「お前らここを溜まり場にするな…そもそも用が無いなら生徒は立ち入り禁止だぞ、ここは。」
「あら?良いじゃない。」
駒王学園用務員室…最近昼休みになるとここに弁当を持ち込み、休み時間一杯まで居座る馬鹿共がいる…リアス・グレモリーとその眷属共だ。
「…はい、お茶のお代わりですわ。」
「……」
姫島朱乃のいれた淹れたお茶を飲む…紅茶は飲み慣れ無いが悪くは無い…そうじゃないな…。
「…お前もどういう風の吹き回しだ?あれ程私を警戒していただろう?」
「今更ですか?貴女を警戒する意味は無さそうなので「私は暴走したら多分お前らを食うぞ?」貴女を戦わせなければ宜しいのでしょう?私もクレアちゃんの悲しむ顔を見たくありませんので。」
「ふん。馬鹿な連中だ。」
「…僕はまだ貴女を信用しきれません…。ですが剣士として貴女の事は尊敬します…それで、あの「私の剣なら教えんぞ」…残念です。」
「いや、何度目だ?このやり取り?」
そもそも片手で剣を振るう木場祐斗に両手剣を使う私の剣を教える意味は無い…考えるまでも無い話だ…。
「…やっぱり貴女から黒歌姉様の匂いがします…。」
「…何度言えば分かる?私は知らん。」
黒歌には借りがある。…普段揶揄ったりはするがそう簡単にあいつの事を漏らすつもりは無い。…まあさすがにこいつ、塔城小猫の落ち込んだ顔には来るものがあるが。
「……」
こちらを見ながら複雑な顔をするリアス…どうやらサーゼクスから事情は既に聞いているらしい…さて、それよりも、だ…
「…リアス、そこで見てないでこいつを何とかしてくれないか?」
「…無理ね。」
「嫌です。貴女から黒歌姉様に似た匂いがします…離れたくありません。」
塔城小猫は昼食を食べ終えると大体私の背中におぶさり離れようとしなくなる…。非常に邪魔なんだが…。
「…ところでリアス?」
「…何かしら?」
「…最近授業終わりの休み時間や放課後にここに生徒が来るようになったんだが…」
「あら?私が言ったのよ?ここの用務員は面倒見が良くて経験豊富だから悩み事相談に最適って。」
「…何をしているんだお前は…」
高校生の勉強は分かる。教師に聞けと思わなくも無いが別に教えるのは問題無い。だがな…
「…さすがに私は恋愛相談は出来んぞ?後、女性の身体の事情を相談されても困るんだが?この身体になってからその辺の煩わしい問題からは解放されてるし、なる前の記憶もあまり無いしな。」
そもそも私は転生前は男だからな…。
「…あら?そうなの?」
こてんと首を傾げるリアス…殴りたくなったが止めておく…私が殴るとリアスが尋常で無い距離を吹っ飛ぶ事になるだろうしサーゼクスが殴り込みに来る…。
「とにかくお前が言って頻度を減らしてくれ。教師程書類仕事は無いが進まないし、そもそも学校内で仕事をしていても話しかけてくるから迷惑だ。」
「…仕方無いわね…。」
渋々と言った体のリアスに溜息を吐きながらこのままなし崩し的に原作に関わる流れになるんじゃないだろうな…?と私は不安に駆られていた…。