俺は目の前の少年に最愛の弟の未来を託した
本当は弟の行く末を見届けたいが俺はもう死んだ人間だ
これは本来有り得なかったことなのだ
『…ナルト……サスケを頼んだぞ』
後悔はあるが未練はもう無い
そして俺は目を閉じる
俺は別に何かを望んだ訳じゃない
少なくとも新たな人生など望んじゃいなかった
「…■■■?どうかしたのか?」
「…すまん達也。少し眠ってしまったようだ」
「入学式まではまだ時間があるから気にするな。にしても珍しいな■■■が居眠りとは……」
「まあたまにはそんなこともあるさ」
俺は今国立魔法大学附属第一高等学校を訪れている
俺はあの時確かに二度目の死を迎えたはずだった
だが俺は気が付くと再びこの世に生を受けていた
ここは俺が前世でいた世界と違い忍術では無く魔法が一般的に認知された世界
そんな魔法を駆使する者達を魔法師と呼ぶという
俺は今世は孤児院で育っていた
親は不明。ある日孤児院の前に俺は捨てられていたらしい
そして孤児院にて過ごしていた所を俺に宿っていた魔法師としての才能を期待され司波家に養子として引き取られた
ここにいる司波達也とこの場にはいない妹の司波深雪とは義兄妹の間柄という事になる
「昨日眠れなかったのか?」
「…いや。睡眠はきちんと取ったはずだったんだが……」
「…疲れているなら寝てていいぞ。入学式まではまだ時間がある」
「いや。大丈夫だ。これ以上寝るとかえって入学式の最中に寝てしまうかもしれん」
俺はスリープモードになっていたタブレットを点け読みかけだった電子書籍の画面を呼び出した
「そうか。」
達也はそう言うと自分も読書に戻ったようだ
……本の内容は頭には入っていない
俺の思考を占めているのは先程まで見ていた夢の内容だ
前世の事を夢に見たのは久しぶりだ
最も今世を歩み出してからずっとゴタゴタしていて落ち着けたのは本当に最近になってからという事もある
俺は横にいる義弟の顔を盗み見る
正直司波家に引き取られてからというもの
一見するとサスケよりは手のかからないはずの達也と深雪に苦労させられっぱなしなのだ
第一所詮養子でしかないはずの俺より何故司波家の正式な子供である達也が疎まれているのか……
俺は才能を買われて養子にされたわけだが純粋な魔法師としては凡庸だ
前世の忍術の名残か
いくつかの術を使えるが結局の所この世界ではあまり実用性は高くない
そもそも今世の肉体の総チャクラ量が低いのだ
これではほとんど役には立たん
……だが俺は家族を守る
結局それが俺の存在理由なのだろう……
司波■■■(名前未決定)
前世でのうちはイタチ
今世では司波達也と司波深雪の義理の兄(ただし達也とは同年代)
司波達也と司波深雪と比べているため本人は魔法師としては大したこと無いと思っているが実際はかなり優秀
体術では達也どころか八雲すら凌ぐ
出オチだな