そういう調子で数日間に渡って姫島朱乃に散々鳴かされた黒歌は結果、最も効果的なストライキに出た…
「…黒歌お姉様…」
「…にゃあ…」
黒歌は姫島朱乃の前では本来の姿である黒猫の姿をとるようになった…
「…人間態になってくださいませんか…?」
「…にゃあ!(絶対嫌にゃ!)」
「……」
比較的長く付き合って来たせいか私はこの状態でも何となく黒歌の言いたい事は伝わる事が多い…それはそうとこの後何が起こるか大体想像出来る気がしたが、元々黒歌に押し付けたのは私だしな…段々やつれていく同居人を見ていれば思うところも無い訳では無いから、まあ甘んじて受ける事にしようか…
黒歌を連れたクレアを黒歌の部屋に行かせ二人で寝かせる…そして私の部屋…
「…こうやって二人きりになってくれると言う事はそういう事で宜しいんですわよね…?」
「…先に休め。私は睡眠時間が短いんだ。」
部屋を出ようとする私の手を引く姫島朱乃…
「そう言わずに…せっかく二人きりなんですから…!」
「……分かったよ…」
…何て力だ…!これでは妖力解放でもしなければ振り解けないな…仕方無いか…
布団に入ると隣に敷いた布団を無視して私の布団に入る姫島朱乃…
「…狭いんだが…」
「…良いではありませんか…一緒に寝ましょう?」
「……好きにしろ。」
完全に獲物を狙う目だな…まあ良いか…。
姫島朱乃が服越しに私の身体をまさぐるのを感じながら私は溜息を吐いた…
一時間後…
「……」
「…だから、私に性欲は無いと言っただろう?」
黒歌を鳴かすまで手慣れていたからな…恐らく姫島朱乃は元々何度か同性とした事もあったのだろう…そして自信満々で私に手を出した結果がこれだ…私は一声も上げないし、何なら濡れたりする事も一切無かった…男なら問答無用でぶち込めば良いだろうが女性同士ではそうもいかない…攻められてる方に反応が無ければ攻める方に張り合いが無いし仕舞いには冷めてしまうだろう…結局姫島朱乃はそれ以上何もする事無く無言で私の布団から出ると隣の布団に入り横になり寝息を立て始めた。
「…それでは先に向かいますわ」
「行ってくるね、テレサ!」
「…ああ、行ってらっしゃい。」
翌朝、先に学校へ向かうクレアと姫島朱乃を見送る…黒歌はまだ猫のままか…まあこっそり一緒に出て姫島朱乃が見えなくなったら人間態になってクレアに合流するんだろうが…
「…テレサさん…」
「何だ?」
「…私諦めせんから…もっと腕を磨いて来ます…!」
「…私の身体は元々そういう風には出来ていない。お前がどれほどの腕を持ってようと無駄だ…。だが、それでも良いなら好きにしろ…」
「…はい!」
……これでしばらく姫島朱乃はウチには来ないだろう…漸く厄介事が一つ減ったな…