雄英高校の実習施設
U(嘘の)
S(災害や)
J(事故ルーム)
救助訓練を行おうと訪れたA組の前に現れたのはなんと大量のヴィラン
しかも目的は
「始めまして、我々は
僭越ながら今回雄英高校に潜入させて頂いた目的はただ一つ・・・平和の象徴・オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして」
黒いもやの敵が呼吸をするかのように自然になんの躊躇いや憂いもなくとんでもない事を口に出す
生徒がパニックにならないよう注意を呼び掛け自らも臨戦態勢を取り噴水に現れた集団に突撃する相澤
しかしイレイザーヘッドと13号、二人のプロヒーローの奮闘も虚しく生徒の一部がもやに飲み込まれていく
「ハアッ!」
テリーは咄嗟にハットとベストを脱ぎ捨てた
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黒いもやに飲み込まれたテリーだが次に視界がはっきりしたとき目の前に広がったのは炎の海だった
「ぐあっ!?クソッ靴紐が示していたのはこの事だったのか!
ここは・・・?
誰か他にいないのか?」
「うわっ!?なんだここ!?」
テリーの後ろから声が聞こえる
「おい、大丈夫か尾白?」
「おお、テリーか。なんとか大丈夫だよ。
俺たち二人だけか?
他に誰か・・・?」「待て。」
二人は互いの無事を確認したあと周囲を見渡すが
「どうやらお客様のようだぜ!」
「ッ!?」
辺りからぞろぞろと柄の悪い輩が現れる
「ケケケ、二人か。」
「なんだよ、JKいねぇの?」
「気を付けろよ、一応優秀な雄英高校の生徒だぜ。」
周囲の輩達は二人を敵意むき出しで値踏みするように見てくる
「どうする?」
背中合わせに構えている尾白が後ろのテリーに問いかける
「フッ、決まってる。
ここは俺たちの学舎だ。青春をやり直しにきたなら夢の中で続きを見せてやるよ。」グッ
拳に力を込め力強く答えを返すテリー
「ハハハ・・・、頼もしいね。」
半ば呆れながらそれでも尾白もテリーの言葉に同調する
「でも、そういうの俺も嫌いじゃないよ!
こっちは任せてくれ、君程じゃないけど俺も少しばかり格闘には自信があるからね。」
「ああ、頼むぜ。」
「ヒヒヒ、いつまで喋ってやがる。」
しびれを切らしたヴィランの一人が攻撃をしようと力をためる
「食らえ、俺のこせガバッ!?」バギッ
が放つ前に一気に距離を詰めたテリーの左ストレートに殴り飛ばされてしまった
「こんな所で足踏みしてる時間なんて無いんだ。悪いが速攻で倒してやるよ、安心しな痛いのは一瞬だからな!」
「このガキッ・・・!」
「なめんなぁ!」
テリーの挑発に一斉に怒りながら襲いかかってかるヴィラン達
「いくぜ!尾白!」
「よし!」
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「どうすんだよッ!?どうすんだよぉ!?」
「落ち着いて峰田ちゃん。泣いたって状況は変わらないわ。」
峰田、蛙吹、緑谷の三人は水難ゾーンの真ん中にある船の上で敵に囲まれていた
「これで落ち着けって!?
回り敵に囲まれて殺されそうな状況で!?」
泣き叫ぶ峰田を蛙吹と共になだめる緑谷
(でも確かに状況は良くない、先生が助けに来てくれるのを待つのはリスクが高い、なんとかしてこの状況を抜け出さないと・・・!)
必死に起死回生の策を考える緑谷の脳裏にある言葉が浮かびあがる
「すべての道が塞がれたように見えたとしても道はどこかにあるもの・・・。」
「み、緑谷?」
「それってテリーちゃんの・・・。」
記憶に新しい恩人の言葉
「・・・うん。行ける!
これなら助かる、ここから脱出できるよ!!」
「ほ、ホントかよ!?緑谷ぁ!」
緑谷の言葉にすがるように叫ぶ峰田
「うん、だけど僕一人の力じゃ無理なんだ。
二人にも協力してもらえるかな?」
「ええ、まかせて。私にできることならいくらでも協力するわ!」
「お、おいらだってやるときはやる男だ!やってやるよ!!」
こうして二人に作戦を伝える緑谷
そして・・・
「行くよ、二人とも!」
「ええ。」
「お、おうっ!!」
二人の声を聞き緑谷は叫びながら甲板を飛び降りた
次の瞬間
水難ゾーンに大きな水柱が上がった
緑谷・蛙吹・峰田 水難ゾーン突破
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その頃、火災ゾーンでは
「ぐへぇ・・・。」
「く・・・そ・・・ッ!?」
一人また一人とヴィラン達は意識を刈り取られていく
「ふぅ、これで全員か。」
パンパンと手をはらうテリー
「サンキューな尾白、援護してくれて助かったぜ。」
「ど、どういたしまして・・・。」(8割君が殴り倒したんだけどね・・・。)
尾白は呆れてひきつった笑顔を浮かべていた
「さてと・・・。」
テリーはおもむろに倒れてるチンピラの一人に近寄ると
「ウググ・・・な、なんて強さだ・・・。」
「Hey、おっさん。」グイ
強引に体を起こし詰め寄った
「グエェ・・・。」
「あんた達の大将はオールマイトを倒すなんて大層な事を言っていたが根拠はなんだ?
あんたらだって馬鹿じゃない、勝ちを確信するヤマじゃ無い限りいきなり荒唐無稽な誘いが来たとしても乗るなんて事はしないだろう?」
テリーが襟首を掴み冷静に問いかける
「グッ・・・へっ、誰が言うかってグホォ!?」ズムッ
せめてもの抵抗にと質問に口を閉ざそうとするも無防備な鳩尾にテリーの拳が突き刺さる
「おっさん、俺はあまり気が長く無いんだ。
早く言ってくれると俺としても非常に助かるんだが・・・。」ググッ
穏やかな口調と共にテリーが再び拳を握る
「ヒィッ!
わかった言う!言うから勘弁してくれ!!」
すっかり萎縮してしまったヴィランは敵連合について話始めた
「黒い怪物?」
「ああ、それがオールマイトに匹敵する強さだって話だ。俺が知ってる話はこれくらいだ。」
「そうかい、サンキューな。」トンッ
一通りの話を聞き出したあと首に手刀を落とし気絶させるテリー
「尾白、お前はこのまま他のエリアを回って他の奴を助けて回ってくれ。」
「て、テリーはどうすんだよ?」
テリーの視線は中央の噴水を向いていた
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「個性の抹消ね、しかし抹消したところで素の身体能力が下がるわけでは無い。
こいつの前では無個性も同然だな。」
「グウゥゥ・・・。」
「ケロォ・・・。」
「や、やべぇよ緑谷・・・。
あんな怪物、俺たちじゃ敵わねぇよ!!」
水難ゾーンを突破した緑谷達はその勢いのままに大量のヴィランを相手に奮闘する相澤を少しでも援護出来たらとやって来たのだか・・・
「ギャギャギャギャギャギャ・・・。」
目の前に入ってきたのは底無しの絶望だった・・・。
不気味な黒い巨大ヴィランに完膚なきまでに痛めつけられ抑え込まれる担任
そこで始めて緑谷は己が自惚れていたことを悟る
「死柄木弔・・・。」
不意に黒いもやのヴィランが現れる
「黒霧、13号は始末できたか?」
「申し訳ありません。
無力化には成功しましたが生徒一名に逃げられてプロヒーローを呼びにいかれました。」
その言葉を聞き黒霧と呼ばれるヴィランを死柄木弔と呼ばれる男は口汚く罵り首の後ろを血が出るまでかきむしる
「はぁ、プロヒーロー何人も来たんじゃゲームオーバーだ、帰るか・・・。」
癇癪が収まったのか急に冷めたような口調で撤退を示唆する言葉を呟く死柄木
その言葉に安堵の声を出す峰田に二人も少なからず安堵してしまった瞬間・・・。
「けども、その前に平和の象徴の心の矜持を・・・少しでも削って帰ろう!」
死柄木はこちらに向け手を伸ばし突進してきた
標的とされた蛙吹の顔に死柄木の五指が触れるも・・・
「カッコいいぜ、イレイザー。」
相澤が必死に顔をあげこちらを個性を使いながら睨み蛙吹を守っていた
「ギャギャ!!」ドギャ
「グオッ!」
しかしその抵抗も虚しく上に乗る巨大ヴィランに潰され万事休す
(ヤバいヤバいヤバいヤバい!!)「SMAAAAAAAASH!!」
頼みの相澤が潰され尚もピンチの状況を打破しようと緑谷が個性を発動し殴りかかるも
「・・・脳無。」
先程まで相澤を抑え込んでいたヴィラン・脳無が緑谷の拳を体で受け止めていた
「なぁっ!?」
「オールマイトリスペクトかい小僧?
残念だったな、こいつは対オールマイト用に調整された個体だ。
そんな生半可な攻撃じゃこいつには通用しないよ。
・・・さて、いろいろ邪魔が入ったが、今度こそ!」
再び掌を振り上げる死柄木
「や、やめろおおおおおぉぉぉ・・・!」
己の無力にうちひしがれた心を精一杯振り絞り尚も蛙吹を守ろうと悲痛な叫びをあげる緑谷
仮面の下で笑みを浮かべ後は振り落とすだけの手首を
ガシッ
何者かが掴み制する
「てめえ、俺の大切なフレンド達に、なにしてやがる!!」
その声に緑谷は自然と涙が溢れて来た
そこには彼の命の恩人であり彼が崇拝するオールマイトと同じくらい自分に生きる道標を照らしてくれた、太陽のような男が今、憤怒の表情で立っていた
「汚い手で俺の仲間を汚すんじゃねえ!」
テリーは左手を回転させ
『ブロンコフィストーーーッ!!』バキッ
豪快なストレートパンチを死柄木の顔面に叩きつけた
「ガハッ」
あまりの衝撃に死柄木の顔のマスクが落ちる
「テメェ、よくも"お父さん"を・・・!!」
「へっ、もっとマシな台詞を吐くんだな!三流ヴィラン!!」
正義と悪―激突!
次回、脳無VSテリー勃発・・・?