私が頭を下げた後、謝る相手はクレアだろうと言う四人からの総ツッコミから派生した雑談を何とか終わらせ…オフィーリア対策についての話を進めることになったがその前に私はアザゼルに話す事があった。
「へー…お前、観測世界の住人だったのか。」
「ああ…というかここにいるお前ら三人もそうだが…良く信じるな、こんなふざけた話…」
オフィーリアが会談の時に来るかは分からないのでこれから先起こる筈のイベントの何処かで奴が襲ってくる可能性を考えると、私がこの世界の未来がある程度分かる事実をこいつに話しておかないと肝心の話し合いが進まないまま終わってしまうからな…話す予定は無かったがこうなっては仕方あるまい…
「少なくとも私やグレイフィアが君を疑う事は無いよ、逆に言えばそれだけ君を信頼していると言う事だ…それにあの涙が嘘とは思えなくてね…」
「あっ、馬鹿…!?」
「ほう…そいつは…ちょっと詳しく聞かせてくれよ。」
余計な事を…!アザゼルがニヤニヤしながらこっちを見ているじゃないか…!
「アザゼル、悪いがその先は遠慮して貰いたい…家族の話だ。」
「家族、か…分かった、聞かねぇ。」
そう言って真顔になるアザゼル…普段からそうしてくれたら話が早いんだがな…
「…話を進めるぞ?…というか、お前は結局私の話を全面的に信じる、で良いのか?」
「この状況でそんな意味の無い嘘つく必要性ねぇだろ。…つか、俺としてはそれが事実の方が面白いんでね。」
そういう基準か…こいつらしい…
「…信じてるならそれで良い。…まあそもそも信じて貰えなければこの先の話をする意味が無いんだが…さて、オフィーリアの件だが、特徴として奴は私以上の戦闘狂で、性格も文字通り狂っていると考えてくれて良い。」
「成程な…しかし、イカれてるタイプなら行動パターンは読めねぇだろ?今回の会談を襲撃して来る理由は何だよ?しかもどう考えても団体行動出来る奴じゃねえだろ?渦の団の連中と組む理由がねぇ。」
「…所属してるとは限らんな…あいつの場合、単に派手に暴れられれば良いんだろうからな…」
「強敵と戦えるならそれで良いという考えなのは間違いないだろうね…最初にテレサが襲われた時、助けに来た私の正体を知った上でも平気で斬りつけて来たからね…戦争が起きようとも構わないと思っているのは確かだ…」
「…最初にサーゼクスにまで斬りかかった話を聞いた時、てっきりこの世界にいる勢力について知らなかったか、何か考えがあっての行動だと思ってたんだが、マジかよ…じゃあ、あいつは本当にただ強い奴と戦いたいだけなのか?」
「この町のはぐれ悪魔が弱過ぎて退屈している、と本人は言っていたからな…自ら火種を作ろうとしても何ら不思議は無いな…」
「…成程な…じゃあ会談の場に単独でも普通にノリで乱入して来る可能性は高いわけだ…だがテレサ…オフィーリアを封じる対策は何かあんのか?」
「無いな「即答かよ…」だがもし、奴が来るなら恐らく正面から来る可能性が高い…」
「うへぇ…めんどくせぇな…」
「当たり前だが、渦の団の襲撃中にこいつが来たら最悪全滅の危機がある…私も戦いに巻き込まれているだろうし、オフィーリアに構ってる暇があるかどうか分からん…以前お前との電話で私が奴の相手をすると言ったが…良く考えれば私の手が空かない可能性もある…」
「…最悪の場合私が相手をしよう…彼女はどうも私にも興味がある様だからね「サーゼクス様!それでは」グレイフィア、彼女は危険すぎる「でしたら私が相手を!」そう言うと思ったよ…だが、駄目だ…現状彼女の相手が出来るのは私とテレサだけだ…」
「盛り上がってる所悪いんだけどよ、別に俺でも良いんじゃねぇか?」
「そうか!ならお前に任せよう!」
「そうだね!適任かもしれない!」
「……おい、お前ら何時結託した?」
……サーゼクスは割とノリが良いからな…即興でやったのだが見事に汲み取ってくれた。
「冗談はさておきだ、結局この三人の内誰かが相手をするというのが一番良いんじゃないか?」
「……本音を言えば、三人全員で当たりたいぐらいだな…最もこの面子で、連携を取るのは難しいだろうし、どっちみち手も足りなくなるから論外だが。」