遂に迎えたレーティングゲーム当日。
朝食を早々に済ませ、簡単に自主練を終えた私たちはライザーとの顔合わせの後、ゲームの舞台となる異空間へ入った。
「…暇だな…」
「なら、貴女も出れば良かったんじゃない?」
ここは今ゲームのスタート地点のオカルト研究部だ。…そう、私は事前に行っていた通り、ここから動かなかった。…ライザー側たっての希望で私にハンデは付けられなかったためルール上、別に動けない訳では無いのだが…
「…偉そうに言いたくは無いが、私と足並み揃える事は出来るか?」
「……無理、ね…」
私とこいつらの実力は隔絶している…今回の特訓で確かにこいつらは強くなった。恐らく原作のライザー戦の時より実力はある筈だ(まあアーシアが出場してない等細かい違いはあるが、そこは微々たる差だ…今更ライザーの眷属と戦った所で深手を負うほど生半可な鍛え方はしていない)…だがそれでもまだ私には及ばない。
「…でもね…」
「ん?」
「…私たちは追い付くわ。必ず貴女の隣に立つ強さを手に入れる…だから待っていて。」
「…ああ。楽しみにしている。」
自信に満ちたリアスの言葉に私はそう返す…良い顔だ。原作と違って不安が全く無いからだろうな…これなら何も心配は要らないだろう…
「…冷めないうちにどうぞ?」
「…ああ。」
リアスの入れた紅茶に口を付ける…ふぅ…
「…初めて紅茶を飲んだ…みたいな反応ね?」
クスクス笑うリアスにジト目を向けつつ私は切り返す。
「…ここ最近は冷めたのばかり飲んでたからな…」
「それは別に私のせいじゃないわよ?寧ろ私が文句言いたいわ…人の眷属を誑かさないでって。」
「…私はそんな事した覚えが無いのだが…」
「…何か黒歌が可哀想ね…」
「…あいつはそういう趣味は無いと自己申告してるが?」
「貴女それ信じてるの?」
「……」
「…きちんと確認した方が良いわよ?」
私は急激に乾き始めた口を潤す為、もう一度カップに口を付ける…
「…このゲームが終わったら聞いてみる…」
「…黒歌の事ばかり気にしてないで朱乃と小猫の事も考えてあげてね?」
「……ああ…」
朱乃はともかく小猫は違う気がするが…
「…ふぅ…」
眉間に手をやり、揉む…眠い…
「…あら?眠いの?」
「…ん?ああ、少しな…」
「…少し仮眠する?」
「さすがにそういう訳にもいかんだろう…」
「…入れ直しましょうか?濃いめに入れることも出来るけど?」
「…頼む…」
「はいはい。少し待っててね?」
「…ああ…」
…と言ったもの瞼が重い…少し目を瞑る、だけ…と目を閉じると同時に私は眠りに落ちた…