とある師弟のD×D   作:カツヲ武士

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前話の続き。

ヨシコ=サンの正体が明らかに?!
そしてYOSHITUGUの元に現れた
新たな眷属とは?!

かなり強引な展開だ!
後で修正する可能性大!!


オリ設定!
オリ展開!

嫌いな人は読み飛ばしっ!


61話

ーーソーナ視点ーー

 

「いいかい主殿?」

 

ゼノヴィアさんは、溜息を吐きながらもしっかり

解説してくれるようだ。

 

呼び方がちょっと硬いけど、それはまぁ追々

で良いと思うし、今はヨシコ=サンについて

ちゃんと聞いておかないとダメよね。

 

基本的にシロネ様たちは無駄な事をしないし、

何かしらの意味は有るはず。

 

・・・本人に聞いても教えてくれるんだろう

けど、あんまりにもアレな感じだったから

躊躇しちゃったのよね。

 

「ヨシコ=サンに深い意味はない。タダの偽名だ」

 

あっさり言い切る彼女に驚愕する私。

いや、だって、ねぇ?

 

「意味なかったの?!」

 

それなのにあんな冷たい目で見られるって

いくらなんでも理不尽じゃない?!

 

驚く私を見て、ゼノヴィアさんは溜息を

こらえるように説明を続ける。

 

「あくまで「ヨシコ=サン」には意味が

無いというだけだぞ?偽名を名乗るには

それなりの意味が有る」

 

んん?あぁ、偽名であればヨシコ=サンと言う

名前に拘る必要はないのね。

 

でもなんで偽名が必要なの?

 

「天界や堕天使と正式な休戦協定を結んだ今、

天界勢力の下部組織である教会の連中が正式に

異端と認定して追っ手を放っている聖剣使いの

元エクソシスト、ゼノヴィア・クァルタを、悪魔勢力

の穏健派の筆頭である魔王の妹が堂々と眷属と

して雇い入れたら色々ダメだろ?」

 

・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

「ソウデスネ」

 

うん。そりゃそうよね。それ以外言えないわ。

 

正式に教会から「引き渡せ」って言われた場合、

他の勢力に脅されて眷属を見捨てたら私の評価が

酷いことになるし、シトリー家やお姉様の評価も

最悪になるわ。

 

かといって引き渡しを拒否すれば、折角締結した

休戦協定にヒビが入る。

 

と言うかヒビを入れようとする奴が大勢

いるものね。

 

この場合日本で言えば奉公構いに近いかしら。

 

そんな彼女を雇うなら偽名は必要不可欠よね。

 

わかる人には当然わかるけど、あくまで

彼女はヨシコ=サンとして眷属に加えたと

言うスタンスを保たなきゃダメなのか。

 

堂々とゼノヴィア・クァルタを名乗らせたら

向こうに喧嘩を売ってるようなモノだもの。

 

一見無駄な誤魔化しとはいえ、建前や外交儀礼

として必要な処置というわけね。

 

でもってヨシコ=サンは本当に意味のない偽名

ってわけか。

 

つまりこれは私たちで言えば、はぐれ悪魔を匿うようなモノ。

 

・・・そりゃシロネ様やゼノヴィアさんに

「貴族なんだから言われなくても察しろ」

って言われるわよねぇ。

 

「主殿にも理解できたようで何より。それに

ロウヒーローと言うのは神の尖兵としての

意味があるらしいからね。

私は悪魔となったが、諸悪の根源である教会の

上層部を討つ為ならソレも良し。

マンセマットのような天使もいるし、敵意を

以て本当の意味での神の敵を裁くのも悪くない」

 

さっきも言ってたけど狂信者から見たら、

神が死んでることを隠して信徒や同僚を

騙す教会の上層部は、神の意思を捻じ曲げる

本当の意味での神の敵よね。

 

もしかしたら勝手に悪魔やら堕天使と停戦した

天使や何やらも敵として認定してる可能性も

あるけど・・・私は一応穏健派だってことは理解してたし。

 

今のところ無理に誅殺しようとはしてない

みたいだから良いけどさ。

 

あ、でもこれは確認しなきゃ。

 

「協定が崩れるまでは禍の団に所属した

エクソシスト、つまり貴女と同じような思想

のヒトたちと戦う可能性があるけど、それは

大丈夫なのかしら?」

 

今の段階で禍の団に所属したエクソシストは

天界が決めた休戦に反対してるのよね。

つまりは教会の敵でしょ?殺せるの?

 

「その心配は尤もだが、基本的に彼らは

悪魔や堕天使との休戦を嫌って動いているのだよ。

その決定について上層部への不平不満は

あるだろうが、神の死を隠匿している連中

への怒りがあるかどうかは・・・微妙だな」

 

さすがは解釈の違いで宗派を違え、身内同士で

戦争をする連中よね。

微妙な解釈が違えば敵として認定することも

厭わないってわけか。

 

当たり前のように話す彼女を見て、狂信者の

怖さを理解する。

まぁ穏健派とは言え、教会の上層部と仲良く

したいとは思ってないから私としては問題

無いのかな?

 

「今のところ聖剣を持たない私だが、近い

ウチにカンザシ様が私用の武器を用立てて

くれるらしいからね。

まずはソレを使いこなして主殿の役に立つ

ことを証明させてもらおう」

 

あ、そう言えばそう言ってたわね。

聖剣についても研究してるらしいから、きっと

ソレ系の武器なんでしょうね。

 

そしてソレなら悪魔にとっては毒だもんね。

上手く使えばゼファードルに対する切り札

にもなり得る。

 

さらに実戦を知る兵士だもんね。うん!

流石シロネ様!彼女こそ今の私に必要な人材だわ!

 

あとの問題は、リアスとのゲームでは隠そう

かしら?それともあえて出てもらおうかしら?

 

その辺の調整は私の仕事だから、シロネ様も

指示は出してこない・・・

 

相談すれば意見をくれるけど、傀儡に

するつもりはないってことよね。

 

厳しいのかソレだけの価値を見出して貰えて

ないのかは微妙だけど・・・

まずは無様を晒さないように全力で頑張るわ!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーーYOSHITUGU視点ーー

 

 

「という訳で新たに一人眷属を紹介します」

 

いきなり姐さんに呼ばれたんで急いで来て、

正座して話を聞いたら眷属の紹介の件だった。

 

「ヨロシクオネガイシマス!」

 

なんか前もこんな事あったなぁと思い

ながらも、返事を返す。

 

同じ失敗はできねぇんだよ!

 

「ウム。決断が早くて何より。今回は前回の

反省を活かして最初から奥様を交えての紹介

になるので、過剰戦力や反対に実力不足に

悩む必要はありません」

 

「「(ほっ)」」

 

自信満々に語る姐さんの後ろで、心底安心

したかのような表情を浮かべる二人。

 

まぁ姉御の指示で空サンに殺されるって

可能性もあったからなぁ。

 

その場合誰も止めないだろうし。

色々大変なことになるから、安心するのも

わかる。

 

いや、俺が強くなって普通に眷属に出来れば

良いんだろうけど、積み重ねが違うからなぁ。

 

「では早速紹介しましょう。教頭先生の

契約者であり、日本神話群の狐殿からの紹介

でもありますので、眷属になるまでは客人

としての扱いとなります。

最低限の礼儀は守るように・・・イイネ?」

 

念を押してくる姐さんに対し、俺が出来る

返事は1つしかない。

 

「ヘイッ!了解しやしたっ!」

 

旦那の契約者ってだけでアレだけど、

キツネ様って確か旦那の内縁の奥さんだろ?

・・・姉御が気を使うヒトだよな。

 

礼儀を守らなかったらどうなるかはわかりやした。

 

まぁ最低限で良いってことは旦那も

キツネ様もいねぇんだろうから、

普通にお客さん扱いで良いって事だ。

 

そんなら特に問題はねぇっすよ!

 

「そのサンシタムーヴはちょっとアレですが、

教頭先生が認めてますからねぇ・・・」

 

つぶやきながらも奥に居るヒトを呼びに

行く姐さん。

 

普通ならティアマットさんやクロウさんに

呼びに行かせるんだけど、まぁ旦那や

キツネ様関連のお客人なら呼び寄せるっ

てのはシツレイなのかも。

 

この人たちってこう言う動作とか相手の

呼び方とかで相手の立場がわかるように

してくれるし、ソレを見て判断すれば良い

ようにしてくれてるから楽で良いんだよな。

 

俺が正座して待ってるのは、もうデフォルト

だから特に疑問は抱かない。

 

それで相手が俺を見下せばソコが付け入る隙になる。

 

そもそも俺が待ってるのはお客人じゃなく、

お客人を連れてくる姐さんだからな!

 

ここでプライドがどうとか騒ぐほど馬鹿じゃねーぜ!

 

「お待たせしました。彼が日本神話群からの

紹介でいらした新たな眷属候補。

戒厳司令官ことゴトウ=サンです」

 

・・・

 

姐さんの後ろから現れたのは旧日本軍?の

軍服を着た厳ついオッサン。

大太刀と呼ばれる大きな刀を持っている。

 

うん。明らかに指揮官っすね。

確かに俺には不足してる要素っす。

 

「ただいま小龍姫様よりご紹介に預かった

ゴトウと申す。天照大神様の神使様より

護国の任を受け、貴公に助力をすることと

相成った。コンゴトモヨロシク・・・」

 

うーむ。厳しい顔や図体に似合わず堅苦しい

アイサツだが、無理をしてる感じではなく、

儀礼は儀礼でキチンと収めているのだろう。

 

それにどこか緊張しているように見えるが、

日本神話群に所属してるヤツからしたら

天照サマからの勅命だし、横の姐さんが

怖いってのもあるんだろうな。

 

「ヨロシクオネガイシマス」

 

どこか親近感を覚えて、俺はゴトウと名乗る

オッサンに挨拶を返した。

 

それに対してあからさまにホッとするオッサン。

うん。絶対上に色々言い含められてたんだな。

 

そう思えばさらに親近感が増してくる。

 

ちなみに小龍姫は姐さんの異名だ。元々

白龍姫とか白龍公女とかもあったけど、

白龍皇と被るしそもそも『皇』の下扱い

みたいで気にいらんってことで姉御に

直訴して変えたらしいな。

 

異名ってそういうもんだっけ?と

思いながらも、そういうのを自称する

連中はいくらでもいるし。

 

姐さんの場合は実力もあるし、龍王で

もあるティアマットさんや邪龍最強の

クロウさんもお嬢とかお嬢様って呼んでる

から、それはそれで良いのだろう。

 

小さいってのは良いのか?って思ったが

その辺は旦那がシロッコとか呼ぶから良いんだと。

 

出来たら白をつけたかったらしいが、皇帝

より上の名前をつければ旦那や姉御に

対する不敬になるとかで諦めたらしい。

 

おかげで白龍皇は姐さんに狙われるハメ

になって戦々恐々としてるとか。

 

まぁ基本的に赤龍帝も白龍皇も姉御が

潰してるからアレだけど、逃げたり

邪魔が入ったりする場合は姐さんが

片付けるつもりらしいな。

 

ティアマットさんはソレでヤられた口だな。

 

「見てわかると思いますが、ゴトウ=サン

は指揮官として優れた方です。

無論戦士としても戦えますし、技量と

言う点では現在の貴方を凌ぐでしょう」

 

ほう。まぁ魔力ならまだしも技術は積み重ねだからな。

 

5年程度しか鍛えてねぇ俺よりオッサン

の方が優れてる可能性は有るだろう。

 

それはともかく・・・

 

「しかし護国ですかい?俺は別に日本に

敵対しようとは思っちゃいませんが、

普通に聖書陣営の勢力ですけど・・・」

 

悪魔になって良いのか?と確認を取ると

オッサンは笑顔になり。

 

「包み隠そうとしないのは良いことだ。

故に私も胸襟を開こう」

 

そう言って自分の思想を解説してくれる。

 

「実は元々古き神の力を借りて聖書の

陣営の侵攻に抵抗しようとしていたのだ。

古き神とはすなわち悪魔。他人の力では

なく自身の力で立てると言うならば

それに勝る喜びはないと言うことだな」

 

あ~なるほど、こういうタイプか。

指揮官にして自身も戦うことを厭わない。

 

理想のためには自分を一つの駒として見る

ことが出来る軍人。

 

ファルビウムの眷属に居そうなタイプであり

実に頼りがいがある。

 

だけど、このオッサンが言う悪魔と

俺たちって違う感じがするんだが・・・

 

そんな俺の疑問を感じ取ったのだろう、

姐さんはオッサンに対する補足説明をしてくれた。

 

「ゴトウ=サンは、元は一般人でしたが、

ふとしたことで聖書の陣営の悪行を知り、

それに対してなんとか抵抗しようとしていたのです」

 

なるほど、悪行ときましたか・・・色々ありますよねぇ。

 

「まぁ私が知ったのは聖書の陣営と言う

より教会の連中の悪行だがな。

その中で面白半分に人間を殺す悪魔や

堕天使の存在を知ったわけだ」

 

ふむ。そもそも教会の連中が兵士を

造るのはソイツらに対抗する為だしな。

 

頷く俺に更に解説を入れるオッサンの話

を聞いて、理解できるところもあるが

やっぱり悪魔になるのは違わね?と言う

疑問も深くなる。

 

教会の非道を知り、その理由を知れば

俺たちに行き着くってのは分かるぞ?

 

だけどよぉ・・・

 

「それなら普通は俺たち悪魔陣営じゃなくて

禍の団に味方するんじゃねぇですか?」

 

普通はそうなるよな?なんでソレが

悪魔になるって話になるんだ?

 

「そうだな。だが他の神話の場合、加護を

与えるとか言っても実際の体は人間の体だ。

天使やら堕天使に襲われた場合、下っ端

ならまだしも上位のモノ達との戦闘となれば

巻き込まれただけで死んでしまう」

 

まぁ、そうだな。ん、いや、そういう事か。

 

「・・・だから悪魔の駒なのか」

 

ようやく話が繋がってきた。

 

「そうですね。基本的に人間とは寿命も

肉体強度も違う悪魔になれば、出来ることの

幅は広がります。

また教頭先生は自由と研鑽を愛します。

力による支配は否定しませんが、統治に

対しての責任も重視しますので、日本神話群

の方々からも一定の信用があるのです」

 

少なくとも旦那方はお遊びでニンゲンを

狩るような真似はしないし、そんな堕天使

やら悪魔を見かけたら普通に殺すもんな。

 

「そう、オセ殿の思想は自然との調和を

愛する日本神話群に非常に近く、私と

しても賛同できるところが多々ある。

更に言えば禍の団が勝った場合、旧魔王派

やら何やらが暴走するのは目に見えている。

なればこそ、私は悪魔でありながら同じ

悪魔をも誅し、日本神話群からも信用のある

オセ殿と繋がりを持とうとしたのだ」

 

元々旦那を呼び出して契約してたけど、

それ以上の繋がりを求めたんだな。

 

その結果が俺の眷属ってことか。

 

「オセ殿からは貴公の下僕悪魔になっても

思想を操られることはないと聞いた。

あとは主人となるモノの気性や実力だが、

貴公には実力があるが悪意がない」

 

悪意ねぇ。とりあえずニンゲン相手に何か

しようとは思わんし、まずは鍛錬が先って

感じだからかね?

 

「オセ殿と契約して今まで自己研鑽をして

きたが、やはり人間の身には限界がある。

だからこそ悪魔になって護国の望みを叶えたいのだ」

 

旦那に鍛えられて来たニンゲンか。

何年の付き合いかは知らねぇがそりゃ

基礎は十分だろうな。

 

「この考えは日本国民として不敬と言える。

だがそれでも天照大神様からの勅という形で

認可も頂くと言う望外の誉れを頂けた!」

 

お、おぉう。スゴイ・笑顔だ。

 

「護国の為に身を捨てるゴトウ=サンの

KAKUGOに天照大神様も心を打たれたのですね」

 

「然り!私は間違えて居なかったッ!!」

 

しみじみと口にする姐さんの言葉に

全力の笑顔で答えるオッサン。

 

うん。気持ちはわかった。俺に護国を邪魔

する気はねぇし、もしも今後悪魔になった

オッサンが日本に手を出した天使や堕天使を

殺して戦争になるってんなら、補佐官サマも

敵に回ることはねぇだろうよ。

 

とはいえ誰彼構わず襲われても困る。

 

「とりあえずゴトウ=サンの都合や渇望

は理解しやした。

悪魔になって、鍛えて強くなって国を護る。

立派なことだと思いやすぜ」

 

俺みてぇな力を求めるだけのガキよりも、

精神的に数段上に居るのも分かる。

 

「未来ある若人にそう言ってもらえると嬉しいな。それで?」

 

俺の言いたいことはわかってるのに

キチンと俺の口から言わせようとする

のは年長者としての指導なのだろうか?

 

少なくとも俺が参考にすべき点が多々ある

って言うのもわかった。

 

「ゴトウ=サンには言うまでもない事だと

思うけど、教会の連中が俺らを狙うみたいに

手当たり次第に連中を殺すのは止めてくれ。

基本的にサツガイは護国の為、でもって俺に

一声かけてくれるようにして欲しい」

 

眷属が勝手に殺りました!なんてのは通用

しねぇし、下手な事したら旦那に迷惑がかかるからな!

 

旦那が望んでる戦争と俺らが考える戦争は

たぶん違うし。

 

「うむ。もっともな話だ!」

 

そう言う思いを込めて頼むとオッサンは

笑顔で頷いた。

 

「いやはや、流石オセ殿の弟子よ。若いのに

責任というものを良く理解している。

貴公のような若者を導くのも一つの護国よな!」

 

いや、護国なのかどうかはわからんが・・・

魔王の親族である俺が日本神話群に味方する

って考えれば、あながち間違いじゃないのか?

 

どこか釈然としないが、とりあえずオッサン

は納得したようだし、俺としても異論はない。

 

「んじゃ契約と行きましょうや」

 

眷属とする代わりに護国に協力する。

そんな感じかねぇ?

 

「うむ、よろしくお頼み申す!」

 

・・・

 

 

戦車の駒を使いオッサンを悪魔にする。

 

うん。俺よりは弱いが3等の実力者だ。

 

旦那が基礎を鍛えたからなんだろうが、

このオッサンでコレならニンゲン最強と

言われるヴァスコ某ってのはどんだけなんだろぉなぁ。

 

そんな現実を思い、遠い目をしながら自分の

未熟さを痛感する俺の前にオッサンが跪き、

アイサツをする。

 

 

 

 

「我は魔人、戒厳司令官・ゴトウ。コンゴトモヨロシク」

 

 

 

「ゼファードル・グラシャラボラスだ。見ての通り

未熟な小僧だが、よろしく頼む」

 

きっちりと主君に対する礼儀をもって接して

こようとするオッサンに、主君として応える。

 

教会の悪行を警戒する常識人みたいだから、

連中の悪行の被害者である三人の眷属とも

仲良くやれるだろう。

 

眷属を得る伝手も無く、色々となぁなぁに

しがちな自分に足りない将来を見据えて動く

ことができて、更に部隊指揮官としての能力を

兼ね備えた人材を紹介してくれた旦那や姐さん

には感謝しかない。

 

感謝しかないんだが・・・そもそも戒厳司令官ってなんだ?

 

満足げに頷く姐さんや、悪魔になった自分の

身を確かめるオッサンの気分を害すのはアレ

だからな。後で本人に確認することにしよう。

 

彼はそう決意して、自らに向けられる冷たい

視線の可能性を回避することに成功した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の名はゼファードル・グラシャラボラス。

ソーナ・シトリーより空気の読める漢である。




原作ではアレでしたが、本来なら堂々と
仲魔にできるようなヒトじゃないんですよねぇ。

建前ってのは重要です。
ソレすらしないと普通に相手の
逆鱗を刺激しますからね。

そして現れた護国の勇将。ゴトウ一等陸佐。
銃刀法違反で捕まる前に悪魔になった模様

悪魔と契約を交わして超人になったんだぜ?
オセ君にピッタリなキャラだと思ってました。

残念ながらフンドシ+刀装備ではありません

知らないヒトはググれ!(不親切)

戒厳指令官とは一体・・・ってお話

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