『よぉ、災難だったな、テレサ…』
「…そうでも無い。本当に運が悪ければ私は死んでいた…」
『…みたいだな…お前が勝てない相手…となるとこっちも警戒しなきゃなんねぇな…』
「…偉そうに言うわけじゃないが…お前ら堕天使陣営の若手は誰も勝てないだろうな…」
最もその辺は悪魔陣営も一緒だが…こっちに関しては異質な奴が割といるようだから…どうかね…
『…だろうな…俺でも何処までやれるか…何せサーゼクスが不意をつかれる程だって言うじゃねぇか…』
「…クレイモアの戦闘方式はこの世界の人外と違い、基本特殊な能力は無いが妖力解放による身体能力強化に特化してる…近接戦が出来ないなら圧倒的に不利だ…余程強大な力をぶつけるなら話は変わってくるがな…」
そんな奴若手にそうはいない…それに中途半端に近接戦が出来たところで下手に突っ込めば視認する間もなく斬られる。…単なる脳筋タイプの筈なのに敵だとここまで厄介とはな…しかも何故か私は極微量だが魔力を有してる…仮にオフィーリアも魔力を持っていたら?ましてや私より魔術を使えるとしたら?…不安要素を挙げればキリがない…
『…本当に面倒な事になったもんだ…デカい仕事も控えてるってのによ…』
「…奴はそんな事は気にしない…渦の団に所属してなくても強い奴が集まる会合の場に確実に乱入して来ると私は思っている…」
『…まっ、来りゃ迎え撃つしかねぇけどな…』
「…いや、それは私がやる…」
クレイモアの相手なら肉体は同類である私がすべきだ…
『お前、一度は負けたんだろう?何か手はあんのか』
「……」
『……まさか無いのか…?』
「…なるようになるさ。」
最悪奴は刺し違えてでも私が殺す…それで良い…。…テレサとの約束を破る事になるが奴を野放しには出来ん…。
「…そう言えば悪かったな…勝手に渦の団の情報を流して…」
『ん?ああ…構わねぇよ?事情が事情だしな…それに俺もいずれ協定の前にサーゼクス個人には伝えるつもりだったしな…予定が少し早まっただけた。』
「…そうか…。」
原作では協定の場で話すんだがな…私の存在を通して二人は個人的に付き合う様になった(友人ではなくあくまでビジネスライクの付き合いの様だが…お互いに嫌ってはいないようだ)……私が例え、兵藤一誠を助けてなくても良く考えればこれはもう原作から乖離していたかもしれんな…
『まっ、こっちは今度そっち行くからよ…悪いと思ってんなら一晩付き合ってくれよ…ああ、別にそういう意味じゃねぇぜ?何ならクレアや例の猫又連れてきたっていいしな…』
「…お前欲に正直な堕天使だろう?本当に食事だけで良いのか?」
『美人や美少女を眺めるだけなのも乙なもんさ。』
「……今度、な。」
……何だかんだこいつはあまり嘘をつかん。今回は信用しても良いだろう…
『…ん?…わぁーった!わぁーった!今戻るって!…悪ぃシェムハザがうるせぇから切るな?』
「…ああ、じゃあな…」
……今度シェムハザに胃薬でも送ってやるか…