ネタ帳   作:三和

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ハイスクールDxDにクレイモアがいたら36

「…それで…今の君に聞くのは酷だとは思うが…身体はどうかね…あー…傷の話では無いよ…?」

 

「…そんなに気を使わなくて良い…正直に言えば良く分からない。」

 

「…分からない…?どういう事かな?」

 

「…半覚醒をした場合、まず特徴として今までには無かった飢餓感や基礎能力の向上がある…そして特筆すべき点は限界が分からなくなる事だ…。」

 

「…取り敢えず飢餓感について聞こうか?先程君は私たちと食事したが、特に普通の成人女性と食べる量は変わらなく見えたが…」

 

「…以前話したと思うが…クレイモアはそもそもほとんど食事を必要としない。数日間飲まず食わずでも戦闘を含む活動が出来る程だ…私は一応毎日食事はしていたが…ほとんどが液体で固形物はろくに量を取れなかった…」

 

「…成程。それが半覚醒をした事で空腹を覚える様になりまともな量を食べる様になった…これだけ聞くと寧ろ良い事の様に聞こえるね…クレアも喜んでいたし。」

 

「…実際はそんなに簡単な話じゃない…この飢餓感は本来、完全に覚醒した者が最初に抱く欲求だ…そして覚醒者の主食は…人間だ…転生も含む悪魔や他の種族も対象になるのかは知らないが…」

 

「…君は今…人を食べたいと思うかね?」

 

「…今の所普通の食事で問題は無い。飢餓感が続いてる訳でも無い。さっきので十分だ…寧ろ少し多いかもしれんな…」

 

「…そうか、なら安心だね「良いのか?私は今からでもお前らを食うかも知れないぞ?」何も黙って食われるつもりは無いのでね、そうだな…取り敢えず君が正気に戻るまで殴り付けるとしようか?」

 

「……指を鳴らすな…お前ら二人も身構えるな…冗談だ…。」

 

「…では、次に行こう…基礎能力の向上は取り敢えず置いておくとして…限界が分からないと言うのはどういう事かな?」

 

「…そのままだ。何処まで妖力解放すれば覚醒するのか分からなくなる…」

 

「……それは元に戻れるのかい?」

 

「…戻った例もある…だが、私は次に覚醒したら多分戻れない…」

 

「…先程、私は君の妖力の調整をしたが…君の意思はもちろん、私でも完全には引っ張れなかった様だったしね…成程。現状クレイモアの味方がいない以上君は戻れないか…そう言えばあの時は何故か急に妖力が安定したんだが…何をしたんだい?」

 

「…私は何もしていない…テレサが助けてくれたんだ…」

 

「…それは本物の…と言う意味かな?」

 

「…ああ。あれは恐らくテレサ本人だ…組織の序列はNo.1。それも歴代最強のNo.1…二つ名は微笑。…奴には固有の技が確認出来ず、その代わり微笑を浮かべてる様に見えたから付いた二つ名だ…」

 

「…彼女は私に大き過ぎるこの名とクレアの事を託して消えた…彼女はもういないんだ…。」

 

「…そうか…ん?何故そこにクレアが出て来るんだ…?」

 

「…テレサ本人も少女を拾ったんだ。名はクレア、彼女を守るためにテレサは掟を破り人間を殺した。そして粛清の場で戦士を殺さず無力化し、組織を抜けた…」

 

「…それからどうなったのかな?」

 

「…その後追っ手が差し向けられ、実力的にはテレサの方が遥かに上だったが、その中の一人が覚醒し、油断した所を首を刎ねられ死んだ…」

 

「…君はそうならない事を祈りたいね。」

 

「…クレアのためなら私は殺すだろうな…人間も悪魔も関係無く…正直に言えば私はテレサと…テレサが死んだ後、テレサの後を追うように戦士になったクレアにも憧れていたんだ…だからだろうな…最初はそれだけでそっくりな彼女を拾ったんだ…名前も同じとは思わなかったが…だが、今は彼女を家族として見ている…彼女のためなら全てを投げ出したって惜しくは無い。」

 

「…君とは敵対したくないな…上に立つ者としても、個人的にも…だからこれからも宜しく頼むよ。私は君と当分良好な関係でいたい。」

 

「…もちろん私も味方ですよ。…だからこの場で誓いましょう、私は一度だけ悪魔陣営としてでは無く貴女の求めに応じて個人的に貴女とクレアの味方をします。」

 

「…私もあんたとクレアの味方にゃ…でも、ごめん…白音の方が優先順位は上だにゃ…。」

 

「…私は何時向こう側に堕ちても可笑しくない身だ…だから何かあったら私を見限ってクレアを守って欲しい…。」

 

「…君らしいね…分かったよ…」

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