「そう言えば聞いていい?」
「何だ?」
「貴女はぐれ悪魔狩りをしてるのよね?私たちと違って大公から依頼が来る訳じゃないだろうしお兄様が貴女に依頼するわけも無いし…何処からはぐれ悪魔の情報を得ていたの?」
「…大分今更だな…まあ答えてもいいが、まずは…お前はぐれ悪魔に賞金がかけられてるのは知ってるか?」
「えっ?そうなの?」
「…お前らは正式に依頼を受けて討伐し報酬を貰っているんだろうが、私たちの様な個人の言わばハンターは大抵そっち方面の情報を専門の情報屋に流してもらうのが一般的だ…そして狩ったら賞金が報酬として入る訳だ…言っておくが賞金はピンからキリまである…恐らくお前らが貰うよりずっと多くの額を貰っている場合もあるだろうな…あー…これ以上は言わんぞ?このシステムを利用してるのは私だけじゃないのでね。」
「…えーっと…その言い方だと貴女以外にはぐれ悪魔狩りをしているフリーのハンターがいるって意味に聴こえるんだけど?」
「聞こえるも何もそう言っているんだが?駒王町にもそれなりの数がいるぞ?」
「……嘘でしょ?」
「嘘を言ってどうする?」
「…何処の誰とかは教えてくれないわよね?」
「…そもそも遭遇した事はあっても素性は知らん。もちろん知ってても教えられんよ。」
「そう、よね…」
「言っておくがこれは仕方の無い話だ…お前を無能だと謗るつもりは無いがお前らが動く分じゃ手が足りないんだよ…そもそもお前らは未熟過ぎる…」
実際私が相手した中にはこいつらでは荷が重すぎる奴はいたからな…。
「…テレサ、頼みがあるんだけど「断る」まだ何も言ってないわよ…」
「お前らを鍛えて私に何のメリットがある?大体、同業者を失業させる程私は堕ちて無いつもりだ…」
私の様に昼間の仕事が出来てる奴が珍しいんだ…給料も破格だしな。
「…と言うか今更お前らを鍛えても間に合わないだろうな…。」
「何故?」
「…駒王町は魔窟だ…どういうわけか実力の隔絶したはぐれ悪魔が数多く集まる場所がここだ。他の町で名を馳せたハンターが数多く返り討ちにされている…実力的には当然お前らより遥かに上の連中だ…はぐれ悪魔狩りが本業だからな。それで食ってるプロが勝てないのに所詮はぐれ悪魔狩りを他の事の片手間でやってるお前らを鍛えても無駄だ…そもそも私がやるとお前ら…私がどう手加減しても五分とかからずにくたばるぞ?…はっきり言う…諦めろ。」
どうせ原作通りに行けばこいつらは勝手に強くなるしな…原作に関わるつもりの無い私が鍛える必要は無い。
「…貴女は元々強いからそんな事が「何を言っている?」え?」
「私たちクレイモアは半人半妖になった時から与えられる力は決まっている。個人差はあるがな…だから剣の腕を磨くのさ。妖魔も馬鹿じゃない。如何に妖魔を叩き斬れる剣があっても当たらなければ無駄だ。」
「……」
「その点お前らは違う。お前らは可能性がある。…見た目も能力も変化しない私たちとは違う…焦るな、ゆっくり強くなれば良いんだ。」
と、柄にも無くアドバイスをしてリアスを見れば…何だその顔は…?
「いや、何か妙に優しいから…その、逆に不気味で「とっとと出てけ」ごめんなさい…。」
慣れない事をするものでは無いな…取り敢えずこいつには二度と助言などしないと決めた。そもそも原作に関わりたくないのにこいつに余計な事を吹き込むものでも無い…。