とまぁ…その後は黒歌にライザーの事を説明して黒歌がブチ切れてライザーの所へ向かおうとするのを私とサーゼクスにグレイフィア、果ては兵藤まで加わって漸く鎮圧したり、リアスにライザーとの賭けについて咎められたり、何とか自力で動ける様になったライザーとサーゼクスたちが冥界に帰るのを見送ろうとした際、ライザーの妹、レイヴェル・フェニックスから「お義姉様とお呼びしても?」と聞かれ、黒歌の機嫌が悪くなる等…ゲームが終わったのにその日は私の苦労が絶えなかった…今更ながら、ライザーを挑発したのを後悔している…
……なぁ黒歌?そろそろ機嫌を直してくれないか?お義姉様云々についてはちゃんと断っただろう?……やれやれ…それにしても黒歌がここまでキレるとは…その癖何故か、クレアとアーシアはライザーに会っても居ないのに乗り気だし…勘弁してくれ…
そうして漸く厄介事を片付けたと思っていた私に数日後、また新たな問題が勃発した。
『そういやお前、レーディングゲームに出たんだってな?』
「……何故堕天使のお前がそんな事を知っている?」
原作でもこいつが何らかの方法で他勢力の情報を集めてる描写は有った…そう言えばどんな方法を使ったのかは覚えていないな…もしかしたら記述は無かったかも知れないが…
『サーゼクスから聞いたぜ?』
「……あの、馬鹿…!」
何で非公式のレーディングゲームの結果をよりによって他勢力の人間に話すんだ…?
『そんでよ、実はお前が使えそうなもん作ったから試してみねぇか?』
「どういう事だ?」
『いや…サーゼクスに映像見せられたんだけどよ…お前、炎を纏ったライザーの身体を素手で殴ってただろ…再生するとはいえ、やっぱダメージはあんだろ?』
「……まあな。」
実際あの時私の手は大火傷を負っており、殴れなくなるのも時間の問題だった…
『剣技主体とは言え、ステゴロも使うお前には篭手なんてどうか、と思ってよ、試作品が出来たからちょっと試してみてくれねぇか?』
「……耐えられるのか?」
当たり前だが普通の装備は私には合わない…大半が壊れる…実際、妖力解放して耐えきれるあの大剣が異常なのだ…そろそろ甲冑にもガタが来てるし、黒歌が作る服も何度か使えばやはり壊れている…せっかく作って貰っても生半可な装備では意味が無いのだ……
『その辺は試してもらわねぇと正直分かんねぇな…でもまぁお前さんも何れ替えの鎧が欲しいとか思ったりもしねぇか?』
「…専属の鍛冶師に名乗りを上げられてもこっちには返すものが無いんだがな…」
『もちろん金なんて要らねぇ。俺が欲しいのはお前との時間だな。』
「そんな事で良いのか?…欲深な堕天使の言葉とは思えないな?」
『俺にとっては値千金なのさ。それこそ幾ら積んでも惜しくねぇ程にな。』
「…金は要らん。今の所生活には困ってない。」
黒歌もクレアもアーシアも贅沢はしないし、私も食べる量が増えたとはいえ、十分賄える量だ…いや、まだお釣りが来るな…結局はぐれ悪魔狩りも出来ないしどうせなら今度何処か出かけてみようか…
『まっ、そう言うだろうと思ったぜ。俺としては懐が痛まなくて良いがな、趣味で作ってる物を提供するだけでお前と過ごせるんだからな。』
「コストはかかってるだろ?全く釣り合ってないじゃないか。」
『趣味は金かけてなんぼなんだよ。…で?何時なら都合が付く?迎えに行ってやるよ。』
……そして私は後日アザゼルと出かける事に……何事も起こらないと良いのだが…黒歌に聞かれなかったのは救いだな…あいつに聞かれたら多分絶対に面倒な事になる…