよね?

 

なんたって悪魔の駒は自分たちの神使やら

神獣を悪魔にするんだもの!

 

サーゼクス様の眷属には麒麟も居るし

スルトの分体も居る。

本人たちはともかく、中国や北欧神話

が面白いはずが無い。

 

天界の支援は無くとも他の神話の支援を

受けれるなら勝機は十分。

 

少なくとも地上から私たちを叩きだす

くらいの事はできるわね。

 

天界連中にしてみても信者が悪魔を殺す

のを止めることなんか出来ないわ。

 

「聖書の神が死んでいる以上、今の天界

に他の神話勢力からの介入を抑える術は

ありません。暴走した現場に引きずられて

全面戦争になれば、サーゼクス様を始めと

した超越者と呼ばれる方々は向こうの神の

相手をしなきゃ行けませんし」

 

「「・・・」」

 

今、なんか、変な言葉が聞こえた気が・・・

 

「あの、シロネ様?聖書の神って死んだ

んですか?」

 

椿姫、今日ほど貴女を眷属にして良かった

と思ったことは無いわ。

 

「そうですよ?なんでも前回の大戦で

先代の魔王様と相打ちしたとか」

 

「「えぇぇぇぇ?!」」

 

神もそうだけど、先代の魔王様って

そうやって死んでたの?!

 

「いや、先代とは言え魔王様ですよ?

討ち取った相手くらい調べましょうよ」

 

「そ、ソレはそうですけど・・・」

 

でもそうよね?アザゼルに打ち取られた

とか聞かないし、ミカエルに殺された

とかなら絶対に復讐してるはず。

 

そうか。相打ちだったからこそ停戦が

成立したのか・・・

 

「そんなわけですから、向こうはコチラを

挑発して戦端を開こうとしてくるでしょう。

もしくはナチュラルに無礼なヤツを

送り込んできて、無礼打ちしたところ

を口実にしますかね?」

 

な、なるほど。

 

「その使者と我々、いえソーナかリアス殿が

相打ちになればコカビエルは大喜びですね」

 

そういうことよね?

 

「ですね。コカビエルや他の神話の連中は

大喜びでしょうし、教会のエクソシストや

主戦派も大喜び。

悪魔はサーゼクス様とセラフォルー様は

大激怒。ご主人様は粛々と戦争準備をして

堕天使を滅ぼし、後顧の憂いを無くしたら

他の神話勢力の神を相手に喧嘩することに

なるんでしょうねぇ」

 

「いや、もう世界大戦じゃないですか!」

 

私たちの首ってそんな価値があるの?!

 

「そうですね。そんなわけですから、

間違っても貴女が連中に殺されることが

無いように、私も会談に参加します」

 

そ、ソレは助かりますけど!

 

「あの、オセ様って戦争推進派では?」

 

そうよね?世界大戦バッチ来い!って立場

なんじゃないの?

 

「勘違いされがちですが、確かに

ご主人様は戦争肯定派であり推進派です。

でもソレは【悪魔は悪魔らしくある為】

のモノです。

馴れ合いを良しとはしてませんけど、

別に無差別に他所の神話群の神と戦おうとも

思ってませんし、現時点では堕天使や天使と

いった敵種族を滅ぼそうとも思ってません。

何せ天使や堕天使がいなくなれば悪魔の敵が

いなくなりますからね」

 

「「はぁ」」

 

何と言うか・・・哲学的?なのかしら?

 

「ま、その辺は後でも良いでしょう。

今はエクソシストとの会談です。

相手はリアス・グレモリーとの会談を

求めて来ていますが、コレは向こうの

上層部としては無能を相手にした方が

挑発しやすいし、現場や堕天使としても

私たちオセ家と断交して無能の名を世界に

広めているグレモリーの方が扱いやすい

と言うのが有ります」

 

・・・そうよねぇ。あの無駄にプライド

が高いリアスならエクソシストに何か

言われたら即キレるだろうし、会談の

内容もサーゼクス様に伝えるような

ことはしないわよね。

 

さらにオセ家と断交しててフォローも

無いなら、向こうとしては狙い目。

 

・・・堕天使や天界ですら私たちがオセ様

からフォローを受けてたことを知ってた

ってことよねぇ。

 

ほんと、何してるのよ私。

 

「ではリアス殿を呼ばずに我々が会談を

受ければ良いのでしょうか?」

 

椿姫・・・そうよね。反省は後よね。

 

「ですね日中の管理者はソーナ殿ですし、

わざわざ連中の策に乗る必要はありません。

挑発されることや護衛の事も考えれば、

参加者は私と真羅さんで良いでしょう」

 

・・・匙が居た場合、挑発に乗ったら

無礼を理由に戦端が開く可能性が有るか。

それに玉砕覚悟で攻撃してきたら椿姫

以外だと死んじゃう可能性も有る。

 

「一応リアス・グレモリーが後で

騒ぐ可能性も有るので、眷属の女王を

呼んで参加させてはどうです?」

 

「・・・確かにそれは有りますね」

 

まぁ姫島さんは日中は私が管理者だって

言うのは知ってるし、女王を代理人に

するのはある意味当然。

 

リアスにも相手にも無礼にはならないか。

 

でもってリアスが絡んだから魔王様に

報告を上げる必要もあるわね。

 

「それにアレが殺されたら堕天使の

バラキエルが教会に戦闘を仕掛ける事に

なりますよ。堕天使に味方する陣営と

天界に味方する陣営を把握できますね」

 

・・・なるほど、コレが政治。コレが

戦略か。私より年下だけど明らかに

踏んでる場数が違う。違い過ぎるわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、連中がナニを(のたま)うかを

聞きましょうか。

場合によってはそのまま戦争です。

キチンと記録は取って下さいよ?」

 

 




真面目眼鏡?好きですが何か?

神野サン。とりあえず一本イったもよう。

まぁ普通に考えたら捨て駒ですよね?
作者的には、悪魔を殲滅する為の罠
だと思ったんですよねぇ。ってお話。

ちなみにオセ君は攻め込ませない
攻め込まないを基本にしているので
攻め込まれない限りは他勢力に挑む
ような真似はしませんよ?

地上のオセ領に攻撃を仕掛けたら
空くんがコロコロソワカしますし、
かんちゃんが狙われたらグロリアスが
発動しますけど。

真羅ってさぁ絶対ダメな苗字でしょ?
ご立派様を想像しますよね?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告