「…全員でかかって来るとはな…」
制限時間が残り三十分を切った所でまた兵藤の気配を感じ家庭科室に入ったら共に閉じ込められた。異臭がすると思っていたらどうもガスの元栓を開けていたらしい…瞬時に兵藤の元まで距離を詰め、胸ぐらを掴み抱き抱えた後、窓ガラスに突っ込んだ所で後ろで家庭科室が爆発。地面に降りた所で兵藤以外から総攻撃を受けた。
「…中々容赦無いな?お前の仲間は?お前を盾にしても躊躇無く攻撃して来たぞ?」
「問題ありません…これは俺が考えた作戦です…こんな事しか今の俺は役に立てませんから…!」
「……」
こいつがここまで劣等感を覚えているとはな…私のせいか…最もこれは私にはどうしようも無いがな…
「…その辺はあいつらと話し合え。私からは何も言わん…さて、無茶な作戦だったが一応は合格だ。」
兵藤を盾にしたと言っても本当に兵藤に攻撃を受けさせる気は無かったからな…兵藤を抱えたままいくつかの攻撃は弾き、躱したが結局何発か当たってしまった…その分返したから連中は転送されたがな…
「…テレサさん…俺は…!」
「…取り敢えずお前も帰れ。」
私は兵藤を空に放り投げ、地上に落ちる前に蹴飛ばし、転送させた。
「……」
ベッドの上で眠るアーシアをチラ見する…殺気を感じ一応視線を戻す。
「…やり過ぎ。アーシア、あの後倒れたのよ?」
目の前にいる黒歌の低い声を聞きながら、また視線を戻す。
「…仕方無いさ、あいつらろくに実戦やってないんだ。少しはレーティングゲームの雰囲気だけでも味わって貰わないとな。」
「…あんたは連中を痛め付けるだけだから良いけどね…治療しなきゃいけないアーシアの事も考えたら?」
「…あれでも加減したんだがな…」
顔面に打撃を叩き込んだり大剣の腹で急所殴り付けたり…奴らの身体の強度ならまともにやれば打ち付けられた箇所は斬るまでも無く泣き別れしている…
「…それにな、あいつらだって律儀に本気で殺す気で来てたんだぞ?」
特に不意を突かれ、リアスからの魔力弾を掠った時とラストの爆発はやばかった…
…前者はマントの一部が消失し、後者は逃げる際に背中を焼かれた…手段を選ばないにも程があるだろ…危うく兵藤も巻き込まれる所だったしな…しかも本人の提案である辺り問題の根は深い…死ぬ気だったのか、あいつ…?
「…あんたあんなので死なないでしょ?」
「…私だって消滅させられたら復活しないし、全身に大火傷を負ったらどうなるか分からんさ…そもそもクレイモア自体首飛ばされたら普通は死ぬんだぞ?」
覚醒してる場合ならある程度例外はあるが。
「…もう良いわ。休みましょ…あんたも今日は疲れたでしょ?明日は本番だしね…」
……お前が説教を始めたんだろう…とは口に出さなかったがジト目を向けて来た所を見ると気付いてはいるらしい…