「…早いな。それにその剣…俺にも剣士が眷属にいるけど多分あんたの方が上だわ、素人考えだけど。」
「そりゃどうも。」
私とライザーの戦いは予想通り膠着状態に陥っていた…ライザーの攻撃は全て躱し、私は的確に手やら足やら、何なら首を切り落としたりもしたがこいつは再生するから余り意味は無い…
この手の不死の者に勝つ方法は実はいくつかある。
一つ、再生が間に合わなくなる程のダメージを与える、二つ、再生してもお構い無しに殺し続けて恐怖を与える、三つ、細胞レベルで完全消滅させる、
…こんな所だろうか?…斬るしか能の無い私に出来るのは二つ目の恐怖を与える以外の攻略法は無い…しかし…
「…そろそろ理解出来たろ?俺は死なないんだって。あんたはもちろん、そこの眷属君にも俺は倒せないよ?降参したら?」
こいつは死に慣れている…恐らく後何回斬り殺したところでこいつの精神は削れない。
「…気が早いな。」
ライザーから放たれる炎に飛び込み、斬り掛かる…!
「…悪魔でも無いのに丈夫だね、あんた。」
「お前らが特別だと思わない事だな。」
私の移動スピードが早いおかげでそれ程酷い火傷は負わず、特に問題無く治る…が、そう長くはもたない…限界が先に来るのは私だろう…
「ああ…ますます欲しくなって来たな…あんたは傷を負って尚美しいぜ。」
「…悪いが私の身体は醜いぞ?」
「人間と俺たちの美意識は違うんだぜ?大丈夫、あんたもちゃんと愛してやるよ。」
「…自分が絶対に愛されると思ってる辺り反吐が出るな…!」
妖力解放し、炎を斬り裂く…!
「…驚いたな。躱されるとか、防がれるならあるけど斬られたのは初めてだ…本当に面白いな、あんた。」
「なら、もっと驚いた顔したらどうだ?涼しい顔して…」
…だんだん私の攻撃が当たらなくなっている…本気まではまだ遠いが…!
「…そう言えば俺が眷属君に負けたらどうするか決めてなかったな?」
「…そうだな…」
油断した瞬間に懐に入られ、顎を掴み、持ち上げられる…
「…そういう割にもう勝ったつもりか?私はまだお前の物にはなってないぞ?」
奴の手を払い除け、離れる。
「…お前が負けた場合の条件だが…ゲームの結果としてはリアスとの婚約解消で良いんだな?これは私との個人的な賭けの結果として別で良いんだな?」
「…現魔王の一人が見ているのに嘘は付かないさ。」
「…ではこうしよう…お前が兵藤に負けた場合、フェニックスの涙をグレモリー家に定期的に供給しろ、もちろん無償でだ。」
「…それでいいのか?それだとあんたにメリット無さそうだけど?」
「どうせ余興だ。」
別に私自身は欲しい物は無いからな…