とある師弟のD×D   作:カツヲ武士

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元聖女と紳士のお茶会。

あまりにも目障りなので一応教育します。
ソレで嫌われたら最高!って感じです

英雄一行と堕天使総督の会話も有るよ!

オリ設定!
オリ展開!

嫌いな人は読み飛ばし!


82話

ーーアーシア視点ーー

 

「と、まぁこんな感じだね」

 

ディオドラさんから今回の流れについて

説明を受けましたが、驚きました!

 

ディオドラさんは魔王様の密命を受けて

二重スパイのような仕事をしていたのです!

 

そして何の備えも無く(シスター服は用意

して貰いましたが、全然足りないそうです)

戦場に現れた私を保護してくれました。

 

「あの場に君が居ても、今の君じゃ連中の

一斉攻撃を回避も防御も出来ないだろ?

そうなったらリアス殿たちが君を守る

ために負傷するかも知れない。

ソレを回復出来る余裕も無いだろうしね」

 

言われて見ればその通りです。

 

あの場において、私は間違いなく、完全に足手纏いでした。

 

「前にも言ったけど、君の価値は戦場での

治療では無く、後方での治療だ。

だから戦場で役に立たないからと言って

凹むのは間違ってるよ」

 

落ち込んでいる私に優しい言葉をかけて来るディオドラさん。

 

リアス部長の家で会った時や、さっきみたいな大げさな動作は一切ないです。

 

本当に自然体って感じだから、ウソも吐いて無いって思います。

 

なんでも、今まではテロリストの見張りが居たそうです。

 

そして今はソレが居ないので、こうして普通にお話が出来るんだとか。

 

きっとあそこで私たちを囲んでいた

悪魔さんの中に、ディオドラさんを

監視していた悪魔さんが居たのでしょう。

 

「連中は僕が君を攫って如何わしいコト

をしようとしてると勘違いしてるからね。

流石に見せる気は無いって言って見張りを

追い出したのさ」

 

な、なるほど!確かにさっきまで私も

その可能性を考えてました!

 

だけどディオドラさんにはそのつもりは

一切ないみたいです。

 

私を教会から離反させたのはコノ人なん

ですけど、ソレだって悪魔としては当然の

戦略だし、そもそも何も考えずに彼を癒した

私にだって問題が有ります。

 

ソレにあんなことがあったおかげ・・・

と言うのもおかしいですが、ソレで私は

イッセーさんとお会い出来ましたし。

 

ディオドラさんに恨みは有りません。

 

「そう言ってもらえると助かるよ。

君に嫌われたせいで、いざと言うとき治療を

受けれないとか御免だし。この先英雄殿と

付き合っていけば必ず胃を痛めるからね。

胃薬が無い時は是非君に治療して貰いたい

と思ってるんだ」

 

苦笑いしながら紅茶を飲むディオドラさん。

お話を聞けば相当苦労しているようです。

 

その原因がリアス部長やイッセーさんだと

言うのが、スゴク・申し訳なく思います。

 

確かに皆さん良いヒトなんだけど、感情で

突っ走ると言われたらそうですよね。

 

私も何も考えずに治療したり、他人の

言うことだけを聞くような真似は止めた

方が良いと叱られました。

 

今までは教会のシスターやリアス部長に

命じられるまま治療をしてたし、自分の

感情で治療をすることも有りましたが、

コレからは少し考えるようにします。

 

何せそう言う優先順位をつけなければ

イッセーさんが死ぬことになるから。

 

コレもディオドラさんの意見を鵜呑みに

していると言えばそうかも知れませんが

アザゼル先生やグレイフィアさんを

始めとした皆さんまでもが口を揃えて

「今のままじゃダメだ」って言うんです。

 

だから私も変わる必要が有るんだと思います。

 

「うん。予想以上に現実に向き会えて

いるようで何より。後はアレだね」

 

紅茶を飲みながら何かを考えるディオドラさん。

 

何か言い辛いことでもあるのでしょうか?

 

「言い辛いと言うよりは、知ってるか

どうかの確認だね。僕の持つ資料だと、

君は知らない可能性が有るってことに

なってるけど・・・」

 

私が知らないこと?沢山あると思うんですが・・・何でしょう?

 

首を傾げる私を見て、まぁいいかと頷き

 

「アーシアさん。君は聖書の神が、

君が祈りを捧げている主が既に

死んでるって知ってるかい?」

 

そんな信じられないことを言って来たんです!

 

主が死んでいる?有り得ないです!

だってソレが事実なら私たちの信仰は・・・

 

「君たちの信仰は、セラフの連中によって

聖書の神が残したシステムと言うモノの

管理・運営のエネルギーとなっている。

教会の上層部はソレを知って居ながら、

君たち聖女を利用して信仰を稼いでいる。

だからこそ悪魔を癒した君が許せないと

言うのもあったんだろうね」

 

そんな!そんなっ!!

 

「嘘だと思うなら君たちの教育係を

兼ねるグレイフィア殿に聞くと良い。

ヴェネラナ殿やジオティクス様でも

良いかも知れないけど、まぁその辺は

君の交友関係の問題だからね」

 

主の死を受け入れられず、絶望する私に

追い打ちをかけるかのように言ってくる

ディオドラさん。

 

優しいと思っていたディオドラさんが、なんでこんなことを・・・

 

「君が悪魔だからだよ。君や赤龍帝君は

悪魔としての自覚が足りない。

正直見ていてイライラする。

そもそも悪魔なのに主に祈ったりするのは

有り得ないんだ。更にそのシスター服を着る

ことで周囲にどんな風に思われると思う?

例えば教会のど真ん中、ヴァチカンで悪魔を

賛美したらどんな扱いを受けるかな?」

 

そう言われて私は自分の迂闊さに気付きました。

 

そんなことしたら異端扱いで審判を受ける事になるでしょう。

 

そしてソレは私だけでなく、私の面倒を

見てくれたシスターや司祭様達も・・・

 

今の状況に置き換えれば、リアス部長や

そのご両親です。

 

私のせいで皆さんが悪魔としての常識が

無いと言われ、馬鹿にされてるのです!

 

「まぁ君を詳しく知らない悪魔は、君が

ソレを着ることで教会を馬鹿にしてるって

思ってるよ?だけど少しでも君を知る

悪魔はそうじゃない。

君が未だに信仰を持ってソレを着ていると

言うことがわかっている。ハッキリ言おう

ソレは悪魔に対する背信行為だ」

 

立て続けに告げられる事実に、私は足元が

崩れて行くのを幻視しました。

 

馬鹿にされてるどころではありません。

 

私たちは悪魔に対する裏切りを疑われていると告げられたのです。

 

「今はリアス殿が『英雄』だからね。

その眷族が裏切るはずが無いと言う

論法が通る。

だけどもし『英雄』が必要なくなれば、

君は『英雄』を殺す口実になるんだ。

だから、今すぐとは言わないけどね。

既に死んだ神に対して信仰を捧げるのは

止めなさい。まずはそのシスター服だ」

 

粛清。そんな言葉が私の頭を過ります。

 

リアス部長のお母さんの実家である

バアル大王家は、悪魔に対する背信の

罪で粛清されたのです。

 

ならばディオドラさんの言うことは

決して嘘でも大げさでも無いのでしょう。

 

主が死んだことを嘆いている暇

など私には無かったのです!

 

むしろソレを嘆くと言う行為は悪魔を馬鹿にする行為。

 

だからこそ私はソレを認め、前を向かなかければなりません。

 

そうしないとリアス部長もイッセーさんも殺されてしまうから。

 

でも、どうしても涙が止まらないんです。

 

主が死んでいた。そしてコノ信仰は無意味で、

すぐにでも捨てなければいけない。

その現実を受け止めるには、私は弱すぎたんです。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーー兵藤一誠視点ーー

 

神殿にたどり着いた俺達は爺さんから

受け取った小型の通信機を耳に付けて、

アザゼル・・先生から今回の流れの説明を

受けていた。

 

『とりあえず言いたいことも有るだろうが

黙って聞け。現在このレーティングゲームは

禍の団の旧魔王派による襲撃を受けている』

 

ソレはすでに爺さんに聞いたことだから、

俺たちは無言で頷くだけで次の言葉を促す。

 

『そのフィールドも、近くの空間領域に

あるVIPルーム付近も旧魔王派の悪魔

だらけだ。だがまぁコレは俺達も予想

してたことだから、現在は各勢力が協力

して旧魔王派の連中を撃退している』

 

なるほど。アジュカ様が情報を持ってた

って爺さんが言ってたからな。

 

奇襲されたと見せかけて反撃してるわけか。

 

はっ!ディオドラは俺達を嵌めた

気になってるけど、嵌められたのは

向こうだったってわけか!

 

『向こうにすれば俺達来賓を含めた全員を

攻撃し、魔王の面目を潰すと同時にお前ら

を殺すことが狙いだった。

対して俺達も、ココで旧魔王派を全滅

出来れば今後は色々楽になる。そんな

わけで、今回の奇襲を止めなかったんだ』

 

なるほどなー。けど来賓の命を狙われた

ってなったら、ソレだけでヤバいんじゃ?

 

『今回の件は来賓に対してしっかりと襲撃

が有る事を伝えていてな。その上で見学

したいなら来いって感じだったのさ。

その中で帝釈天もオーディンもオリンポス

の連中も、全員が参戦を希望しやがった。

何処の勢力も勝ち気だよ』

 

通信機の向こうで苦笑いしてるのがわかる。

 

どこのお偉いさんも「テロには屈さない!

むしろ返り討ちだッ!」て感じなんだろう。

 

「・・・このゲームはご破算ってわけね」

 

今回のゲームで周囲のヒト達を見返すんだ!

って気合を入れていた部長は、俯いて通信機の

向こうに居るアザゼル・・先生に確認を取る。

 

『そりゃそうだ。今回の件はそもそもが

お前を狙って来る旧魔王派を一日も早く

殲滅する為のモノだ。

ゲーム?寝惚けんな。コレはクーデターを

目論む旧魔王派との戦争だぞ?さっさと

頭を切り替えろ』

 

部長の気持ちをないがしろにするなッ!

と思うが、戦争とゲームのどっちが大事だ?

と言われれば、いくら俺が馬鹿でもわかる。

 

「・・・先生、アーシアさんがディオドラに攫われたんです」

 

強い口調で告げられた事実に動きを

止めた俺達の中で、朱乃さんは一人冷静に

アザゼル・・先生にさっき起きた重大な

事件を伝えた!

 

そうだよ!戦争なら猶更ディオドラに

攫われたアーシアを助けないと!

 

『そうか。ならソッチはコチラで片付ける。

ソコは直に戦場になる。お前らは足手纏いに

なるからすぐに避難しろ。その神殿の隠し

地下室はかなり頑丈な造りになっている。

戦闘が終わるまではソコで待機するように』

 

俺達は足手纏いだとあっさり言われた

事で、朱乃さんや部長の目が吊り上がる。

 

や、やべえよ!かなりキレてるよ!

 

『このフィールドは神殺具である『絶霧』

によって作られた結界に覆われている。

空間に関しては抜きんでた神器を相当の

術者が補強して作られたようでな。

中に入るのは何とかなっても、出る

のは不可能に近いんだ。

何といってもオーディンの爺さんですら

即座に破壊出来ない代物だしな』

 

部長や朱乃さんの気分など知るかと

言わんばかりに現状を説明してくる

アザゼル・・先生。

 

非常事態だからシカタナイのかも

しれないが、正直勘弁してくれ!

 

「・・・もしや先生も戦場に?」

 

無言で怒りを抑える二人と、ソレに

戦々恐々する俺とギャスパーを尻目に

ルー・ガルーさんが質問をする。

 

『あぁ、同じフィールドに居る。かなり

広大なフィールドだから距離は離れているがな』

 

なるほど。ってことはコッチに来るまで

時間が掛かるってことだな。

 

だったら・・・

 

「アーシアは俺達が助けます」

 

すぐ近くに居るって言うなら他の人

に任せるのも有りかもしれない。

だけど、今アーシアを助けることが

出来るのは俺達だけだ!

 

『お前。今がどういう状況か分かってるのか?』

 

通信機の向こうから聞こえる声には

明確な怒気が含まれている。

 

だけど俺は諦めない!諦めてたまるかよ!

 

「む、難しいことはわかりません!

でもアーシアは仲間です!家族です!

助けたいんです!俺は二度とアーシアを

失いたくありません!!」

 

コレは紛れも無い本心だ!こうしている

間にも、アーシアはヤツにどんな目に

遭わされてるかッ!

 

『なら猶更黙って避難しろ。アーシアが

攫われた時点でお前にソレを言う権利はねぇ』

 

だけど、アザゼルは俺にそう言い切ったんだ。

 

『難しいことはわからねぇ?なら教えて

やる。邪魔だ。災害現場で素人が騒ぐな。

救助ってのはな、救助隊に任せるのが一番

確実なんだよ』

 

ココでも俺は足手纏いだって言うのかよッ!

 

俺が何も言い返せないでいると、部長が

怒りを抑えた声で言う。

 

「総督殿。確かに総督殿の仰る通り、

素人が災害現場で騒ぐのはプロの

邪魔になるでしょう。

ですが現在そのプロの方がおりません。

ならば素人であっても応急処置をする

必要が有るのではありませんか?」

 

そう言って、俺達が動く名目にしようとする部長。

 

そうだよ!そのプロが居ねぇじゃねーか!

 

『勘違いすんな。今のお前らは『英雄』

じゃねぇ。連中を釣る餌だ』

 

ハッキリと告げられる言葉に俺達

全員の動きが停まる。

 

『それにな。応急処置も何も、そもそも

その必要がねぇんだ。

何しろアーシア・アルジェントは既に

保護されてる。

さっきの救助云々は引き上げるのに

多少の手間がかかるってだけの話だ。

後はお前らが避難すれば俺達も遠慮なく動けるんだよ』

 

はぁ?アーシアが既に保護されてる?!どーゆーこった?!

 

『良いか?戦場に置いて上官の命令は絶対だ。

そして上官が部下に全部の情報を渡すなんて

こともねぇ。

リアス・グレモリー。今のお前は戦場を

しらねぇ小娘に過ぎん。故に監督役の俺に

「さっさと避難しろ」と言われたら黙って

避難しろ。コレは要望じゃねぇ。命令だ』

 

堕天使に命令される謂れはねぇ!と言おうと

したけど、ソレは言えない。

 

何せこの監督役って言うのはサーゼクス様が

直接依頼したことだからだ。

 

ソレを無視するってことは、魔王様の指示に

逆らうってこと。

 

俺達は誰一人納得出来てねぇ。だけど

その命令に反対することも出来なかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーーディオドラ視点ーー

 

神の死を知り涙を流すアーシア・アルジェント。

 

以前まではこの光景が何よりも好き

だったけど、今は全然食指が動かない。

 

ココで僕が優しい言葉でもかければ

好感度は上がるんだろうけど、ハッキリ

言って僕は英雄殿一派に関わりたくない。

 

ココでこの子と仲良くなっても絶対に

赤龍帝が絡んでくるだろう。

 

親しくなって無駄に接点を増やすくらい

なら恨まれて疎遠になった方が百倍以上

マシだ。

 

そう思い紅茶を飲む。

 

彼女のすすり泣く声にウザさを感じ

始めたとき、神殿の最奥であるココに

転移してくる者が居た。

 

転移陣に浮かび上がる紋章はベルゼブブ。

 

「聖女を嬲るのは良い趣味だと思うが流石に

時間をかけ過ぎだな。さっさとソレを祭壇に

設置してもらいたいのだが?」

 

自称真なる魔王様の一人、シャルバ・ベルゼブブが現れてそんなことを言って来た。

 

僕が情事の最中ならどうしてたんだよ。

 

はぁ・・・こんな連中に仲間面される

のも面倒だ、いや、もう良いのか?

 

アーシア・アルジェントも突然現れた

シャルバに驚き、グズって泣いてた目を

こすって必死に取り繕おうとしている。

 

まぁ手遅れだけど。とは言え僕は僕のやる

べきことをやろう。

 

「そう言えばシャルバ殿、アノ祭壇だが

破壊された場合はどうなるのかな?」

 

急にそんなことを聞いていた僕に、

おかしなモノを見るような目を向ける

シャルバ。

 

「そんな目をしないで欲しいな。外には

北欧の主神であるオーディンが居るんだよ?

ソレに対してコレは神滅具で造ったとはいえ、

所詮は人間が作ったモノだ。

破壊される可能性は十分あると思わないか?

いや、破壊なら良い、その効果を無効化

されたり別なモノにされたらどうする?」

 

「・・・何だと?」

 

考えもしなかったのだろう。驚きで

目を見開くシャルバには真なる魔王様

としての威厳が足りないように思える。

 

「例えば効果範囲。フィールド全体では無く、

特定の誰かに変更される可能性は無いか?

そもそも回復とはそう言うモノだろう?

あとは効果もだな。範囲が広くなった分薄く

なっては意味が無い。

神滅具で増幅すると言っても限度があると

思うのだが?下手をすれば我々が一方的に

全滅することになる。

そんな賭けが出来るほどこの神器を作った

霧使いは信用出来るのかな?」

 

そう問いかければ、シャルバは無言で黙ってしまう。

 

人間の作った装置よりも、北欧神話の

主神であるオーディンの方を恐れるのは

ある意味当然の発想だ。

 

今更と言うかも知れないが、今回の計画は

そもそもが杜撰な計画から立ち上がったモノ。

 

不安材料はいくらでもある。

 

そして人間を信用できるか?と言われて

コイツが「出来る」と答えるハズが無い。

 

「・・・貴公の言いたいことはわかった。

当然の疑問でも有る。ならばどうする?」

 

シャルバもココで下手に装置を動かすのは

危険と判断したようだ。

 

だからと言ってココで何もせず計画を

潰すわけにも行かない。

ならどうする?そう問いかけてくるのは

当然のことだ。だからこそ僕も当然の

事を言おう。

 

「オーフィスにオーディンを殺して貰えば

良いでしょう。正直かの御仁は無気力に

過ぎる。今のままでは『飽きた』と言って

別の場所に行くやもしれませんし、他の

勢力と交渉される可能性も有ります」

 

もしソレをされればコイツ等は支柱を

失い滅ぶことになる。

そんな屈辱を受け入れるようなことは

無いだろう。

 

「なるほど。オーディンを殺すことで

この装置に対する干渉を防ぎ、さらに

別の勢力との交渉も出来なくなるか。

うむ・・・見事な策だ」

 

最善ならそうなるだろうね。とにかく

コイツ等は自分が可愛いから、もしも

人間のせいで自分が傷付く可能性が

有ると思えば、その可能性は徹底的に

潰そうとするとは思ってたけど、まさか

こんなに簡単に行くとはねぇ。

 

部下たちが殺られている?そもそも

時間稼ぎ要員だし、コイツ等がそんなの

気にするはずが無い。最終的に自分が

生き延びて、計画が成功すればソレで

良いんだからな。

 

「オーフィスに指示を出そう」そう言って

転移していくシャルバを冷たい目で見送る。

 

後はオーディンが結界を解析するか

破壊してくれるかを待つか、向こう

からの合図を待てば良いだろう。

 

オーフィスがコイツ等に従ってオーディンを殺したら?

 

まぁ、その時は大人しく彼女を祭壇に繋げるさ。

 

ソレもこれもアイツがオーフィスのいる

場所までたどり着けたらの話だ。

 

だからアイツについてはもういいや。

 

「とりあえずアーシアさん。聞いての通り

暫くは大丈夫だ。向こうで少し休むと良い。

あぁ仮眠をとるなら歯を磨いておきなよ?

来客用のが有るし糸楊枝や高周波のヤツも

有るから、しっかりとね」

 

「は、はぁ」

 

何か呆けてるけどアレかな?悪魔だから

虫歯が怖くないとか、神器で治るとか思って

るのかな?

 

歯周病やら何やらならまだしも、虫歯は

日々の浸食だから、神器では治らないと

思うんだけどなぁ。

 

まさかわざと虫歯になるような不衛生な

状態にするわけにもいかないから実験も

難しいよね。

 

もし虫歯が治せるレベルの能力なら、彼女

一人で人間社会を牛耳る事が可能だよね?

 

実験を提唱してみるか?

 

まぁ今はいいや。

 

とりあえず仮眠でも虫歯菌は増殖するから、

予防できることはしっかりと予防するべきだ。

 

ついでに口臭もね。

 

エスプレッソの匂いがする囚われのヒロイン

と言うのも間抜けだし。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・お前自身が出張って来るとはな」

 

「アザゼル。久しい」

 

 




当たり前のように戦うことなく戦争から排除された原作主人公一行。邪魔で迷惑だから引っ込んでろと言う大人の意見ですね。

少し前の描写ではオーディンですら侵入が精一杯
なはずの結界なのに、アザゼル総督は入るのは
何とかなるとか言うんですよ?
せめて同じ巻の中くらいは設定守れと言いたい。


つか悪魔至上主義の旧魔王派の悪魔が、
人間が突貫工事で作った装置を信じて
作戦の根幹にしますかね?

原作だと英雄と紳士のゲームまでの
日数はたったの5日ですよ?

反転は実験段階だし、元聖女の回復が
凄いって言っても、それだって作戦の
根幹にするにはありえないでしょう?

一体どんな精神状態だったのやら・・・


とうとう現れた偽ロリ。
作者は彼女をロリとは認めません!ってお話



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