あれから一週間が過ぎた…黒歌はまだベッドの上だが経過は良好らしい。黒歌がいなくなった代わりに、ではもちろん無いがアーシアは予定通り我が家族の一員となっている…言葉がまだはっきり分かるわけじゃ無いだろうがクレアのジェスチャーの意味は分かるらしく今朝も二人で朝食の用意をしていた(私か?私は皿を並べていた…料理下手では無い。どうせここのキッチンは狭いのだから二人が限度なのだ。…全く入れないわけじゃないし面倒なのも事実だが。)
「…ん?」
オカルト研究部のドアに手をかけようとすると何やら中が騒がしい…この時期に何かイベントはあっただろうかと朧気な記憶を探る…
「…成程。随分時間がズレたな…」
これも私のせいなのかね…私はドアを開けた
こちらに視線が集中するのを無視して奥に進む…さて…
「…何の騒ぎだ、リアス、グレイフィア?」
その場で一応当事者で顔見知りのリアスとグレイフィアに声をかける…リアスの手を掴む金髪ホスト風の男はガン無視する…
「ん?この女、悪魔じゃないだろう?何で部外者がここにいるんだ?」
「…止めてライザー…彼女は私のか…友人よ…」
私の事を家族と言おうとしていたリアスに少しだけ殺気を向けて止めさせる…悪いなリアス…それは一応迂闊に言えないんだ…
「だから部外者だろう?悪いけどこれは俺たちの問題だ…出て行けとまでは言わないけど黙ってて貰おうか?」
「…ふむ、一理はあるな…では私は席を外させて貰おう…」
そうして私は出て行こうと…
「ん?なぁ、ちょっと待ってくれよ。」
「……何だ?」
「あんた人間にしちゃ美人だね。俺の眷族になる気は無いか?」
人間だと思った割にこういう言い方をするという事は私が関係者ではあると思っているのか…
「その美貌、歳取ったら失ってしまうよ…悪魔になればその美しさを保つ事が「他を当たれ」…へぇ…」
金髪のホスト風の男…ライザー・フェニックスの雰囲気が変わる…どうも自分の誘いを無下にされたのが余程気に入らなかったらしい…
「人間如きが随分な口を「その口を閉じろ」…あん?」
強めの妖気を込めた殺気を送ってやる…ほとんどの種族はこれを感じ取れないがある程度の実力者なら力の強さは分かる筈た…
「…何なんだお前…!」
「若手悪魔風情が…つけ上がるなよ?」
下級の悪魔なら当の昔に失神するか、即死してるかもしれない力を浴びせてるのだがな…悪魔には妖気を感知出来ないから防御の術も無い…当初能力上げしか出来無いものと思っていたがこうゆう副次効果もあるのをはぐれ悪魔との戦いで知った。(とは言え本当に弱い奴は自然に出てる妖気でも勝手にビビるのを知ってただけで実際に任意で解放してやるのは今日が初めてだがな)こういう半端な実力で偉そうに振る舞うやつの鼻を折るには持って来いのやり方…
「…止めなさいテレサ…!」
殺気と妖気を収める…これは後で怒られるか?…参ったな…
「……じゃあな…」
私は三人に背を向け部室を出た…。