「怖い怖い…少々怒らせすぎましたねぇ…では俺はこれで失礼しますよ?…まだ死ぬわけに行かないんで、ね!」
「…!しまった!?」
奴の武器は剣と銃…今まで剣しか出してないから忘れていた…!…私では無くクレアたちに向けて放たれた銃弾を追って走る…追いつくでは無い…追い抜く!
「ぐっ!?」
ギリギリで追い付き銃弾を受ける…確か中身は祓魔弾だったか!?私に特に影響は無いだろうが…さすがに普通に痛いな…!
「…フリード!…何処だ!?」
姿は見えない…!完全に逃がした…!
「…仕方無い…とにかくこの場を離れなければ「テレサ!」リアス!?何故ここに!?」
「話は後よ。取り敢えず部室に貴女たちを転移させ「駄目だ!そこにいるクレアとアーシアは人間だ!私と黒歌は転移出来るが二人は出来ない!」大丈夫。もうお兄様が動いてるわ。二人の事は任せましょう。」
「しかし…!」
黒歌が転移すれば塔城小猫に正体が…!
「今は一刻を争う事態よ!彼女は人間の病院じゃ治療出来ない!…それに、何時かはバレる事よ…。」
「…そうだな…分かった。」
間違い無く私は黒歌に恨まれるな…
「ほら!早く!」
黒歌を背負いリアスの示す魔法陣に向かった。
オカルト研究部の部室に着いてすぐ塔城小猫に反応があったが黒歌の怪我を見て状況を察したのか彼女は何も言わなかった…。これは私が説明しなければならないんだろうな…
「…テレサ、何があったの?」
「…サーゼクスたちが来るんだろう?悪いが連中が来てからでいいか?」
「…分かった…ちゃんと話してくれるのよね?」
「…ああ。お前たちも巻き込んでしまったからな…」
「…テレサ、君がトラブルを引き寄せる体質なのはもう嫌になるくらい理解してる…だけどね、今回の事はまず相談して欲しかった…」
「…すまんな…」
「…アザゼルから聞いたよ…君が会ったのははぐれエクソシストのフリード・セルゼンだね?」
「…ああ…」
「…悪魔とそれに関わった人間も殺し、且つその殺害に快楽を覚える異常者との事だが…」
「…ああ。合っている…」
「…君の知識では先程のアーシア・アルジェントがこちらに来る際、奴はいたのかね?」
「…いた。」
「では君は奴と遭遇する可能性があったのに一人で動こうとしたわけかい?」
「…事態は私の手を離れた…リアスたちが弱いと後々私が困るからな…そもそも奴が出てきたくらいでお前が出張る事も無かった…」
「そりゃ駆けつけるさ。クレアは普通の人間だからね?」
「…すまん…」
忘れていたのだ…私が動く事で家族が…親しい者が…巻き込まれるリスクを…何が守り切る、だ…これでは…!
「…ねぇテレサ?」
「…何だ?」
「…私は、いえ…私たちは頼りない?」
先程私の正体を聞いたリアスから投げられる問い…前にも聞いた気がするな…
「…いや、そんな事ないさ。私はお前たちに助けられている…確かにまだ戦いの上では実力不足かも知れないが…」
「なら…もう少し私たちを頼ってくれても良いんじゃない…?それとも貴女はまだ私たちを物語の登場人物だと思ってる?」
「…当初はそう思っていた…でも今は違う。お前たちは確かにこの世界で生きていて…私もこの世界で生きている…本当にすまなかった…次はちゃんと相談する…」
「…あまり次が無い事を願いたいね…君は無茶をし過ぎる…」
「…分かっているさ…」
私はやはりお前のようにはなれないな…テレサ…