奮い立てテキサス・ブロンコ   作:遊人

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悪意到来・・・!! の巻

戦闘訓練の翌日

 

「oh!?スゴい人デス!?」

 

「こ、これは一体・・・?」

 

登校すると校舎への入口の前は人で溢れかえっていた

 

どうやらオールマイトについての取材のようだ

 

少しでも実になる情報を聞き出そうとジャーナリスト魂を燃やす記者達を押し退け教室に向かった二人

 

「おはようテリー君、朝から凄かったね。」

 

「おお、イズク。」

 

ようやく教室にたどり着きクラスメイトと他愛のない会話をする

 

そして定刻通りに担任の相澤先生が扉を開け朝のHRが始まる

 

「昨日はご苦労だったな、演習の様子は映像で見してもらった。」

 

朝のHRにて相澤からの戦闘訓練の寸評が一通り終わった後に・・・

 

 

「急で悪いが、これから君達には学級委員長を決めてもらう。」

 

突然のイベントにクラスのボルテージはMAXなる

 

銘々好き勝手に手を挙げ主張するなか同じく自らも高々と手を挙げている飯田の提案により投票により決まることになった。

 

 

「ぼ、僕が委員長!?」

 

「なんでクソデクに負けてんだぁ!」

 

「一票差、無念ですわ・・・。」

 

投票の結果委員長は緑谷、副委員長は八百万となった。

 

その日の昼休み

 

「僕が委員長なんて務まるのかな・・・。」

 

せっかくのランチタイムに気もそぞろに自らが委員長に任命された事に疑問を抱く緑谷

 

「・・・・・・。」

 

少し離れた席でその様子を眺めていたテリー

 

「イズクくんが気になりマスカ?」モグモグ

 

一緒に食事をしているポニーがテリーに質問する

 

「一応な、イズクに投票した以上俺にも一定の責任が伴う。イズクなら乗り越えてくれると信じているがいざとなったら相談位のらないとな。

 

・・・というよりポニー、また牛丼食べてるのかよ。

 

あと、こちらのレディたちは?」

 

「あ、お気遣いなく~。」

 

「二人のうらめしい関係を見に来たただのクラスメイトですので。」

 

「ん」

 

「いや~やっぱりハンバーガー食べてる姿が絵になるノコ!!」

 

 

机を挟んで向かい合い座るテリーとポニーの両隣にポニーのクラスメイトと言う女子四人に囲まれてしまった

 

「あっ、自己紹介しとくよ。

 

私が取陰 切奈。」

 

「柳レイ子です。」

 

「・・・小大 唯。」

 

「小森 希乃子でーす。よろしくノコ!」

 

「あ、ああ、よろしく・・・。」

 

「みなさんイイ人たちデス。クラスでテリーの事を話したら会ってみたいと言ったので一緒にランチすることになったのデス。」

 

こうしてB組女子との交流をしていると

 

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!

 

 

けたたましい警報音が校舎中に響き渡る

 

「What!?」

 

突然の警報音と鳴りやまぬ異常事態を知らせるアナウンスに食堂は一気にパニックに陥る

 

我先にと出入口に人が押し寄せる

 

その波に乗り損ねたテリー達は人混みを後ろから眺めて困惑していた

 

「な、なんか大変な事になっちゃったノコ!!」

 

「ん!」

 

「テリー、私たちはどうしまショウ?」

 

「こんな状況で下手に動くのは危ない、ここはひとまず様子見で・・・ッ!?」バッ

 

不意にテリーが窓に顔を向ける

 

すると

 

「大丈ー夫!」

 

「ワオ!アメージング、スゴいデス飯田クン!」

 

飯田がマスコミが入って来たことによるもので焦ることはないと伝えた事で騒ぎは沈静化していったが・・・。

 

「oh、それはよかったデスネ、テリー。

 

・・・テリー?」

 

「・・・・・。」(一瞬、一瞬だが確かに感じたあの異様な悪寒はなんだ!?あの映像となにか関係あるのか!?)

 

回りが安堵の表情を浮かべていく中、一人険しい顔つきのままのテリー

 

その後飯田は食堂での功績を評価され緑谷が自らが委員長の座を譲りたいと申し出があり飯田が受理したため委員長が交代となった

 

帰り道で緑谷からテリーに謝罪があったがそれが緑谷の決めたことなら、と深く追及しなかった

 

テリーの心中を占めているのは見えない悪意達への不安に対して気のせいであってくれと願う祈りだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日

 

「突然だが今日のヒーロー基礎学は俺とオールマイト、それに既に現場にいるヒーローの三人で対応する。

 

今回の訓練場所は校舎から離れている為バスで移動だ。

 

内容はレスキュー、つまり救助訓練だな。

 

質問は他にないな、なら速やかに移動だ。」

 

 

こうして手早く準備を済ませバスで訓練場所まで移動する一同

 

「・・・・・・。」

 

一人言い様のない不安を抱え物思いに耽るテリーに

 

「ねぇねぇ、テリーくん。」

 

明るく声をかけてきたのは隣に座っている葉隠だった

 

「テリーくんのコスチュームって結構露出多いよね。」

 

「い、いや君がそれを言ってはダメな気が・・・。」

 

「でも良いよな。見えてるのがこの体ならさ。

 

更にこの顔とこのモデル顔負けのスタイル。

 

そんでもって紳士的で英語はペラペラ

 

ちくしょー!一体幾つモテ属性持ちゃ気が済むんだ!

 

一つ位俺によこせ!」

 

「おいらにも!」

 

「あーあ、醜いったらありゃしない。」

 

上鳴と峰田の願望を一蹴して嘲笑する耳郎

 

「おい、無駄話もそろそろ終了だ。」

 

バスが停車し出迎えてくれたプロヒーロー・13号よりありがたいお話を聞き終え授業を開始しようとしたまさにその時・・・

 

 

ズズズ・・・

 

「先日頂いた教師側のプログラムですとオールマイトも参加しているはずなんですが、」

 

中央の噴水に黒いもやが現れる

 

「なんだ?また入試の時みたいに既に始まってるパターン?」

 

「動くな!」

 

テリーの胸に形なく漂っていた不安が

 

「どこだよ?

 

せっかくこんだけ連れてきたのにさ。

 

いないのかよ・・・。」

 

「あれは・・・・・・(ヴィラン)だ!!」

 

遂に形を成して牙を向いてきた

 

 

「子供を殺せば来るかな?」

 

 

 

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