とある師弟のD×D   作:カツヲ武士

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二話投稿出来た・・・だと?

試合を見た眼鏡会長と英雄様。
そしてオセ君陣営のお話。

つまり・・・特に話は進んでないッ

オリ設定!
オリ展開!

嫌いな人は読み飛ばし!


70話

ーーソーナ視点ーー

 

「サイラオーグ相手に完全勝利か」

 

結局僧侶一人しか力を見せることは

無かったけど、アレだって知らなければ

対処出来なかったもの。十分よ。

 

彼女の結界に関しては、声が届くと言う

ことは衝撃は通ると考えれば、椿姫でも

破れるでしょう。

 

いえ、それも彼女の設定次第でしょうけど

少なくとも匙なら問題ないわね。

 

問題はサイラオーグよね。あれって今後は

どうなるの?

 

来賓の方々にまで罪状を告知された以上、

バアル家が尻尾切りをしたり、事実を隠蔽

しようとしたところで通用しないわよね?

 

老害が滅ぶか、何かしらの罰を与えて

なぁなぁにするのか・・・どちらにせよ

主従揃ってみんな心と体に大ダメージを

負ったし、切り札は失われた。

 

あの眷属の中で最も警戒していた兵士が

消え、女王の特性である穴も見た。

 

アレなら私が相手すれば勝てるわ。

匙は相性が悪いし、椿姫はどうかしら?

ヨシコ=サンは・・・うん勝てるわね。

 

他の眷属に関してもねぇ。

 

騎士が乗る青い馬はソコソコの速度しか

なかったから、速さで優れば問題ない。

 

視線で重力を発生させる神器は、地面の

陥没具合からそれほどの威力は無かった。

 

能力を封じる棺は・・・まぁ地力が

違うし、そもそも能力じゃなく普通に

潰せば問題ないわね。

 

僧侶が使う氷の魔法は普通だし。完全に

私の下位互換だから、普通に倒せるわ。

 

竜に変身って言ってもあの程度じゃ的だし、

大柄な力自慢なんか椿姫の餌よね。

 

あの程度なら完封できる。

 

問題はサイラオーグだったけど、

ゲームに出れるかどうかが疑問よね。

 

出てきたところで、切り札が無いから

普通の筋肉でしょ?

 

垂れ流しの闘気なんか今更だし。

結界に対する攻撃を見れば、完全に我流。

 

我流は防御に回ると弱いからねぇ。

神滅具を纏って防御力を底上げした

状態ならともかく、アレだけなら誰が

当たっても勝てるわ。

 

「ふむ。彼が今後出てこないとしたら、

明日の私たちのゲームはかなり重要な

モノになるだろうな」

 

映像が消えたディスプレイから目を離した

ヨシコ=サンがそう呟く。

 

そりゃそうよねぇ。

 

私もゼファードルもシーグヴァイラも

ディオドラも、ゲームに何かを求めて

るわけじゃない。

 

そんな中、真剣にゲームをしようと

しているリアスにとっての強敵は、

サイラオーグただ一人だった。

 

ソレが堕ちたんだもの。

 

サーゼクス様やリアスにとっては福音よね。

 

「シロネ様からも『しっかり殺れ』と

言われてますけど、その『しっかり』が

難しいところですね」

 

椿姫は試合の内容に対しての不安を

隠そうともしない。

 

弱気になるな!とでも言えばイイのかしら?

だけど気持ちはわかるわ。

 

補佐官様が奥で金棒素振りしてて、その

周りで遊ぶアリス様と火車さんと夜叉一さん。

 

そこにシロネ様を始めとしたオセ家の方々が

目を光らせてるんでしょ?

 

「温い」って言われてもダメだし「殺り過ぎ」

って言われてもダメなのよね。

 

この辺はリアスの眷属の強さにもよって

違うんだろうけどさぁ。

 

私は私でハードル高いわよ。

 

「しかしゼファードルさんは一瞥も

しませんでしたね?サイラオーグも

言ってましたが見る価値が無いって

ことでしょうか?」

 

匙が不思議そうに首を傾げてるけど、

まぁ半々ね。

 

この辺は政治家として、王としての視点

が必要になるから、シカタナイか。

 

「匙も知ってるでしょうけど、サイラオーグが

王を目指したのはゼファードルの僧侶が言った

ように、私利私欲、特に権力欲からのモノよ」

 

私の解説に匙は目を見開く。

 

「え、いや、でも。アレですよね?昏倒

しているお袋さんの為に強くなったって

話でしたよね?!」

 

お母さんを大事にする匙にはサイラオーグ

に同情する点も多々あるのでしょう。

 

でもね?

 

「匙、ソレが民に何の関係がありますか?」

 

そう、無関係だ。むしろ母親にいい顔を

したいと言うだけで王に成られては迷惑

と言っても良いだろう。

 

「更に自分を馬鹿にしたヤツを見返す?

殴り倒して?一体彼はどんな世紀末を

創るつもりなのかしらね?」

 

気持ちはわからないでもない。でも

ソレは王の行いじゃない。

 

方針や命令に逆らったものを殺すのは良い。

足を引っ張る虫も潰すべきだ。

だけど個人の感情で復讐するのは違う。

 

まさしく僧侶が言う通りの弱い者イジメ。

そんなのが王を語るなと言いたくなるし

お姉様の仕事を侮辱するな!と言いたくなる。

 

「なるほど、彼は民を見ていない。

それでは封建制の中で王になったとて、

政治の荒波に飲まれるか、利用されて

悪名を着せられ、殺されるだけだな」

 

ヨシコ=サンは地上のヨーロッパの

歴史を知ってるからね。

腕力だけで王になった存在の末路も

知ってるでしょう。

 

「それにサイラオーグは底が浅いのよ」

 

椿姫も話に加わってきたわね。

 

「浅い?ですか?」

 

思っても見なかったことを言われて目を

瞬かせる匙。まぁ見た目とかエピソードを

聞けば苦労してきたって言えるかもしれないけど・・・

 

「母親が昏倒して入院してるって言う

のは確かに悲劇でしょう。

でも世の中には病気になっても入院すら

させることが出来ずに、目の前で死んで

しまう親や子を見るヒトだっているわ」

 

そうよね。下を見ればキリがないとは

言うけど・・・

 

そんな悪魔社会を作ったのは間違いなく

バアル大王家とその派閥・・・そして

ソレを掣肘できずに居る今の魔王様方。

 

「ご飯を食べるために働くのは当たり前。

家族の食費を稼ぐ為、貴族に暴行を受け

ながら歯を食いしばってる悪魔もいれば、

体を売って子供の食費を稼ぐ母親も居る」

 

「・・・」

 

うん。日本でも珍しいことじゃない。

 

ソレが封建制で差別主義の悪魔社会なら

どれだけの事が行われているか・・・

 

「当たり前のように食事が出来て、

病気とは言え母親は病院で寝てるだけ。

他の貴族が陰ながら支援してくれて、

本人には体を鍛える余裕まである。

コレで悲劇と言われてもね。

スラムの子供たちからしたら寝言に

しか聞こえないんじゃないかしら?」

 

魔力が有ろうと無かろうと、現状彼は

普通に生活出来てるもの。

 

支援者は政治的に傀儡にしようとか、

バアル家の次期当主だからって下心も

あったんでしょうけど、そもそも何を

支援してもらったの?

 

入院費はウチが要らないって言ってるし、

グレモリーやら母親の実家も間接的に

援助してるから生活費には困らないでしょ?

 

貴族として生きるためのナニカを支援してもらった?

 

それは一般には贅沢と言うのよ。

 

病気の兄弟や母親を屋根も無いような

場所で看病してる子供にしたら

サイラオーグの環境は恵まれてるでしょう。

 

私たちは王になることを目指すよりも先に、

自分たちの所領をしっかりと確認して、

そういった子供たちが居なくなるような

領地経営をしなきゃいけないのよ。

 

・・・二言目にはゲームゲーム言ってた私が

言うことじゃないけどね。

 

サイラオーグは王になれば何でも出来る

って勘違いしてたかも知れないけど、

それは逆。王は各地の領主に対して一定

の配慮を行わなければならないわ。

 

それに比べれば自分の領土を好きにできる

地方領主の方が出来ることが多いのよ。

 

そのことを知れば、まずは各々が自領を

確認しその問題点を把握、そして解決策を

考案することが冥界を変えることになる

と言う答えに行き着くわ。

 

そのための意見交換や技術交流をする

のが派閥。

 

そして政治闘争に明け暮れてる老害を無視し、

真剣に貴族として次代を考えるのが貴族派。

 

そう。貴族派は現魔王派や旧魔王派と違い、

血統やら主義思想の正当性ではなく、貴族

として己の所領を栄えさせる手段を求める派閥。

 

そしてソレを実行しているからこそオセ様は

貴族派筆頭のような扱いを受けてる。

 

貴族の義務を理解せず、王の職務を理解

しない脳筋が王を語るなんて許せるもの

じゃないし、そんな阿呆に価値を認める

ほど私たちは安くない。

 

まぁ単純に公の場で売られた喧嘩を最高値で

買っただけって可能性もあるけど。

 

あんな爆弾抱えて他人様に喧嘩売るって

何考えてたのかしら?

 

しかも普通に眷属として連れ歩いてるし。

 

溜息を堪える私の後ろでは、今も椿姫や

ヨシコ=サンがサイラオーグに同情する

余地がないことを説明しているわ。

 

他の眷属もしっかり聴いてるみたいだし、

ココは良い授業になったと思いましょう。

 

さぁ明日は『英雄リアス・グレモリー』と

『阿呆のソーナ・シトリー』のゲームよ。

 

前評判は9:1でリアス優勢。

 

・・・ふふっ。明日が楽しみだわ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーー兵藤一誠視点ーー

 

さ、サイラオーグさんが完敗・・・それも

ゼファードルってヤツは一歩も動かず、

あの僧侶が一人で終わらせやがった!

 

「まさかサイラオーグも神滅具を持ってたなんて・・・」

 

部長はサイラオーグさんが負けたことより

神滅具に驚いてるみたいだな。

 

ま、まぁ俺の赤龍帝の籠手と同じ神滅具だ。

警戒するのも当然だよな!

 

「ですが、今回の敗戦で神滅具の不法所持

と言う扱いとなります。しばらく彼は

ゲームに参加することは無いでしょう」

 

朱乃さんは心持ち明るい声でそう部長に

語りかける。

 

昨日のゲームが終わるまでは、暫く俺たちと

離れることに対してかなり凹んでたんだけど、

会長とのゲームの結果によっては早く地上に

帰還出来るかもしれないって部長が言って

から、少しずつ回復してきたんだよな。

 

流石部長!メンタルケアもばっちりだぜ!

 

「そうね。サイラオーグがその存在を隠して

たからあんな結果に終わってしまったけど、

もしもあの切り札を使っていたらゲームは

どうなっていたかわからないわ。

なにせ神滅具ですもの。

ゼファードルがどうやってアレの情報を

手に入れたかは知らないけど、どんな力が

有ったかまではわからなかったはずよ」

 

そ、それはそうだ。

 

俺の赤龍帝の籠手だって、自分の倍加だけ

じゃなくギフトだって出来るんだもんな。

 

「そうですわね。その力がわからないから

こそああやって分断したんでしょうし」

 

朱乃さんの言うとおりだ!

 

鳥野郎もそうだったけど、あんな風に

正面から来ないで、卑怯な搦手を使って

くるのが悪魔の貴族ってヤツなんだ!

 

正々堂々と相手と向き合う部長とは大違いだぜ!

 

「そしてまた麻雀よ!一体何様のつもり?!

それに偉そうに説教なんかして!あいつらが

サイラオーグの何を知ってると言うの?!

私はいくら強くてもあそこまで相手を、

そしてゲームを侮辱するような真似をした

ゼファードルを絶対に認めないわ!」

 

おぉ!部長が燃えている!

 

でもわかります!あんなに頑張って戦ってる

サイラオーグさんや、その眷属のヒト達を

見向きもしないで麻雀なんて、相手を馬鹿に

してるにも程があるぜッ!

 

それに・・・女王のヒトがダメージを受けて

堕ちるときも、そのまま追撃しやがった!

泣きながらサイラオーグさんに謝ってたのに、

ソレすら無視して攻撃するなんてありえねぇ!

 

ソレが人間のやることかよぉ?!

 

あんな連中には絶対に負けられない!

 

あの結界だって部長の滅びの力が有れば

壊せるって話だし、たくさんの天使とか

堕天使の動きを止めたギャスパーの

魔眼だって防げるはずないからな!

 

結界に頼ってるだけのヤツなんかボッコボコにしてやんよ!

 

「落ち着いてリアス。彼が慢心してるなら

慢心させましょう。そして私たちはその

慢心を突いて倒せばいのよ」

 

お、おぉ。確かにそうだ!流石朱乃さん!

 

向こうが油断してるならそのまま

油断させておけば良いんだよな!

 

「・・・そうね。ありがとう朱乃」

 

朱乃さんの言葉を聞いて冷静になって、

気恥ずかしさを覚えたのか、赤い顔して

謝罪する部長とソレを見てあらあらと

笑いながら声を掛ける朱乃さん。

 

うん。グレイフィアさんに叱られてからと

言うもの落ち込んでちょっとギクシャク

してた二人が、いつも通りの二人に戻った。

 

こうなった俺たちは強いぞっ!

 

「とりあえずサイラオーグ様には後で

お見舞いに行くとして、私たちは明日の

ソーナ会長との試合があります。

ゼファードル殿だけを見てソーナ会長を

無視していては勝てるものも勝てません。

逆に油断で足元を掬われますよ?」

 

朱乃さんはそう言って部長を諌めるけど、

そうだよな。

 

いくらアザゼル・・先生や、匙が俺たちの

勝ちだって判断してて、周りも絶対有利って

言ってても、肝心の俺たちが油断してたら

勝てるものも勝てなくなる。

 

匙には悪いが、お前たちが勝つための

唯一の可能性である「俺たちの油断」は、

今この時無くなったぜッ!

 

「えぇそうね。まずは一歩一歩よ!『英雄』

として恥ずかしくない戦いをして、来賓の

方々にも若手悪魔はサイラオーグだけじゃ

ないってことを見せつけるの!

まずはソーナ!初陣で緊張してるであろう

彼女には悪いけど、ココで私の踏み台になってもらうわ!」

 

ふ、踏み台って・・・ま、まぁ言い方は

悪いけど、あの修行で成長した今の俺たちが

全力を出せば、特に特徴がないって言う会長

のチームじゃ太刀打ちができねぇのも事実だ。

 

ギャスパーの神器も使用許可が下りてるし、

俺だってリングを使っての禁手や、新たな

魔法がある!

 

会長は鳥野郎やゼファードルの野郎みたいな

卑怯な手を使う相手じゃないし、何より初陣だ。

 

俺たちみたいに強敵と戦ったことも

なければ、一歩間違えれば死ぬって言う

実戦の空気ってヤツも知らないんだ。

 

だからこそ俺たちが勝つ!

『英雄、リアス・グレモリー』の伝説は

ここから始まるんだッ!!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーー奥様視点ーー

 

 

「ふむ。バアル大王家を敵として粛清する

名目が出来たことは良いことだが・・・

そうかヤツは違ったか」

 

旦那様が本日行われたゲームの内容を

見ながらそう呟きます。

 

期待ハズレと言うのと、予想が外れた

ことに対する嬉しさの半々でしょうかね?

 

ですが気持ちはわかります。

 

「アレはエピソードだけ見れば物語の主人公

ですからね。もしくは宿敵と言った感じの

一人になれたかもしれませんが・・・」

 

その為に追い込ませて、逆転できる可能性

まで示唆させたんですけどね。

 

「だな。あの状況で火事場のクソ力的な

ナニカが起こって禁手だのなんだのを

していたら、奴にも管理者の加護(ご都合主義的な力)

働いてると判断して「耐えたからお前の勝ち」

とか言わせて自称弟子に投了させる予定

だったが・・・さすがに何も無いのは

意外だった。

アザゼルやアジュカが神滅具の破壊を容認

した事と言い、全部普通に終わったな」

 

本当に普通でしたねぇ。

 

「諦めないど根性」が奇跡を生むと言うなら、諦めたから試合終了と言ったところでしょうか。

 

「とりあえず今回の件でバアル大王家が

失点を露呈しました。

コレで連中と断交出来ますし、近日中に

ファルビウムあたりから粛清の依頼が

来るでしょう」

 

来なければ勝手に粛清しますが、さすがに

オーディンや帝釈天の目の前であんな真似をしたらねぇ。

 

今回冥界に来て居ないギリシャ神話への

補填もあるでしょうし、何より

「責任者が大物なんで見逃しました」

なんて言えません。

 

バアル大王家が自分から、外部勢力が納得

するような何かしらの処罰を提示してきた

ならまだしも、あの王気取りに全ての責任

被せて蜥蜴の尻尾切りをするようなら、

いくらボンクラ共でも決断するでしょう。

 

母親の実家を滅ぼすことをサーゼクスが

認めるかどうかはわかりませんがね。

 

「普通に考えればそうだな・・・ふむ。

どーせなら軍の予行演習も兼ねるか」

 

ほほう!とうとう軍勢を動かしますか!

 

「殲滅だけなら伯師妹とその配下2匹で

十分ですが、軍の演習となれば簪や

シロネコもこちらに戻す必要がありますね」

 

今は休暇中ですが、ソレを理由にコレに

参加させなければ簪だって気を悪くする

でしょうし。

シロネコの指揮の実践経験にもなります。

 

クロネコもそれなりに働いてますから、

褒美がわりにシロネコと一緒に仕事を

させても良いでしょう。

 

アリスはどうするか・・・彼女一人でも

十分ですが、それだと扱いが悪いですよねぇ。

 

さてさて、どのように使いましょうか。

 

「空にもそろそろ何時もの仕事以外の

仕事を与えて暇つぶしさせよう。

贄になる連中も向こうに沢山いるし」

 

あぁ、空殿まで使いますか。

 

確かに暇潰しにはなるでしょうし、もし

向こうに管理者がいた場合でも空殿

なら問題ないでしょう。戦闘に

なれば余波で周辺を滅ぼせますからね。

 

本番前の準備運動にはなりますか。

 

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(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

「でもって情報封鎖は神野にさせよう」

 

神野ですか。まぁどれだけバアル領が広大で

あっても、距離の概念が無い神野には無意味ですからねぇ。

 

情報封鎖に問題は無いでしょう。

 

「あとは司令官だな。細かい指示は

各師団長が行う形で良いが、当然

全体を見る司令官は必要だろうよ」

 

そして司令官。不測の事態に対応する為に

も必要なのはわかります。

 

普通なら旦那様が行うのでしょうが、この

言い方だと旦那様ご自身は今回の粛清に

参加しないおつもりでしょうか?

 

「お前の予想通り、今回俺は出ない。

万が一の際、空を抑える必要があるからな」

 

あぁ、うん。そうですね。

 

最初から空殿と一緒に居たら空殿が

気を使って加減してしまいます。

 

そうなったら暇潰しの意味がないですもんね。

 

そしてハメを外し過ぎた空殿を抑えるのは、

旦那様か神野にしか出来ません。

 

神野とて余裕があるわけではないので、

封鎖に穴が開く可能性を考えれば旦那様が

抑えるのが一番確実ですよね。

 

「そうなれば司令官は当然雪蘭だ。アリス

のフォローをしつつ全軍の監督を頼む。

連れてくのは準一等が4万に一等が1万。

三等を1000だな。陣触れは任せる」

 

「かしこまりました」

 

戦場で旦那様の代行をするとなれば、

その役は当然私ですよね。

 

ふむぅ。配置は東西南北の四方向と中央に

空殿と言ったオーソドックスな形で良いですね。

 

基本的に悪魔は飛行能力がありますから

地形に囚われずに動けます。

 

補給も簡単だし、部隊展開が楽で良いですよねぇ。

 

逃がす心配もないなら無駄に包囲

する必要も無いし。

 

各方面12750人。いや、編成内容を

変えてクロネコとシロネコの量を増やし

ましょうか。

 

伯師妹の部隊は少なくとも良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふふふ。ようやく旦那様を愚弄する老害共を

滅ぼす日が来ました。

 

私や簪を転生悪魔と見下すのはまだしも、

ソレを理由に旦那様を蔑んだ愚か者よ。

 

ソレに庇護されて生きる虫けらどもよ。

バアルは滅びの力とやらを持つらしいが、

本当の滅びと言うものを教えてやろう!!

 




次回、眼鏡会長VS『英雄』リアス・グレモリー!

この時点で英雄様は神滅具の消滅を知りません。

結界は自分の力が有れば壊せると判断。
サイラオーグは筋肉ですから、相性が
悪かったと思ったのでしょう。

説教?他人の説教に耳を傾けるヒトじゃ
ないしなぁ。

『英雄様』はゲッタードラゴンもビックリ
な遠距離攻撃武器の使い手である。
ダブルトマホークどころじゃねぇ。

神滅具を宿してて転生に兵士の駒
8つ使った原作主人公と、
4分割されたウチの一部を宿してて
転生に兵士の駒を4つ使った匙。
・・・アレ?

純血至上主義の貴族は色々面倒なんです。
奥様は旦那様が受けた(旦那様は奥様が受けた)
屈辱を絶対に忘れません。ってお話


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