伏せ字は自主規制
「行くぜ、キリト」
「了解。poh」
俺は憧れの男と共に戦場に躍り出る
俺は今生前大好きだった作品の世界にいる
死んだのはわかるが経緯はよくわからない
ただ俺が覚えているのは生前何度も読み返すほどソードアートオンラインという作品が好きでオタクの友人達がキリトやアスナなどの王道キャラにハマる中一人だけ悪役のpohに傾倒していたこと
それはもう客観的に見ても以上なほど好いていた、憧れていた、そのイカれているのにどこか人間味を残しその癖主人公への思いは当初ことごとく自分の邪魔をする復讐心かと思っていたらまさかのの歪んだ愛情である事を知り周りがドン引きする中俺は更にこの男が好きになった
別に俺はホモじゃなかった
だがこの一件で目覚めたと言ってもいい
俺はpohに全てを捧げたいとさえ思った
そして俺は気付くと桐ヶ谷和人としてこの世界に生を受けていた
俺は歓喜した、もう少し歳を重ねてから自我を持っていれば■■……いや。■■すらしたかもしれない
これでpohの傍に行くことが出来るのだから
とりあえずsaoが手に入るまでほぼ原作通りに行動した(ベータテストは落ちた)
そして仮想世界に来た日
俺はすぐに動いた
俺がまずしないきゃならないことは自分を鍛えることだ
pohの傍にいるためには自分を鍛える必要がある
幸いpohは後からsaoにログインする筈だし時間は腐る程ある
ちなみにクラインイベントは起こしてない
野武士ヅラに興味は無い
最もディアベルのようなイケメンがいいわけでもないあくまでも俺が好きなのはpohだけだ
最もゲームそのものもある程度進める必要があるだろう
とりあえずディアベルはほっといても必ず死ぬだろうがキバオウは目障りに過ぎる
まあ後で人数集めて殺しゃあ済む話か
pohには幸い誰よりも早く接触出来た
実力を示し彼がラフコフ結成を出来るように働きかけもした
今は仮想世界に閉じ込められてから一年と半年というところ
到達階層は未だ五十層
これは早いのか、遅いのか?
既に原作知識は薄れつつあるのでわからない
俺は現在攻略組に所属していない
ドロップアウト組の振りをしてラフコフの活動範囲の拡大に務めている
俺のラフコフでの肩書きはサブリーダーと言ったところ
メンバー内では唯一pohを名前呼びで許されている立場だ
仲間には信頼されてるし彼からは信頼は恐らくされてないが信用はされているだろう
今はそれでいい
考えてみれば俺は原作キリトのように敵の立場ではないし奴ほどの実力はさすがに無いのだからこのままではpohから情愛を抱いて貰えないのはわかっている
今はそれでいい
俺は必ず彼を堕とす
それは決意であり確かな事実としてあるのだ
そして彼を堕とした先は俺にとってゴールじゃない
正直ラフコフ結成もついでだしゲームのクリア状況すら興味も無い。何なら目的さえ果たせればその後の自分の命すらどうでもいい
俺は彼を堕とし信頼と愛情を勝ち得た上で殺したいのだ
その時彼がどんな顔をするのか、俺はどんな想いを抱くのか
……ああ考えただけで……
「…キリト?どうした?」
「……いや。何でもない。行こうか、poh」
かりそめのはずの仮想の肉体が疼いて仕方無いのだ……
推しキャラはシリカとユージオとリーファです