突っ込みどころ満載だぜっ!
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6話
「は?フェニックスの三男坊?」
ルッケン●じゃないよね?
無能の婚約者の方だよね?
「はい。今日の放課後なんですが、
無能の拠点である部室にメイド気取りが
居ましたんで何かあるのかな~?
って思って探ってみたら、普通に
転移陣を使って転移して来ました」
ほほう。いや、アレが婚約者の元を訪れるのは特に問題ないけどさ。
問題が有るのはメイド気取りだよねぇ。
へぇ、ふぅん。ほぉ。普段から無能を
フォローしてる前任者の私たちには、
先触れの連絡も本人からのアイサツも
何も無いけど、コレはどういうことかな?
「奥様やご当主様から何か連絡は来てる?」
アッチに連絡が行ってて、奥様かご当主様が
特に私たちに報告する必要は無いって判断
したならソレで良いけどさぁ。
「・・・来てないですね。確認の連絡を入れておきましょう」
「だね」
もしアッチにも何の連絡も入れてないと
したら・・・サーゼクスの失策だね。
メイド気取りが何を企んでるかは
知らないけど、私たちはご当主様の
代理としてココに居るんだよ?
メイドとして来てるならグレモリー家が、
女王として来てるならルシファーが
オセ家を舐めてるってことだよね?
それとも無能の輿入れを拒否されたこと
に対する腹いせかな?
黙ってれば無能はバアル家に嫁ぐことに
なるからって理由で、少しでも条件が良い
相手を探した結果・・・真っ先に婚姻相手
として名前が挙がったのがご当主様。
ソレはそうだよね?連中が自分たちと同じ
(だと思ってる)超越者を取り込もうと
するのは間違って無い。
その方法に婚姻を使うのも当たり前だし、
純血で実績も上げてるからバアル大王家も
文句が言えない相手だもん。
ただ、何をトチ狂ったのか知らないけど、
連中は無能を正妻にすることを条件に
上げてきたんだよねぇ。
奥様は「名目上のことでしょう?旦那様が
良いなら構いませんよ?」とか言ってたけど、
ご当主様の正妻として公私を支えている実績
がある奥様を差し置いて、なんで無能の小娘を
正妻にしなきゃならないんだって話だよね!
ご当主様も普通に「有り得ん」って言って
断ったけどさ!
そのせいで暫く奥様がご当主様に甘えて、
私たちの時間も削られちゃったけど・・・
あぁ~思い出したら何かムカついて来た!
「ん~冥界の奥様やご主人様にも特に連絡は行ってないみたいですね」
よし、ギルティ。
弱みを見せたら食われる政治の世界で、
こんな簡単に弱みを見せる時点で連中は
統治者に向いてないよ。
所詮馬鹿力で選ばれた王とその眷属だね。
あとはフェニックスか。婚約者の前任者
である我々を無視するのは頂けないけど、
グレモリー家やサーゼクスがそのことを
隠してる場合は、私たちがここに居ること
を知らないんだよね?
この場合は調べない不勉強さを叱るべき?
それともご当主様があえて隠したままに
してるって考えるべきかな?
ご当主様は物事を秘密にするの好きだからなぁ。
取り合えずグレモリー家にはクレーム入れておくように奥様に進言するとして・・・
「それで、あのメイド気取りは最終的に何しに来たの?」
わざわざ学校にまで行くくらいだもんね。
よっぽどの大事があったと見るべきだと
思うけど・・・でもコッチに何の連絡も
来てないってことは、グレモリー家の
内部の問題かな?
婚約者である焼き鳥と一緒に婚前旅行の
行き先を決めるだけなら、わざわざアレが
来たりしないよね?
そーゆーのはお互いの女王が打ち合わせ
して決めるモノだし。
「えっとですねー。なんでもグレモリー家
の当主とフェニックス家の当主公認で婚約
を結婚に切り替えるんだとか」
「へぇ~」
まぁ、今のままじゃあまりにも貴族としての
自覚も無いし、無能が過ぎるもんね。
ウチからの報告書や日本神話群からの
クレームに加えて、この間の
何か報告が行ったかな?
厨二病もなぁ。あんなロマンを勘違いした、中途半端なにわか技術者なんかさっさと滅べば良いのに。
あぁ、ダメだダメだ。オセ家の悪魔として
「滅べば良い」じゃなくて「滅ぼした」って
言えるようにならなきゃダメなんだよね。
それに白音ちゃんの報告もまだ有るみたいだし。
「で、ソレに反発した無能が焼き鳥と
レーティングゲームするそうです」
「はぁ?」
いや、ちょっとナニ言ってるかわからないですね。
「え?ナニ?あの無能。当主が決めた
婚約者との結婚に反対してるの?」
ありえなくない?
「みたいですね。なんかグレモリー家が
どうこうじゃなく、個人として見て
欲しいとか言ってるみたいです」
いや、アレは確かに普段からそう言ってるけどさ。
それって仕事の評価だけじゃなくて、恋愛とか結婚に関して言ってたの?
馬鹿じゃない?
「とりあえず家出したらいいんじゃないかな?」
そしたら貴族の娘じゃなく一人の小娘として見てもらえるよ?
後継はサーゼクスの子が居るし。
「ですよねぇ。私もあそこまで甘やかされて、
贅沢な暮しをしておきながら、ナニ言ってん
だコイツ?って思いましたよ」
普通はそうだよね?
グレモリーとしては身近にいるサーゼクスと
メイド気取りが自由恋愛の末に結婚したから、
貴族としての恋愛観を教えることが
出来なかったかもしれないけど、これは無い。
家を保つことこそ貴族家に生まれた
モノが果たす最低限の義務じゃん?
統治云々は求められてないでしょ?
あくまで貴族としての価値観を教育
する為の婚姻でしょ?
ついでに世継ぎも居れば尚良し、だろうけど。
無能があまりに無能を晒しすぎて、子供を
満足に育てられないって烙印を押されてる
連中にしてみたら、ここでしっかりしないと
貴族としては終わるよね?
そもそも地上と同じ広さがあって、海も無い
冥界だよ?堕天使と二分してるって言うけど
どんだけ広大だと思ってるの?
でもって名家が大量に没落やら断絶して
今や土地が余ってる状態だよ?
それなのにグレモリー家の所領は日本の
本州と同じくらいしかない。
はっきり言って公爵家としてはありえないくらいみみっちいよね?
ウチだって、かなり抑えてオーストラリア大陸より広いくらいの土地があるんだよ?
そんでもってウチはイロイロ開発して土地を
無駄にしないようにしてるけど、冥界には
まだまだ空きがあるんだよ?
それなのに日本の本州程度って。どんだけ政治力無いのさ?
一応魔王を輩出したせいで拡張が出来て
ないって理由があるかもしれないけど、
元々アレは頼まれて魔王になったんでしょ?
そのへんの交渉はちゃんとしろよ。
基本的に土地と食べ物が有ればヒトは増えるんだよ。
まぁ連中みたいに仕事もしないで、神が造った
システムの乱数に期待してるようならいつまで
たっても子供は出来ないだろうけどさ。
ソレだってタンニーンみたいに種族ごと
囲い込めばその種族だって配下にできるし、
全部領民として養えばいいだけでしょ?
生活圏を失いつつある妖怪とか、差別されてる
ヴァンパイアハーフとか匿まえばイイ話じゃん。
でもって悪魔と交配してハーフ悪魔を産んでもらえば、言うこと無しなんじゃない?
そういうのを勉強する為に日本の学園に来てるんじゃないの?
まさか中途半端に日本の常識に染まった結果
貴族政治はおかしいって思うようになった?
家のお金使います!家の権力使います!
家のコネ使います!でも私はグレモリー家の娘
としての義務を果たしません!ってこと?
義務を果たさないくせに、権利だけ
貪るのは最低の貴族だって学ばなかったの?
それ以前の問題なんだけど。
「そもそもレーティングゲームは基本的に貴族のゲームなんだけどねぇ」
未成年で爵位は持ってないから今は
ただの上級悪魔でしかないんだけど、
貴族の家族も貴族だからね。
「ですよね」
馬鹿じゃない?
「つまり無能は、貴族として見て欲しくない
くせに、貴族であることが最低条件のゲームで
自分の将来を決めようとしてるの?」
なにその二律背反?いや、この場合は自縄自縛?
「そうなりますね。ついでに言えばそれに誰も疑問を抱いてないところが連中が末期なところです」
いやぁ、もぉ、なんというか・・・
「簪姉様の気持ちはわかります。ですけど問題はここからでして」
ん?
「別に無能と焼き鳥がどうなろうとウチには関係ないよね?」
問題ってナニ?
「・・・無能が合宿をすると言い出しました」
「( ゚Д゚)ハァ?」
いや、思わずリンちゃんみたいな
リアクションしちゃったけど・・・
合宿ってナニ?
「なんでも今のままでは、プロで実績のある焼き鳥に勝つことはできないと言い出しまして」
今のままどころか、普通に考えたら
少なくとも10年は勝てないでしょ?
「それでも、事実を事実として認識出来るだけマシになったのかな?」
少なくとも自分が弱いって言う現実は見れてるもんね。
「事実は見れてるかもしれませんが、現実が見れてません・・・」
んん?あぁ、問題はその合宿だもんね。
「焼き鳥との試合に備えて合宿に行くんだ
もんねぇ。その間の管理はグレモリー家で
・・・やるわけないか。当主の命令に逆らって
るヤツのフォローなんか出来ないよね」
我儘娘の暴走ではあるけど、貴族家同士で
決めた正式な婚約であり結婚の前倒しでしょ?
それに反発して領地を離れるんだもん。
もしもフォローしたらグレモリー家も
結婚を認めてないってことになるし?
結婚を認めた上で合宿も認めるなら、
領地の管理と合宿を両立して見せろ!
って言うのが普通だよね?
て言うか当主に逆らうんだから、管理者も辞任するのかな?
「その合宿の期間はどれくらいの期間を予定しているの?一年・・・じゃ足りないよね?」
焼き鳥は能力に溺れた阿呆だけど、眷属は
プロの舞台で活躍してるし、それなりに経験
もあって各自で研鑽も詰んでるだろうから、
姫島や木場程度じゃ話にならないよね?
活路があるとすれば赤龍帝の成長だけ。
それだって素人がソコソコ使えるようになるには最低でもそれくらいは時間が必要でしょ?
「・・・(フルフル)」
ん?無言で首を横に振った?
「・・・管理者はもちろん辞めるんだよね?」
当主に逆らってまで行う将来を掛けた
大一番でしょ?数年合宿して焼き鳥に
勝ったら、そのまま家を出るくらいの覚悟があるんでしょ?
「・・・(フルフル)」
「えぇぇ辞めないの?!一年じゃない
ってことは数年居ないんでしょ?
それなのに管理者として居座り続けるの?!」
ありえなくない?!さっさと後任決めて
冥界のご当主様の所に帰りたいんだけど!
「・・・そもそも合宿の期間はもっと短いんです」
「( ゚Д゚)ハァ?」
プロ相手に将来を賭けて戦うってのにまともな準備もしないの?
それともフェニックス家とグレモリー家が初めから時間を与えなかった?
当主に逆らってるんだからある意味それが当然だけど。
でもって負けることが前提だから
管理者も辞めないってこと?
フェニックスの連中がフォローするならソレで良いけど・・・
「その間は阿呆がフォローするそうです」
「( ゚Д゚)ハァ?」
今でもマトモに管理出来てないのに?
私たちが昼夜どれだけフォローしてるか
知らないの?
いや、無能と阿呆は知らないけど、
メイド気取りは知ってるよね?!
「・・・ちなみに合宿の期間はどれくらいなの?」
場合によっては冥界からヘルプを呼ばなきゃ・・・
「焼き鳥との試合は10日後で、合宿は一週間だそうです」
「( ゚Д゚)ナメテンノカ?!」
一週間で素人がプロに勝てるわけないだろ!
ーーーーーーーーーーーーーー
『で?ジオティクス殿。今回の件、
散々コチラに迷惑をかけておきながら
我々に一報も無いというのはどういう
つもりですかな?』
「いや、それはですな・・・」
リアスが世話になってるのは事実だが
ソレは契約の上のことだ!
と言えれば良いが、今回のコレはなぁ。
まさかリアスが結婚に反発し、さらに
合宿のために管理地を離れるなど
想定できるはずが無いだろう?
いや、レーティングゲームをすることは
認めたし、修行も必要だろうさ。
だがソレはあくまで管理者としての
義務を果たした上でのことだろうに。
さらにグレイフィアまで合宿を認めた挙句
「今の私はグレモリー家の女中です
ので勝手にアイサツは出来ません」
とか抜かしやがって!
お前は着替えればいいだけだろうが!
リアスの義姉として、世話になってる相手に
挨拶することになんの問題がある?
サーゼクスの女王として、地上で働く同胞に
挨拶することになんの問題がある?
自分が嫌われてるから苦手なんだろうが、
そういうのを加味して普段から女中の格好
をしてるんじゃなかったのか!?
すでにシトリー家のお嬢さんがリアスの
留守中の管理に名乗りをあげてしまっている
以上、こちらから人員を出すことはできん。
さらに言えば今のリアスは当主である
私に逆らって行動をしているのだ。
まさか擁護するわけにも行かん。
『人間には可愛い子には旅をさせよと
言う諺がありますが、ソレだって旅をする
ことが出来る能力があってのモノです。
今のリアス嬢は一人では何もできん小娘。
常識・良識・頭脳・実力・財力・権力。
全て家頼りの親頼りで兄頼りです。そんな
彼女を外に出すのは正直感心しませんな』
ぐっ!私とて出したくて出したわけじゃない!
とも言えんよなぁ・・・向こうにしたら
まさしく「知ったことか」で終わる話だ。
契約はフォローで有って代行ではない。
フォローすべき者が職務を放り投げたと
言うなら、この契約は破棄されるよな?
『ご懸念通り、今回ソチラの職務放棄を
確認したのでリアス・グレモリーへの助力
契約は今この場を以て解約となりました。
違約金については最初に交わした書面通りです』
「ぐっ」
違約金は痛い。だがそれ以上にオセ家との
契約に対して違反したことが痛い。
当代のオセ殿は「悪魔は悪魔らしく在るべき」
と言う理念を持ち、愚直に悪魔らしく生きる
ことを旨としている。
そして「悪魔は契約を遵守するモノ」と
言うのは常識だ。
さらにフェニックスとの婚姻は貴族家
当主同士の約定だが、オセ家との契約は
家同士の契約。
私個人の信用問題ではないと言うのに・・・
「確かに当方の娘、リアス・グレモリーは
その職務を放り投げましたが・・・」
「ヴェネラナ!?」
普段なら心強い援軍だが、彼相手には
逆効果だぞ!?
『・・・奥方。今は当主同士の話し合い。
ジオティクス殿を差し置いての発言は
感心できませんな』
そう、例えヴェネラナに対して私や
サーゼクスが頭が上がらないと言っても、
ソレはあくまで内向きの話。
相手は伯爵だが貴族家当主だぞ。
対外的には許可なく話しかけるだけで
無礼であり不敬。
さらに当主を差し置いての発言など彼が
認めるはずがない。
当代のオセは礼儀作法に恐ろしく細かい
ことで知られているんだからな。
誰よりも悪魔らしく、そして貴族らしい悪魔が彼。
だからこそリアスの夫にと思ったのだが・・・
「大変失礼いたしました。ですが・・・」
『失礼したと思うなら黙れよ』
「「・・・」」
・・・もっともだよな。
『今回はグレモリー家による契約違反に
対する通告と、今後についての通達です。
奥方の意見は求めてません』
そう。求められたのは私からの謝罪と事実確認。
本来ならヴェネラナは話を振られるまで
発言することなど出来んのだ。
今まで皆がソレを許したのはバアル家の
娘であり、私の妻でありサーゼクスの
母だからに過ぎん。
「・・・妻が失礼しました」
「・・・」
コレで違約金がさらに増えるか?いや、
彼は公私混同するタイプではない。
つまり無礼は無礼で貸しと言うわけだ。
『謝罪は受け入れましょう。それで今後
につきましては・・・・・・』
ーーーーーーーーーーーーーー
「ほーら、イッセー!気張るのよー!」
「おおっス!」
世界の半分を治めてる大帝国において、
所領が日本の本州しか無い大貴族ってなんぞ?
三國志好きに分かりやすく言うなら
荊州(南郡含む)より狭いんですぜ?
更に言えば、海が無いんだよ?
どんだけ狭いんだよってお話。
人口密度とかもあるけど・・・基本的なサイズ
が人間と同じ~10倍の大きさみたいですから
密度はあまり参考にならないですかね?
つまりオセ夫妻はグレモリー家を荊州の州牧
程度にしか見てないのです。
無能は甘やかされ過ぎ。それを育てた家を
彼らが認めるはずがありません。
焼き鳥は才能に溺れてるかもしれないけど、
眷属は普通に鍛えますよね?
だってプロでしょ?大将一人だけ強くても
駄目なんでしょ?