グレモリー家に着き、さて、いざ修行開始…と言っても私の出来る事は格上の相手に対してチームとしてどう動けるかを想定した実戦訓練しかない。
「木場!剣を壊されようが一々怯むな!何でもいいからとにかく出せ!兵藤!木場が前衛を務めている以上お前の今の役割は補助だ!私を撹乱するようにとにかく動き回れ!役割の交代を何時でも出来る様にしとけ!」
「「はい!」」
「っ!朱乃!隙を突くのは悪くないが今の密着した状態で雷を使えば二人にも当たるぞ!タイミングを考えろ!」
「分かりましたわ!」
「小猫!攻撃が遅すぎる!もっと早く動け!」
「はい…」
「リアス!迂闊に攻撃するな!お前の役割は司令塔!戦場を俯瞰して次手を導き出し、適切な指示を出せ!」
「分かったわ!」
先ずこいつらの動きは甘い…木場はまだ隙が多いし、実戦経験の無い兵藤の動きは論外…午後は走り込みさせるか。最も木場が器用なせいで連携は取れてる方だがな…朱乃は…時々木場たちを巻き込む勢いで雷を使って来るな…実戦ではそういう戦法もありだが模擬戦でやるのは意味が分からん…リアスはリーダーなのに一々攻撃を入れて来るのが問題だな…しかもまだコントロールが甘い。…しかし全体的に見ればチームとしては機能している…今日までにしていた修行の効果が出ているようだ…ただ、問題は…
「…小猫、黒歌の事を気にしているのか?」
「…!…分かるんですか…?」
小猫は明らかに動きが悪い。…生き別れの姉とようやく再会出来たと思えばそれが瀕死の重傷で今日まで会う事も出来なかったからと考えれば当然だが。
「…午後はお前の仙術の習得の為特別講師が着く。…取り敢えずそこで休んでろ。」
「…!私はまだやれます…!」
「そんな状態で何言ってる。今のお前は戦力外だ。良いから下がってろ。」
小猫を睨むつける…罪悪感は多少あるが今の小猫にこの訓練の意味は無い。
「…分かりました…」
そう言って私に背を向け離れて行く小猫…やれやれ…むっ?
「何を突っ立ってる!さっさとかかって来い!」
そう言うと一斉に戦闘態勢を整える四人…全く。仲間が気になるのは分かるが…
そして昼食…
「…テレサ、あんた料理出来にゃいって言ってにゃかった?」
「言ったぞ?お前たち程には出来ない、と。」
クレアは休憩中連中にスポーツドリンクやタオルを渡し、フォローに走っていたため疲労困憊。アーシアも怪我の手当てをしていて同上。黒歌に無理をさせるわけにも行かないし、私としては敢えてリアスたちとは別の場所で食事を取っているのにグレモリー家専属のメイドに迷惑はかけれないから久々に腕を振るった。
「……」
「後は面倒だから出来ないっていうのもあるな…すまん…」
そもそも私は対して食べなかったから自分で料理をする理由も無いからな…サボる口実にもなった…とか考えてたのがバレたのか黒歌の目がだんだん冷たくなって来たため私は思わずその場で頭を下げた…これからはちゃんと手伝うとしようかな…