黒歌とグレイフィアからの説教はクレアからの「ご飯が冷めるよ…」と言う涙声で終わりを告げた…それでも一時間くらい私は正座していたんだが…と言うかサーゼクスもミリキャスを連れて来てるならそう言ってくれ…クレアは今更だが余りミリキャスにこういうみっともない姿を見せたくは無かったのだが…ちなみにクレアの機嫌はミリキャスに言われた「クレアお姉ちゃん、泣かないで…」と言う一言で直った。…食事の際、私も皆と食事を共に出来るようになったと伝えればクレアは更に笑顔になった…
……実は未だに強くなった実感が無いのだがこの笑顔を見れただけ半覚醒をした甲斐が…おい、お前ら!その生暖かい笑顔を止めろ!?お前らは私の親か!?…クレア、私は笑ってなどいない…そうとも、私は揶揄われて怒ってい…!お前もかクレア!?その笑顔は止めろ!?
…と言う一幕もあったが私の記憶には無いな、うん…友人に家族と同居人にも裏切られ、思わず見たミリキャスの表情は……もっと覚えてない…
「…さて、詳しい話を聞こうかな?」
「…構わないがミリキャスはどうするんだ?」
ミリキャスはクレアと遊んでいる内にクレア共々、寝てしまった…今は部屋に寝かせている…。
「無論、後で転移させるよ。…さあ話してもらおうかな?」
「…そんな凄味出さなくてもちゃんと話すさ…。…とは言えお前らにはある程度私の事や、私のいた世界の事情は話してるだろう?その上で聞きたい事があるならそちらから聞くといい…私の分かることなら全部答えるさ…。」
「…では、二人は君の戦闘を見てないから私が代表して聞こう…まず、彼女…オフィーリアとは何者かな?」
「…組織の序列ではNo.4に当たる戦士だよ。それしか分からん…奴も言っていた通り奴とは面識が無いからな…こちらが一方的に少し知ってるだけで。」
「…ふむ。実力者という事だね?…で、君の序列はそもそも知らないが…何故初対面で戦う事に?…彼女の言っていた手合わせ、は通らないよ?君は危うく殺される所だったんだからね?」
「……別に私が何かした訳じゃない…そもそも聞いた話だったんだが奴には面倒な特性があってな…」
「…面倒な特性?」
「…戦闘狂。それも自分が興味を持てば仲間はまだしも、人間にすら斬りかかりかねない狂人。…それが奴に関する私が聞いた評判だ…」
「…しかも彼女の場合、試合の結果として相手を殺してしまう、か。…友好的には絶対なれないタイプだね…。」
「……聞きたいのはそれで全部か?」
「…この際だ、君自身の事を聞いておこう。」
「…私の事は以前大体話しただろう?」
「まだ残っているよ?少なくとも私は君の序列を一度も聞いた事が無い。」
「……そうか…そうだな…」
…言ってしまうか…もう隠しておく理由も無い。
「……サーゼクス、私はお前に今まで隠していた事がある。」
「…それは私の質問と関係があるのかい?」
「…ある。…実は私には序列が無い…と言うか正式なクレイモアですら無い。私はクレイモアのいる世界が架空の物語として語られていた世界から登場人物の一人であるテレサの姿と力を得て今いるこの世界に転生した…元はただの一般人だ…。」
「…成程ね。君のいた世界はもしかしてこの世界にそっくりなのかい?…いや、君から聞いた話だとクレイモアのいる世界はどうもこちらで言う中世の時代背景を想像させたのだが、どうにも君はこちらの世界の常識を分かっている気がしていたのでね…」
「…その通りだサーゼクス。私のいた世界は時代背景が現代。つまりこことそう変わらない…最も向こうの事はあまりよく覚えてないが…ちなみにここの事も私の世界では創作物として扱われていた。」
「…では、君は未来が分かると?」
「…分からない…実はもう私の介入で話は一人歩きしている…。」
「…そうか…。」
そう言って私に近づくとサーゼクスは私を抱き締めた。
「…何を…して…いる…?」
「…辛かったんだろう?他人を演じるのが?そして自分が本当は弱い事を知られるのが?」
「…だから…何を…!」
横からも感触を感じる…黒歌にグレイフィア…
「…テレサ、気づいてにゃいのね…あんた、今泣いてるよ…」
「…泣いてる…私…が…?」
「…泣いても良いんですよテレサ?私たちは貴女の味方ですから…」
「…そう…か…ありがとう…」
テレサと会った時と良い、今日は私は泣いてばかりだ…