…何なんだこの雰囲気…
遅ればせながらリアスたちのいる食卓に着いてみれば(黒歌の存在を隠す理由が無くなったので別々に食事を摂る意味が無い)何やら妙な空気が漂っている…
「…あの、テレサ?」
「ん?」
「…実はさっき貴女がお兄様に…」
「…あっ…」
みっ、見られていたのか…。
「……グレイフィア、私はやはり部屋で食事を「ここまで来てそれも無いでしょう?座って下さい」…はい…」
「きっ、気にしないで。理由は聞いてるし、ね…!」
「…ああ…」
「…あの「ああ」……」
「テレサ?」
「ああ」
「ダメにゃ…完全に自分の世界に入ってるにゃ…」
黒歌が何か言っているが私は聞こえない…何も…
「…はっ!?」
「今頃復帰ですか…」
気が付けば私はグレイフィアに手を引かれ廊下を歩いていた…何が起きたんだ…?
「…グレイフィア、私はどうなったんだ…?」
「…サーゼクス様に背負われて屋敷に帰った所を目撃されていて貴女が思考停止したんです…ああ、活動も停止してましたね…」
「…そうなのか…」
恥ずかしいのは確かだが何かだんだんメンタル弱くなってないか、私?…いや、今までどうでもよかった事が気になる様になってしまったのか…
「…今は大事をとって私が部屋に送っている所です…ちなみに貴女の恥ずかしい話はこれで終わってませんが…続きを聞きますか?」
「…これ以上何があるんだ…」
「貴女の分の食事は黒歌が貴女の口に運んでました。」
「……あー…それは、まぁ…別に良い。」
「はい?」
「…いや、普段から黒歌に世話されてるからな、今更感がだな…」
「……」
「そんな目で見るな…分かっている…」
このままではいけないのは分かってるんだがな…
「…部屋に着きました。一応今夜は黒歌が着いてくれると言ってましたがあまり無理をしないように。…というかそもそも黒歌自身も病み上がりですからね?これ以上負担をかけないように。」
「……分かっている。」
「…本当ですか?」
「ああ、今日はこのまま寝る。」
「…なら良いわ。私はこれで失礼します。…おやすみなさい、テレサ。」
「…ああ、おやすみ。」
「…二人きりで寝るのは初めてだったかしら…?」
「そうだな…」
…黒歌の場合語尾ににゃが着いたり言葉の端々にも混じるが…主に特定の時だけ口調が変わる…それは…
「…無茶をしたみたいね…」
「…そういうつもりはなかったのだがな…高々あれぐらいで立ちくらみを起こすとは思ってなかった…」
真面目な話をする時、奴の口調は変わる。大抵は説教をする時だ(ところでクレアより私の方が黒歌に説教される回数が多いのはやはり問題だろうか…?)
「一時間もぶっ通しで集中してれば誰でも疲れるわよ…」
「…そういうものか…」
前世の人間だった時の記憶は曖昧だからな…
「…とにかく明日は無理しない事!良いわね?」
「…分かったよ…」
「…分かれば良いにゃ。さて寝ると「おい」何にゃ?」
「…さっきから思ってたんだが…この部屋はベッドが隣にもあるだろう…何でお前私と同じベッドに入ってるんだ?」
「……ダメにゃ?」
「…別に構わんが…」
「…ならさっさと寝ましょう。明日も早いし。」
そういう頼み方をされると断れないんだがな…まぁいい。ベッドの上で目を閉じるとまだ疲れが残っていたらしくすぐに私は眠りに落ちた。