ネタ帳   作:三和

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ハイスクールDxDにクレイモアがいたら38

オカルト研究部…そこのドアに手をかけると私は一気に開く…

 

「…テレサ!?」

 

リアスが大声で私の名前を呼び、他の面子は…固まってるな…

 

「…何だ?歓迎してくれないのか?」

 

「!いえ!どうぞ!?」

 

姫島朱乃の案内で空いた椅子に腰掛け…

 

「…座るか、小猫?」

 

私を見ながらソワソワしていた塔城小猫に声をかける

 

「!はい!」

 

そう言って私の元に走って来ると私の膝の上に座る…何と言うか…案外落ち着くものだな…

 

「…あっ、あの…テレサさん?」

 

「…ん?何だ?」

 

「…何で…私の頭を撫でてるんですか?」

 

「…おっと、悪い…」

 

背丈もクレアとそう変わらないし、ちょうどいい位置にあったから無意識にやっていた様だ…私は慌てて手を引っ込め…

 

「…どうした?」

 

引っ込めようとした手を塔城小猫が掴んでいる…もしや…

 

「…撫でて欲しいのか?」

 

「……はい…」

 

消え入りそうな声だったが私には聞こえた…私は塔城小猫の頭に手を乗せると今度は意識して優しく撫でる…

 

「…ふあ…」

 

……ただ撫でてるだけでどうしてそうも満ち足りた顔してるのか…悪くは無いが…

 

「…紅茶です…!…あの…テレサさん…」

 

「ん?」

 

「…私も撫でて欲しいです…」

 

「…構わないぞ?隣に座れ。」

 

「…はい!」

 

こっちはこっちで物凄い笑顔だな…。

 

 

 

一頻り撫で二人が蕩けきった所で…紅茶のカップに手をかける…何だ…また冷めてしまっているな…まあ良いか…私はカップに口を付ける……さて、本題に入るとしよう…

 

「…木場…」

 

「…え!?なっ、何ですか!?」

 

相変わらず孤立していた木場祐斗に声をかける…何故そんなに驚く…

 

「…先日は悪かったな…さすがにあれはやり過ぎだった…」

 

「え!?いっ、いや…!あれは僕が未熟だっただけですから…」

 

「…そうかもしれないが私はまだ実力差があるのは分かってたんだ…ならば、やはりあれは良くなかった…だから…すまなかった…」

 

私は座ったまま頭を下げる。…私は醜いな…こんな事で許してもらおうなど虫が良すぎる…

 

「いや!?頭を上げて下さい…!確かに荒っぽかったかも知れないですけど…僕としては無駄な時間ではありませんでした…僕は自分の未熟さを知れましたから…!」

 

「…そうか…なあ木場…」

 

「…何ですか?」

 

「…お前が強くなりたいのは…いや、何でもない…」

 

……私は何を言おうとした…?ずっと復讐の為だけに牙を研いできた木場祐斗に…第三者でしかなくこいつの本音を聞いた事も無い私が口出せる事など何も無い…。

 

「…お前らも悪かったな…言い過ぎた…お前らはお前らなりに信念を持っているのに私がそれを否定する権利は無いよな…」

 

周りを見渡したリアスが声をかけてくる…

 

「…良いのよテレサ。私たちも本当は分かっていたの。今のままじゃいけないって…でもそれぞれ皆言い訳つけて甘んじていたのよ…貴女のおかげで目が覚めたわ…実はね、次の週末からはオカルト研究部で合宿をしようと思っているの…実力はすぐには上がらないかも知れないけど…せめてチームでの戦い方は身に付けた方が良いと思って…イッセーも入ってきたしね…」

 

「…そう…か…」

 

原作より早いな…これも私の影響か…

 

「……ねぇ、テレサ…何かあったの?」

 

「…ちょっと色々あってな…」

 

「…何があったの?」

 

「…悪い…今は言えない…私の中でも実はまだ吹っ切れてないんだ…どうしても聞きたいならサーゼクスに聞くといい…」

 

オフィーリアがいつ襲って来るか分からない以上注意を促す為にこいつらに言う必要はあるが…今はまだ私の口から詳しい事は言えんな…どちらにしろ今のこいつらがオフィーリアに出会ってしまえば間違いなく抵抗する間も無く殺される。……なら下手に情報与えて首突っ込まれるより返って知らん方が良いのか…?最も私が教えなかった所でリアスがサーゼクスに聞けばわかってしまう話なのだがな…


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