緑谷・爆豪組の合格後も期末テストはどんどんと進行していく
常闇・蛙水組
「緑谷と爆豪がオールマイト相手に奮戦したんだ。我らもそれに続かなくては戦士として名折れ。越えていくぞ!
「アイヨッ!!」
「ケロケロ、サポートするわ!常闇ちゃん!」
常闇・蛙水組 クリア!!
峰田・瀬呂組
(俺だって!テリーや緑谷みてぇになりてぇんだ!)
「あぁ!いいわ!その青いながらにも芽吹かんと踠く萌芽!でも簡単には通さないわ、私も一人の教師として貴方に困難を課す為に立ち塞がるわ!」ビュン
ミッドナイトの鞭が唸りをあげて峰田に襲いかかるも
『GRAPE RASH!!』ピタッ ピタッピタ
峰田か個性、"もぎもぎ"により鞭とミッドナイトをまとめて地面に貼り付ける
「み、見たかーーーッ!!俺だって、本気を出せばこんくらいできるんだよ!!」
「や、やるわね………ッ!!」
峰田・瀬呂組 クリア!!
緑谷・爆豪のハンデ付きとはいえオールマイト越えという快挙は確実にA組へ良い波として伝播していきその後の組もクリアし無事試験を終えていった
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モニタールーム
リカバリーガールの治療も終えテリーを除く生徒がモニタールームに集まった
「てか、テリーと闘う人ってだいぶおじいちゃんだったけど強いのか?」
「さあ?どうなんだ、緑谷?」
瀬呂と上鳴が緑谷に質問するとその他のクラスメイトの視線も緑谷に向かう
「……ネットの中では、オールマイトの対抗馬としてよく名前が上がるヒーローだよ。
そして、それは間違いない。」
緑谷自身、少しとはいえカメハメが武道相手に対峙したところを目撃し、
その後の自分の闘いでも第三のメンバーとしてその力を遺憾無く発揮してる様を経験している
自然と吐き出す言葉にも重みが宿る
「………うちの親父も言ってた。
もし、この世の戦場がすべてリングなら間違いなく世界最強はプリンス・カメハメだと。」
「何より、僕らが試験している最中も脇目も振らず丹念にウォーミングアップを続けていたテリーくんの姿がその強さを教えてくれている。」
轟、飯田の言葉も続く
「そ、そんなにやべぇのか……ッ!?」
「見た目の年齢に騙されるとは私もまだまだですわね。」
「全員揃ってるか?」
そこへ担任の相澤が現れる
その後ろから
「みんな、まずはここで見てもらいたいものがある。」
ブラドキングに連れられてB組も入室してくる
更に
「Hey、イレイザー!!他の部屋の後片付けも終わったぜ!」
試験官を務めていたヒーロー達も合流
50人を超える人数が一部屋に集まりやや手狭な感じになる中、根津校長が話し始める
「さて、みんなにちょっと窮屈な思いをさせてまでここに集まってもらったのはこれから始まる翔野テリーくんの試験を見学してもらおうと思ったからなのさ。」
そう告げると後ろのモニターにリングが映し出される
「おお!テリー…………と、対戦相手は誰だ?」
「見たところかなりお年を召していらっしゃるようですが………。」
「HAHAHA、彼の名はプリンス・カメハメ!
僕の古くからの友人でね、詳しい説明は後でするけども翔野テリーくんの相手を務めれるのは彼しかいないと思ってオファーした訳さ!
だが、彼の活躍した年代は古く君たちはもちろん教師の中にも彼の実力を眉唾物扱いする者もいる。
そこで君たち皆に見て感じていただきたいのさ!
オールマイトとは違う、彼が
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~特設リング~
「さて、そろそろ始めてもよいか?テリーよ。」
「ええ、大丈夫です。」
「ではもう一度今回のルールを伝えておく。」
・スペシャルシングルマッチ テリーVSカメハメ
30分一本勝負(時間切れは翔野テリーの敗北)
ロープエスケープ有、ただし5回すると敗北
その他決着は戦闘不能かギブアップのみ
「そしてワシの試験は重りは無しだ、お主には悪いが年寄りにはちと重たすぎて敵わん。」
「そろそろ始めてよろしいかね?」
スピーカーからモニタールームのリカバリーガールの声が聞こえてくる
「おう、構わんぞ。」
その言葉を受け根津校長がどこからともなく木槌を取り出し
「では、翔野テリーくんの期末テスト!
スタートなのさッ!!」
カァーンッ!!
開始のゴングが鳴り響く
「…………………。」
「…………………。」
両雄の立ち上がりは静かに時計回りに間合いを計り合うところから始まった
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~モニタールーム~
カァーンッ!!
「始まったぜ!」
「がんばれー、テリー!」
A、B組隔てなく応援の声があがる
「Yeah、遂に始まった雄英高校期末テストスペシャルシングルマッチ!!
実況はこの俺、プレゼントマイク、解説はイレイザーヘッドでお送りするぜ!」
「なんで俺が……。」
いつの間にやら長机とパイプ椅子を用意し勝手に実況解説を始めるプレゼントマイク
「まぁいいじゃねぇか!こんなこと滅多ないし!それに巷で伝説扱いされてる御方の闘いが見れんだから少し位華やかにしないと逆に失礼って奴だぜ!」
「…………単純にお前が騒ぎたいだけ「おおっと!両者ここで動いた!」、聞けよ。」
バッ
「テヤァッ!!」
「フンッ!!」
膠着を破り双方間合いを詰めてのロックアップ
だが
「ヌオオオオッ!」ヌバッ
「おおっと、翔野テリーロックアップを一瞬で切りバックを取った!」
「熟練者である貴方を出し抜くには正攻法に攻めるては足りない!奇策を持って畳み掛けるのみ!デェイヤァッ!」グワッ
ゴガァァン
「テリー、いきなりのジャーマンスープレックス!意外にも先制打はテリーからだ!」
「まだまだッ!!」ダッ
更に手を緩めないテリーは近くのコーナーに登り
『ムーンサルトプレス!』ダアァァン
「入ったぁ!テリーの体が腹部をとらえたぜ!」
「あいつ、あんな技も使えたんだな。」
「このまま一気に決める!」
『スピニング・トゥ・ホール「おっと。」ガシッ
「「「「ッ!!」」」」
技を仕掛けようと前傾姿勢になったテリーの髪を腹筋の力で上半身を起こし掴むと
「一気呵成に攻める気概は買うが相手の力量を見ずに組つくのは感心せんな。」
ガッ
「相手を見誤れば」
グルッ
「このように一気に主導権を奪われかねんからな。」
「な、なんとッ!?」
「What!?テリーが技を仕掛けたかと思ったら下から絡み付き両者半転させ形勢逆転!!
今度はテリーがマウントポジションを取られて一転ピンチに!
もはや魔法のようなテクニックだ!」
「今度はこちらの反撃といこうかの!」グワッ
上から振り上げられた鉄槌から身を守るべく
「くっ!?」バッ
両腕を顔面の前にガードを固めるが
ニヤッ
「ッ!!
ダメだ!罠だテリーくん!」
シュバッ
「ほれ!一丁あがり!」ミシミシミシッ
「おおおおおおっ!?」
「が、カードで上げた腕を体勢を変えるとつかみ取り腕十字固めへと移行!テリーの腕を締め上げる!」
「まずい!右腕が破壊されるぞ!」
「くっそぉぉっ!」バッ
テリーは呻きながらも即座に足を伸ばしサードロープにかける
「ロープブレイクだよ、カメハメ。」
速やかにリカバリーガールの声がスピーカーから流れる
「ほう、よく状況が見えているな。変に耐えて戦闘不能までいくことよりもポイントを失っても経戦能力を残すよう努める。さすがの判断能力だ。」バッ
「そ、そりゃどうも……。」
技を解き素早く立ち上がるカメハメと脱力した右腕を押さえながら立ち上がるテリー
「さぁ実践に待ったはないぞ!」シュバッ
バシッ
「がアッ!」
痛めた右腕を容赦ないミドルキックが襲う
「弱みを晒せばそこをつき突く戦場では当たり前の摂理だ!よもやそこを理解してないお前ではあるまい!」バッ
「………ええ!わかっています!」バシッ
再び放たれたミドルキックを痛めている右腕を使い捕獲すると
「ぬああアッ!」ギュルルル
「フォアッ!?」
錐揉み回転を加えて投げ飛ばす
「くぅ、やるわい。」
ガシッ
「でやああああぁぁぁーーーっ!」
ガッガッガッガッガッ
「来たぜ!翔野テリーの十八番!
ナックルの雨あられ乱れ打ちだ!」
「よっしゃぁ!テリーの拳は俺の"スティール"でも響く威力だ!
いくら相手がすごかろうと効くぜこりゃあ!」
(……………確かにテリーの攻撃はいくら相手が百戦錬磨だろうと効くだろう。
だがなんだ、焦燥や臆する姿がまったく見えてこない。
一体何を腹に潜ませている?)
マイクや鉄哲の熱気とは裏腹に相澤は薄気味悪い寒さが消えなかった
「まだまだッ!!」グワッ
「………この時を待っていたぞ!勢いに乗るあまり拳の振りかぶりが大きくなるこの瞬間を!」バッ
ガシッ
『脇固め!』
ズダンッ
「おわああああッ!?」
「こ、今度は左腕か切って落とされた!
なんという返し技!まるで底なし沼のように翔野テリーの攻撃を飲み込んでいく!」
「まだ終わらん!食らえ!」グバッ
スサッ
『
「クブウッッ!」ググググッ
「更にそこから次の技へと移行する!どれ程の技がその体に刻まれているのかカメハメ!
まさに伝説という名に偽りなしだ!」
「………………カメハメ殺法百手。」
不意にオールマイトが口を開く
「何ですかそれは、オールマイト?」
「彼の持つ48の仕留め技と52の間接技からなる彼の技の総数から付けられた名前さ。」
その言葉に生徒のみならずプロヒーローである教師達も驚きを隠せなかった
「あれでまだ一部しか使ってねぇのかよ……。」
「あれと同等もしくはそれ以上の技がまだ90以上も残されてるのか!?」
「けっ、技が多けりゃいいってもんでもねぇだろ!」
「確かに爆豪少年の言う通りヴィランとの戦闘ではヒーローの必殺技の寡多が勝敗を分ける訳ではない。
だけど、緑谷少年。彼がなんと呼ばれているか知っているかい?」
「
「その通り!数多の技を状況、相手の特徴や弱点、流れの中で的確に選択し実行できる!それこそが彼の強さとも言えるだろう。」
No1ヒーローであるオールマイトにここまで言わしめるという現実が十二分にカメハメの実力の証明になっていった
その中で緑谷が尋ねる
「お、オールマイトはカメハメさんと闘ったことが?」
「42勝 42敗16分。」
「り、リカバリーガール。それは……。」
その答えは意外な所から現れた
「今さら見栄はってもしょーがないだろ。
それにあの時はあんたは学生だったんだ、この戦績はあんたの栄光に泥を塗るようなもんじゃないよ。
………学生時代、私が雄英高校に赴任してすぐの夏休みに行われたオールマイト対カメハメの百回組手。
その戦績さ。」
「そ、それってつまり………。」
「ああ、私の生涯で唯一!勝ち越すことが出来ていない高き壁、それこそがプリンス・カメハメなのだよ!」
判明した過去!この壁を超えれるか!?