とある師弟のD×D   作:カツヲ武士

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サブタイを付けるなら
「かわいそうな堕天使」

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嫌いな人は読み飛ばし




第27話

 

ーーコカビエル視点ーー

 

 

関係者全員から無能だ無能だと言われるから

どれほど無能なのかと思えば・・・

 

まさか俺の存在を知っておきながら警備も

警護も置かず、さらに眷属が行方不明で

あることも放置して自分はお気に入りの

赤龍帝とご同衾かよ。

 

お前、夜の管理者じゃなかったのか?

オセが代行してるのを知らんのだろ?

 

これでは下っ端も教会を根城に出来るし

元聖女も普通に街に入って来れるな。

 

・・・日中の最上級悪魔による警戒網

とは雲泥の差だ。

 

サーゼクスの妹であることとグレモリー家の

名で好き勝手やってると言うのは本当か。

 

はぁ・・・だがシロネ・オセの提案を

受けた以上は、コレを俺の最後の敵と

せねばならんわけだ。

 

まぁ実際の戦闘は俺と同等の実力を持つ

悪魔を派遣してくれると言うから、最悪

でも不完全燃焼と言うことにはならん

だろうが・・・

 

それにしたってなぁ。俺にも敵を選ぶ

権利くらいは有ると思うんだが。

 

と言うか今のコレって俺がコイツらの

情事を覗いてる感じになるのか?

 

いや、情事と言うほどの事はしてないんだが

 

「なぁシロネ殿よ。アイツ等を関わらせんと

ダメか?」

 

普通にオセ家の連中だけで良くないか?

 

「コカビエル殿の気持ちはわかりますが、我々

は無能に出番を与えて欲しいという依頼も受けて

ますし・・・我々に対して宣戦布告などしたら、

その時点でカンザシ・オセ様が貴方を殺さなく

てはならなくなりますよ?」

 

「・・・そうか」

 

まぁカンザシ・オセはシロネ・オセを遥かに

上回ると言うし、宣戦布告してきた相手を

生かして帰したらオセの名に傷が付くものな。

 

100年少々でここまでの実力を得たのは、

素質もあるがそれだけ地獄を見てきたと言う

ことだろう。

 

アザゼル曰く覇王鬼帝だったか?神代から

生きる鬼神に鍛えられたと言うのは嘘では

無いのだろうな。

 

「ちなみに。そう、ちなみになんだが、

今あそこに光の槍をぶち込んだらシロネ殿は

どうなると思う?」

 

防ぐか、避けるか、結界に弾かれるか。

 

「普通に死にますね」

 

・・・だよなぁ。うん知ってた。

 

「と言うかコイツの眷属はどうした?

バラキエルの娘と騎士が居ただろう?」

 

フリードがそんなことを言っていたはずだ。

 

「変態の娘なら家で寝てるのでは?騎士は

以前白い少年に討ち取られてましたね。

その白い少年は我々に喧嘩を売ったので

悪魔に敵対したとして処理しましたけど」

 

悪魔なんだから働けよ!主君の警備しろよ!

 

しかもフリードっ!アイツは本当に精神破綻者

だったか。実力差もわからんとはなぁ。

 

聖剣の因子とやらに頭をヤられたか?

 

「バルパーも帰ってこんが、奴はお前らが?」

 

なんか餌を撒くとか言っていたが実際

アレから音沙汰が無いんだよな。

 

「私たちは何もしてませんよ。貴方も

私たちも何もしてないなら、恐らくは

ヤツでしょう。教会の援軍はまだ到着

してませんし、無能は見ての通り無能。

それにヤツは話を聞く限りでは聖剣狂いの

前で聖剣を壊したりするのが好きそうです」

 

・・・有り得る。妄執を絶望と嘲笑で

塗りつぶすのがヤツの趣味だし。

 

「ではフリードが持っていた聖剣は

どうなった?」

 

普通に考えれば研究のために冥界に運ぶ

のだろうが、ヤツが絡むとなれば下手に

動かせんだろう。

 

何せアレは今回教会や我々を動かした鍵だし、

アレが有れば信心深い信者共が勝手に寄って

くるんだからな。

 

砂糖に集る蟻を眺めたり潰したりするのが

奴だ。ならば砂糖を放置することはない。

 

「面倒事になると確定してましたからね

カンザシ・オセ様が分解しました」

 

「・・・そうか」

 

まぁそれも一つの対処法ではある。ヤツは

過去に固執せんからな。

無くなったら無くなったで別の方法で我々

を嬲ってくるだけの話なんだが・・・

 

「コカビエル殿、現実逃避はもう良い

でしょう?私としてもあの阿呆面を

見ているのは正直辛いのです」

 

うん。まぁそうだろうな。殺気は無いが

イラついているのはわかる。

 

はぁ・・・切り替えるか。

 

「ではシロネ殿。私は私の仕事をしよう。

ヤツが出てきたときは段取り通りに」

 

「かしこまりました。ご武運を」

 

ふ、武運か。コレから俺と同等の敵と戦い、

俺の口を封じようとする堕天使の仲間と戦い、

そしてヤツをおびき寄せるのだ。

並みの武運では足りんな。

 

だが、だからといって挑まん訳にはいかん。

 

この戦いは速攻こそ唯一の勝機。デミウルゴス!

いや神野明影ッ!貴様の思うようにはさせんぞ!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーー兵藤一誠視点ーー

 

「・・・なんだこの重圧?!」

 

俺と部長とアーシアは一緒に寝ていたけど、

いきなり凄い重圧を感じて目が覚めた。

 

部長は・・・窓際に立って上を観てる?

 

「堕天使か・・・」

 

そう呟くと部長は指パッチンをして学生服に

着替え、家の扉を開け放つ。

 

そして外に出た俺達を見下すように、ヤツは

空に佇んでいた。

 

「はじめましてかな、グレモリー家の娘。紅髪が

麗しいものだ。忌々しい兄君を思い出して反吐

が出そうだよ」

 

うぉぉぉぉぉ!いきなりの挑戦的な物言い!

憎悪を感じるくらいだ。

 

部長も冷淡な表情を浮かべているけど・・・

こ、怖い!

 

「ごきげんよう堕ちた天使の幹部。コカビエル。

それと私の名前はリアス・グレモリーよ。

もう一つ付け加えさせてもらうなら、グレモリー

家と我らが魔王は最も近く、最も遠い存在。

この場で政治的なやりとりに私との接触を

求めるなら無駄だわ」

 

コカビエル?!

コカビエルって!堕天使の幹部って!マジか?!

 

「ふっ。今のを本気で言っているのだと

したら、やはり貴様は無能の小娘だな。

貴族気取りに王族気取り、それでいて

護衛も対策も無しに俺の前に立つ無能よ。

今、頼りのお兄様はココには居ないぞ?」

 

コイツっ!部長になんてことをっ!!

 

「そもそもその様子では自分の眷属がどう

なったかも知らんのだろう?

俺という存在を知りながら警備も警戒も

せず、お気に入りの赤龍帝と同衾するのは

構わんが・・・主というならばもう少し

己の部下を気にするのだな」

 

眷属?コイツ何を言ってやがる?!

 

「・・・祐斗をどうしたのかしら?」

 

え、あ、そうか!まさか木場がっ?!

 

「別に俺は何もしていないぞ?お前の騎士は

フリードに斬られてあっさりと死んだよ。

聖剣での一撃だ。悪魔の駒も一緒に消滅した

らしいな」

 

なんだとっ!フリードって、あのアーシアを

連れて歩いてたイカレ神父かっ!

 

あいつが木場を殺しただって?!

 

「なんですって?!」

 

部長も驚いてる!だけど言われてみれば今の

今までの木場を心配してなかったけど、何か

しらの方法で木場が無事だと思ってたって

ことだよな?

ソレがコカビエルの言葉で否定された?

 

「今頃そんなリアクションされてもな。

そのフリードは別の悪魔かエクソシストと

戦って殺されたようだが・・・。

ここ数日でコレだけの動きが己が管理する町で

起こって居たにも関わらず何一つ把握できて

いなかったか?シトリーの小娘は己の力では

足りんと判断して実家や姉を頼ったと言うのに」

 

き、木場が野郎に殺されて、あの野郎も

殺されてる?!それじゃあ俺は仇も討て

ねぇってのかよっ!

 

「嘘よ!悪魔の駒が消滅するなんて

聞いたことがないわ!」

 

え?嘘?嘘なのか?木場は生きてるのか?

 

「小娘が。自分が知ってることが世界の理とでも

言うつもりか?その傲慢さは悪魔に相応しいが、

肝心の実力が足りていないぞ」

 

ど、どうなんだ?木場は一体・・・

 

「まぁキサマらの眷属などどうでも良い。

貴様が勘違いしたように魔王との政治的な

交渉もする気はない。

態々こうやって貴様らに会いに来たのは

キサマらをゲームに誘うためだ。

今の悪魔はゲームが好きなんだろう?」

 

ど、どうでも良いだと!コイツ!俺たちの

仲間をなんだと思ってやがるっ!

 

「・・・祐斗については調査するとして、

一体どんなゲームをするつもりかしら?」

 

「部長!」

 

後回しにして良いことじゃ・・・!

 

「イッセー。今は我慢して。目の前に

いるのは堕天使の幹部なの。隙を見せたら

一瞬で殺される。だからお願い・・・」

 

部長・・・そうだ。俺も悔しいけど部長が

一番悔しいに決まってるんだ!

 

その部長が耐えてるんだ!俺が耐えないで

どうするっ!!

 

正直怖い。圧倒的な力を感じるっ!だけど俺はっ

 

「イッセー・・・」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーーコカビエル視点ーー

 

 

・・・なんだこの茶番。いや、最初から

茶番になるのはわかってたんだがな。

 

赤龍帝のガキが下向いて震えてたと思ったら、

何か覚悟を決めた顔で小娘の前に立ち小娘は

うっとりとして赤龍帝の背中を眺めてるって・・・

 

俺の前で隙を晒したらダメなんじゃなかったのか?

 

一秒に一回で計算しても、すでに500回以上

死んでるぞ?

 

フェニックスとの試合は映像で見たが、

こんな奴が宿主とは。まさか赤龍帝に同情

するときが来るとは思っても見なかった。

 

それに家の二階で見てる僧侶はなんだ?

俺は孤立した回復役を殺せば良いのか?

 

もぉいいや。

 

「お前の根城にしている駒王学園を中心に

してこの町で暴れさせてもらうぞ。

そうすればサーゼクスも出てくるだろう?」

 

我ながらセコイことだ・・・

 

「そんなことをすれば戦争が勃発するわよ?」

 

コイツ、本当に無能だな。

 

「今更ソレを問うのか?聖剣の事は知ったん

だろう?アレを使えばミカエルあたりが

出てくると思ってたんだがな。

来たのはタダのエクソシストと聖剣を使う

雑魚が2匹だ。あまりにつまらん。

だからサーゼクスの妹の居城で暴れるんだよ。

ほら、楽しめそうだろう?」

 

全然楽しめん。溜息を我慢するのがキツイ。

 

このストレスをぶつける相手が来て

くれるのが唯一の救いか・・・

 

「・・・戦争狂め」

 

何をアホなことを。地上の拠点で暴れたくらい

で戦争が起こるわけないだろうが。

 

オセや日本神話の鬼に殺されて鎮圧されて終わる。

 

小娘が【自分の拠点】を過大評価しすぎだ。

 

「そうだ。そうだとも!俺は退屈で退屈で

仕方がなかった!」

 

あぁ。家帰って炬燵入って寝たい。

 

ダメだダメだ!俺の背には堕天使の未来がっ・・・

だがコイツらの真顔を見てるとなぁ。

 

何で俺と対等の顔してるんだよ。こうやって

話をしているうちに魔王でもなんでも呼べよ。

 

「つまりゲームとは・・・」

 

クソゲーだな。

 

「すでに駒王学園にある魔法を仕掛けてある。

時間内に俺を打倒できなければ最初に学園

が吹き飛び、さらに連鎖して街に被害が

出るようになっている。

サーゼクスの妹とレヴィアタンの妹、それら

が通う学び舎だ。さぞ魔力の波動が立ち込め

ていて、混沌が楽しめるだろう?

戦場としてはちょうどいい!」

 

シロネ・オセ一人で釣りが来るが。

それに学園って。狭すぎるだろう。

 

まぁ今回はその狭さが必要だから逆に良いと

考えてはいるが、ココで違和感を持たれても困るな。

 

「くっ!!」

 

・・・大丈夫だな。敵の阿呆に感謝する

のはアレだがシカタナイ。

 

「ハハハ!戦争をしよう!魔王サーゼクスの妹よ。

一心不乱の大戦争をな!」

 

光の槍~からの散弾っ!

 

「「うわっ!!!」」

 

はぁ・・・敵を目の前にして目を閉じるなよ。

頼むぞシロネ・オセ。このフラストレーション

を解消できる相手を頼むぞ!!

 

 

―――――――――――――――――――

 

「イッセー!学校へ向かうわよ!」

 

「はいっ!」

 

堕天使の幹部が相手と言う大決戦が

はじまろうとしていた!

 

―――――――――――――――――――

 

ーー???ーー

 

「シロネサマ。アレがリアス・グレモリーっすか?」

 

なんつーか、酷くね?アレが若手の有望株?

俺なんかよりよっぽど狂ってるじゃねぇか。

 

「見ての通りです。貴方が凶児なら、アレはもう

形容が出来ないくらいの阿呆で無能です。

赤龍帝狂いとでも言えば良いのでしょうかね?」

 

魔力を持たねぇサイラオーグと言い、脳味噌

持たねぇリアスと言い、バアルの関係者って

のは、何かしらの問題を抱えなきゃ気が済ま

ねぇのかね?

 

「もうただのアホで良いと思うっすよ」

 

ありゃ馬鹿とか言ったら馬と鹿にシツレイ

だし、雑魚と言ったら魚にシツレイだわ。

 

屑でもカスでもねぇ。無能とはよく言った

もんだよな。

 

「まぁ眷属の生死すら敵に聞かされるまで

気にもせずに日中はおままごと、そして本来

悪魔が活動すべきこの時間に睡眠を取る連中

ですからね。評すべき言葉無しと言った所です」

 

「そっすね」

 

ありゃ悪魔としても貴族としても最悪だな。

お家騒動の直後だってのに家族親族放置で

愛人といちゃつき、仕事すらしてねぇ。

 

しかも、なんだって雑魚の下僕が偉そうに

してんだ?生意気な目付きでコカビエルを

見てたが、自分の視線が相手を刺激して

主であるリアスを殺すことになるかもしれ

無かったと理解出来てんのか?

 

アレが赤龍帝?話になんねぇよ。もう少しで

白龍皇が来るって話だが、今代の白龍皇は

ハーフだかクォーターのルシファーだって?

 

ハーフになった時点でルシファーじゃ

ねぇだろ。悪魔舐めんな。

 

神器によるドーピングがある分、多少の

苦戦はするかもしれねーけど、そっちは

俺が殺らなくても良いらしいし?

 

とりあえずコカビエルと全力で戦えって

話だったよな?

 

周りの連中はシロネサマがなんとかして

守るって言うし。余波は気にしなくても

良いってのは嬉しいねぇ。

 

今まで周りに散々タコ殴りにされてきた分、

さっさと憂さ晴らしといきたいところだが・・・

 

「連中はこれから眷属呼んで、事情を話して。

シトリーの家のやつらと連絡取って、更に冥界

の魔王サマに事情を説明して援軍要請して、

学校の周囲に結界を張ってから乗り込むんす

よね?その間コカビエルは何するんすか?」

 

もしかしてずっと待ってんの?連中がいつ来ても

良いように空に浮きながら椅子に座って?

ケルベロスもずっと『待て』してんの?

 

いくらなんでも間抜け過ぎませんかね?

 

「さて、素数でも数えるか貴方との戦いに

備えて激情を溜め込むか、アザゼルに連絡

を取ったり記録用の何かを備え付けたり

してる可能性が高いですね」

 

・・・命懸けの戦いの前座がアレだからな。

俺なら激情を溜め込んで敵が来たら何も

考えずに突っ込む可能性が高い。

 

いや、まぁ静かに燃えるタイプも居るから

難しいところでは有るんだが。

 

どちらにせよ油断はしねぇ。つかそんなん

したら普通に殺される。

 

それに、何でも映像記録も録って今後の反省点

や重点的に鍛えるべきところも教えてくれる

って言うし、漸く自称弟子から弟子に昇格だぜ!

 

ついでに、コカビエルの声ってあのヒトそっくり

だからな。

 

色んな想いを拳に乗せて、思いっきり殴り付けて

悲鳴を上げさせてやらぁ! 

 

んじゃまぁ、連中が色々準備してるうちに

俺も準備しますか。

 

えー姉御から借りた布頭巾と、マトイ。

音楽はコレか。そんでもって口上が・・・

ほほぅ、人間の特撮ネタ?らしいけど、中々

センス有るじゃねーか。

 

「・・・貴方の登場のタイミングや口上は簪様が

監修したらしいですから私からは何も言いません。

ですがまぁフォローはしますので、全力で当たって下さい。骨は拾いましょう」

 

「合点承知っすよ!」

 

俺見てぇな半端者に目をかけて鍛えてくれた

旦那や先輩方に恥をかかすワケにはいかねぇ!

 

無能の存在が霞むくらいのアツぅいバトルを

お見せしやすぜ!

 

 

 

 

 

・・・つーかさっさと来いや。

非常事態舐めてんのか?

 

――――――――――――――――――――

 

ーー兵藤一誠視点ーー

 

「既にサーゼクス様に打診しましたわ」

 

「朱乃!」

 

非難の声をあげる部長だが、朱乃さんが

珍しく怒った表情を浮かべていた。

 

「リアス、コレはあなた個人で解決できる

レベルを遥かに超えてるわ。

・・・魔王の力を借りましょう」

 

あんな風に部長へ詰め寄る朱乃さんを初めてみた。

 

「理解してくれてありがとうございます。

シトリー家の皆様、サーゼクス様の加勢が

到着するのは一時間後だそうですわ」

 

一時間。それくらいならなんとかなるかも。

いや、何とかするんだ!

 

「コレはフェニックスとの一戦とは違い死戦よ!

それでも死ぬことは許さない!生きて帰って

あの学校に通うわよ、皆!」

 

『はい!』

 

俺たちが気合いの入った返事をする!

 

 

――――――――――――――――――

 

ほう?コカビエルが動いたと?それも学園か。

 

コレは現場の判断で動くべきだな。

 

――――――――――――――――――

 

ーー???ーー

 

「なんつーか、いいヤツっすね。コカビエル」

 

律儀っつーかなんつーか。

 

「・・・ですね」

 

それに引き換えこっちの無能は・・・もぅ

無能過ぎて謝罪したくなるくらいやべぇ。

 

俺なら間違いなくあそこで作戦会議してる

ところを爆撃してるか、さっさと来いやっ!

って言って一人か二人殺してますわ。

 

自分で死戦とか言っといて何やってんだ?

 

 

―――――――――――――――――

 

ーーコカビエル視点ーー

 

 

・・・何やってんだあいつら。

 

敵である俺の言うことを疑いもせずに正面

から堂々と来るし、正門前ででかい声で作戦

会議してるし。それに援軍が一時間後って。

 

俺相手に雑魚が一時間耐えるなんざ有り得ん

だろ?自惚れ過ぎだ。ソレを指示してきた

上の意図を考えたりはしないのか?

 

 

 

―――――――――――――――――

 

 

「今行くぞりーあたんっ!」

 

「「「黒幕を誘い出すまで待てって言ってる

だろうがっ!」」」

 

 

 

―――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いやはやカオスだねぇ~』

 

僕、まだ何もしてないんだけど?

 

 




原作では聖剣狂いの儀式とか色々ありましたけどね?
それにしたって付き合い良すぎでしょう。

たぶん堕天使の幹部連中との付き合いに
慣れてしまってこんな感じに・・・

無能。お前は人生舐めすぎってお話

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