「…と、忘れる所だった…ライザー?」
「何だ?」
「こんな状況のお前に言うのも酷な話かもしれんが…敗者としてきっちり約束は守れよ?」
「…分かってるさ、当然アンタとの約束も守る。」
「…あっちに関しては単なる口約束なんだがな「アンタへの点数稼ぎさ。」…単純な奴だ「それにな」ん?」
「何もアンタの為ってだけじゃない…まあ元々アンタには一切メリットの無い話だけどな…正直、結構悔しかったんだぜ?情婦の様に扱っちまう事も多いが、俺の眷属たちは皆一流の戦士だった。それだけは確かに言えた…俺だって何もして来なかったわけじゃない。…だが俺たちは負けた…それも平和な学園生活とやらを送ってる筈の連中に、だ…!」
「……」
「自惚れて無かったとは言わねぇ。だが、実際俺たちは確かに今までレーディングゲームで勝利を掴んで来たし、相手は初心者、万に一つも負ける事は無かった筈だ…!」
「悔しくないわけ、ねぇだろ…!…チッ…熱くなっちまった…まあ何を言っても負けは負けだ…受け容れるさ…だが次は負けねぇ…!更に強くなったあいつらに勝利する…!」
「…そうか。」
自分の敵を育てる、ね…こいつも戦闘狂か…
「…今、この場で宣言する…!次は「水差して悪いが…あいつらは受けるだろうが次は私はもう戦わないからな?」へっ?」
やはり私も頭数に入っていたのか…
「私はアイツらと違って基本的にあまり成長しないんだよ…そういう種族なんだ…だからやらない。」
「……勝ち逃げはさすがに酷くないか?」
「何とでも言え。戦うのは嫌いじゃないが、私は負け戦が大嫌いなのさ。…大体、少々鍛えた位では私には届かんぞ?」
「……」
「まあ次にリアスたちと戦うのを楽しみにしていろ…何せ私が鍛えるんだ…次もアイツらが勝つぞ。」
「…冗談。次に勝つのは俺たちさ。」
「言ってろ。じゃあな。」
ドアに向かい、開ける…
「…あっ、テレサさん…」
「兵藤、何故ここにいる?戻ってろと言ったろ。」
廊下には兵藤が立っていた…まあいたのは当然気付いていたのだが…
「いっ…!いやあの…このまま帰ったら黒歌さんに殺されそうですし…」
……有り得るな。
「…そうか。待たせて悪かったな?…話は終わった。…戻るぞ?」
「…はっ、はい…!」
「ところで兵藤?」
「えっ?」
「……話を聞いていたか?」
「…いっ…!いや!もちろん聞いてないですよ!?やだなぁ…!」
「…そうか。……ドアの開く音が聞こえたのだが?」
「えっ?俺は開けてないですよ?ただドアに耳を付けただけで…あっ!?ちっ、違うんですよ!?…痛ぁ!?」
私は横にいた兵藤の頭に拳を落とした。