奮い立てテキサス・ブロンコ   作:遊人

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キン肉マンソルジャーの名(迷?)場面について感想をくださった皆様ありがとうございます。




不吉なメッセージ の巻

演習終了後

 

「初めての演習疲れたな!」

 

「てか冷静に考えたら俺らってあのオールマイトに授業してもらってるんだよな・・・。」

 

「帰りにどっか寄らね?」

 

「ならぜひ女子も誘って!」

 

偉大なるヒーローの授業を終え緊張感から解き放たれ更衣室でリラックスして好き勝手に話始める

 

テリーもまた自分のコスチュームから制服に着替えようとしたとき

 

ブチッ

 

「・・・ッ!?」

 

なんと今日初めて履いたばっかりのリングシューズの紐が切れてしまった

 

ズキイィィィッ

 

「ガッ!?・・・グウゥゥ!?」

 

それと同時に鋭い痛みが脳内を駆け巡る

 

ーーーーーザザ・・・

ザザザ・・・ーーーーー

 

 

「ケケケ~~~ッ!」ザッパアアアーーーッ

 

「デビ・・・ト・・・ーイ!」ギシギシギシ

 

「1000万パワーだ!!」

 

 

それと共にテリーの頭によぎる映像

 

「おいっ、テリー!大丈夫か!?」

 

「・・・ハッ!?」

 

急に様子がおかしくなったテリーに気づき障子が声をかけたのだ

 

(な・・・なんだったんだ?今の映像は?)「ああ、すまない。どうやら少しばかり疲れてしまったみたいだ。」

 

「まあ無理もない、初の戦闘演習でしかも一人で挑んだんだ。

あまりにひどいようなら一度保健室にでもいくか?」

 

「サンキュー、でも大丈夫。

 

この程度で音を上げていたらヒーローなんてなれないからな!」

 

障子の気遣いに感謝しながらも着替えを再開するテリーだったが・・・

 

(リングシューズの紐は予備をもらってるから交換するとして、

しかしなんだろうか、あの映像のせいか嫌な胸騒ぎがする。杞憂であってくれればいいが・・・。)

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

帰りのHRも終わり放課後

 

少し緩やかな時間が流れ一部の生徒は教室を後にしたものの多くのメンバーが教室に残っていた

 

「緑谷も誘って親睦会も兼ねて帰りに飯行かね?」

 

上鳴が音頭を取ると

 

「いいね!」

 

「行く行く!」

 

「女子が行くならオイラも!」

 

ガヤガヤと騒がしくなっていく教室

 

すると

 

「テリーちゃん、テリーちゃん。」チョイチョイ

 

クラスの女子

 

蛙吹 梅雨に呼ばれた

 

彼女が教室の扉を指さすとそこには、

 

「テリー、帰りマショ。」

 

ひょっこりと扉から顔を出して手を振るポニーがいた

 

「ありゃ?あの娘って・・・。」

 

「テリー君のガールフレンドやで。」

 

「ああ、よく一緒に見かけるB組の・・・。」

 

「ぐぬぬ、リア充死すべし!」

 

突然のポニーの登場にそれぞれが反応を示す中テリーは

 

「ああ、ポニーちょうどよかった。

 

これからみんなで食事に行くんだがポニーも一緒にどうかな?」

 

「wow!いいんデスカ?ワタシはB組デスケド・・・。」

 

「別に構わないよな?みんなどうだ?」

 

「全然OK!めっちゃ楽しそうだし・・・

 

それに、それに!」

 

「二人には聞きたいことたくさんあるからね!」

切島の呼びかけに目を(葉隠は見えないが)キラキラ輝かせて同意する芦戸と葉隠

 

更に

 

「あ、あれ?みんなまだ残ってたの?」

 

腕を吊った状態で緑谷も教室に帰ってきた

 

「おお、イズク!」

 

「oh!?イズクくん、大丈夫デスカ?」

 

こうして緑谷も誘って食事に行くことになったのだが、緑谷はその前に爆豪に話があると言い既に爆豪は教室を後にしていることを告げると・・・。

 

 

「ちょっと待ってて!すぐに終わらせてくるから。」

 

と言い爆豪を追うために駆け出そうとするが・・・。

 

「おいおい、そんなボロボロで走ったら危ないぜ?」

 

「え?いや、でも・・・。」

 

テリー呼び止められ困惑する緑谷

 

「しょうがない、ここはミーがひと肌脱ぐぜ。」

 

と言うとテリーはおもむろに緑谷を抱き上げ

 

「えっ!?テリーくん、なにを・・・?」

 

「あんまりしゃべるなよ、舌噛むぜ!」

 

ドヒュン!

 

テリーは緑谷を抱えたまま走り出したのだ

 

「エエエエエエエエエエッ!?」

 

あまりの出来事にクラスのメンバーは唖然として見送ったのだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

爆豪はひどくイラついていた

 

一日に二度の敗北、

 

自身に土をつけた一人は今まで見下していた幼なじみ

 

もう一人は初対面から喧嘩を売ってきた気に食わない奴

 

そこに追い討ちをかけるように、

 

ドドドド・・・。

 

「ヨーシ、追い付いたぜ!」

 

「あ、ありが、とう・・・。テリーくん。」

 

今、最も顔を見たくなかった二人がセットでやって来た。

 

爆豪は二人と目も合わせず去ろうとするも

 

「あ、かっちゃん!」

 

ピタッ

 

「んだよ、クソデクが・・・今までの仕返しに嫌味でも言いに来たのかよ。」

 

「・・・これだけは言わなくちゃと思って

 

僕のこの力は"人から授かった"ものなんだ。

 

誰かからは言えないけどこの力に導いてもらって僕はここまで来たんだ。

 

だけど僕自身はまだ制御しきれてなくて、だから今回は使わずに勝とうとしたけど出来ずに頼ってしまった・・・だから、いつか"僕の力"にしてから君に勝つよ。」

 

緑谷はごちゃごちゃでまとまりきらないままでも己の意志をどうにか絞り出して口にした

 

「言いてぇ事はそれだけかよ。」

 

爆豪は振り返る事もなく歩き始める

 

「か、かっち「今日っ!!」えっ?」

 

「今日俺は負けた!

 

てめぇにも後ろの金髪野郎にも、そんで半分野郎の個性を見て敵わねぇと少しでも思っちまった!

 

だけどなぁ、こっからだ!

 

俺はこっから一番になる!なってやる!

 

てめぇらの手の届かない遥か先に俺はたどり着いてやる!

 

もう二度と負けねぇ!

 

俺が・・・俺がNo.1になってやる!」

 

そう吐き捨てるように告げると爆豪はそのまま歩き出してしまった

 

「かっちゃん・・・。」

 

ポンッ

 

「イズク、気にするな。

 

勝ったお前がウダウダ迷ってたら逆にあいつを貶める事になっちまうぞ。」

 

緑谷の肩に手を置きテリーが諭す

 

「テリーくん。

 

・・・ありがとう、もう大丈夫。

 

僕もヒーローになるためにいつまでも立ち止まってなんていられないしね!」

 

先ほどの空気を振り払う様に笑顔でテリーに応える緑谷

 

「・・・それはそうと、さっきの話なんだか。」

 

今度は逆にテリーの表情に影が落ちる

 

「・・・うん。

 

いつかテリー君にも言わなきゃって思ってたから。

 

僕の事を仲間だって、ヒーローだって言ってくれた君にあまり隠し事をしたまま付き合って行くのは良くないって思ったから。

 

もちろん、どうしても言えないこととかあるけど・・・。

 

僕達もう仲間だろ?

 

だから僕もなりたいんだ、君の信頼に足りうる男に!」

 

テリーと真正面から向き直り己のまっすぐな気持ちを伝える緑谷

 

「イズク・・・ああ、嬉しいぜ!

 

やっぱりお前はイケメンだよ!

 

よしっ、早く教室に戻ろうぜ!

 

あまり遅いと空腹でみんなの気が立って袋叩きにされちまうからな!」

 

テリーと緑谷は肩を組んで揚々と歩き始めた

 

全てを見届け、終わるのを待っていたかの様に夕日が沈む

 

伸びる影と春の夕暮れに二人の笑い声が吸い込まれていった

 

 

 

 

 

 

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