生来のお人好しとはいえ、一応アーシアが着いてきてないのを確認すると一息付き、切り落とした右腕を見る。
「…我ながらあっさり切り落としたな…」
躊躇は無かった。痛みは…ある…今もズキズキと訴え続けている…さっさとくっ付けるか。腕を傷口に合わせ、妖力解放をしようとして…ふと思う。
「…私は、攻撃型か?」
クレイモアには攻撃型と防御型の二種類がおり、攻撃型は腕力等が上がる代わりに、腕や足が千切れるともう生えて来ない(極論だが人間並みの筋力を持った物なら数日時間をかければ生やせるらしい…)防御型は力が攻撃型より劣る代わりにほとんど同じ筋力の手足を生やす事が可能だ。半覚醒をしたものならほぼ瞬時に再生させる事も出来る場合がある…私は見た目は攻撃型だったテレサだがそもそも…
「…私は半覚醒をしている…」
クレイモア原作で半覚醒をしたのは原作主人公のクレアを含む極数人だけだ(テレサは作中で妖力解放自体ろくにしてないので覚醒の可能性そのものが無かった…)…そしてその共通点は妖魔化した愛する者の血肉を取り入れている事…らしい…
「…テレサも半覚醒が出来た可能性はゼロでは無いが…」
悩んでいても仕方無いな…試してみるか…
「…ふんっ…!」
腕を地面に置き、しゃがみこむと傷口を押さえ、妖力を解放する…!
「…ダメそうだな…」
しばらく粘ったが腕は生えて来なかった…やはり私は攻撃型の様だ…
「…さっさと腕を付け…あ…」
腕を付けようとして気付いた…生えてこそ来なかったが傷口は塞がっていた…
「…剣を置いて来てしまったな…」
場所が分からない…という事は無いが、今戻るとまだアーシアがいるんじゃないだろうか…?
「…面倒だな…」
……後にしようとも考えたが…切り離された腕は腐るかもしれん…
「…何をしているんだ…?」
「…!…サーゼクスか…」
背後から突然声をかけられ思わず身構えたが…そこに居たのはサーゼクスだった…考え事をしていたせいか、気配をまるで感じなかったぞ…
「…何でここが分かった?」
さすがに偶然とは考えにくい…
「忘れたのかな?私は妖気を感知出来るんだよ?」
「…そうだったな…」
「…で、何をしているのかな?」
「……お前も説教か?勘弁してくれ…」
「…私から言ってもどうせ君は聞かないからね。…だが黒歌とグレイフィアには報告させて貰おう。」
「…まあ、仕方無いか…そもそもアーシアにはバレてるからな…」
今日は寝れないかもしれんな…取り敢えず剣を取りに行こうか…