とある師弟のD×D   作:カツヲ武士

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会談中、ギャスパーの能力をくらった
ときの感覚が俺を襲った。

一体何が?!まさかギャスパーの身に何か有ったって言うのか?!

相変わらず作者の地の文が荒い!

オリ設定!
オリ展開!

嫌いな人は読み飛ばし!


40話

 

ーー兵藤一誠視点ーー

 

「・・・アレ?」

 

気づいたとき、会議室の室内は少しだけ変わっていた。

 

ミカエル様が窓から外を見ていて、

サーゼクス様とグレイフィアさんが

何やら真剣な面持ちで話をしていた。

 

「赤龍帝が目覚めたか・・・」

 

アザゼルが俺の方を見て不機嫌そうに言う。

 

どうもコイツは俺たちのことが嫌いらしい。

コカビエルのことが関係してるらしいけど

正直わけがわからない。

 

本来は教会の聖剣を奪ったコカビエルこそ

非難されるべきなのに、サーゼクス様も

ミカエル様もコカビエルに理解を示してる

んだよな。

 

どういうことだ?

 

「とりあえずこの場にいて動けるのは

サーゼクスの妹とその眷属以外の全員。

赤龍帝が停められたことが意外では有るが、

まぁそれだけ吸血鬼の能力が高いって

ことなんだろうな」

 

言われて周囲を見渡すと、部長や朱乃さん

アーシアにルー・ガルーさんの動きが止まっていた。

 

これってやっぱりギャスパーの能力なのか?

 

「でもって外から来てるのは魔法使いか。

結界をすり抜ける何かを使ってるようだが

実力は中級前後ってとこだな。

俺たちの足止めが目的にしては個人の力が

弱すぎる。そもそも俺たちにしてみればこの

校舎がどうなろうが、どうでも良い話だ」

 

な、なんてことを!

 

「ソレを踏まえたうえでの足止めだと

すると、面目を潰すことが目的か?

休戦だろうが和平だろうが、その会場を

襲撃され破壊されたってなったら、本来

歴史に残る三大勢力の会談が別の意味で

歴史に残っちまう」

 

校舎がどうでもいいって言うのは気に

入らねぇけど、今はそんなことを言ってる

場合じゃねぇ!

 

「サーゼクス様!ギャスパーがっ!」

 

間違いなくコレはギャスパーの力なんだ!

おそらくルー・ガルーさんが言ったように

反対派に狙われてこの力を使わされたんだ!

 

「そうだね。これは確実に彼の力だ。

まさかリアスが彼を孤立させるなんて

思っても見なかったよ・・・」

 

サーゼクス様が片手で頭を押さえている。

 

ルー・ガルーさんも予想してたけど、こう

いう場に反対派が来る可能性って言うのは

当たり前ってことなのか?

 

「いつの時代も勢力と勢力が和平やら

何やらを結ぼうとすると、どこぞの集まりが

ソレを嫌がって邪魔しようとするもんだ」

 

アザゼルは苦い顔で外を見ながらそう言った。

 

そうか。それにしても、アイツ等!

こっちの面目を潰す為なら殺されても

良いって言うのかよ!

 

そんなのにギャスパーを巻き込むんじゃねぇよ!

 

「しかし神器の能力が高すぎるな。コレは

一時的な禁手か?

能力の増幅は連中の得意技とも言えるから

不自然って程でもないが、ここまで制御

出来ないのは何故だ?」

 

い、一時的な禁手?俺がドライグに手を

捧げて開放したアレみたいな感じか?!

 

「おい赤龍帝。お前、アドバイス通りに

お前の血を吸血鬼に飲ませたか?」

 

はぁ?お前には関係ないだろ!って言い

たいところだけど、下手なことを言ったら

ヤバイのはわかる。

 

「いや、飲ませてない。ギャスパーは血を

吸うことが苦手なんだ」

 

吸血鬼なのにって思ったけど、その辺は

個人の勝手だしな。

 

「馬鹿が!自分の神器を制御したいって

本気で考えてるなら、好きとか嫌いって

話じゃねーだろうが!」

 

何だと?!お前にギャスパーの何が

わかるってんだ!

 

「一誠君。アザゼルの言うことは間違って

いない。眷属として主君(リアス)の役に立ちたいと

本気で考えてるなら、そして自分自身を

変えたいと思っているならば、好き嫌いで

手段を選ぶのは間違っているよ」

 

「さ、サーゼクス様・・・」

 

ま、まさかサーゼクス様にまで俺たちが

間違ってるって言われるなんて・・・

でもそうか。部長の為って考えたらアイツ

が嫌がってでも血を飲ませるべきだった

のかもしれない

 

「そもそも彼は毎週輸血用の血は飲んでいた

のです。それに貴方の血も混ぜれば好きも

嫌いもなかったのでは?」

 

「あっ!」

 

そうだよ!グレイフィアさんが言う通りだ!

アイツが輸血用の血を飲んでたのは知って

たんだから、それに俺の血を混ぜれば

アイツに無理やり俺の血を飲ませることにはならないじゃんか!

 

そしたら部長のためにも、ギャスパーの為にもなったんだ!

 

俺は馬鹿だ!なんでそんなことに気付かなかったんだよ!

 

「馬鹿の自虐はどうでも良い。問題は現状を

どうするかってことだ」

 

現状・・・外を見ればたくさんのローブを

被った人?が校舎に攻撃を加えている!

 

「魔法使いって奴だ。人間でも悪魔と似た

ようなことが出来るって考えればいい。

たださっきも言ったが実力的には中級が

良いとこだ。だが今の問題はソコじゃねぇ」

 

そう言いながら左手を空にかざすと大量の

光の槍が生まれる。

 

「そらよっ!」

 

そしてその大量の光の槍が外にいる魔法使い

たちに降り注ぐ!

 

一発一発はコカビエルの槍よりは小さいけど、

それだって俺を一撃で殺すことができる威力

があるって言うのはわかる。

 

あんなのいくら魔法使いって言っても、人間が

耐えれるようなモノじゃない!

 

大量の砂埃が舞い、ソレが落ち着いた頃

そこにはたくさんの死体が・・・

 

・・・アレ?無い?

 

「コレだ。おそらく堕天使の力に対して

何かしらの中和効果を出す魔法を開発

したんだろう」

 

はぁ?!人間が堕天使の総督の攻撃を防ぐ魔法を開発だって?!

 

「私もですね」

 

そう言うとミカエル様は指を外に向ける。

 

何をするのかと思ったら、急に指先が

ピカっと光った!あぁぁぁ目が~目が~!

 

悪魔にとってその光は直撃しなくても

毒なんですね!

 

ちゅどッ!!

 

そう思ってたら外から爆発音みたいなのが

響いてきた!

 

目をこすって見てみると校庭に大きな穴が

空いてて、その周辺には人が倒れてる。

 

おぉ!天使の力は通用するのか?!

 

「やっぱりダメか・・・」

 

アザゼルはそう言って苦々しい顔をしている

 

「は?いや、倒れてるよな?」

 

俺が指差した先には確かに人が倒れてるぞ?

 

そんな俺を見てアザゼルはため息を吐いた。

 

「あのなぁ。ミカエルの攻撃を受けて

人間が原型を保てるわけねーだろ?」

 

そ、そう言われてみれば・・・

 

「アレは地面を抉った衝撃でダメージを

与えただけだ。

まぁ中心部に居た連中が消えてるってことは

多少は光の威力も通ってるようだから完全に

通用しねぇってわけじゃねぇ。

恐らくある一定の威力がなければ無効化

されるようだな」

 

ま、まさかミカエル様の攻撃も効かない

のかよ?!それって相当ヤバイだろ!

 

「まぁ全く効かねぇってんならアレだが、

そうじゃねぇ。

その上衝撃やら何やらが効くなら、普通に

音響爆発みてぇに使えば良いだけだから

今はそれほど大した問題じゃねぇよ。

俺やミカエルの本気なら普通に大地ごと

消し飛ばすことだって出来るしな」

 

ぶ、物騒だなおい!

 

「だがこれで手加減は難しくなった。

更に下手な攻撃は校舎を傷付ける。

でもって校舎が傷つけば俺たちの面目が

完全に潰されるってこった」

 

そ、そうか。向こうは面目を潰す為に

命を捨ててるって話だもんな!

 

「ちなみにこの校舎を覆っていた結界の

外に居た悪魔・天使・堕天使の軍勢も

軒並み動きを止められているようだな」

 

ん?そういえば結界の外が見えなく

なってるけど・・・なんでそんなことがわかるんだ?

 

「一誠君。もしも彼らが動けていたら

魔法使いに攻撃を許してはいない。

結界に阻まれてるとは言え何かしらの

行動をしているだろう」

 

あ、あぁそうか。ソレはそうだよな。

 

「とりあえず俺やミカエルの攻撃は通用

しねぇが、結界は役に立つみてぇだ。

奴らの技術が一体俺たちの何に作用してる

のかはわからねぇが・・・」

 

そう言うとアザゼルは右手を口元に当て、

何やらブツブツと独り言を言い始めた。

 

「とりあえず今はアザゼルとミカエルと

私がココで結界を張ることで校舎を守って

いるんだ。だがこのままだと我々も動きを

止められてしまうかもしれないし、何より

リアスが怪我をしてしまうかもしれない!」

 

あぁ、この人はこんな時でもサーゼクス様だ

 

「お嬢様の身の安全を守るためにも、一刻も

早くギャスパー・ヴラディの神器を抑える

必要があります」

 

グレイフィアさんはそう言って魔力を纏い

外に向けて放出したっ!

 

ドドドドドドドドドと言う音とともに膨大な

魔力が校庭に降り注ぎ・・・

そこには何も無くなっていた。

 

骨とか死体も蒸発したって言うのか?!

 

「ふむ。悪魔の力は無効化出来ていないか。

まぁ元が千差万別のモノだし、俺たちの光

と違い特定が難しいのか?」

 

この結果をみてアザゼルは何かを考えて

いるようだが、この調子ならグレイフィア

さんがいればなんとかなるんじゃ?

 

そう思ってた時期が俺にもありました。

 

奥からわらわらと現れる魔法使いたち。

一体どれだけ準備してきたんだ?!

 

「減らしたと思ったら次々と来やがる。

一体どんだけ俺たちを恨んでるんだか」

 

・・・悪魔を恨む人間は多いだろうし、

神器や何やらの件で堕天使だって彼らに

憎まれてるらしいもんな。

 

「つまりこういう状況でね。連中の攻撃

は私たちが抑えるが、どうしても手が

足りない。下手にリアスを動かして

神器の副作用が出ても困るし、守りを

放棄してこの校舎を壊させるわけにも

行かないと言うのが現状だ」

 

なるほど。グレイフィアさんは敵の数を

減らすのに必要だし、アザゼルやミカエル様

の力はいつまで持つかわからない。

もしかしたら攻撃みたいに無効化される

可能性もあるってことか。

 

「そーゆーこった。その上で粘って、

業を煮やした連中の親玉が出てくる

のを待ってるんだよ」

 

綺麗な女の子の天使やサーゼクス様の

横に居た女の子、それに白い龍はその

親玉対策のために待機してるってわけか。

 

現状はわかった。

 

「とりあえず俺が真っ先にすることは

ギャスパーを取り返すことですね!」

 

部長の眷属として当然ですよね!

 

サーゼクス様の目が一瞬俺を向くが、

すぐにアザゼルの方を見た。

 

「アザゼル、君は確か神器の制御に関する

研究をしていたな?」

 

そんな研究してたのか?いや、まぁ確かに

ギャスパーの神器の制御に関することで

アドバイスもらったけど・・・

 

「あぁん?それがどうした」

 

そう言いながらも、大体言いたいことが

わかっているんだろう。アザゼルは

苦々しげに俺の方を見る。

 

ん?って俺?

 

「赤龍帝の制御はできるだろうか?」

 

「・・・・・・」

 

あぁ、そう言うことか。確かに素の俺は

その辺の魔法使いにだって負ける雑魚

だもんな。そりゃ籠手を制御する術が

なけりゃ信用できねーか。

 

・・・こんな時に一人で後輩を守れない

自分の弱さが嫌になる。

 

「嫌味か。そんなん俺よりオセに聞けよ」

 

ん?なんでココでオセが出てくるんだ?

戦争推進派なんだろ?

 

「ここに居ない者のことを口にしても

しょうがないだろう?それに最悪彼が

向こうについている可能性だって有るんだ」

 

え?え?そうなの?!

 

「ねーよ。ここにアイツが居たら

校舎ごと吹き飛ばされて終わりだ。

こんなまどろっこしい真似はしねぇ」

 

物騒なヤツだな!しかも魔王様ごと殺るのかよ!

 

「・・・いや、まて。まさかミカエル

や俺の力に対する魔法使いどもの対策

はヤロウが技術提供してんのか?」

 

いや、しかし、だとすると・・・と

真剣な顔で考え込むアザゼル。

 

良くわかんねぇけど、今は考えるより

先にコッチを対処してくれよ!

 

「まぁいい。とりあえずソレについては

後だ。まずは現状を打破しねーとな」

 

そう言うとアザゼルは懐に手を入れ、

ソコから小さなリングを二つ取り出した。

 

「コレを持っていけ。ソレがあれば簡易

ではあるが神器を制御できる。

一つは吸血鬼のガキ、もう一つは赤龍帝用だ」

 

投げ渡されたリングを掴む。こ、コレが

有れば俺の神器も制御できるのか?

 

「ソレがあれば代償無しでも一時的な

禁手もできるだろう。まぁ肝心の使い手

が雑魚だからアレだが、使いどころさえ

間違えなければ魔法使い程度なら楽勝だ」

 

自分が雑魚なのはわかってるが・・・敵に、

さらにこの場で言われたことに情けなさを

覚える。

 

だけどそういうのは後だ!今はギャスパーを

助けに行かなきゃ!

 

そう決心して、サーゼクス様に頭を下げて

会議室を出ようとした俺の背中に、アザゼル

から声がかかる。

 

「まてまて。今のお前だけじゃ不安だ。

ヴァーリ。お前もコイツについて行け」

 

・・・どんだけ信用ないんだよ。

まぁ堕天使が下っ端悪魔を信用する

わけにはいかないんだろうけど。

 

「・・・校舎ごとその眷属を破壊した方が

手っ取り早いと思うんだが?」

 

コイツっ!なんてことを言いやがる!

 

ごくごく自然にギャスパーを殺そうとする

コイツに怒りを覚える!

 

そんな俺を尻目にアザゼルは言葉を紡ぐ。

 

「ソレは最終手段だ。悪魔と協定を結ぼうって

ときに魔王の妹の眷属を殺すのはよろしくない

のはわかるだろう?」

 

いや、白龍皇よりはマイルドになったけどよ!最終手段でも殺るなよ!

 

「アザゼルの配慮には感謝するが、その場合

は私が自分の手で彼を殺すよ。

だから一誠君、無理はするな。君まで失ったら

リアスが悲しむ」

 

さ、サーゼクス様まで・・・まぁそれはそうか。

ギャスパーを庇った結果、ココでミカエル様や

アザゼルを死なせたら間違いなく戦争だ。

 

そうなったら被害は眷属一人で済む話じゃ

ない。そしてその責任はリアス部長のものになって

しまう可能性もあるんだ。

 

だから最悪ギャスパーを殺してでも神器を

止めるって判断は間違いじゃないってことなんだな。

 

・・・それに納得しかけてる自分が嫌だ。

 

いや、だけどアザゼルも言ったようにソレは

最終手段なんだ!ソレまでココに居るヒト達は

我慢してくれてるってことだろ?

 

なら俺がするべきことは・・・

 

「頼む白龍皇!俺と一緒にギャスパーの救出を手伝ってくれ!」

 

間違いなく俺より強いコイツに協力を仰ぐことだ!

 

正直コイツは苦手だけどギャスパーを

助けるためにはそんなこと言ってる場合

じゃねぇ!

 

「・・・赤龍帝に頭を下げられては、俺も

我侭を言うわけには行かないな」

 

そう言うと彼は俺の前に立ち背中に翼を

展開させる。

コレがコイツの神器『白龍皇の光翼』か。

 

「禁手化」

 

『Vanishing Dragon Balance Beraker!!!!』

 

音声の後、彼の姿を白い光が包む!

その光が収まったあと、そこに居たのは全身を

白い輝きを放つ全身鎧に包まれた男の姿。

 

いとも簡単に禁手化するライバルの姿に

どうしようもなく劣等感が刺激される。

 

そんな俺の嫉妬混じりの視線に気付いたのだろうか?

 

彼はコチラを一瞥してから部屋を出よう

として、そこでピタリと動きを止めた。

 

「協力はしよう。だが眷属を助けたいと

言うのは君の意向だ。

ならば君が前に出るべきじゃないか?」

 

動きを止めてた俺に、咎めるような口調と

さっさと動けと言わんばかりの視線を向けて

来る白龍皇。

 

い、言われてみればそうだよな!

 

ギャスパーを助けたいって言うのは俺の

我侭で、別にコイツらは殺したって良いんだ。

 

サーゼクス様だってアイツがリアス部長の

眷属じゃなければ殺してるだろう。

 

つまり無駄に使っていい時間は無いんだ!

待ってろギャスパー!今助けるぞ!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーーアザゼル視点ーー

 

・・・行ったか。

 

ヴァーリがふさぎ込んでるようだった

から、考えなしのバカと一緒に行って

ついでに魔法使い相手にストレス発散でも

して気を紛らわせれば良いと思ったが、

思った以上に赤龍帝に頭を下げられたことが衝撃だったらしいな。

 

コレが良い方向に行ってくれれば良いんだがなぁ

 

「ソレでアザゼル。君に聞きたいことがある」

 

サーゼクスが真顔でそんなことを言ってくる。

 

聞きたいことならこっちも山ほどあるんだがよ・・・

 

「なんだ?」

 

まぁオセと情報交換していない以上こいつが

持ってる情報に価値が有るとは思えん。

 

ならばココはこっちから情報提供して貸し

と言った形にするのが正解だろうな。

 

「神器を集めて研究し何をしていた?神滅具も

いくつか持っているのだろう?

神が居ないのに神殺しをしようとでも言うのか?」

 

ナニ言ってんだコイツ?

 

「・・・備えてたのさ」

 

それ以外にねぇだろうが。

 

「備える?何に?」

 

おいおいおい!マジか?マジなのか?!

 

「コカビエルの後ろに居たのはハーデスだし

教会の後ろに居た奴は正体すらわからねぇ!

神野明影に至っては完全に神クラスだろうが」

 

神野明影に関しては偶然発覚したんだがよ。

 

「そもそも反三大勢力連合が出来るってのは

元から予想出来たことだろう!

オセだってソレに備えてたぞ?お前らは何も

してこなかったってのか?!」

 

俺の言葉にサーゼクスやセラフォルーだけ

じゃなくミカエルとガブリエルまで驚愕してやがる!

 

「どんだけ俺たちが他の勢力から嫌われてる

と思ってんだ?

復讐したいと思う連中が纏まるのは当然だし、

悪魔の駒なんか使って他の勢力の連中を悪魔に

変えて危機感を煽ったのはお前らだろうが!」

 

ソレを聞いたサーゼクスの顔にさらに驚愕の

感情が宿った。

 

それはつまり悪魔の駒が反三大勢連合の連中に

とって、どれだけ恐ろしいモノか全く理解して

なかったと言うことを意味している。

 

「おいおいおいおいおい!サーゼクス!

てめぇまったく自覚なかったってのか?

有り得ねぇだろ?!」

 

ここまで無自覚・無責任に他の勢力の連中を

悪魔に変えてたってのか?!

 

そりゃ戦争になるさ!

 

「俺たちを敵視する反三大勢力連合は

『禍の団』を名乗っている。その首領は

『無限の龍神』だ」

 

それを裏で操ってる神野明影は・・・

どこに奴の手が入ってるかわからねぇ以上

下手に知らせねぇ方がいいだろうな。

 

「まさかっ!」

 

「そうか。彼が動いたか・・・」

 

ミカエルもサーゼクスもようやく事態の

重大さがわかったか!

 

そう、これは反政府組織によるテロなんかじゃねぇ。

俺たち三大勢力と反三大勢力の戦争なんだよ!

 

絶句している連中をあざ笑うかのように女の声が

飛び込んでくる

 

『そう、オーフィスが「禍の団」のトップです』

 

その声と同時に会議室に魔法陣が浮かび上がる。

 

転移魔法陣?そしてこの紋章は・・・

 

「そうか・・・そう来るわけか!」

 

「え?これって?!」

 

魔法陣を見て呟くサーゼクスと驚くセラフォルー。

 

そのリアクションを見て俺の記憶も蘇る。

そう、この魔法陣に浮かぶ紋章が示すのはレヴィアタン!

 

つまり今回の黒幕は禍の団の中で最も歪な連中・・・旧魔王派かっ!

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お~お~踊ってるねぇ。それに会議室で事件

が起こったよぉ!会議室が現場になったよぉ!

アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!』




無能停止中。いや、普通に考えたらアンタも
動けないよね?
外の軍勢が全員停止してるんですよ?

そんな強制的に強化された能力の中でも
無能が動けるんであれば半分吸血鬼は
無能に依存すると思います。

あと危険物を抱え込んでるヤツに制御を
仕込むって言ってるんですよね?
吸血鬼に好き嫌い言う権利有るんですか?


研究者なら天敵である堕天使と天使の
光については真っ先に研究しますよね?
弱点を克服しないの?アジュカ何してんの?

魔法使いもポコポコやられすぎ。アザゼルや
ミカエルが居るってわかってるなら対策
するだろうし、そもそも数がおかしい。
そんなわけで対策してきたと言うオリ設定!

アザゼルやミカエルが一撃でどれだけ殺せるか
知りませんが、100以下ってことは無いでしょ?
それが絶え間なく来るって・・・そもそも
人間の魔法使いですよね?
全員が最低中級悪魔クラスの力を持つって話
ですけど、そんなのが何千も何万も居るの?
その組織、普通に人間界を支配してませんか?


乳と尻の夢の共演!どうなる女装半分吸血鬼!
変態しか居ねぇ・・・ってお話

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