「…無粋ね。」
私の元まで走って来たサーゼクスが倒れたままの私を起こす。
「テレサ、大丈夫か?」
「…これが大丈夫に見えるか?」
「…いや、見えないね。君は取り敢えず休んでいて「馬鹿を言うな、悪いが私を立たせてくれ」…分かった。」
私を支えるサーゼクスの補助で立ち上がる…
「…せっかく女同士で楽しんでたのに邪魔するなんて酷いじゃない?」
「…すまないね、私もお邪魔だったのはもちろん分かってるよ…ただ、私も友人が殺されるのを黙って見ていられる性分じゃなくてね。」
「あらそう。それで色男さん?名前を聞いても良いかしら?」
「…これは失礼をした。レディに対する態度では無かったね…私はサーゼクス・ルシファーという者だ、以後お見知りおきを。」
「…あら有名人じゃない…まさかこんな所で現魔王の一人に会えるなんて思わなかったわ。」
「…知って貰えているとは光栄だよ…それで麗しきレディ?君の名前は教えては貰えないのかな?」
「あらごめんなさい、オフィーリアよ。そこにいるテレサの一応お仲間よ。…面識は無いけどね?」
「そうなのか。…ところで古い知り合いにしても随分乱暴な交流があったと見えるが…」
「…ちょっと退屈しててね、彼女に手合わせしてもらったのよ」
「…そうか。見ての通り彼女はもう限界だ…今日はこれで帰っては貰えないかな?」
「…そうねぇ。結構良い男だから許すけどそもそも貴方の乱入で私も興が削がれちゃったし、今夜はこれで失礼しようかしら…?…でもその前に…!」
「っ!サーゼクス!」
「なっ!?」
「貴方に一傷位は刻んで行こうかしら?」
一瞬でこちらの目の前に到達したオフィーリアがサーゼクスに向けて剣を…!
「…くそっ!」
「…!テレサ!」
咄嗟に私はサーゼクスを突き飛ばし奴の剣の前に立つ…あれは漣の剣か!?
「せっかく命拾ったのに…死んだわね、貴女。」
「チッ!」
剣を抜き、受け…!
「…遅いわね。」
「…テレサ!?」
…鮮血が飛ぶのが見える…あれは誰の血だ…?
「テレサ!」
倒れ込む私を支える力を感じる…いや、私は何故倒れようとしてる…?
「…ぐっ!」
痛みで意識が戻って来る…!私は斬られたのか…。
「…土壇場で妙な足掻きを見せるのね貴女…まさか身体を逸らして剣を流すなんて…この技で仕留められ無かったのは貴女で二人目よ」
「オフィーリア…!」
「怖い怖い。それじゃあ私は行くわね?」
「っ!待て「駄目だテレサ!傷が深い!もう動くな!」チッ!」
私は家の屋根を伝い逃げて行くオフィーリアを睨み付けていた…。