私は転移魔法陣を使えるがクレアは使えない。
…クレアを放置する訳には行かない。黒歌はあの状態だしな…アーシアは元々この為に呼んだのだから置いていく選択肢は無い。もちろん協力するかは本人の自由とは言ってるがな…なので私たちはリアスたちの乗る冥界に行く電車に便乗させて貰った。(人間界の山中だと私が暴れられん…冥界なら良いという意味でも無いがまだマシだ…)…連中に気を遣わせないため一応別の車両に乗ったのだが…
「黒歌お姉ちゃん!?」
「久しぶりにゃクレア。…と言っても同じ建物にはいたんだけどにゃ…そっちはアーシアちゃん?初めましてにゃ。」
「はっ、初めまして…アーシアです…」
私たちの乗る車両に乗って来てクレアとアーシアに挨拶する黒歌に私は呆然としていた…何だこのサプライズは…
「にゃ?何ボーッとしてるにゃテレサ?早く座るにゃ?」
「…お前…動いて大丈夫なのか…?」
「…一応日常生活には復帰して良いと言われてるにゃ…あまり無理は出来にゃいけど…今回の目的はリアスちゃんたちとあんたの修行でしょ?…白音に仙術を教えられるのは私だけだから…」
「…大丈夫か?」
「…うん。どうせ何時かは話さないといけにゃいから…それに!これは家族四人で初めて旅行行くチャンスにゃ!私だけ仲間外れにゃんて嫌にゃ!」
「…冥界はお前の嫌いな悪魔の住処なんだが…」
「…サーゼクスを見てると分かるにゃ…悪魔でも悪い奴ばかりじゃにゃいって…」
…意思は変わらないのか…あ…
「お前指名手配されてなかったか?」
クレアとアーシアの事を考え黒歌に耳打ちする…
「大丈夫にゃ。仙術で姿を変えるし、にゃんにゃらしばらくは猫の姿でいるにゃ。」
成程な…そもそも黒歌がここにいるのはサーゼクスの取り計らいだろう…無闇に外出しなければ問題無いか…
「…あの…黒歌、さん?」
「ん?どうしたにゃ?」
「黒歌さんの怪我は私のせいですよね…?怒らないんですか…?」
「アーシアお姉ちゃん!それは違「クレア、ダメだ。」何で!?」
私はクレアを遮る。これは黒歌が決める事だ…
「…怒ってにゃんてにゃいにゃ。…アーシア、あんたはにゃにも悪くにゃんてにゃいにゃ。…強いて言うなら人にろくに相談もせず勝手に話を進めたそこの馬鹿と、部下の事も把握して無いどっかの堕天使のせいにゃ。」
…手厳しいな…ぐうの音も出ないが。…ちなみにアザゼルからはあの後ちゃんと謝罪の電話があり自身は出向けなかった様だが、代わりにフルーツの詰め合わせが見舞いの品として贈られてきた…量が多過ぎるのと、重いものを受け付けられないその時の黒歌一人では当然食い切れず結局大半が私たちの口に入った。
「おいおい…一応話しただろ?」
そう言うと向けられるジト目…何だ?
「忘れたにゃ?聞いたのはあんたがアザゼルに引き取る話をした時にゃ。…つまり事後承諾にゃ。」
「……」
私は顔を逸らした。
「だから気にしにゃくて良いにゃ。クレアも私もアーシアに怒ったりしてにゃいにゃ」
「…私は…貴女たちの家族で良いんですか…?」
「もちろんだ。少なくとも私は最初に会った時そう言ったろう?」
「うん!私もテレサに賛成!」
「私も歓迎するにゃ。アーシアは家族にゃ。」
泣きながら黒歌に抱き着きその背中を撫でられ、クレアに頭を撫でられるアーシアの泣き声を聞きながら、私はは目を閉じ眠り始めた…。