結局その日はそのまま旧校舎に泊まった…そして翌朝…
「…眠い…」
今朝は何やらやけに眠気が強い気がする…何時もと同じ時間に寝た筈なのだが…
「…きっと例の半覚醒とやらで睡眠サイクルが変わって来たのにゃ。これからは早く寝るにゃ。」
「…分かってる…」
「…あの、テレサ?」
「…ん…?…何だ…リアス…?」
一応大事をとってサーゼクスたちと同じく泊まってくれたリアスが声をかけて来る…何なんだ朝から…
「…貴女、朝が弱いのね…意外だわ…」
「…私は寧ろ日常生活は弱点だらけだよ…ある意味でお前らの方が優れているだろう…」
「…そう…」
そう言って私を見詰めるリアス…何だ…?…何か変か…?
「…多分リアスちゃんは私に髪を整えて貰ってるあんたを見て驚いてるにゃ。」
「…何か変か…?」
「…変って訳でもないけど、ね…さすがに前日大怪我した家族に身の回りの事して貰ってるのは問題だと思うわ…」
「…分かってはいるがどうも朝は駄目でな…本当に黒歌には頭が上がらないよ…」
そう言えば着替えもまだだったな…グレイフィアに私たちの無事な服をアパートに回収しに行ってもらってるが…何時戻って来るかね…?
「…テレサ、服を持って来ました…」
「…ああ…すまないな…」
私はグレイフィアから服を受け取る…
「…テレサ…貴女の服なんですが…」
「…何だ…?」
「…ジャージやパーカー位しか無かったんですが…」
「…何か問題あるか?」
「…お洒落に興味は無いん「無い」…即答ですか…」
「…こいつ元が良いのを良いことに化粧もほとんどしないからね…本当にもったいないにゃ…」
「…別に良いだろう…」
前世の記憶がほとんど無いし、今の私の性自認は確かに女だが…元は男性だったせいか、そこら辺は非常に面倒臭く感じる…
「今度私と服を買いに行きましょう?」
「面倒臭「行きましょう?」…分かったからその笑顔を止めてくれ…」
「…もちろん私も行くにゃ。」
「分かった分かった…降参だ…」
どうして女共はこういう事で団結するんだろうな…そうでなくても私の周りは本当にお節介な奴ばかり…まあ悪い気はしないが…
「…さて、黒歌の状態は安定してるようですしクレアたちを連れて来ますね?」
「…もう起きてるのか…?」
「ええ。リアス様に様子を見てもらってます…では失礼します…」
部屋に二人きりになる…気まずいな…さっきはまだ寝惚けていたから気にならなかったが…昨夜あんな事を言ったし…そもそも黒歌がこうなったのは私の…!
「…テレサ?」
「ん?」
「…あんたが気に病む必要は無いにゃ。クレアを庇ったのは私の意思だし、あんたは私たちをちゃんと守ってくれたにゃ。」
…私の家族は本当にお人好しだ…私の様な人でなしにはもったいない限りだよ…