ネタ帳   作:三和

125 / 837
ハイスクールDxDにクレイモアがいたら33

妖力解放による限界を超える恐怖すら忘れ、私はテレサに剣を振り続けた…そして…

 

「…おめでとう、お前の勝ちだ。」

 

気が付くと私はテレサに馬乗りになり大剣を振り上げていた…

 

「…何が起きた…?何故私は…」

 

「…何だ覚えてないのか?締まらない奴だな…結論から言えばお前は私の読みを上回ったんだ…無意識に妖力解放を使いこなしたお前のスピードを追えなくなり、予想外の攻撃を受けた私は一瞬集中が乱れた…そこを引き倒された…」

 

「…どうしてだ?もし、お前が妖力解放をしていたら死んでいたのは私だった筈だ…」

 

「…私はお前に戦い方を教えに来ただけだ…それに私は途中から本気だった…普段私は基本的に妖力を解放しないからな…つまり間違いなくお前は本気の私に勝てた…という事だよ。」

 

「……」

 

「…さあこの首を取れ。それで終わりだ。」

 

私はテレサの首に大剣を当てがい、振り上げ…

 

「やらない。」

 

「…何?」

 

「私はお前を殺さない。」

 

剣を下ろした…。私にこいつは殺せない…何故なら…

 

「…思い出したんだ…私がクレイモアになりたいと言った理由…私はお前に憧れた…お前になりたかったから…。」

 

そうだ…それが私がこの力を望んだ理由…

 

「…本当に締まらない奴だな…だがどちらにしろもう時間切れだ…」

 

「テレサ!?」

 

テレサの姿が薄れて行く…消えて行く…テレサが…!

 

「駄目だ消えるな!私はまだお前と!」

 

「…人の顔で情けない表情をするな。…お前だって分かってるだろ?そもそもこの出会い自体が奇跡の様な物…本来私たちは出会う事が無かったはずなんだ…」

 

「頼む…!待ってくれテレサ!」

 

「だから泣くな…テレサはお前だろ?」

 

「違う!私は…!」

 

「お前はテレサだ。他ならぬ私が認めてやるよ。」

 

「違う違う違…テレサ?」

 

私の頬に手を当てるテレサ…

 

「泣くのはそろそろ止めろ…もう私とお前は出会う事が無いんだぞ?最後くらいしっかりしろ。」

 

「…テレサ…」

 

「…クレアを頼むぞ?…仮にも私を騙るなら守り切って見せろ、身体も、心もな。」

 

「…分かった。」

 

「…じゃあな、そろそろ目を覚ます時間だ。行って来い、お前を待ってる奴がいるだろ?」

 

「…サーゼクス…」

 

「…羨ましいなお前は…」

 

「…えっ?」

 

「私にはついぞ、クレア以上に大事な物は何も見つからなかった…だから守りたいものがたくさんあるお前が少し羨ましい。」

 

「…私にそんな資格は…」

 

「…さっき言った筈だ。仮にも最強の私を騙るんだ…全部守り切れ。…出来ないとは言わせん。」

 

「…分かった、本当にありがとう、テレサ…。」

 

「…礼には及ばんさ、お前は私だからな。…さあ帰れ。」

 

私は彼女に背を向けて歩く。…私は本当に強くなれたのか…?…いや、もうそんな事は考えない。私は…テレサだ…。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。