とある師弟のD×D   作:カツヲ武士

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とうとう諸悪の根源がっ?!

オリ設定!
オリ展開!

作者の中で切り替えができてないので
文章がかなり粗いっ!

修正する可能性大!

後半ちょっとグロ表現有り(今更)

嫌いな人は読み飛ばしっ!


87話

ーーアザゼル視点ーー

 

「・・・死ね」

 

『キィヒヒヒヒヒヒヒヒヒ。僕は君らと

違って死ぬなんて概念は無いからねぇ。

殺せるなら殺して欲しもんさぁ』

 

オーフィスの攻撃に対して嘲笑で返す

神野明影。

 

今やオーフィスは単純な真正面からの

攻撃だけでなく、周囲を回って死角から

攻撃をしたり緩急のようなモノを混ぜたり、

さらに属性のようなモノも混ぜているが、

その一切合切が通用していない。

 

その攻撃が当たった瞬間に消えるのだ。

 

吸収しているようでも無い。

 

さらに余波で俺達が死なないように

何かしらの手を加えているようだ。

 

端から見たらオーフィスによる蹂躙にしか

見えないだろうが、実際は逆。

 

神野は今まで一度も攻撃をしていないが、

あの表情を見れば出来ないのではなく

あえてしていないのだろう。

 

そして攻撃を加えているオーフィスの

顔は怒りと憎しみに染まっているように見える。

 

単純でこれまで挑発されることもなかったオーフィスは

精神的に、神野が言うように感情が芽生えた

ばかりの小娘なのだろう。

 

幼稚園児が気に入らないモノを全力で

排除しようとするのと一緒だ。

 

それ故にその思いは一途だし、純粋でもある。

 

親父によって生み出された悪魔ではなく、

真の意味の原初の悪魔で有るヤツからして

見たら、その感情はさぞかし面白いモノだろう。

 

だが煽る以外に何もして居ないと言うことは、

思った以上に余裕が無いのか、ソレとも

純粋な挑発なのか。

 

しかしヤツが「殺せないが壊せる」と言うのがわからん。

 

と言うか奴は何がしたいんだ?クルゼレイは既に死んでいるように思えるが・・・

 

『さて、そろそろ準備は良いかなぁ?

これからアザゼル君に良いものを

見せてあげようじゃないか』

 

俺が疑問に思ったことを理解したのか、

コッチをみて笑いかける神野。

 

その面を見るだけで殺したくなるッ!

 

『簡単なことなんだけどさぁ。今の君達

からしたら、テロ組織の首領がオーフィス

なんて最悪だろう?

だからその脅威を消してあげようじゃないか』

 

「は?」

 

コイツ、何を言ってやがる?

 

『不思議そうな顔だねぇ。ついでに理を

纏うという言葉の意味を教えてあげるから、

精々研究すると良いよ。まぁ映像や音声を

録らせてあげるほど甘やかす気は無いけどさぁ』

 

コイツッ!

 

クルゼレイやサーゼクスはオマケで、本命は

俺やオーディンの研究が進んで無いと見て

手を出しに来たってのか?!

 

『そうそう、その顔だよぉ!君が詠唱の研究

を進めて充実感を得るのは良いんだけどさぁ。

どうも肝心の研究が進んで無いじゃないか?

それじゃあツマラナイダロウ?』

 

どこまでも舐め腐りやがって!

 

『ついでにソコに居る魔王君にも痛みを

与えないとねぇ。

なんたってアザゼル君は堕天使に1人

しか居ない総督だけど、彼は悪魔に4人

居る魔王の1人だ。

・・・1人くらい減っても良いよねぇ』

 

ニタリと嗤いサーゼクスを見る神野と、視線を

受けてビクッと体を震わせるサーゼクス。

 

その表情は魔王と言う強者ではなく、狩人に

獲物と認定された弱者のようだ。

 

無理もない。前に聞いた話ならサーゼクスは

本気を出せば6等の実力者。

他神話における神に匹敵するんだ。

 

当然自分の力に自信が有ったろうし、あの

消滅の力はある意味でサーゼクスの全てだ。

 

ソレをいとも簡単に無効化する神野は自分の

全てを無意味にする存在であり。

まさしく自分を狩る存在と言っても良い。

 

ソレに目を付けられたと思えば、この態度もわかる。

 

出力を上げればどうにかなると言う存在

では無いと言うことは、今のオーフィスを

見れば痛いほどわかるからな。

 

『コレから使う術式は僕が親友と呼んだ

男が開発した術式でねぇ。

残念ながらココとは次元が違うみたいで

ココには居ないんだけど、だからこそ

彼が生きていたと言う証として使って

みようと思うんだよぉッ!』

 

両手を上げて声高らかに語る神野の

表情は、楽しくてたまらないと言う

喜悦の表情。それより・・・コイツは

今なんと言った?別の次元の親友だと?

 

グレートレッドが次元の壁を守って居ると

言う噂は聞いたことが有るが、コイツは

ソレすら超える存在だと言うのか?!

 

『さぁ受けろオーフィス。そしてサーゼクス君もねぇ。君たちが持つモノを穢してあげようじゃないか!』

 

言葉と共に溢れる負の感情に、絶えず攻撃を

続けていたオーフィスまでも一瞬動きを止める。

 

干キ萎ミ病ミ枯セ(かわきしぼみやみこやせ)

 

禍々しく醜悪な声が場を支配する。

 

「クッ!」

 

その詠唱を止めようとサーゼクスが攻撃を加えるが、神野は一切意に介さず詠唱が続く。

 

盈チ乾ルガ如(みちひるがごと)

 

「ソレ、止めろ」

 

一度は止まったオーフィスまでもが、その詠唱を止めようと攻撃を加えるが、神野は嗤うだけだ。

 

淡々と唱えられる詠唱に背筋が凍る。

意味は分からねぇが、明らかにヤバイ!

 

沈ミ臥セぇ(しずみこやせぇ)!!』

 

神野の言葉と共に空が赤黒く染まる。

コレが・・・理だとでも言うのか?!

 

「う、うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「死ね死ね死ね」

 

コレ以上はさせんと死力を振り絞る2人。

良く見ればサーゼクスは全身が滅びの魔力に

なっているかのような状況だ。

 

『ーー急段、顕象ーー』

 

だが届かない。2人の必死の攻撃を見て神野は愉快そうに笑みを深めただけ。

 

そして理が顕現する。

 

生死之縛(しょうししばく・)玻璃爛宮逆サ磔(はりらんきゅうさかさはりつけ)

 

神野の背後に現れたのは大量の逆十字架と

ソレに磔られたミイラ。

 

そのミイラの表情はどれも苦悶の表情をしていた。

 

ソレだけで、このミイラは生きたまま磔に

架せられた連中であり、この中に楽に

死んだモノは一人も居ないと言うことがわかる。

 

『どぉだぃアザゼルくぅん?!聖書陣営の

連中に見せるには随分と洒落が聞いてる

理だと思わないかいぃ!』

 

「・・・くそったれがッ」

 

逆さ磔。確かに聖書の陣営に対する皮肉としては効きすぎている。

 

だがコレが何だと言うのだ?

 

確かに皮肉は感じるし、不気味なのもわかる。だがこの程度で何かを感じるほどガキじゃねぇぞ?

 

いや、まて。

 

サーゼクスやオーフィスの攻撃が停まってる?

2人は何処に消えた?

 

そう思って周囲を見回せば・・・

 

「何だとッ?!」

 

先ほどまでヤツの周囲を高速移動していた

オーフィスや、全力で攻撃を行っていたはずの

サーゼクスが逆さ磔に架せられていた!

 

「む。何だ?」

 

無表情で両腕両足を十字架に磔られた

オーフィスは動こうとするが、一切の

動きが封じられているようで、軽く

身じろぎするだけ。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

対してサーゼクスは痛みに声を上げている。

 

『オーフィスはアレだねぇ。痛みも恐怖も

知らないから今の状況が理解できてないねぇ。

あ、アレだよ?逆さになってるのにスカート

が捲れないのは一緒に固定してるからさぁ!』

 

どーでも良いッ!

 

この状況で心底どーでも良い事を朗らかに

宣う神野に対し殺意が膨れ上がる。

だがソレこそが神野の狙いだったんだ。

 

『この術式はねぇ。相互理解の術式なんだよぉ』

 

得意げに語る神野。

しかし相互理解だと?どういう意味だ?

 

『ふふふ。つまり僕に対する負の感情を抱く

相手に対して、僕を理解してもらうために

僕の一部を進呈する術式なのさぁ~』

 

「なんだと?!」

 

負の感情に対して一部を進呈するだと?

 

神野に対して負の感情を抱かないモノなど存在しないだろう。

 

コイツはそういう存在だ。

 

そしてソレに対して神野の一部を進呈するとなれば・・・

 

以前ヴァーリがコイツの一部を取り込んだ時の状況が思い出される。

 

つまり今のサーゼクスやオーフィスは!?

 

『気付いたかぃ?今の2人は体内に送り込まれた

呪詛によって穢されている真っ最中さぁ。

オーフィスはソレを何かわからないままに

受け入れ、変質しその存在を歪めて壊れる。

サーゼクス君は・・・まぁ壊れるだろうねぇ』

 

高らかに嗤い声を上げる神野。ソレを賛美

するかのようにサーゼクスは声を上げ、他の

ミイラたちも呻くような声を上げている。

 

まるでソレは亡者の合唱のようであり、神野は「ココが我が楽園」とでも言うような満足げな表情をしている。

 

『本来は死病に侵されて満足に歩くことも

出来なくなった術者が創造したものでね?

彼に対する負の感情に対して、彼が相手の

健常さや精神的な余裕に輝きを見て、ソレを

羨ましいと感じた際に発生する等価交換の

術式だ。「俺の苦しみを教えてやろう。

だからお前の幸せを教えろ」と言った感じかな?』

 

話が進むに連れて絶望感を抱く。

 

つまり神野と戦うには、こいつに悪意を持たず

に戦うことが出来る者で無いと勝ち目が無いって

言う事になるじゃねぇか!

 

あのオーフィスでさえ、世俗に塗れたが

故に神野に怒りと不快感を抱いてしまった。

 

他の連中の場合、神野を知らなければ本能的な

嫌悪感が。知っていれば恐怖や忌避感が有るだろう。

 

つまりは全ての存在があの術式の餌食となるッ!

 

本来なら大したことはないモノだが、

使う相手が呪詛の塊とも言える神野に

なれば、その脅威度はオーフィスを壊す

までに跳ね上がるってわけかよ!

 

俺がアレを喰らってないのは、俺が足掻く姿が

見たいから。ただそれだけだろう。

 

『つまり理とは、術者が思い描く世界の事だ。

ソレを創造し纏うことで神をも殺せる一撃

が生まれるというわけだね。

コカビィが纏った理は一撃必殺。『必殺』で

あるが故に、僕の分体は滅ぼされたのさぁ』

 

・・・なるほど。確かにソレならわかる。

オーディンの爺さんも理という言葉には

反応してたから、言葉の意味は理解して

いたんだろうな。

 

ただソレを纏うために必要なプロセスがわからねぇ。

 

この術式の理は相互理解と言っていた。

 

逆さ磔は、ペテロがローマに処刑される際

神の子と同じ死に方は恐れ多いと自らの

処刑の際に課すよう依頼したとされているモノ。

 

ソレが何故相互理解になる?

 

それともペテロとは関係がない、誰かの逸話を神話再現でもしたってのか?

 

『さ、ココまで見せたら十分だろぉ?

これからオーフィスとサーゼクス君には

地獄を見てもらうから、君はさっさと

帰って研究でもしてもらおうかなぁ』

 

そう言って俺の周りに穴のようなモノを

開ける神野。

 

「ま、まて!サーゼクスをどうする気だ?!」

 

このままだとコイツが作った結界から

俺だけが解放されると言う確信が有った為、

そう問いかける。

 

『さっきも言っただろう?今の悪魔君達には

危機感が足りないよねぇ?こんなゲーム

なんかしてる暇があったら、僕に対する

対策を練るなりするべきだと思わないかい?』

 

・・・確かにソレは有る。

 

神野のことはさておいたとしても、今の

悪魔陣営は内乱中だ。

来賓を招いてのゲームなんかしてる場合

じゃねぇだろうよ。

 

そもそも今回の罠だって、以前に比べたら

マシではあるが、本来は旧魔王派に対して

罠を仕掛ける必要なんかねぇんだ。

 

辺境に攻め込んで纏めて殺せば終わりだからな。

 

ソレをせずに、こうして攻撃を招いてからの迎撃なんてのは温いの一言。

 

どうせ戦闘に参加しなかった連中への恩赦

でも考えているんだろうが、そんな中途半端な

姿勢だから何時まで経っても悪魔陣営の内乱は

終わらねぇし、神野に対する研究や備えも

満足に出来ねぇままだ。

 

そしてその温い行動の元凶はサーゼクスと言ってもいい。

 

大王派が消えた今、サーゼクスまでも壊れれば

他の魔王も危機感を抱いて悠長なことは

しなくなるし、その分神野に対しての

比率が上がるだろう。

 

その結果が更なる絶望になるってか?

 

ソレを考えれば、サーゼクスの温さは神野に

対する嫌がらせにはなってたってわけだ。

 

まぁ所詮は嫌がらせであって、勢力としては

一歩も前に進んでねぇがな。

 

ソレならいっそのことココで神野に壊して

貰った方が、俺達は同じ敵に対して団結

出来るかもしれねぇ・・・

 

『お仲間を見捨てる覚悟は出来たかい?』

 

俺の内心を読みきったかのようなタイミングで声をかけてくる神野。

 

その顔はニヤニヤと言う音が聞えそうなのを

隠そうともしていない。

 

俺がこいつらの仲間で、仲間を見捨てる

葛藤に苦しむとでも思ってんのか?

 

それなら見込み違いだ。そもそも俺は来賓。

 

俺の力が通用しねぇ上にオーフィスを

捕えるほどの敵から逃げたところで、文句を

言われる筋合いはねぇし、今回勝手にココに

来てクルゼレイを嬲った挙句神野に捕まった

サーゼクスが間抜けってだけだろ?

 

このせいで堕天使と悪魔の間にしこりが

出来る可能性も有るが、オーディンの

爺さんと繋ぎが出来た以上は別に悪魔と

仲良くする必要はねぇ。

 

まぁオセ家による攻撃の可能性が

有るが、アイツだって神野と戦う為の

準備をしてるんだ。

 

ソレを考えたら俺たちは悪魔と距離を

置いたほうがいい結果になるかもしれねぇ。

 

『英雄』の面倒も見なくて良くなるし。

いや、赤龍帝の可能性を考えれば、そう

簡単に切り捨てるのも問題だが・・・

 

『なんか考え込んでるねぇ。まぁ僕は僕で遊ぶから、君は君で頑張りなよぉ』

 

そう言うと神野は俺を穴に叩き込んだ。

 

全身をナニカに削られるような痛みに

晒される中、俺が最後に見たのは、

逆さ磔によって呪詛を叩き込まれ我を

失ったように暴れるサーゼクスと、

磔られたまま顔を顰めるオーフィスの姿だった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーーディオドラ視点ーー

 

 

「YOSHITUGUぅぅ!」

 

「今回は前回みたいな無様は晒さねぇぜぃ!」

 

白龍皇はもうソレしか言ってないし。言語中枢

大丈夫かな?

 

更に孫悟空の子孫まで来てるし。

 

「あぁ、前回より無様を晒すんだろ?」

 

白龍皇の攻撃を受け流しつつ、孫悟空の

子孫へ攻撃を加えるゼファードル。

 

あっちは2対1でも余裕みたいだ。

 

今の2人は鎧武者よりは弱いみたいだけど、

白龍皇には覇龍があるからなぁ。

 

「カタナですか。なるほど面白そうだ」

 

向こうではシャルバに止めを刺そうとした

鎧武者の前に、聖剣を持った剣士が立ちはだかっている。

 

「面白いか・・・ガキが」

 

その剣士を見て呟く鎧武者の声には

苛立ちがあるように思える。

 

アレは自分を馬鹿にされたと判断したのか、

それとも他に理由があるのか。

 

とりあえずシャルバの援軍?はこの3人のようだ。

 

もう十分だよね?

 

「僕としては、これ以上ココに残る意味は

無いような気がするんですよね。

さっさと避難したいとこなんですけど、

そこのところはどうなんです?」

 

ここはアジュカ様に連絡を取って指示を仰ぐとしよう。

 

そう思った僕が馬鹿だった。

 

『さっさと退避させたいところだが、この

結界に使われてる術式が厄介でな。

今後前に出るであろうゼファードルや

その眷属の事を考えれば、簡単には転送

させることが出来んのだ』

 

「厄介・・・ですか?」

 

僕がそう言うと、オセ様が解析したと言う結果が表示される。

 

うげっ向こうに解析されるのか。でも・・・

 

「確かに『英雄殿』やゼファードルには痛い

かもしれませんけど、僕には関係無いんじゃ

ないですかね?」

 

確かに『英雄殿』の眷属の神滅具の解析とか

されたら問題だし、ゼファードルのアレだって

秘密兵器みたいな感じだけど、僕は別に前線に

出る気は無いし、別に解析されても良いんじゃないかな?

 

ある意味彼らを見捨てると言っているが、

そもそも文官である自分がこうして前線に

出てるだけでも問題だと思っているので、

僕的にはココで退却するのは援護だと

すら思っているんだけど。

 

下手にナニカすれば彼らの足手纏いに

なるし、なにより嫌な予感が止まらない!

 

『まぁそうなんだが、スマンがもう少し

時間を稼いでくれ・・・もしも『英雄』が

地下室を出たら連絡するから。そのときは

ヨロシク頼む』

 

「ちょっ?!」

 

一方的に切られた通信に驚愕し、再度

連絡を付けようとしても一切通じない。

 

向こうも非常事態なのかもしれないけど、

こっちの救助だってありますよね?!

 

オーディンはどうした?まさかさっさと逃げた?!

 

いや、彼は来賓だからさっさと逃げるのが正しいんですけど!

 

だからって置いてけぼりは酷いッ!

 

「ふっ!」

 

「むぅん!」

 

向こうではスーツの剣士と鎧武者が斬り合っている。

 

「最強の聖剣と謳われたコールブランドを正面から抑える悪魔が居るとはッ!」

 

そう言いながら、スーツ姿の剣士が振り

下ろしからの腹部を狙った突きを放つ。

 

一番回避しにくい攻撃を、悪魔の天敵である

聖剣を使って行うことで防御も封じる算段だ。

 

普通ならソレを回避する為に体勢を崩すか、

防御することでダメージを負うことになるだろう。

 

だけど何かしらの成果が上がると確信

していた剣士は、鎧武者の思いもよらない

回避方法に驚き、固まってしまう。

 

「なっ!」

 

鎧武者は背中から生えた悪魔の翼を使い、

滑るかのような動きで間合いを外す。

 

「天賦の才が有るようだが、所詮は武器に

頼る小僧よな。ソレでは真の強者には届かんぞ」

 

そりゃそうだ。僕たち悪魔をはじめとした

連中は空を飛ぶのが普通だし。

 

鎧武者だからイメージが沸かないのかも

しれないけど、そんな思い込みに付き合う

道理はないよねぇ。

 

必殺の攻撃をいとも簡単に躱された剣士は

眼前に迫る鎧武者の斬撃を聖剣を防御に

回すことで防ごうとするが・・・

 

「甘い」

 

ドンッ。という音と共に剣士の左足の

膝から先が吹き飛んだ。

 

それは上段をフェイントとした斬撃ではなく・・・

 

「グッ!銃だと?!貴様には剣士の誇りがないのかッ?!」

 

剣と刀との違いは有れど、同じ剣士と思っていたのだろう。

 

不意打ちで銃撃を受けた剣士の表情は怒りに染まっている。

 

Pfeifer Zeliska(パイファー ツェリスカ)。悪魔に正々堂々の戦を

挑む時点で貴様は阿呆よ。

戦とは勝たねばならんのだ。その為の工夫を

忘れ聖剣に頼る小僧など所詮はこの程度。

そもそも悪魔相手に天敵たる聖剣を使って

おきながら、尋常な剣の勝負だとでも言う

つもりか?更に動きを阻害するスーツなど

着て我に挑むと言うのがすでに増長ッ!

そのようなガキを相手に、しかもテロリスト

相手に何故我が誇りをかけねばならんのだ?」

 

当たり前の事を当たり前に行った。

敵が自分で視界を塞いで隙を作った以上は

その隙を突くのが勝負というモノ。

 

そもそも本来なら一騎打ちすら不要だ。

なにせ自分らが2対1でゼファードルと

戦ってるんだから。

 

悔しさに歯噛みする剣士に対して、鎧武者は

これ以上話すことはないと言う態度を取り

 

「死ね」

 

「ぐわっ!」

 

その戦闘の傍で放心していたシャルバの首を刎ねた。

 

「なっ?!」

 

自分が斬られると思っていたのだろう、

驚愕と自分を無視された屈辱を綯交ぜに

した視線を鎧武者に向ける。

 

「そもそも我が主君から受けた命令は

シャルバ・ベルゼブブの殺害。ならば

逃がす前に殺すのは当たり前だろうが」

 

そう言いながら、血振りを行い刀を収める鎧武者。

 

つまり彼は初めから騎士を敵と見ていなかった。

 

剣士はただの障害物。ソレが無くなったら

目標を殺害するのは当然と言える。

 

「ディオドラ殿、コレを捕縛するか

殺すかは貴殿に任せても良いな?」

 

「あ、はい。なら・・・とりあえず

腕を切断してもらえませんか?」

 

確かに現場責任者は僕だけどさ、せめて

そいつの腕を潰してもらわないと聖剣で

殺されるよね?!

 

「御意」

 

切断したら生えてこないとは思うけど

どうなんだろ?

 

「くっ!舐めるなぁぁぁ!!」

 

黙っていれば腕が切断されることになる

剣士が、必死の形相で立ち上がろうとする。

 

だが人間の構造上、肉も骨も粉々になった

足は支えにすらならないし、片足では

バランスが取れないのは当たり前だ。

 

「グッ!クソッ!クソォォォ!」

 

脚を潰された左方向に周り込まれ、ドンッ

と言う音とともに発射される銃弾を防ぐ。

 

それ自体は凄いことだと思うけど、最早無意味だ。

 

満足な踏み込みが出来ない以上、銃弾を

弾くことが出来ても、その衝撃は逃せない。

 

「疾ッ!」

 

「あ、あぁぁぁぁぁ!!」

 

体勢が崩れ、跳ね上げられた右腕が切断される。

 

今まで悪魔と戦えるまでに鍛えてきた自身の

右腕が、いとも簡単に切断された事に呆然とする剣士。

 

そして剣すら持たずに棒立ちとなったところを

 

「噴ッ!」

 

「ギャァァァァ!!」

 

左腕まで失って、バランスも取れずに倒れこむ。

 

そして自らの眼前にある腕を見て目を

見開き、矜持も何もなくして涙を流しだした。

 

ククク。腹の底から湧き上がる衝動!コレが愉悦ッ!!

 

だがココで浸るわけにも行かないよな。

 

「アーサー?!」

 

孫悟空の子孫がこちらの異常に気付き、

何かの術を使おうとする。

 

何をするつもりかは知らないけど、させるわけないだろうに。

 

「アレをお願いします」

 

「承知」

 

鎧武者が孫悟空の子孫の迎撃に向かう。

 

「クソッ!こいつも強えッ!」

 

妙な真似はさせないと接近戦に

持ち込まれた孫悟空の子孫は、

鎧武者に動きを抑えられた。

 

では僕は剣士の傷口を焼いて止血してやろうじゃないか。

 

ソレからフェニックスの涙で回復させてやるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!」

 

アーシア・アルジェントや『英雄』が

来る前に、最低でもコレはしておかないとね。

 

僕は勘違いで全回復なんかさせないぞ。

 

フフフ。偉そうにスーツなんか着て戦場に来た結果がコレだ。

 

両腕と片足がなくなり、ソレが2度と

戻らないと理解した時の剣士の顔を

想像しただけで麻婆2杯は行けると思うぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

口元を歪めながら剣士の止血を行うディオドラの姿は、誰がどう見ても悪魔そのものだった。




諸悪の根源サーゼクス。逆サ磔に囚われ拷問中。

中の人的にも少女の絶対領域は死守しないと簪に怒られるからね!

神野サンの設定上、コレ出来ますよね?
親友と被るからやらないだけでしょうし。

人間最強(笑)の剣士がっ?!
このままだと白龍皇チームがヤヴァイ!
英雄はまだ来ないのか?!ってお話。

ディオドラは神野サンを知りませんので、
解析云々に危機感を持ってません。

ちなみにYOSHITUGUも神野さんは敵だと思ってます。

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