とある師弟のD×D   作:カツヲ武士

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すまない。昨日は仕事が忙しく、更に作者に
用事が有り投稿出来なかったんだ。

投稿を待っていた読者の方々(居るかな?居ると思いたい)には申し訳ないと思っている。

準備回。話は全く進まないっ!

オリ設定!
オリ展開!

嫌いなヒトは読み飛ばしっ!


59話

ソーナ・シトリーは公爵令嬢である。

 

押しも押されぬ上流階級のお嬢様であり、家庭に

何か問題があるわけでもなく、両親や姉だけでは

なく、長年シトリー家に仕えてくれている家臣達

の愛も一身に受けて育ってきた。

 

所謂箱入り娘と言っても過言ではない。

 

食事が出来なくて飢えたことなんかないし、

水が飲めなくて渇きを覚えたこともない。

 

欲しいものは望めば手に入るし、勉強やら何やら

だって人並み以上に出来た。

 

そのせいで勘違いをしていたのは事実だ。

 

話せばわかる。やれば出来る。才能より努力。

習うより慣れろ。

 

話して解決するなら世の中に事件は無い。

 

やれば出来るなら、世の中に失敗と責任と

言う言葉はない。

 

世の中には努力ではどうにもならないことが

あるし、ヤるだけヤっても成果が出ないこと

だって多々ある。

 

特に勝負事は、相手だって努力しているのだ。

 

自分の才能を上回る才能を持った相手が、自分の努力を

上回る努力をしていたら絶対に勝つことは

出来ないだろう。

 

慣れる為には経験が必要だが、普通は失敗前提で

経験を積ませてくれる環境なんか無い。

 

『頑張る』と言うのは人によってその内容や

限界点は違うし、結果が出なければ無意味と

言うのが社会と言うものだ。

 

頑張った結果成長しました!だけど会社に

損失を出しました!なんてのを笑って認める

企業がどれだけある?

 

失敗によって失われるものは多々ある。

金、時間、資材、そして信用。

 

ソレを失っても笑って許す企業などないのだ。

 

だからこそ普通の企業は、新人には失敗しても

良いような仕事しかさせないし、先輩や上司が

フォロー出来る範囲のことしかさせない。

 

縁故かワンマン社長のお気に入りか、余程

余裕のある企業でも無い限りは、新人に対して

成功したら実績になる、つまり失敗したら

責任が伴うようなことはさせないのが普通だ。

 

「失敗しました」と言う報告に対して、

「ならば反省して次に活かしなさい」と言うのは

ある意味では理想の上司なのかも知れない。

 

だが、ソレは失敗の責任をキチンと補填する

ことが出来る者が言う台詞だ。

 

つまり何が言いたいかと言うと・・・

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーソーナ視点ーー

 

「あ、あうぅぅぅ~」

 

い、今までの私の行いの功罪判定を聞いて

死にそうになる私。

 

「つまりソーナ殿は現実を見れてません。

経営者としても、指揮官としても、上司と

しても有り得ません。

こんなのが管理職に居たら会社が潰れます」

 

シロネ様の容赦ない判定を聞いてヨツンヴァイ

になるのを必死で堪えているけど、確かにコレ

はひどい。

 

良くもまぁシトリー家が私に駒王町の管理者

なんかをさせたものだと思う。

 

先輩(経験豊富な家臣)の補助を受けない!

なんて言うのは我儘な小娘の妄言。

 

小娘がミスをすれば管理地が荒れ、民が死に、

他の陣営にまで迷惑をかけ、そして小娘に

仕事を任せたシトリー家や悪魔勢力の信用も

無くすのよね。

 

まぁ悪魔貴族は人間を見下してるから、悪魔社会

での評価は変わらないけど、それはあくまで身内

のこと。

 

対外的な評価は酷いことになるわ。

 

「三国志に例えるなら、魔王陛下と繋がりがある

シトリー家は皇帝と繋がりがある荊州の劉表。

オセ様は精鋭を率いて国境を警備している、幽州

の公孫賛のような存在ですね」

 

うん。貴族の家としてみたら本当にそんな

感じですよね。

 

実際は政治とか経済とか領土の広さもオセ家が

圧倒してるんですけど、貴族としての評価は

知る人ぞ知る辺境の1領主って扱いですもんね。

 

中央に居る老害から距離をおき、力を蓄える

様子は董卓に近い気もするけど・・・

 

「本来なら我々に劉表の子供を鍛える義務は

有りません。もちろん導く必要もないのです」

 

ですよねー。鍛えるどころか、むしろ公孫賛に

したら中央の老害だの、それと繋がりがある

劉表なんか潜在的な敵ですよねー。

 

「はい。わかります」

 

教育は実家でヤレ。ソレが終わってないなら

外に出すなって話ですよね。

 

「例えるなら遠征先で勤務地が被り、先任として

引き継ぎを行うだけのはずが、後任がまさかの

初陣前の小娘で、実家や皇帝が「なんとか上手く

フォローしてやってくれ!」と頼むから、渋々

貴女方をフォローしてたんです」

 

わざわざこうして噛み砕いてるのって、アレ

ですよね?そうしないと私が理解出来ないって

思ってるんですよね?

 

「もう、本当に、何と言いますか・・・」

 

実際どんだけ周りに迷惑をかけてきたのかを

考えたら、この低評価はどうしようも無いわね。

 

「断ることもできましたが、フォローをしないと

今まで付き合ってきた現地の勢力にまで迷惑が

かかりますからねぇ」

 

「あ、あぁそうですよね!私達悪魔だけの問題じゃ無いですもんね!」

 

現地の勢力が怖すぎますよねっ!

 

「その通りです。しかし、そのフォローすべき

対象が、まさか日中管理者の仕事を完全に放棄

して学生生活を満喫し、未熟者のくせに録な

鍛練もせず、中途半端に契約業務だけをこなして

遊び呆けるなんて想像出来ませんでしたよ」

 

正座してる足より、突き刺さる言葉が痛いです!

 

「我々がどれだけのストレスを溜めたかわかりま

すか?普段おおらかな簪様が拷問用にサメ草なん

てのを造ろうとするくらいのストレスですよ?」

 

「怖っ?!」

 

サメ草を造るって発想も怖いけど、用途と見た目

がかなり怖いのが想像できたわ!

 

あの金魚がオギャーって泣くだけで怖いのに、アレがサメって?!

 

シュレッダーに入れられたA4用紙みたいに体を

削られていくのが想像できた!

 

「良いですか?貴女は夏休みが終わったら駒王町

に戻ることになります。コレは貴女の我儘から

始まったとは言え駒王町の管理者と言う任務が

正式な任務だからです」

 

「ハイっ!」

 

そうですよね。身代わりを登校させて、自分は

鍛えるなんてことをするくらいなら管理者を

辞めて鍛えることに専念すれば良いだけだし。

 

散々他人様に迷惑をかけておいて、面倒だから

辞めるなんて事は許されませんよね!

 

「そうなれば、私たちもフォローの為に駒王町に

戻ることになります。ですがね?阿呆のフォロー

はもう嫌なんですよ」

 

「・・・ハイ」

 

そりゃそうよね。どうせフォローするなら

仕事もせずに遊び呆けてる貴族の小娘なんか

よりは最低でもマトモに仕事をしてる人の

フォローをしたいわよね。

 

「だからこそ、貴女には最低限自分で戦えるだけ

の力と常識。そして現実を教えてるのです」

 

ですよねー。今までは全部有りませんでしたからねー。

 

・・・ご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません。

 

普通はこんな事言わずに悪評を広めて私達の

立場を落としたり、放置して私たちに失敗を

させてからフォローすることで、シトリー家や

お姉様達に対して何かしらの追加要求したり

するのが普通なんですよね。

 

それなのに、こうしてキチンと向き合って

貰った挙句、為になるお説教までして頂き

感謝の念に絶えません。

 

公爵家次期当主として土下座は出来ないけど、

心は五体投地しておりますっ!

 

ただ、誠に恐れながら申し上げますが・・・

 

「あのちなみに、20日後のリアスとの試合なんですけど・・・」

 

今の私にしたら帰還後の統治よりそっちが緊喫の

問題なんじゃないかなぁって思ったり。

 

いや、統治を軽く見てるわけじゃ無いですよ?!

 

「ん?あぁ、そういえばそんな茶番もありましたね」

 

うわぁ。コレは本気で相手にしてませんね。

ゼファードルもそうだけど、どんだけリアスに

価値を見い出して無いのやら。

 

私と違って向こうは説教する価値もないって

判断してるのよね?

 

まぁ向こうのメンバーは、無駄にプライドが高く

て暴走する主君に、手抜きする女王。指示待ちの

元聖女とハーフ吸血鬼に、主君と一緒に暴走する

性犯罪者。そこに常識担当の人狼だもんねぇ。

 

指示を出す主君と女王が評価できないなら

チーム全部が駄目ってわけか。

 

常識人の人狼さんが憐れよねぇ。

 

ま、私も今のリアスに警戒する必要があるとは

考えてはいないわよ?

 

それでも、一応油断慢心は駄目だと思っての

確認だったんだけど・・・シロネ様もこんな感じ

なら、今のままでも特に問題は無いのかしら?

 

「わざわざ私が言うことでは無いでしょうが、

リアス・グレモリーとのゲームに関しては、

一つを除き対策は必要無いと考えてます」

 

「え?何か対策が必要なんですか?」

 

いや、侮るわけじゃないけど、今から鍛えても

私たちとは差が有りますよね?

 

彼女が私たち以上の地獄を見ると言うなら警戒の

必要もあるけど、リアスは私以上の箱入り娘

だし・・・アザゼルも勢力の関係上、魔王の妹を

物理的に地獄に堕として鍛えるなんて真似は

出来ないから、どうしても常識的な鍛練になりますよね?

 

それならどうやっても負けないのでは?

 

そう考えてた時期が私にもありました。

 

「・・・性犯罪者による洋服崩壊は警戒しなきゃ駄目でしょう?」

 

あっ!

 

「確かにそうですっ!」

 

アレは主としても女としても、喰らったら負け!

眷属の皆だって自殺するわっ!

 

リアスが苦笑いする様子が目に浮かぶけど、本来

苦笑いなんかで済ませて良いモノじゃないっ!

 

絶対に許してはいけない所業よ!

 

「まぁ冥界全土に裸体を晒したいと言う変態が

貴女の眷属に居るなら、私は別に構いませんがね」

 

「い、いません!私の眷属はみんなノーマルですっ!」

 

ノーマルよね?いやまぁ、匙は男性だからその辺

よくわからないし、年頃の娘さんは腐るのが早い

って言うからちょっと自信が無いけど。

 

少なくとも露出狂は居ないはずっ!

 

「ふむ。それならば問題ありません。試合当日は

キチンとした装備で臨むでしょうから、その中に

護符のようなモノを入れるとしましょう」

 

え?装備?護符?

 

「えっと、装備って、学校の制服じゃ・・・駄目ですよねー」

 

目が怖いです!サメの餌の鰯を見るかのようなシロネ様の目がモノスゴク・怖いっ!

 

「当たり前です。死ぬことは無くても重傷を

負うことがあるのですよ?

眷属の為に防御力がある装備を用意するのも

主君として当然の配慮です。学生服?何を

考えてるんですか?て言うか頭の中に脳みそ

入ってますか?」

 

そ、そうですよね。眷属のことを考えたら

防御力は考えないと行けませんよね!

 

一応確認させて欲しいんですけど、

 

「で、ですが、護符とかって反則扱いされたりしませんかね?」

 

実際どんなルールになるかは知らないけど、

そう言うのってドーピングみたいな扱いに

されませんか?

 

そう問いかけた私に対するシロネ様の返答は、

鰯どころじゃなく、本物のゴミを見るかのような

冷たい視線でした。

 

アレですよね?普通なら聞くまでも無いことを

聞いちゃったんですよね?

 

いや、もう、阿呆でゴメンナサイって謝りたく

なるような視線を浴びて耐えること数秒。

 

「はぁ。あのですね。性犯罪者が攻撃力の高い

聖剣持ち込んだり、聖女が回復の神器を持ち込む

のは良くて、貴女が防御力の高い防具を用意する

のが駄目なわけ無いでしょう。

騎士みたいな全身鎧や馬みたいなのを使うヤツ

だっているし、そもそも赤龍帝の籠手は神を殺す

神滅具ですよ?そんな伝説の武具を相手にすると

言うのに対策を取るなって・・・どう考えても

有り得ないと思いませんか?」

 

溜め息と共に告げられた言葉は、あまりにも

当たり前のことでした。

 

そりゃ「聞く前に少しは考えろ」 って言いたくなりますよねぇ。

 

「ごもっともです」

 

小娘が馬鹿な質問してスミマセン。

 

「ではソーナ殿も納得出来たようなので、次の問題に行きましょう」

 

次の問題・・・

 

「えっと、何から行きましょうか?」

 

正直問題が多すぎて、何が前で何が次なのか

良くわからないんですよね。

 

『一つ一つ片付ければいずれ無くなるから、

今は提起されたことを片付けて行くように』

と言われてるけど・・・

 

「色々ありますが、やはり一番最初にやるべきは

眷属に関してですね」

 

「眷属・・・」

 

今はみんな基礎を鍛えてる最中だけど、いずれ

自分の力の方向性を考えなきゃ行けないわよね。

 

そのことかしら?

 

「質に関してはこれまで通り、鍛練でしっかり

鍛えれば良いですが、量に関しては貴女が自分で

増やさなければなりません」

 

なるほど。質ではなく量。つまりは新しい眷属を

見つけろってことですか。

 

う~ん。訓練を受ける前なら、少しの心得が

あるだけでも良かったかも知れないけど、

今は眷属同士の力の差が出るから探すと言って

も中々難しいわよね。

 

「とは言え今の貴女達の場合、その辺の公園の

ベンチに転がってるイイ男では足りません。

最低でも準一等。つまりは上級悪魔程度の力は

必要でしょうね」

 

何で公園のベンチが出てきたのかはわからない

ですけど、力の差についてはそうですよね。

 

「そ、そうですね!最低でも上級クラスの力が

ないと、孤立したり、力不足で悩んだりしちゃい

ますよね!」

 

贅沢な悩みだってのは自覚してるけど、実際

そうなっちゃうわよね。

 

「本来ならば、眷属に関しては駒を持つ主君の

意思を最優先すべきなんです。

いずれ今より成長した貴女が、自分で1から眷属

を育てるときが来るかもしれないと言うことを

考えれば、駒に多少の空きがあるのも良いことだ

と思いますしね」

 

そうですよね。今は鍛えてもらってる立場

ですけど、いずれは私が自分で育てるときも

来るかもしれないし。

 

・・・元々は今の眷属もそのつもりで集めた

んだけど、世間も常識も知らない私がマトモな

教育なんか出来るはずありませんもんね。

 

あのままじゃ皆の素質を腐らせることにしか

ならなかったと思えば「私が眷属を育てる!」

なんて言うのは百年早かったわ。

 

「しかし現状のままでは今回の総当たり戦、

自称弟子とのゲームにおいて確実に無様を

晒すことになります・・・聞いてますか?」

 

「ハイッ!キイテマスッ!」

 

今はシロネ様が解説してくれてるのよ!

自虐してる場合じゃないわ!

 

ええっと、それでゼファードルのことよね。

 

「確かにそうです。見えない槍についても対策が

必要ですし、そもそもの実力差が有りますから」

 

鍛えた時間の差は今の段階でどうにかなる

モノじゃないわ。

 

「自覚が有るようで何より。アレも自称とは

言え弟子ですからね。貴女方が学校に通って

勉学に励んでいる間、アレは鍛練を積み

地獄を見ていたのです。

その積み重ねが有る以上、一年にも満たない

貴女方の付け焼き刃でどうにかなる相手では

有りません」

 

積み重ねの差。確かにその通りですよね。

 

私たちが夜叉一さんに鍛えられてる間も

ゼファードルは鍛練してるんだもの。

 

それも、三等に相応しい内容のモノでしょ?

・・・私たちとは期間も密度も違うわ。

 

だけどシロネ様だってソレくらいわかって

るわよね?その上でなんとかなるようなヒト

を紹介してくれるみたいな感じだけど。

 

「つまりシロネ様は、ゼファードルとマトモに

戦えるようになる。もしくは切り札となるような

ヒトをご存知と言うことでしょうか?」

 

現状では私と椿姫と匙が連携を組んで、完璧に

事を運んで、彼を全部私の計算通りに動かした

としても、きっと疲弊させるのが精一杯。

 

僅かに二ヶ月の鍛練しかしてない私たちと、5年

の鍛練を積んだ彼との間には決して越えられない

壁が存在するわ。

 

ソレを覆す・・・ことは出来ないかもしれない

けど、勝負になる程度まで持っていけると言う

なら、是非紹介して貰いたいわ!

 

私だって恥をかきたいわけじゃ無いからね!

 

「そうですね。彼女なら少しの鍛練で貴女方に

並ぶでしょうし、自称弟子にもダメージを

与えることが出来るでしょう」

 

「彼女、ですか?」

 

女性で私が眷属に出来るレベルなのに、そのヒト

を加えたらゼファードルとも戦えるようになる?

 

一体どんなヒトなの?

 

「ちなみにコレは強制ではありません。もしも

貴女が不要と判断すれば、彼女は自称弟子に

紹介することになってます」

 

「うぇ?!」

 

い、今以上にゼファードルが強化されるの?!

 

確かに彼には眷属が少なかったから、ルールに

よっては勝てるかもって言う思いがあったのに、

死角がどんどん無くなって行くわ!

 

いや、この方たちがそんなのを残しておく

はず無いんだけど!

 

「さらに言えば、すでに自称弟子には一人

眷属が追加される事が決まってます」

 

「えぇ?!もう一人決まってるんですか?!」

 

だったら絶対に紹介して貰わないとマズイわよね!

 

強制じゃないってことだし、会ってみて

私たちとは合わないって思ったら断れば

良いだけだし。

 

「シロネ様っ!その方の紹介をお願いしますっ!」

 

恥?プライド?そんなのは紙のボートと一緒に

排水溝に捨てて流したわっ!

 

このヒト達に対してはすでに恥と思う気持ちも

なければ、取り繕うべき外聞も無いから、お願い

だってストレートに行けるのよ!

 

「ふむ。決断が早いのは良いことです。

では早速紹介しちゃいましょう!」

 

え?連れてきてたの?それじゃあさっき

までの説教も全部聞かれてたってこと?!

 

「こちらが新たな眷属候補。元エクソシスト。

聖剣使いのロウヒーロー、ヨシコ=サンです!」

 

ダダダダダダン!

 

よ、ヨシコ=サン?聖剣使い?エクソシスト?

 

困惑してる私を無視してシロネ様が不思議な

テンションでドアを開けると、そこに居たのは

ボーイッシュな髪型や顔つきとは裏腹に、私を

挑発するかのような御立派な胸部装甲を搭載した女性だった。

 

いや、女性ならロウヒロインじゃ無いですかね?

 

「ドーモ。ヨシコデス」

 

混乱している私にそうアイサツしてくるヨシコ=サン。

 

どうやら礼儀正しいヒトみたいですねって・・・

 

「いや、アナタ、ゼノヴィア・クァルタ=サンですよね?」

 

聖剣の破壊を目的として教会から派遣されてきた

エクソシストで、私のツケでイタリアにお土産

まで贈ってたヒトでしょ?

 

一度しか会ってないですけど、そのメッシュみたいな髪は忘れませんよ?

 

「「・・・」」

 

特徴を掴むのは貴族の嗜みです。ドヤ顔でそう

告げた私に対して、シロネ様とゼノヴィアさんは

 

『おいおい、マジかよコイツ。空気読めよ』

 

と言う目を向けて来る。

 

・・・え、アレ?もしかして言っちゃ駄目なの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

いやはや『目は口ほどにモノを言う』と言う

名セリフは本当ですよねー。

 

先日の会合に続き、今日もまたその事実を強く

実感することになりました・・・マル。

 




戦いに挑むのに、ぬののふく(学生服)しか
準備しないっておかしいと思う。

また、原作主人公が神器を纏って鎧を装備するなら、他の人だって完全武装が当たり前ですよね?

それともアレですかね?彼らのぬののふくには
超高性能な防御力場を発生させるI・Sみたいな
特殊効果が有るのでしょうか?

洋服崩壊は学校で見せてますからね。
当然学校担当のシロネコも知ってます。

栗みたいな口をしたもよう。

眼鏡会長の元にまさかの追加人員、謎のロウヒーローが現れたっ!

メシアプロジェクトは関係有るのか?
手術痕とかは有るのか?
細かいことは次回だっ!ってお話。




ここからは、感想や評価に対する作者の意見となります。人によっては不快になるので、見るなら自己責任でお願いします。




Q・何ですぐに殺そうとするの?

A・基本的にオセ君陣営は見敵必殺を旨とします。
そもそも敵だし。生かす理由が無い限りは殺し
ます。情報の拡散をナニよりも嫌う彼らにして
みたらソレが一番労力がかからないからです。

Q・陰口を叩くくらいならフォローするなり無能や
原作主人公を導けば良いんじゃない?

A・そんな義理はありませんし、評価とは本人が不在
のところで他人につけられるモノです。

学校の先生が通信簿に書いて渡すような
ことを人事課の人がするとでも?
しかも現状は社長令嬢がワガママ抜かして会社
(悪魔社会)に損失を出してる状況です。

そりゃ陰口叩かれますよ。

上司が部下に評価を伝えて嗜める場合もあります
が、それは上司の優しさであり、警告です。

てか自分が会社にいたらわかりませんかね?
わざわざアホで生意気な新人に関わろうとする
ヤツは、下心が有るヤツ以外に居ませんって。

親切心?領主と言う貴族の仕事はそんな温いモノ
じゃないでしょ?

相手が馬鹿やったら修正するより弱味として
利用するのが政治闘争です。

そして断交したオセ君から見た場合、彼女らは
潜在的な敵であり、助ける対象ではありません。



何を言いたいかと言えば、作者には理解出来ない
意見や感想、評価が有りますが、作者の価値観が
嫌いなら読み飛ばしで良いのですよ?と言うお話です。


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