「あんた…にゃんで…!?」
黒歌に攻撃をしようとするはぐれ悪魔を横から殴りつける…大剣を持ってくれば良かったか…
「…私を知っている…という事はやはりあの黒猫か。」
「…あっ…」
「話は後で聞く…立てるか?」
「…うん。」
黒歌の手を掴み、立たせると怯んだはぐれ悪魔から逃げた。
「…騙しててごめん…」
辿り着いた公園のベンチに二人で座る…
「私は別に騙されたとは思っていない。あの黒猫の姿もお前なんだろう?」
最も私は原作知識で知ってただけだが。頷く黒歌に先を促した。
「私は猫又にゃ。知ってるにゃ?」
「定義としては猫が歳を経て変ずる妖怪だろう?」
「それで合ってるにゃ。私は猫又で仙術の素質が有ったにゃ、だから同じ才能を持つ妹と一緒に悪魔に狙われたにゃ。…私は妹を守るためにそいつの眷族になったにゃ…でもあいつは散々こき使った末に妹も眷族にしようとしたにゃ…だから私はあいつを殺したにゃ。」
「…はぐれ悪魔の黒歌、主を殺して逃亡中…懸賞金は破格。」
「…やっぱり知ってたのね…」
「お前がただの猫じゃない、とは薄々感づいていた…確信を持ったのはさっきだが。」
「あんた、フリーのハンターにゃのね…私を殺すの?」
「…お前が家を出たのは妹を探すためか?」
「…違うにゃ。私があそこにいたらクレアやあんたが狙われるにゃ。白音の事は気にはにゃるけど…」
「…私の強さはさっき見ただろう?家に戻る気は無いか?」
「…にゃんで?あんたはぐれ悪魔を狩るのが仕事なんでしょう?」
「…帰って来い。クレアが待ってる…クレアならお前を受け入れてくれる。」
その時の私にはそんなぶっきらぼうな事しか言えなかった。当時は黒歌に今程の情は湧いて無かったからな…結局黒歌は私と家に帰り家で待っていたクレアに説明し、クレアも私の予想通り黒歌を受け入れた…その後色々あったが無事に今日を迎える事が出来た…
…現実に戻って来る…ん?…ハア…
「…何してるお前ら…?…いや、隠れても分かるからな…?」
そう言うと姿を現すリアス・グレモリー眷族一同とクレアとアーシア…何やってるんだこいつらは…
「…何で分かったのかって顔をしてるな?…種明かしはしない、自分で考えろ。」
単にこいつらが隠れるのが下手なだけだがな…
「行くぞ。黒歌は怒るとヤバいぞ?」
実際黒歌も何だかんだ強い。こいつらじゃ足元にも及ばん…あっ…
「…どうやら手遅れの様だ…黒歌がこっちを見ている…」
そう言うと一斉に逃げ出す面々…全く…せっかく気配を消して見てたのに私もバレてしまったではないか…いや、黒歌の場合、最終的に私の気配も普通に読んだかもしれないから今更か…
私に殺気を込めながら睨み付ける黒歌に背を向け私はその場を後にした。